介護福祉士 過去問 第28回の問題と解答を全問題表示しています。
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- 経済的に生活できる社会的自立を保障する。
- 人間の発達を保障する。
- 困窮状態に応じて最低限度の生活を保障する。
- 障害者の職業の安定を図ることを保障する。
- 自由を制限する身体拘束の禁止を保障する。
- 糸賀一雄は、戦後の混乱期に知的障害児等の入所・教育・医療を行う「近江学園」、重症心身障害児施設「びわこ学園」の設立等、我が国の障害者福祉の基礎づくりに貢献したことで「社会福祉の父」と呼ばれる。
その思想は、たとえ重度の障害児であっても、人間としての生命の展開を支えることが重要であるとの理念のもとに、人間の新しい価値観の創造を目指したものといえる。障害児を特別視する「この子らに世の光を」ではなく、「この子らを世の光に」と唱えたことに、その理念が示されている。
以上から選択肢の中では、「人間の発達を保証する」が最も適切といえる。
【 解答:2 】
訪問介護事業所が,アドボカシー(advocacy)の視点からAさんと息子を支援する場合の対応として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- 自分の食事も作ってほしいという息子の要望に,対応できないと断る。
- 息子の外出時は,Aさんが部屋から出られないように施錠することを提案する。
- Aさんと息子に相談の上,社会福祉協議会に見守りボランティアの派遣を働きかける。
- 息子に,市内に認知症家族の会があることを知らせる。
- 町内会に,回覧板でAさんと息子の状況を詳しく知らせるように働きかける。
- アドボカシーとは、権利擁護のことであり、自己の権利の表明が困難な障害者等に代わって援助者が代理するとこである。1,2,4はどれも不適切といえる。5は、プライバシー保護の観点からも不適切。
Aさんについて支援を依頼することは適切である。
【 解答:3 】
- 利用者に対して審判的態度で関わる。
- 利用者の感情をその人の立場になって理解して関わる。
- 利用者と自分の感情を区別せず,同調して関わる。
- 利用者の感情に共鳴して,同情的に関わる。
- 利用者が示す否定的な感情は避けて関わる。
- × ケースワークの方法であるバイスティックの七つの原則の一つに非審判的態度がある。これは利用者に対して、審判的な態度で関わってはならないというものである。
- 〇 共感とは、利用者の気持ちをありのままに感じ、理解しようとすることである。
- × 共感は、利用者の感情に揺さぶられることなく客観的判断ができる状態であり、同調や同情とは異なる。
- × 上記解説の通り
- × 共感とは、利用者の気持ちをありのままに感じて関わることであり、否定的な感情でも避けてはならない。
【 解答:2 】
そのときの介護福祉職の対応として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- Bさんのそばに行き,何も言わずにBさんの口元に耳を近づける。
- Bさんのそばに行き,もう一度話すように依頼する。
- その場所からBさんに,大きな声で話すように促す。
- その場所からBさんに,聞こえないと伝える。
- Bさんを窓のところに案内する。
- × 何も言わずに口元に耳を近づけては、Bさんが戸惑う可能性があるため、適切ではない。
- 〇 設問の通り
- × 離れた場所から大きな声で話すのは、Bさんが戸惑う可能性があるため、適切ではない。
- × 近くまで行くことが大切である。
- × Bさんが窓の近くに行きたいとは伝えておらず、窓のところへ案内する前に、何を伝えたかったのかを確認しなければならない。
【 解答:2 】
- 市町村からサービスを受ける権利
- 市町村の選挙に参加する権利
- 市町村の条例の制定を請求する権利
- 市町村の事務の監査を請求する権利
- 市町村議会の解散を請求する権利
- 〇 住民とは、市町村の区域内に生活の本拠である住所を有するものであり、住民であれば国籍に関わりなく属する普通地方公共団体の役務の提供を等しく受ける権利が与えられる。
- × 日本国民でなければ選挙権・被選挙権は持てない。
- × 有権者でなければならない。
- × 有権者でなければならない。
- × 有権者でなければならない。
【 解答:1 】
- 「人口推計」によれば,2011 年(平成23 年)以降,毎年10 月1 日現在の総人口は減少してきている。
(注) 「人口推計」とは,「人口推計- 2015 年(平成27 年)7 月報-(総務省統計局)」のことである。 - 現在の人口置換水準は,合計特殊出生率1.80 である。
- 合計特殊出生率の低下の主な原因として,若い女性の海外転出がある。
- 2000 年(平成12 年)に高齢社会になった。
- 2015 年(平成27 年)に団塊の世代が後期高齢者になった。
- 〇 設問の通り
- × 人口置換水準は2.07、合計特殊出生率は1.42であった。
- × 合計特殊出生率の低下の主な原因として、子供の養育費の増大、単独世帯の増加、結婚年齢の高齢化など、結婚・出産に対する価値観の変化があげられる。若い女性の海外進出は増えているが、出生率に影響するほどではない。
- × 高齢社会とは高齢化率が14%を超える状態のことであり、1995年には14.6%の高齢化率であった。
- × 団塊の世代とは戦後の第1次ベビーブーム(1947~1949年)に生まれた世代のことであり、この世代が後期高齢者になるのは2025年である。
【 解答:1 】
- 日本国籍があれば,住所がなくても被保険者になる。
- 被保険者証の返還を求められた世帯主は,民生委員に当該被保険者証を返還しなければならない。
- 世帯主は,世帯主以外の世帯員の被保険者証の交付を求めることはできない。
- 健康保険法の被保険者であった者が被保険者になることはない。
- 生活保護の受給者(停止中の者を除く)は,被保険者になることはない。
- × 国籍に関係なく住所があれば国民健康保険の被保険者になることができる。
- × 市町村の窓口に提出する。民営委員が保険証を受け取ることはない。
- × 代理人による交付手続きは可能である。
- × 会社を退職するなど社会保険から脱退した場合には、国民健康保険に加入することになる。
- 〇 生活保護の受給者に対しては医療扶助が行われることから、国民健康保険から脱退することになる。
【 解答:5 】
- 低所得者の保険料負担を引き上げた。
- 介護老人福祉施設の新規入所者を原則として要介護3 以上の者にした。
- 予防給付の訪問介護(ホームヘルプサービス)・通所介護(デイサービス)を都道府県が実施する事業に移行した。
- 施設利用者の食費・居住費を補う補足給付の対象者を拡大した。
- 一定以上の所得のある利用者の自己負担割合を3 割に引き上げた。
- × 改正により、低所得者の保険料軽減が拡充された。
- 〇 設問の通り
- × 予防給付の訪問介護(ホームヘルプサービス)・通所介護(デイサービス)は地域支援事業に移行され、都道府県ではなく市町村単位で実施される。
- × 施設利用者の食費・居住費を補う補足給付の対象者の要件に、預貯金などの資産が追加されたことから、拡大ではなく縮小である。
- × 一定以上の所得のある利用者の自己負担割合を2 割に引き上げた。
【 解答:2 】
- 全国健康保険協会
- 年金保険者
- 国
- 都道府県
- 市町村及び特別区
- 設問の通り
【 解答:5 】
- 利用者が認知症(dementia)のため,別居している娘に契約内容を電話で説明して,サービス利用契約について同意を得た。
- 利用者と家族に重要事項説明書を渡して,サービス内容を説明し,同意を得て,利用者と契約書を取り交わした。
- 利用者と契約書を取り交わした後で,サービスや職員配置等を記載した重要事項説明書を渡して,提供するサービスの内容を説明した。
- 利用者が高齢なので,別居している娘に重要事項説明書と契約書を送付し,返信用封筒も入れて,返送を依頼した。
- 利用者が認知症(dementia)で理解が困難と思われたので,利用者と仲の良い隣人に説明して,契約書を書いてもらった。
- × 介護保険サービスの利用契約に際しては、利用者が認知症であっても、家族ではなく利用者本人に直接サービス内容を説明して、同意を得なければならない。
- 〇 設問の通り
- × 契約書を取り交わす前に、重要事項説明書を渡して、提供するサービスの内容を説明しなければならない。
- × 利用者が高齢であっても、直接利用者本人にサービス内容を説明し、文書による契約を結ばなければならない。
- × 介護保険サービスの利用契約に際しては、利用者が認知症であっても、本人に直接サービス内容を説明して、本人との間で契約を結ばなければならない。隣人による契約書の署名は無効となる可能性が高い。
【 解答:2 】
- 障害者は,自助努力によって社会的障壁を解消しなければならない。
- 政府は,「障害者基本計画」を策定しなければならない。
(注)「障害者基本計画」とは,「障害者のための施策に関する基本的な計画」のことである。 - 都道府県は,障害者政策委員会を設置しなければならない。
- 「障害者差別解消法」の制定に伴って,差別の禁止に関する条文は削除された。
(注)「障害者差別解消法」とは,「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」のことである。 - 基本的施策に防災及び防犯に関する記述はない。
- × 障害者基本法の目的は、障害者の自立及び社会参加の支援等のための施策を総合的かつ計画的に推進することである。
- 〇 設問の通り
- × 障害者政策委員会は、内閣府に置くと定められている。
- × 障害者基本法には、差別の禁止が定められている。
- × 障害者基本法には、防災及び防犯に関し必要な施策を講じなければならないと定められている。
【 解答:2 】
介護福祉士の対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。
(注)「障害者総合支援法」とは,「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」のことである。
- 身体障害者更生相談所で医学的判定を受けなければならないことを説明する。
- 障害支援区分の認定を受ける必要があることを説明する。
- すぐに居宅介護事業所とサービスの利用契約書を取り交わすように説明する。
- 医師の意見書を持って相談支援事業所に行くように説明する。
- Cさんのサービス利用の希望を介護支援専門員(ケアマネジャー)に伝えておくと説明する。
- × Cさんは、すでに身体障害者手帳を所持しており、改めて医学的判定を受ける必要はない。
- 〇 身体障害者手帳を所持していても、介護保険を利用するには支給申請を行って介護認定審査会による審査を受ける必要がある。
- × 上記解説の通り
- × 医師の意見書は、障害支援区分判定の段階で作成される。
- × サービスの利用希望者は、市町村に支給申請を行うが、その後、要介護(支援)の認定を経て、介護支援専門員が専門業者等との連絡調整などを行う。
【 解答:2 】
- 指定障害福祉サービス事業者の指定は,厚生労働大臣が行う。
- 指定障害福祉サービス事業所に配置する人員の基準は,事業者の事情に応じて各事業者が決めることができる。
- 指定障害福祉サービス事業者は,サービスの質の評価を行い,サービスの質の向上に努めなければならない。
- 指定障害福祉サービス事業者の指定に有効期間は設定されていない。
- 指定障害福祉サービス事業者は,事業所を運営している市町村内での広告が義務づけられている。
- × 指定障害福祉サービス事業者の指定は、都道府県知事が行う。
- × 指定障害福祉サービス事業所に配置する人員の基準は、厚生労働省令により定められている。
- 〇 設問の通り
- × 指定障害福祉サービス事業者の指定に有効期間は6年間に設定されている。
- × 指定障害福祉サービス事業者は,事業所を運営している市町村内での広告は義務づけられていない。
【 解答:3 】
E介護福祉職の対応として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- 我慢して職場を辞めないように助言した。
- 警察に通報した。
- 地域包括支援センターに報告した。
- Dさんの勤務先がある市町村に通報した。
- U株式会社に出向いて, 虐待をやめるように申し入れた。
- 我慢することを助言したり、職場へ直接申し入れたりするのは、不適切である。
法律には、使用者による障害者虐待を受けたと思われる障害者を発見した者は、速やかに、これを市町村または都道府県に通報しなければならないと定められている。
【 解答:4 】
- 病院は,20 人以上の入院施設がなくてはならない。
- 歯科を診療科目とする病院を開設することはできない。
- 診療所は,29 人以下の入院施設がなくてはならない。
- 調剤を実施する薬局は,医療法上の医療提供施設ではない。
- 介護老人保健施設とは,療養病床を有する病院のことをいう。
- 〇 設問の通り
- × 歯科を診療科目とする歯科病院も存在する。
- × 診療所は,19 人以下の入院施設がなくてはならない。
- × 調剤を実施する薬局は,医療法上の医療提供施設である。
- × 療養病床を有する病院のことを、介護療養型医療施設という。
【 解答:1 】
- 生活保護で保障される最低限度の生活は,健康で文化的な生活水準を維持することができるものでなくてはならない。
- 生活保護は,利用しているサービス事業所の担当者が本人に代わって申請することができる。
- 生活保護は,世帯を分離して実施することはできない。
- 自分の家や車を所有している人は,全て生活保護の対象とならない。
- 年金や稼働収入がある高齢者は,全て生活保護の対象とならない。
- 〇 設問の通り
- × 生活保護は、要保護者、その扶養義務者、またはその他の同居の親族の申請に基づいて開始される。
- × 生活保護は、世帯を単位として行われるが、事情によっては個人を単位として行われる。
- × 保護を受けるものは、資産、能力その他あらゆるものを、その最低限度の生活の維持のために活用しなければならないとされており、原則として家や車を所有することは認められていないが、状況により認められる場合がある。
- × 年金や稼働収入がある高齢者であっても、状況により生活保護の対象となる場合がある。
【 解答:1 】
- 65 歳以上の者のいる世帯は,どちらも全世帯の6 割を超えている。
- 「親と未婚の子のみの世帯」は,2013 年(平成25 年)は2004 年(平成16 年)に比べて減少している。
- 「夫婦のみの世帯」は,2013 年(平成25 年)は2004 年(平成16 年)に比べて減少している。
- 「単独世帯」は,2013 年(平成25 年)は2004 年(平成16 年)に比べて増加している。
- 「三世代世帯」は,どちらも65 歳以上の者のいる世帯の3 割を超えている。
- × 65 歳以上の者のいる世帯は年々増加傾向にあるが,2004年は38.6%であり、2013年でも44.7%である。
- × 増加している。
- × 増加している。
- 〇 設問の通り
- × 2004年は21.9%であり、2013年は13.2%である。
【 解答:4 】
- 常に担当する利用者の立場に立って業務を行う。
- 国民の保健医療の向上及び福祉の増進を図る。
- 利用者を心身共に健やかに育成する責任を負う。
- 利用者の心身の健康の保持のために必要な措置を講じる。
- 利用者が安心して暮らすことのできる地域社会の実現に寄与する。
- 法律には、その担当する者が個人の尊厳を保持し、自立した日常生活を営むことができるよう、常にその者の立場に立って、誠実にその業務を行わなければならないとされている。
【 解答:1 】
食事の際は,自分でご飯やおかずをスプーンに乗せたり汁物を口に運ぶことは困難であるが,スプーンに乗った食べ物を左手で口まで運んで食べることはできる。食事場面における介護福祉職の対応として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- 食事を居室のベッド上でとるように促す。
- メニューの説明は不要である。
- 左手で食べたいものを示すように促す。
- ご飯とおかずを混ぜてスプーンに乗せて口に運ぶ。
- 好みの食べ物は最後に食べるように促す。
- × Fさんは、2時間ほどは車いすで座位を保つことができることから、ベッド上で食事をとる必要はない。
- × 楽しく食事ができるように、メニューを説明を行うことは適切である。
- 〇 Fさんは、右片麻痺と運動性失語の状態なので、食べたいものを左手で示してもらい、介護福祉職が支援を行うのが適切である。
- × Fさんは、自分でスプーンに乗った食べ物を口まで運んで食べることができることから、介護福祉職がスプーンで食べさせることは適切ではない。
- × 好みの食べ物をいつ食べるかまでの指示は不適切である。
【 解答:3 】
- 支援者は,利用者の自己決定に対する働きかけを行ってはならない。
- 援助を受けている利用者は,自己決定を行うことができない。
- 判断能力が低い利用者の場合,家族の意向を優先して決定する。
- 利用者はエンパワメントアプローチ(empowerment approach)をされることで,自己決定能力が高まる。
- 自己決定には,責任能力の有無が条件となる。
- × エンパワメントアプローチとは、利用者自らが知識や技術を持ち、自分で問題解決をするように援助することである。支援者は、利用者の自己決定に対する働きかけを積極的に行い、利用者が自己決定を行う。
- × 上記解説の通り
- × 判断能力が低い利用者であっても、あくまでも本人の意向が優先される。
- 〇 設問の通り
- × 自己決定には、責任能力の有無は条件とならない。
【 解答:4 】
- 機能回復訓練
- 就労移行支援
- 全人間的復権
- 地域定着支援
- 特別支援教育
- リハビリテーションとは更生指導のことであり、障害者の能力を発揮させて、自立を促し、障害者の人間的復権を理念とし、最終的な目標としている。
【 解答:3 】
- 利用者の所有する不動産の種類や価値
- 改訂長谷川式簡易知能評価スケールの得点
- 既往症
- 最近1 年間の体重変化
- これまでの生活環境と生活習慣
- 利用者がその人らしい生活を実現できるように、介護福祉職が把握すべき情報には、これまでの生活状況、家庭環境、肉体的・精神的な状態など様々なものがあるが、その人らしい生活を実現できるようにするために最も優先されるべきものは、これまでの生活環境と生活習慣である。
【 解答:5 】
- 障害基礎年金の障害等級は,1級と2 級である。
- 障害基礎年金と老齢厚生年金は,併給できない。
- 障害基礎年金は,全額が生活保護の収入認定の対象外となる。
- 特別障害者手当は,市町村の条例によって実施される。
- 2013 年(平成25 年)の生活保護基準の見直しに伴って,障害者加算が廃止された。
- 〇 設問の通り
- × 厚生年金は国民年金(基礎年金)の上乗せ部分といえ、厚生年金受給者には併給されているといえる。
- × 障害基礎年金も生活保護の収入認定の対象である。
- × 国によって実施される制度である。
- × 障害者加算が減額された。
【 解答:1 】
- 事業者による非常災害対策訓練の実施は,任意である。
- 事業者は,正当な理由なくサービスの提供を拒んではならない。
- サービスの内容等を記載した通所介護計画の作成は,任意である。
- 短期入所生活介護と訪問介護(ホームヘルプサービス)を組み合わせなければならない。
- 日常生活の自立を助けるために,専門職による理学療法や作業療法を行わなければならない。
- × 指定通所介護事業者は、非常災害に関する具体的計画を立て、非常災害時の関係機関への通報及び連携体制を整備し、それらを定期的に従業者に周知するとともに、定期的に避難、救出その他必要な訓練を行わなければならないとされている。
- 〇 設問の通り
- × 事業所の管理者は、サービスの内容等を記載した通所介護計画の作成をしなければならない。
- × 短期入所生活介護と訪問介護(ホームヘルプサービス)を組み合わせなければならないという規定はない。
- × 日常生活の自立を助けるために,専門職による理学療法や作業療法を行わなければならないという規定はない。
【 解答:2 】
- サービス提供者の実践力の向上を主な目的とする。
- 利用者とその家族の参加を基本とする。
- 市町村社会福祉協議会が主催する。
- 市町村の会議室で開催することが望ましい。
- 利用者を匿名にして議論する。
- × サービス担当者会議は、チームアプローチで行われるサービスの質の向上が目的であり、サービス提供者の実践力の向上が主な目的ではない。
- 〇 設問の通り
- × 介護支援専門員が主催する。
- × 参加者にとって最も都合の良い場所で開催することが望ましい。
- × 匿名にする必要はない。
【 解答:2 】
- 精神安定を図るために,利用者に精神安定剤を服薬してもらう。
- 利用者の思いを最優先に考えて,退所の手続きをする。
- 利用者に退所を思い直してもらうために,家族には介護する意思がないと伝える。
- 利用者の今の思いを受け止めて,その発言の背景を確認する。
- 気分を変えてもらうために,利用者をテレビの前に案内する。
- × 介護福祉職が利用者に服薬させることは医療行為であり、医師の指示なく行ってはならない。
- × 利用者の思いを確認することが優先される。
- × 虚偽の報告をしてはならない。
- 〇 設問の通り
- × 利用者の思いをそらすのではなく、まず受け止めることが適切である。
【 解答:4 】
- 利用者の羞恥心に配慮した介護を行う。
- 親しみを込めて,利用者を愛称で呼ぶ。
- 多床室では,介護福祉職の目が行き届くように,カーテンは開けておく。
- 入室するときは,日常的なことなので,ノックや声かけをしなくてもよい。
- 医師から利用者に関する情報の提供を求められても,それがどんな理由であっても応じないようにする。
- 〇 設問の通り
- × 親しみを込めて接することは大事だが、基本的な礼儀は守るべきである。
- × 多床室では、なおさら個々の利用者のプライバシーに配慮する必要がある。
- × 基本的な礼儀は守るべきであり、プライバシーにも配慮が必要である。
- × 医師に対する利用者情報の提供は、必要に応じて行わなければならない。
【 解答:1 】
- 国に登録された第三者認証機関によって,品質が保証された製品である。
- 身体拘束ゼロに役立つ製品である。
- 介護福祉士が医療的ケアを行うための製品である。
- 介護保険制度において,利用者の経済的負担がない製品である。
- 福祉用具・介護ロボット実用化支援事業で,普及啓発の対象となる製品である。
- 設問の通り
【 解答:1 】
- 細心の準備をすれば,事故は起こらない。
- 小さな介護事故は,個人で対応する。
- 介護事故の報告を済ませたら,その後の対応は組織の代表者に一任すればよい。
- 介護業務に慣れると事故は起こらない。
- ヒヤリ・ハット事例の収集・分析が,事故を防ぐことにつながる。
- × 細心の準備をしても、事故は起きる。
- × 小さな事故であっても、原因を追究して対応策を関係者に周知することが、大きな事故を未然に防ぐことにつながる。
- × 事故の報告だけで人任せにするのではなく、原因や防止策を自ら追及することが、再発防止につながる。
- × 業務に対する慣れは事故の要因である。
- 〇 設問の通り
【 解答:5 】
- 下痢・嘔吐が続く介護福祉職は,マスクをして業務を行う。
- 汚れが目に見える場所を消毒することが,感染症予防に有効である。
- モップを使う床掃除の場合は,乾いたモップで汚れを拭き取る。
- 手袋を着用していれば,排泄物や嘔吐物を触った後の手洗いを省略してもよい。
- 固形石鹸よりも液体石鹸の方が望ましい。
- × 下痢・嘔吐が続く状態で業務を続けてはならない。マスクでは感染を防げない。
- × 感染経路には、接触感染以外にも空気感染、飛沫感染のように汚れが見える場所を消毒するだけでは防ぎきれないものもある。
- × 乾いたモップでふくだけでは汚れは取り切れない。
- × 手袋を着用していても、清掃後には手洗いを十分に行う必要がある。
- 〇 設問の通り
【 解答:5 】
- 労働災害の防止に関する措置への労働者の協力
- 労働者の介護休業
- 女性労働者の婚姻,妊娠,出産等を理由とする不利益取扱いの禁止
- 常時20 名以上の労働者を使用する事業場の衛生委員会の設置
- 労働者の1 日の法定労働時間
- 〇 設問の通り
- × 労働者の介護休業については介護休業法に定められている。
- × 女性労働者の婚姻,妊娠,出産等を理由とする不利益取扱いの禁止については、男女雇用機会均等法や労働基準法に定められている。
- × 衛生委員会の設置については常時50名以上の労働者を使用する事業場について定められている。
- × 労働者の1 日の法定労働時間は労働基準法に定められている。
【 解答:1 】
- 仕事に没頭することでストレスを忘れるようにする。
- 自分はストレスを感じることがないと考える。
- 悩みは他人に相談せずに,自分で解決しようとする。
- 困難な現実からは目をそらして,自己を正当化する。
- 自分に合った適切な対処法を持つ。
- × 仕事に没頭することで、ストレスを生じやすくなる。
- × ストレスを無視することで、ストレスを生じやすくなる。
- × 自分だけで解決しようとすると、ストレスを生じやすくなる。
- × 困難な現実から目をそらすことで、ストレスを生じやすくなる。
- 〇 設問の通り
【 解答:5 】
- 最初に客観的事実を確認してから聴く。
- 相手の言葉を妨げないで,じっくり聴く。
- 相手の目をじっと見つめながら聴く。
- 早い動きでうなずきながら聴く。
- 解決策を提案しながら聴く。
- × 客観的事実を確認することも大事だが、まずはこれにこだわらず利用者の話しやすい内容から話を進めることが適切である。
- 〇 設問の通り
- × 相手の目をじっと見つめると、威圧感を与え、相手を緊張させてしまう。
- × 早い動きは相手を戸惑わせることになる。
- × 解決策を提案しながら話を聞いていては、利用者本人が解決策を見出す努力を妨げることになる。
【 解答:2 】
このときのH介護福祉職の対応として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- 「一度にいろいろ話すのはやめてください」
- 「また入院することになりますね」
- 「いつもより気分が高ぶっていますよ」
- 「私にはよく分かりませんが…」
- 「もっとお話を聞かせてください」
- 双極性感情障害とは、躁とうつが交代的に表れる気分障害のことである。
躁状態では、攻撃的で観念奔逸の傾向が強い状態になり、介護福祉職の対応で注意すべきことは、利用者を特別扱いしないで、腫れ物に触るように接してはならず、相手の言うことをうのみにすることなく、馬鹿にしたような対応もしてはならない。
【 解答:3 】
このときのJさんに対する介護福祉職の言葉かけとして,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- 「おなかがすきましたか」
- 「さっき,食べたばかりですよ」
- 「後片づけまで終わりましたよ」
- 「もう1 回食べるのですか」
- 「食事より掃除をしませんか」
- 認知症では論理的な思考が困難になるため、Jさんに対しては、無視や説得するような言葉かけは適切ではない。
【 解答:1 】
Kさんへの介護福祉職の最初の言葉かけとして,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- 「誰でしょうか,覚えていますか」
- 「顔は覚えているけど,名前を忘れたのですね」
- 「頑張って思い出してみましょう」
- 「ご主人ですよ。来てもらってよかったですね」
- 「迷惑をかけて申し訳ないと伝えましょう」
- アルツハイマー型認知症では、脳の精神的活動が機能低下を起こし、初期症状には記憶障害、失見当識、失語、失行、失認などの症状がみられ、進行すると非協調性、攻撃性などがみられるようになる。
Kさんは面会に来た夫が誰かわからなくなり、自信がなく不安な精神状態となっており、問い詰めるような対応や、責めるような対応ではなく、落ち着いて安心できるような対応が適切といえる。
【 解答:4 】
Lさんが理解できるような関わり方として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- もう一度,低い声で同じ言葉を伝える。
- もう一度,大きな声で同じ言葉を伝える。
- 「あした,散歩」と短い言葉で伝える。
- 「あした,さんぽ」とひらがなで書いて伝える。
- 言葉を1 音ずつに区切って,「あ・し・た・さ・ん・ぽ」と伝える。
- 脳梗塞とは、脳の虚血性壊死が生じたものであり、病巣により症状は異なるが、片麻痺、失語、構音障害などが伴うことがある。
Lさんには、聴覚的理解と視覚的理解の障害があり、コミュニケーションがとりづらくなっていることから、介護福祉職の対応としては、長い文章で伝えるのではなく、短い言葉でわかりやすく伝えることが適切といえる。ひらがな文字、1音ずつ区切って伝えるのは、Lさんにとって理解しにくい。
【 解答:3 】
Mさんへの介護福祉職の対応として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- Mさんの右側から話しかける。
- Mさんの体に触れてから挨拶をする。
- 物音を立てないように関わる。
- 「あそこ」「これ」と代名詞で説明する。
- 視覚情報は整理して口頭で伝える。
- Mさんは、右目を失明し、左目はかすかに見える状態であり、右側から話しかけることは不適切である。また、聴覚機能、言語機能、認知機能に問題はないことから、体に触れたり、物音を立てないようにする必要はない。代名詞による説明は、認知機能に問題がなくてもわかりにくいことがあり、視覚情報は、わかりやすく整理して口頭で伝えるようにすることが望まれる。
【 解答:5 】
- 介護福祉職は,イヤホンを装着した耳に向かって話しかける。
- 介護福祉職は,できるだけ大声で話す。
- 利用者は,比較的聞こえる側の耳にイヤホンを装着する。
- 利用者は,箱型補聴器を会話のときに限って使用する。
- 利用者は,雑音の多い場所では箱型補聴器の音量を上げる。
- 箱型補聴器とは、片耳用のイヤホン部分とは別に、マイクのある本体部分がコードでつながったものであり、手元で操作ができる利便性があるほか、ハウリングが起きにくい反面、周囲の雑音を拾いやすい。
そこで、雑音が多い場所では音量を上げるのではなく、マイクを雑音のない方向に向けるように注意する。また、イヤホンはよく聞こえる側の耳に装着するとよい。
【 解答:3 】
- 介護福祉職の意見を中心に記録する。
- 調査・研究目的で記録を利用することは避ける。
- 記録は非言語的コミュニケーションのツールとして活用する。
- 利用者と家族は記録を閲覧することができる。
- 介護保険法では記録の様式を統一している。
- × 介護記録には、介護福祉職の意見だけでなく、広く関係者の意見を残すようにする。
- × 介護記録の目的には、調査・研究も含まれる。
- × 介護記録は、チーム内の言語的コミュニケーションのツールとしても活用されるものである。
- 〇 設問の通り
- × 介護保険法には、統一した記録の様式までは定められていない。
【 解答:4 】
- 支援者の価値観を優先して支援する。
- 生活全体よりも,生活動作を中心にした視点で支援する。
- その人らしい生活よりも,安静を重視した生活を送れるように支援する。
- 利用者の生活習慣よりも,支援者側の規則を大切にして支援する。
- 信頼関係に基づいて支援する。
- 生活支援では、その人らしい生活を送れるように、支援を受ける利用者の価値観が優先されるべきであり、生活全体に配慮して利用者の生活習慣が大切にされるべきであり、支援者の価値観や規則が優先されるのは不適切である。
【 解答:5 】
- 家族の訪問を控えてもらう。
- 居室に新しい家具を入れる。
- 広い食堂で過ごしてもらう。
- 施設の生活時間に合わせてもらう。
- 少しでも早くなじみの職員ができるようにする。
- 入所したばかりの高齢者の心身の負担を軽減するためには、新しい環境に慣れるような配慮が望まれる。家族の訪問を妨げてはならず、利用者の生活リズムに即した生活時間が送れるように配慮すべきといえる。慣れない環境の中で、新しい家具の導入や広い食堂で過ごさせることは、利用者にとって大きな負担となる恐れがある。
【 解答:5 】
- 陰干しする。
- 掃除機で吸い取る。
- 強く叩く。
- 表面を絞ったタオルで拭く。
- 布団カバーを取り替える。
- ダニの死骸や糞などのダニアレルゲンを除去する方法としては、掃除機で吸い取り、水洗いを行うことが効果的である。布団の陰干しは効果的とはいえず、室内で強くたたくとダニアレルゲンが空中に舞い上げってしまう。ダニアレルゲンは布団の中に潜り込んでおり、布団カバーの取り換えや、表面を拭くだけでは効果は少ない。
【 解答:2 】
- 整髪料の使用は避ける。
- 目やにを拭き取るときは,目尻から目頭に向かって拭く。
- 爪を切るときは,少しずつ切る。
- 耳垢(耳あか)が固いときは,ピンセットを使って除去する。
- 義歯は乾燥させてからケースに保管する。
- × 高齢者であっても、状態に応じて整髪料の使用も必要である。
- × 目尻から目頭に向かって拭くと、目やにが目の中に入ってしまう恐れがある。
- 〇 爪は一度に大きく切るのではなく、状態を確認しながら少しずつ切ることが望ましい。
- × ピンセットのような硬い器具では、耳の中を傷つける恐れがある。耳垢が固いときは、濡らした綿棒などで、柔らかくしてから除去する。
- × 義歯は乾燥させると割れる恐れがあり、専用の保管液や水に浸して保管する。
【 解答:3 】
- 片麻痺の高齢者には,支援者が着脱させやすい前あきの上着の購入を勧める。
- 左片麻痺がある場合は,左半身から脱ぐように勧める。
- 生活のリズムを保つために,昼と夜とで衣服を替えるように勧める。
- 衣服は気候に合わせて支援者が選ぶ。
- 季節に関係なく,保温性よりも通気性を重視した衣類を勧める。
- × 衣服の選択に際しては利用者の好みもあり、支援者が着脱しやすいことを優先することは適切ではない。
- × 片麻痺がある場合は、健側から脱ぐようにする。
- 〇 設問の通り
- × 衣服は、利用者本人の選択を優先させて、支援者は気候に合わせるなどのアドバイスを行う。
- × 衣服の選択では、保温性、通気性など、季節に十分に配慮する必要がある。
【 解答:3 】
- タクシーに乗るときは,支援者が先に乗って誘導する。
- 電車を待つときは,点字ブロックの上で待つように誘導する。
- 狭い通路は,後ろから誘導する。
- 雨の日は,フードつきのレインコートの着用を勧める。
- 利用者から一時離れるときは,柱や壁に触れる位置まで誘導する。
- × 支援者が先に乗車してしまっては、十分な支援ができない恐れがある。
- × 点字ブロックには他の視覚障害者が歩いてくる可能性がある
- × 狭い通路では、状況が十分に確認できるように、利用者の前に立って誘導する。
- × 視覚障害者は音を頼りにしており、フード付きのコートでは周りの音が聞こえず危険である。
- 〇 利用者が安心して待てるように、柱や壁に触れる位置まで誘導する。
【 解答:5 】
- 曲がり角では,勢いをつけて曲がってもらう。
- 曲がり角では,直角に曲がってもらう。
- 一度足を引いてから歩きだしてもらう。
- 支援者のペースに合わせて歩きだしてもらう。
- 階段よりスロープを歩いてもらう。
- × 姿勢反射障害のない場合であっても危険である。
- × 姿勢反射障害のない場合であっても危険である。
- 〇 姿勢反射障害では、歩く際に最初の一歩がなかなか踏み出せない場合が多く、一度足を引いてから歩き出すことで、スムーズに歩行ができるようになる。
- × 支援者は、利用者のペースに合わせなければならない。
- × 姿勢反射障害では、体のバランスが悪くなることから、スロープの方がバランスを取りづらく、転倒しやすい傾向がある。
【 解答:3 】
- ラスク
- もなか
- 焼き芋
- カステラ
- ゼリー
- ゼリーは水分を含み柔らかいことから、咀嚼・嚥下障害を起こしにくい。
【 解答:5 】
- 牛乳
- 卵
- 豚肉
- にしん
- 納豆
- ビタミンKは植物油や緑黄色野菜、納豆などに多く含まれている。
【 解答:5 】
Aさんに勧める飲物として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- 温めた牛乳
- 冷たいお茶
- バナナジュース
- 経口補水液
- 野菜ジュース
- Aさんの状況から脱水状態の恐れがあり、選択肢の中から最も水分補給に適切なのは経口補水液である。
【 解答:4 】
- 浴室の入口は引き戸にする。
- 縦に長く浅めの洋式の浴槽にする。
- 浴槽の縁(エプロン部分)は厚みを20 cm にする。
- 床から浴槽の縁までの高さは20 cm にする。
- 浴室と脱衣室の段差は10 cm にする。
- 〇 万一の場合に、開き戸では、利用者の体がもたれかかって開けられない場合があり、入り口は引き戸が望ましい。
- × 縦長の浴槽では、足を伸ばしたときに体が沈み込む危険性がある。また、浅めの浴槽では、体が十分に温まりにくい。
- × 浴槽のふちが厚いと、またぐときに足を引っかけやすく、10cm以内が適切といえる。
- × 床から浴槽までの高さが低すぎるとバランスを崩しやすく危険である。20cmではなく40cm程度が適切である。
- × 段差があるとつまずきやすくなる。
【 解答:1 】
- 排便のあった日だけ入浴する。
- 回腸ストーマの場合は,食後1 時間以内に入浴する。
- 装具を外して入浴できる。
- ストーマ(stoma)部分は,石鹸をつけず,こすりながら洗う。
- 公衆浴場の利用は避ける。
- × 排便の有無にかかわらず、適度な入浴が望ましい。
- × 回腸ストーマは食前・食後2時間以上経過すると、便が出づらいので、装具交換は食後1時間以内が望ましいことから、入浴は交換後が適切である。1時間以内では早すぎる。
- 〇 消化管ストーマを増設している場合には、装具を装着したままでも、外しても入浴ができる。
- × 汚れやすいストーマ部分は、石鹸などを使用して洗う必要がある。
- × ストーマを付けたまま公衆浴場の利用も可能である。
【 解答:3 】
- 高血圧の人は,ヒートショックを起こしにくい。
- ヒートショックは,夏に起こりやすい。
- ヒートショック予防として,浴室・脱衣室と居室との温度差を小さくする。
- ヒートショック予防として,湯の温度設定は高めにする。
- ヒートショックは,入浴前に起こりやすい。
- ヒートショックとは、冬場の入浴後などの急激な温度の変化により、血圧の乱高下や脈拍の変動が起こることであり、脳出血、脳梗塞、心筋梗塞などの危険性がある。高血圧や動脈硬化の傾向がある場合は、注意が必要である。浴室・脱衣室と居室との温度差を小さくすることが望ましく、湯の温度設定を高めにするだけでは、温度差が大きくなり適切ではない。
【 解答:3 】
- ベッドで尿器を使用する場合,ベッドの足元を上げる。
- 差し込み便器の開口部の中央に,仙骨が来るようにする。
- テープ止めタイプの紙おむつの中に,尿取りパッドを複数当てる。
- 自己導尿を行う場合,座位姿勢で行えるように支援する。
- トイレにL字手すりを設置する場合,横手すりは車いすの座面の高さに合わせる。
- × ベッドで尿器を使用する場合に、足元を上げると排泄物が逆流する恐れがある。
- × 仙骨部分ではなく肛門部が便器の開口部の中央にくるようにする。
- × 紙おむつそのものに尿を吸収する働きがあり、更に尿取りパッドを当てる必要はない。
- 〇 設問の通り
- × トイレにL字手すりを設置する場合,横手すりはトイレの座面の高さより20~25cm上に合わせる。車いすの座面の高さでは低すぎて支えになりにくい。
【 解答:4 】
Bさんは日中はポータブルトイレ,夜間は紙おむつを使用している。Bさんの使用しているポータブルトイレは木製の背もたれと肘かけがついているタイプである。
Bさんが,ポータブルトイレを使用するときの排泄介護に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- ポータブルトイレは,ベッドの左側の足元に置く。
- ポータブルトイレの足元に新聞紙を敷く。
- 座位が安定しないときは,背もたれに寄りかかるように座ってもらう。
- 排泄が終了したら,立ち上がる前に下着やズボンを大腿部まで上げておく。
- 使用したポータブルトイレの中の排泄物は,1日分をまとめて片づける。
- × Bさんには左片麻痺があることから、健側であるベッドの右側の足元に置く。
- × ベッドの足元に新聞紙を敷くと、滑って転倒する恐れがある。
- × 座位が安定しないときには、背を伸ばして腰かけるようにする。
- 〇 設問の通り。立ち上がってから衣服を直しやすい。
- × ためないように、その都度、片付けるようにする。
【 解答:4 】
- 催眠商法 --- 友人と一緒なら販売会場まで出かけても構わないと助言する。
- 送りつけ商法 --- 注文した覚えのない商品は断り,受け取らないように助言する。
- 利殖商法 --- 「元本保証」と「金融庁への届出」の記載があれば信頼できると助言する。
- 振り込め詐欺 --- 公的機関や家族を名乗る電話には,一人で対処するように助言する。
- 点検商法 --- 業者を家の中に入れて,ていねいに断るように助言する。
- × 催眠商法とは、催眠術的な手法によって正常な判断力を鈍らせて購買意欲をあおる販売手法であり、友人と一緒であっても出かけることを止めるべきである。
- 〇 送り付け商法とは、注文していない商品を勝手に送り付けて、一方的に代金を請求する商法である。覚えのない商品は受け取らないこと、万一受け取った場合は、引き取りを請求するとともに、届いた商品を消費しないことなどの対応が適切である。
- × 利殖商法とは、「必ずもうかる」などと、投資や出資を勧誘する商法である。元本保証、高配当、金融庁職員など、一見して信頼度の高いように見えるが、虚偽の可能性が高い。
- × 振り込め詐欺は、近親者や警察官、銀行員などを装って現金を要求する詐欺であり、冷静に判断できるように、一人で対応することなく、誰かに相談をすることが重要である。
- × 点検商法とは、点検業者などを装って商品やサービス、工事などを契約させる詐欺である。身に覚えのない業者が訪れた場合は、相手にしないで家の中に入れないようにすることが重要である。
【 解答:2 】
(注)いずれも家庭用品品質表示法に基づく洗濯に関する表示であり,同じ取扱い方法を意味している。左の表示は現行のものであり,2016 年(平成28 年)12 月から右の表示に改正されることになっている。
- しわになりやすいので,脱水は避ける。
- 色が落ちやすいので,単独で洗う。
- 手洗いする。
- 日陰のつり干しにする。
- 平干しにする。
- 設問の通り
【 解答:4 】
- 早朝の散歩を勧める。
- 朝食は,とらないように勧める。
- 午後から,温水プールで運動をするように勧める。
- マットレスは,柔らかいものを勧める。
- 枕は,硬く高いものを勧める。
- × 適度な散歩は望ましいが、早朝からの散歩は負担になりかねない。
- × 食事をきちんととることで、1日の生活にメリハリがつく。
- 〇 温水プールでの適度な運動は、リハビリ効果が高い。
- × マットレスが柔らかすぎると、体が沈み込んで寝返りを打ちづらく、腰に負担がかかる場合がある。
- × 枕が高すぎると、首がうつむき加減になり、首や肩に負担がかかることになる。
【 解答:3 】
- 食事の回数を増やす。
- 1 回の食事量を増やす。
- 高カロリーの食事を用意する。
- 嗜好を重視する。
- 経管栄養を勧める。
- 終末期には消化機能も低下しており、食事の回数や分量、カロリーなど栄養摂取を重視するよりも、利用者の好みを優先して楽しく食べられるように工夫をして提供することが望ましい。
【 解答:4 】
- 付き添いやすい環境を整える。
- 在宅と比べて,家族への支援の必要性は乏しい。
- 状態が変化したときだけ家族に報告する。
- 家族が希望しても,死後の処置は職員で行う。
- 故人の思い出話は控える。
- 施設入所者の家族であっても、様々な形で支援は必要であり、家族への報告はこまめに行う必要がある。家族の希望にはできる限り応えることが望ましく、故人の思い出を控えるまでの必要はない。
【 解答:1 】
- 多職種がそれぞれ異なる最終目標を持つこと
- 1 回限りの介護をすること
- 利用者のニーズに応じた根拠のある個別ケアをすること
- 家族が望む利用者の生活を実現すること
- 介護福祉職の業務の効率を優先すること
- × 多種職が異なる目標を持っていてはQOL(Quality of Life 生活の向上)は、向上しない。
- × 介護過程とは、利用者の介護過程を解決するためのかかわりであり、課題解決までアセスメントを繰り返すことになる。
- 〇 設問の通り
- × 介護過程の目的は、利用者本人が望む生活の実現であり、優先されるべきは家族や介護福祉職ではなく、利用者である。
- × 上記解説の通り
【 解答:3 】
- 情報は,多角的・継続的に収集する。
- 収集した情報は,取捨選択せずに記録する。
- 主観的情報は,計測器を用いて収集する。
- 利用者が発した言葉は,介護福祉職の主観を加えて記録する。
- プライバシーに関する情報は,集団面接で収集する。
- 〇 設問の通り
- × 収集した情報はプライバシーに配慮しなければならない。
- × 主観的情報は数値化することが難しく、計測器は情報収集の目的にはそぐわない。
- × 利用者の発言は、真意を伝えるために介護福祉職の主観を加えてはならない。
- × 選択肢 2.の解説の通り
【 解答:1 】
- チームアプローチ(team approach)
- アセスメント(assessment)
- モニタリング(monitoring)
- アウトリーチ(outreach)
- インテーク(intake)
- × チームアプローチとは、より質の高いサービスを提供するために、様々な職種でチームを作ってケアを行うことである。
- 〇 設問の通り
- × モニタリングとは、利用者の状態の変化や、サービスの実行状況などを聞き取りなどによって把握することである。
- × アウトリーチとは、施設内での活動だけでなく、地域社会や学校など施設外でのサービスの提供などの活動のことである。
- × インテークとは、受理のことである。援助の最初の段階であり、利用者が問題解決の相談に訪れた際に行うものといえる。
【 解答:2 】
Dさんに関する情報のうち,ICF(International Classification of Functioning,Disability and Health:国際生活機能分類)の環境因子に該当するものとして,適切なものを1 つ選びなさい。
- 70 歳の女性である。
- 人工肛門(ストーマ(stoma))を造設した。
- 軽い右片麻痺が残った。
- 物忘れが目立ってきた。
- 娘の仕事が忙しくなってきた。
- 1~4はすべて個人因子であり、5.の家族の状況は環境因子である。
【 解答:5 】
優先的に解決すべきEさんの生活課題として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- 他者と積極的に会話ができるようになること
- 寂しさを取り除くために介護福祉職が励ますこと
- 気を遣わずに孫と話ができるようになること
- 口の中を清潔に保てるようになること
- 一人で歯磨きができるようになること
- Eさんは、歯磨きができなくなったことから、口臭が生じており、口の中を清潔の保つことが、最も速やかに問題解決に結びつくといえる。一人で歯磨きができるようになるのは、最終的な目的である。
【 解答:4 】
- タンスの中に食べこぼしのついた上着が入っていた。
- 妻とけんかしたことを後悔しているのではないか。
- ご飯が喉を通らないのは,愛犬がいなくなったからだと思う。
- いつも冷静なのに突然怒ったのでびっくりした。
- 一人でいる時間が長いので,こまめに声かけをすることにした。
- 〇 食べ残しを発見した事実のみの記述である。
- × 後悔しているのではないかという想像である。
- × 愛犬がいなくなったからという創造である。
- × びっくりしたのはサービス提供者であり、利用者本人の感想ではない。
- × こまめに声掛けをするようにしたのは、サービス提供者の判断である。
【 解答:1 】
Fさん(70 歳,男性,要介護1 )は,認知症(dementia)を患う母と二人暮らしである。左片麻痺があり,杖があれば一人で歩行できる。現在は,小規模多機能型居宅介護を利用して在宅生活を送っている。昔から買物が好きで,今でも天気の良い日には,一人で杖をついて買物に出かけていく。
Fさんの小規模多機能型居宅介護における介護計画の長期目標は「安全に買物に出かける」,短期目標は「転倒しない」で,支援内容には「事業所内で手すりを使って起立訓練と歩行訓練を行う」と設定されて,順調に実施されている。
最近,近所の人から,Fさんがスーパーに向かう途中にある階段が上り切れず,よろけたり,困っている姿を見かけたという情報がたびたび聞かれるようになった。この件をG介護福祉職がFさんに確認すると,Fさんは「足元が少し不安なところがありますが,大丈夫です。いつもありがとうございます」と言い,目に涙を浮かべた。
Fさんの介護計画の評価に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- 近所の人からの情報は,評価には不要である。
- 「安全に買物に出かける」という目標は達成した。
- 手すりを使った起立訓練と歩行訓練を見直す必要がある。
- 事業所内での訓練は順調なので,このまま継続する。
- Fさんの発言から満足していると評価した。
- × 70歳のFさんは母親との二人暮らしであり、近所の人からの情報は貴重であり、介護計画の評価に有益である。
- × 近所の人からは、よろけたり、困っている様子が見られたという情報が寄せられており、現時点では目標を達成したとは言えない。
- 〇 足元に不安な点があることから、現在の訓練を見直すことが適切である。
- × 上記解説の通り
- × 目に涙を浮かべて「大丈夫です」と話すことなどから、本人の発言の真意を深く考える必要がある。
【 解答:3 】
Fさん(70 歳,男性,要介護1 )は,認知症(dementia)を患う母と二人暮らしである。左片麻痺があり,杖があれば一人で歩行できる。現在は,小規模多機能型居宅介護を利用して在宅生活を送っている。昔から買物が好きで,今でも天気の良い日には,一人で杖をついて買物に出かけていく。
Fさんの小規模多機能型居宅介護における介護計画の長期目標は「安全に買物に出かける」,短期目標は「転倒しない」で,支援内容には「事業所内で手すりを使って起立訓練と歩行訓練を行う」と設定されて,順調に実施されている。
最近,近所の人から,Fさんがスーパーに向かう途中にある階段が上り切れず,よろけたり,困っている姿を見かけたという情報がたびたび聞かれるようになった。この件をG介護福祉職がFさんに確認すると,Fさんは「足元が少し不安なところがありますが,大丈夫です。いつもありがとうございます」と言い,目に涙を浮かべた。
Fさんの状況を受けて,関係職員が集まり,カンファレンス(conference)を開催することになった。
このカンファレンス(conference)に参加したG介護福祉職の発言に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- Fさんの日頃の移動の様子について,具体的に説明した。
- Fさんが感情的になるので,気持ちは聞かないようにしていると説明した。
- 介護保険を使って通所リハビリテーションを併用することを提案した。
- スーパーに向かうときの様子は多くの情報があるので,Fさんにはそれ以上尋ねる必要がないと説明した。
- 母親の支援について,話し合うことを提案した。
- 〇 カンファレンスとは、援助過程における検討会議である。参加者全員に対して、Fさんの状況を具体的に説明して、情報を共有することが重要である。
- × 感情的になるのはなぜかを探る必要がある。
- × Fさんは、すでに小規模多機能型居宅介護を利用しており、現段階で通所リハビリテーションの併用は適切ではない。
- × スーパーに向かう時の情報は断片的なものかもしれず、さらに情報を収集する必要がある。
- × Fさんに対するカンファレンスであり、まずFさんの問題解決を話し合う必要がある。
【 解答:1 】
- 誕生から1 歳頃までは,自分の行動のコントロールを身につける段階である。
- 3 歳頃から6 歳頃までは,自発的行動を通して主体性の感覚を学ぶ段階である。
- 12 歳頃から20 歳頃までは,勤勉性を身につける段階である。
- 20 歳頃から30 歳頃までは,心身共に自分らしさを身につける段階である。
- 30 歳頃から60 歳頃までは,社会全体や他者への信頼感を持つ段階である。
- × 誕生から1 歳頃までが乳児期であり、課題は「信頼」対「不信」とされている。自分の行動のコントロールを身に着けるのは、児童期以降である。
- 〇 3 歳頃から6 歳頃までが幼児期後期であり、課題は「自発性」対「罪悪感」とされている。
- × 12 歳頃から20 歳頃までが青年期であり、課題は「自我同一性」対「同一性拡散」とされている。勤勉性を身につけるのは学童期(8歳~12歳)である。
- × 20 歳頃から30 歳頃までが成人前期であり、課題は「親密性」対「孤立」とされている。心身ともに自分らしさを身につけるのは青年期である。
- × 30 歳頃から60 歳頃までが成人期であり、課題は「生殖性」対「停滞」とされている。社会全体や他者への信頼感を持つのは、成人期前期である。
【 解答:2 】
- 70 歳代までは,筋肉量は維持される。
- タンパク質をとることは,筋肉量の維持に有効である。
- 高齢期になってからの運動は,筋肉量の増加には無効である。
- 筋肉量の減少の主要な原因は,悪性腫瘍(malignant tumor)の合併である。
- 筋肉量の減少は,下肢よりも上肢の方が顕著である。
- × 筋肉量は20歳代をピークに、徐々に減少する。
- 〇 設問の通り
- × 高齢期であっても適切な運動によって筋肉量は増加する。
- × 悪性腫瘍と筋肉量の減少とは、直接の関係はない。
- × 加齢に伴う筋肉量の減少は、上肢よりも下肢が顕著である。
【 解答:2 】
Aさんの生活への適応状況を説明する理論として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- 活動理論
- 離脱理論
- 社会情動的選択理論
- 愛着理論
- 心の理論
- × 活動理論とは、社会的活動性の維持が老化への良い適応であるというものである。
- × 離脱理論とは、老化による社会的関係の縮小は避けられず、これを受容することが老化への良い適応であるというものである。
- 〇 社会情動的選択理論とは、加齢により、人は強い選択を行うようになり、自らの持つ資源を情動的に満足できる目標や活動に注ぐようになる。注意や記憶の過程ではネガティブな情報よりもポジティブな情報を好んで取り入れるようになる。
- × 愛着理論とは、人と人との親密さを表現しようとする愛着行動に関する理論である。
- × 霊長類が、同種の仲間やほかの種の動物が感じたり、考えていることを推測しているとみられる行動をとることから、特有の機能があると考えられている。この機能の働きを心の理論という。
【 解答:3 】
- 個人の生活の中で生じる出来事や体験に関する記憶
- 学習や経験によって獲得された知識の記憶
- スポーツなど,自分の体で覚える記憶
- 過去の社会的事件など,自分の体験とは直接関わらない記憶
- 人の顔や風景など,自覚せずに残されている記憶
- 大きな社会的事件、学習や経験により獲得された知識、スポーツなどの体で覚えた記憶、人の顔や風景など、本人が特に自覚しないまま残されている記憶は、比較的長期間保有される。しかし、個人の生活の中で生じた出来事や体験に関する記憶(日常記憶)は、加齢による影響を受けやすい。
【 解答:1 】
- 勢いをつけて立ち上がることを勧める。
- 首を左右に振る体操をすることを勧める。
- 降圧薬の服用を勧める。
- 抗不安薬の服用を勧める。
- 転んでもけがをしないように部屋を片づけることを勧める。
- × 立ち上がる時には、ゆっくり立ち上がるように注意しなければならない。
- × 首を左右に振る体操は、めまいや立ちくらみが起きやすく、適切ではない。
- × 降圧薬は高血圧治療のための薬であり、血圧が下がることによってめまいや立ちくらみが起きやすく、適切ではない。
- × 抗不安薬の服用によって脳内の活動が抑えられるが、介護福祉職の判断だけで、薬の服用を勧めることは不適切である。
- 〇 設問の通り
【 解答:5 】
Bさんに起こっていることとして,最も可能性の高いものを1 つ選びなさい。
- 脳梗塞(cerebral infarction)の再発
- 急性腸炎(acute colitis)
- 感冒(common cold)
- 誤嚥性肺炎(aspiration pneumonia)
- 胃潰瘍(gastric ulcer)
- × 脳梗塞の場合には症状が顕著であり、元気がないという程度ではない。
- × 急性腸炎の場合には、腹痛、下痢、嘔吐、発熱などが主症状である。
- × 感冒の場合には、発熱、または微熱が続くといった症状がみられる。
- 〇 Bさんには肺炎での入院歴があり、食事中にむせる、微熱、頻呼吸、元気がない、食欲低下といった状況から、選択肢の中では誤嚥性肺炎が最も可能性が高い。
- × 胃潰瘍の場合には、突然の腹痛や喀血などが生じる。
【 解答:4 】
- 膝を冷やす。
- 正座をする。
- 杖を使う。
- 体重を増やす。
- 階段の昇り降りの運動をする。
- 変形性膝関節症とは、関節の軟骨がすり減ったり、骨の変形が生じる病気である。膝の痛み、関節痛などが起きることから、膝を冷やしたり、正座、階段の上り下りはいずれも不適切である。
【 解答:3 】
- 主治医は,地域医療支援病院の医師でなければならない。
- 保健所は,在宅医療を受ける患者の支援を行わない。
- 在宅での静脈注射は,医師でなければ実施できない。
- 在宅での悪性腫瘍患者に対する緩和ケアは,保険診療の対象外である。
- 在宅療養支援診療所は,24 時間往診が可能な体制を確保しなければならない。
- × 主治医が地域医療支援病院の医師でなければならないという決まりはない。
- × 保健所は、地域住民の健康の保持や増進活動の中心となる公的機関であり、在宅医療を受ける患者に対する支援も行われる。
- × 看護職員が医師の指導の下に医療行為を行う場合もある。
- × 在宅での悪性腫瘍患者に対する緩和ケアも保険診療の対象となる。
- 〇 設問の通り
【 解答:5 】
- 記憶力の改善が最も期待できるのは,中等度の認知症(dementia)の人である。
- 認知症(dementia)の人に豊かな情動をもたらすことが期待できる。
- 過去の苦痛や困難な体験を思い出す手がかりを準備すると効果的である。
- 毎回異なる場所で行うと効果的である。
- 回想法に参加した家族介護者は,発症前を思い出してつらくなることが多い。
- 回想法とは、過去の懐かしい体験などを話し合ったりすることで脳が刺激されて、心理的な安定や、記憶力の改善などを図る心理療法である。
記憶力の改善効果は、認知症初期の場合に高い効果がみられ、認知症の進行を遅らせたり、予防効果も期待できるが、重度の認知症や、つらい記憶を抱えている利用者を回想法の対象とすることは好ましくない。実施にあたっては、利用者のプライバシーに配慮しつつ事前準備を十分に行い、聞き手と利用者との関係性を構築して、利用者が落ち着いて安心できる環境で行うことが望ましい。
【 解答:2 】
- 居宅
- 介護老人福祉施設
- 介護老人保健施設・介護療養型医療施設
- グループホーム
- 医療機関
- 順位は以下のようになっている。
- 居宅 140万人
- 介護老人福祉施設 41万人
- 医療機関 38万人
- 介護老人保健施設 36万人
- グループホーム 14万人
- 特定施設 10万人
【 解答:1 】
Cさんのアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)のFunctionalAssessment Staging(FAST)の分類として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- 年齢相応
- 境界状態
- 軽度
- 中等度
- やや高度
- FASTとは、アルツハイマー型認知症の重症度を評価する方法である。
- ステージ1(正常)
- 主観的にも客観的にも機能低下は認められない
- ステージ2(年齢相応)
- 物の置忘れや物忘れが起こる
- ステージ3(境界状態)
- 職場で複雑な仕事ができない
- ステージ4(軽度)
- 金銭の管理、買い物など日常生活での仕事にも支障をきたす
- ステージ5(中等度)
- TPOに合わせた適切な洋服を選んで着ることができない。着替えや入浴を嫌がる
- ステージ6(やや高度)
- 着衣:一人で服を着ることができない。入浴:介助が必要。排泄:トイレの水の流し忘れ、拭き忘れ、尿・便失禁など
- ステージ7(高度)
- 言語障害:語彙が6個以下に低下、「はい」など一つの単語しか理解できない。身体機能:歩行や座位の保持ができない、笑顔がなく、昏迷および昏睡に陥る。
Cさんの状態は、ステージ5である中等度の特徴「TPOに合わせた適切な洋服を選んで着ることができない」に該当する。
【 解答:4 】
Dさんの状態として,最も可能性の高いものを1 つ選びなさい。
- 軽度認知障害(mild cognitive impairment)
- アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)
- 正常圧水頭症(normal pressure hydrocephalus)
- 前頭側頭型認知症(frontotemporal dementia)
- 血管性認知症(vascular dementia)
- × 軽度認知症は、認知症初期の症状がみられる。
- × アルツハイマー型認知症は、初期には身体的な障害は見られないが、脳萎縮の進行によって記銘力の低下、見当識障害、失禁などから、歩行困難となり、寝たきりとなる。
- 〇 正常圧水頭症は、歩行障害、認知機能障害、尿失禁などが主な症状である。Dさんの状態から正常圧水頭症の可能性が最も高いといえる。
- × 前頭側頭型認知症は、性格の変化、理解不能な行動を特徴としている。
- × 血管性認知症は、初期では意欲低下や自発性低下、夜間の不眠や不穏などの症状がみられ、発症のたびに重症化する傾向がみられる。
【 解答:3 】
- アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)では,早期から尿失禁が認められる。
- アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)では,巣症状は見られない。
- レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)では,人格が大きく変化する。
- レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)では,運動機能障害は見られない。
- クロイツフェルト・ヤコブ病(Creutzfeldt-Jakob disease)では,進行が速く, 1年以内の死亡例も多い。
- × アルツハイマー型認知症では、尿失禁の症状は発症後2~3年を経過した中期でみられるようになる。
- × 巣症状とは、失行、失語、片麻痺、感覚障害、言語障害などの局所神経障害のことであり、アルツハイマー型認知症でみられる症状である。
- × レビー小体型認知症では、うつ症状がみられ、態度や感情が変化することがあるが、人格が大きく変化するとまでは言えない。
- × レビー小体型認知症では、歩行障害や体の硬さによる転倒などを伴う。
- 〇 設問の通り
【 解答:5 】
- 血管性認知症(vascular dementia)
- クロイツフェルト・ヤコブ病(Creutzfeldt-Jakob disease)
- 前頭側頭型認知症(frontotemporal dementia)
- レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)
- 慢性硬膜下血腫(chronic subdural hematoma)
- × 血管性認知症では、リハビリによる脳の活性化が改善策として行われている。
- × クロイツフェルト・ヤコブ病の治療法は開発されておらず、対症療法が主体である。
- × 前頭側頭型認知症は、薬によって症状を抑えることはできるが、根本的な治療方法は存在しない。
- × レビー小体型認知症は、症状に合わせた投薬が治療法の主体であり、根本的な治療方法は存在しない。
- 〇 慢性硬膜下血腫は、外科手術による血種の除去により、回復の可能性がある。
【 解答:5 】
- 徘徊は,認知症(dementia)であれば誰にでも起こる。
- もの盗られ妄想は,記憶障害とは関係がない。
- 幻視に関して,本人の訴えの内容ははっきりしない。
- 興奮は,ケアの方法によって生じることがある。
- 混乱は,重度の認知症(dementia)の人には見られない。
- × 認知症であっても、必ず徘徊が起きるわけではない。
- × もの盗られ妄想は、認知症で起きやすい被害妄想の一つであり、記憶障害や思考力の低下などと重なって起きる場合が多い。
- × 幻視は、本人には事実として細やかな内容まで認識されていることが多い。
- 〇 設問の通り
- × 症状が進むと時間や季節がわからないなど、混乱をきたすことがある。
【 解答:4 】
このようなEさんについて考えられることとして,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- 睡眠不足による感情の変化
- 認知症(dementia)の急激な進行
- 感情失禁の症状
- 暑さによる中核症状の悪化
- 職員の対応に対する怒り
- 血管性認知症は、感情失禁が起きやすくなり、感情をコントロールできなくなることがある。
【 解答:3 】
- 民生委員
- 訪問介護員(ホームヘルパー)
- 訪問看護師
- 日常生活自立支援事業の専門員
- 通所介護(デイサービス)の介護福祉職
- 民生委員、訪問介護員、訪問看護師、介護福祉職は金銭管理の支援を行わない。
【 解答:4 】
- 支援の主な対象は,介護負担が集中する子ども世代である。
- 高齢者の認知症(dementia)と対応に違いはないことを家族に説明する。
- 雇用保険制度や障害福祉サービス等を組み合わせて利用できるように支援する。
- 本人の年齢に関係なく,初回の面談で介護保険の利用を勧める。
- 本人が退職して治療に専念できるように支援する。
- × 支援の主な対象は若年性認知症になった人である。
- × 若年性認知症は、高齢者の認知症に比べて症状の進行が早いことなどを説明する。
- 〇 設問の通り
- × 介護保険制度の利用者は40歳以上であり、非対象者は障害福祉サービスを利用する。
- × 退職することなく治療を続けられるように支援することが適切といえる。
【 解答:3 】
- 完全参加と平等
- ノーマライゼーション(normalization)
- 障害の予防
- 共生社会
- 合理的配慮
- × 「完全参加と平等」とは、1981年の国際障害者年のテーマである。
- × 「ノーマライゼーション」とは、障害者や高齢者が、できる限り一般の人々と同じ普通の生活が送れる社会を築くという考え方のことである。
- × 旧障害者基本法では「障害の予防」について、障害はあってはならず、治療しなければならないものという否定的な障害観が反映されていたことから、改正によって削除された。
- × 「共生社会」とは、十分に社会参加できるような環境になかった障害者等が、積極的に参加・貢献していくことができる社会のことである。
- 〇 「合理的配慮」とは、障害者が他の者と平等にすべての人権及び基本的自由を享有し、又は行使することを確保するために必要かつ適当な変更及び調整のことである。
【 解答:5 】
- 閉塞性動脈硬化症(arteriosclerosis obliterans)
- 腓骨神経麻痺(peroneal nerve paralysis)
- 変形性膝関節症(knee osteoarthritis)
- パーキンソン病(Parkinson disease)
- 下腿切断(lower extremity amputation)
- × 閉塞性動脈硬化症とは、手や足の血管の動脈硬化により、手足のしびれや痛みなど、様々な障害が現れるものである。歩行時、特に階段を上る時にふくらはぎに痛みが起きやすい。短下肢装具の使用は、足を締め付けることになり不適切である。
- 〇 腓骨神経麻痺とは、腓骨神経が外部からの圧迫などによって麻痺した状態であり、装具を利用してADLの維持を図る。図は、下腿部より足部までの装具で、足関節の働きを制御する目的で使用する短下肢装具である。
- × 変形性膝関節症とは、関節の軟骨がすり減ったり、骨の変形が生じたりする病気であり、足底装具や膝サポーターなどを用いることはあるが、図の短下肢装具は用いられない。
- × パーキンソン病とは、大脳基底核の異常により、安静時振戦や歩行障害などが起こるものであり、転倒を防止するための補助具などが用いられるが、図の短下肢装具は用いられない。
- × 下腿切断では、図の短下肢装具は用いられない。
【 解答:2 】
- 同時に2 つ以上のことに気配りできない。
- 突然興奮したり,怒りだしたりする。
- 日常生活を計画して実行できない。
- 物の置き場所を忘れる。
- 1 つのことにこだわって他のことができない。
- 高次機能障害とは、脳の損傷によって起こされる神経心理学的障害のことであり、主な症状は、記憶障害、注意障害、遂行機能障害、社会的行動障害がある。注意障害は、気が散りやすい、簡単なミスが多い、二つ以上のことを同時にできないといった注意能力の障害が起きる。ただし、一つのことにこだわっているわけではない。
【 解答:1 】
- 難聴
- 筋緊張の亢進
- 高次脳機能障害
- 片麻痺
- 腎障害
- ダウン症候群とは、第21番染色体の異常の一つであり、症状には、精神遅滞、小頭、低身長、特徴的顔貌などを引き起こす。ダウン症候群では難聴のリスクが高く、慢性中耳炎による軟調が最も多い。
【 解答:1 】
- こだわり行動に対しては,介入しない。
- 不適切な行動をとっているときは,強く制止する。
- 予定の変更があるときは,メモや絵を使って,予告する。
- 情報を伝えるときには,一度に多くの情報を提供する。
- パニックを引き起こす事柄を克服できるような訓練をする。
- 自閉症スペクトラム障害とは、発達障害の一つであり、周囲との交流が難しい、興味の対象が限定的である、日常生活がパターン化するなどの特徴がみられる。この障害は早期発見が重要であり、特徴、個性を認めて、ストレスを与えないように対応する必要がある。
この障害を有する利用者に対して、予定の変更を伝えるときは、わかりやすくメモや絵を使うなど、視覚的にも工夫をすることが望ましい。
【 解答:3 】
- 潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis)
- 悪性関節リウマチ(malignant rheumatoid arthritis)
- 筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis:ALS)
- クローン病(Crohn disease)
- 広範脊柱管狭窄症(extended spinal stenosis)
- 筋萎縮性側索硬化症とは、筋肉の萎縮と筋力低下をきたす神経変性疾患である。発症時には手の先に力が入らなくなり、徐々に全身に広がるが、口やのどの筋肉が障害されると、ろれつが回らず、嚥下障害を起こすようになる。
【 解答:3 】
- パーキンソン病(Parkinson disease)
- 脊髄小脳変性症(spinocerebellar degeneration)
- デュシェンヌ型筋ジストロフィー症(Duchenne muscular dystrophy)
- 脳性麻痺(cerebral palsy)
- 脊髄損傷(spinal cord injury)
- すくみ足とは、歩くときに足がすくみ、うまく足が前に出ない症状であり、パーキンソン病でよくみられる。
【 解答:1 】
- かぶり式の上着を着る。
- 湯船には肩までつかる。
- 食事の回数を減らす。
- 洋式便器を使用する。
- すばやく歩く。
- × 衣服は着脱しやすいようにかぶり式ではなく前開きのゆったりした衣服が適切である。
- × 湯船に肩までつかると、湯の圧力で息苦しさを感じることがある。
- × 食事の回数を減らす必要はなく、栄養摂取の観点から不適切である。
- 〇 楽な姿勢を保てるように洋式便器の使用が適切である。
- × すばやく歩く必要はなく、転倒などの危険性があり不適切である。
【 解答:4 】
(注)「障害者総合支援法」とは,「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」のことである。
- 自己判断能力が制限されている人の行動を支援する。
- 常に介護が必要な人に,創作的活動の機会を提供する。
- 就労を希望する人に,必要な訓練を行う。
- 円滑に外出できるように,移動を支援する。
- 自立した日常生活ができるように,必要な訓練を行う。
- × 成年後見制度の利用支援事業として後見人の報酬等の補助が行われるが、実際の行動支援までは行わない。
- × 任意事業として文化芸術活動の振興事業が行われるが、創作的活動の機会の提供までは行わない。
- × 相談支援事業として社会参加支援事業を行うが、就労を希望する人に対する必要な訓練までは行わない。
- 〇 設問の通り
- × 日常生活用具給付等事業などが行われるが、自立した日常生活のための訓練までは行われない。
【 解答:4 】
Fさんが利用する障害福祉サービスとして,正しいものを1 つ選びなさい。
- 行動援護
- 同行援護
- 生活介護
- 療養介護
- 自立訓練
- 〇 行動援護とは、知的障害又は精神障害により行動上著しい困難を有する障害者等であって常時介護を要する者に対して、行動する際に生じ得る危険を回避するために必要な援護、外出時における移動中の介護、その他の便宜を供与することをいう。
- × 同行援護とは、視覚障害により、移動に著しい困難を有する障害者等につき、外出時において、当該障害者等に同行し、移動に必要な情報を提供するとともに、移動の援護等を行うものである。
- × 生活介護とは、常時介護を要する障害者に対して、主として昼間において、障害者支援施設その他の厚生労働省令で定める施設において行われる入浴、排泄又は食事の介護、創作的活動又は生活活動の機会の提供その他の厚生労働省令で定める便宜を供与することである。
- × 療養介護とは、医療を要する障害者であって常時介護を要する者に対して、主として昼間において、病院その他の厚生労働省令で定める施設において行われる機能訓練、療養上の管理、看護、医学的管理のもとにおける介護及び日常生活上の世話の供与を行うことである。
- × 自立訓練とは、障害者に対して、自立した日常生活または社会生活を営むことができるよう、身体機能又は生活能力の向上のために必要な訓練その他の便宜を供与することをいう。
【 解答:1 】
現在のGさんの状態を表す用語として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- 退行
- 見当識障害
- フラストレーション(frustration)
- アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)
- 心的外傷後ストレス障害(posttraumatic stress disorder:PTSD)
- × 退行とは、精神的なストレスに遭遇した場合に、行動が発達上の初期の状態に戻ることである。
- × 見当識障害とは、時間や季節がわからなくなる、今いる場所がわからなくなる、人がわからなくなるといった認知症の中核症状の一つである。
- × フラストレーションとは、欲求が何らかの障害によって阻止されて、満足されない状態にあることであり、攻撃的になりやすい。
- × アルツハイマー型認知症は、認知症の中で最も多くみられるものであり、中核症状として記憶障害、見当識障害など、周辺症状として徘徊、妄想、幻覚などがある。
- 〇 心的外傷後ストレス障害とは、過去の過酷な体験が不安反応を引き起こしてパニックなどが生じるものである
【 解答:5 】
- 「おなかがすいたので食事をしたい」
- 「会社で上司から認められたい」
- 「心の中を打ち明けられる親友がほしい」
- 「平和な社会をつくりたい」
- 「家族の待つ家に帰りたい」
- マズローの欲求階層図
- × 衣食住の欲求は、「生理的欲求」である。
- × 賞賛を得たいという欲求は、「尊厳欲求(承認欲求)」である。
- × 親友がほしいというのは「社会的欲求(帰属欲求)」である。
- 〇 設問の通り
- × 家に帰りたいというのは「社会的欲求(帰属欲求)」である。
【 解答:4 】
- 過食
- 口内炎(stomatitis)
- 唾液の増加
- 歯垢の除去
- 咳反射の亢進
- × 過食は、直接的な原因とはならない。
- 〇 口内炎によって十分な歯磨きができないなど、口腔の清潔が保てなくなる原因になる。
- × 唾液には口腔内を清潔に保つ効果がある。
- × 歯垢は細菌等の増殖につながることから、その除去は口腔内を清潔に保つ効果がある。
- × つば反射とは、気道内の刺激に対して、肺内の吸気を突発的に流出させて異物を排除する防御的販社のことである。その亢進は、口腔内の清潔が保てなくなる原因ではない。
【 解答:2 】
(注)「日常生活動作(Activities of Daily Living:ADL)」は,基本的ADL(BasicActivities of Daily Living:BADL)と言われることがある。
- 買物
- 料理
- 洗濯
- 乗り物利用
- 入浴
- 日常生活動作とは、食事、排泄、整容、移動、入浴等の身の回り動作及び移動動作のことである。
【 解答:5 】
- 筋萎縮---日光浴
- 関節拘縮---運動制限
- 深部静脈血栓症(deep vein thrombosis)---離床
- 褥瘡---安静
- せん妄(delirium)---入院
- 廃用症候群とは、寝たきりなどの過度な安静や、活動性の低下により身体に生じた状態のことであり、様々な症状がある。各症状に対する対策として、筋委縮、関節拘縮及び深部静脈血栓症には運動、褥瘡には体位変換、骨粗鬆症には食事と運動、せん妄には体調管理などがあげられる。
【 解答:3 】
- たんぱく質
- 糖質
- 脂質
- ビタミン(vitamin)
- 無機質(ミネラル(mineral))
- 設問の通り
【 解答:3 】
- 浮腫
- 活動性の低下
- 低体温
- 多尿
- 皮膚の湿潤
- 設問の通り
【 解答:2 】
- 血圧の上昇
- 心拍数の増加
- 膀胱の弛緩
- 消化機能の亢進
- 筋緊張の亢進
- 38~41℃の湯温では、副交感神経を刺激して体をリラックスさせて、消化機能を更新させることから適温といえる。利用者の好みもあるが、熱いお湯は、交感神経を刺激して胃酸の分泌を抑制するなどの影響があり、避けたほうが良い。膀胱が弛緩するのは、交感神経の働きである。冬場にはヒートショックを防止するために、入浴前に浴室と脱衣所を温めて、温度差をなくすようにするとよい。温度差があると、血圧や心拍数が上がり、心筋梗塞や脳卒中を起こしやすくなる。
【 解答:4 】
- 盲腸
- 空腸
- S状結腸
- 上行結腸
- 直腸
- 設問の通り
【 解答:2 】
- 切迫性尿失禁
- 腹圧性尿失禁
- 溢流性尿失禁
- 反射性尿失禁
- 完全尿失禁
- 〇 急に抑えきれないような強い尿意が起こるため、トイレまで間に合わなくなり失禁してしまう状態をいう。
- × 急に立ち上がったり、重い荷物を持ち上げたとき、咳やくしゃみをした時などのお腹に力が入ったときに尿が漏れてしまう状態をいう。
- × 尿意はあるが、排尿できず、少しずつ尿が出てしまう状態をいう。
- × 意思に関係なく、膀胱が反射的に括約筋を刺激して失禁する状態をいう。
- × いつでも、どのような体位でも尿が漏れる状態をいう。
【 解答:1 】
- バソプレッシン(vasopressin)
- エストロゲン(estrogen)
- メラトニン(melatonin)
- インスリン(insulin)
- コルチゾール(cortisol)
- × 抗利尿ホルモンと呼ばれている。
- × 女性ホルモンの一種である。
- 〇 暗くなると分泌量が増えて睡眠に向かわせる作用がある。
- × 血糖値を正常に保つ作用がある。
- × ストレスに反応して分泌量が増加することからストレスホルモンとも呼ばれる
【 解答:3 】
介護福祉職がサービスを提供しているとき,Hさんが急変した場合に第一に相談すべき連絡先として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- かかりつけ医
- 警察
- 消防署
- 介護支援専門員(ケアマネジャー)
- サービス提供責任者
- Hさんの容体が急変したときには、ます、医師による対応が必要であり、介護福祉職が第一に相談すべき連絡先は、かかりつけ医となる。他の連絡先では、医療的な相談は困難であり、不適切である。
【 解答:1 】
Jさん(56 歳,男性)は,脳梗塞(cerebral infarction)の後遺症で,左片麻痺と高次脳機能障害(higher brain dysfunction)があるために,障害者支援施設に入所して,車いすでの生活をしている。Jさんは,現在の施設に作業活動がないことを不満に思っていて,たびたび,妻に「職業訓練や収入を得ることが目的ではなく,のんびりと楽しみながら作業がしたい」と話している。妻はどうしたらよいのか分からず介護福祉職に相談した。介護福祉職は,Jさんが利用できるプログラムについて検討した。
その結果,Jさんに合った創作的活動を取り入れたプログラムを実施することになった。
Jさんが利用している日中のサービスとして,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- 重度訪問介護
- 就労移行支援
- 居宅介護
- 就労継続支援A型
- 生活介護
- × 重度訪問介護は、生活全般について訪問介護サービスを提供するが、作業活動のプログラムは実施されない。
- × 就労移行支援は、障害者総合支援法に定められた就労支援事業であり、就労を希望する65歳未満の障害者に対して、就労に必要な知識や能力の向上のための訓練や相談、支援を行うものである。Jさんが希望するサービスとはいえない。
- × 居宅介護は、入浴、排せつ、食事等の生活全般にわたる援助を行うものである。Jさんが希望するサービスとはいえない。
- × 就労継続支援は、就労を希望する65歳未満の障害者に対して、就労に必要な知識や能力の向上のための訓練や相談、支援を行うものである。A型は雇用継続契約を交わすが、B型は授産的な活動を行う。Jさんは収入が目的ではなく、楽しみながら行いたいという希望があり、A型は不適切である。
- 〇 生活介護は、常時介護等の支援が必要な方に対して、日常生活上の支援、創作的活動・生産活動の機会の提供のほか、身体機能や生活能力の向上のために必要な援助を行うものである。
【 解答:5 】
Jさん(56 歳,男性)は,脳梗塞(cerebral infarction)の後遺症で,左片麻痺と高次脳機能障害(higher brain dysfunction)があるために,障害者支援施設に入所して,車いすでの生活をしている。Jさんは,現在の施設に作業活動がないことを不満に思っていて,たびたび,妻に「職業訓練や収入を得ることが目的ではなく,のんびりと楽しみながら作業がしたい」と話している。妻はどうしたらよいのか分からず介護福祉職に相談した。介護福祉職は,Jさんが利用できるプログラムについて検討した。
その結果,Jさんに合った創作的活動を取り入れたプログラムを実施することになった。
Jさんは,創作的活動に参加したが,その作業手順が複雑になると,何からやればよいのか分からなくなって,計画的に作業を進めることができない。
作業をしているときのJさんの状態として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- 遂行機能障害
- 半側空間無視
- 構音障害
- 知的障害
- 記憶障害
- 〇 遂行機能障害は高次脳機能障害の一つであり、この機能が障害されると、効率よく仕事ができないといった症状がみられる。
- × 半側空間無視は、半側からの視覚、聴覚、触覚等の刺激を認識できなくなるものである。
- × 構音障害とは、正しく言葉が発音されない言語障害のことである。
- × 知的障害とは、知的能力の発達が全般的に遅れた水準にとどまっている状態のことである。
- × 記憶障害とは、体験した出来事や過去についての記憶が抜け落ちてしまう障害のことである。
【 解答:1 】
Jさん(56 歳,男性)は,脳梗塞(cerebral infarction)の後遺症で,左片麻痺と高次脳機能障害(higher brain dysfunction)があるために,障害者支援施設に入所して,車いすでの生活をしている。Jさんは,現在の施設に作業活動がないことを不満に思っていて,たびたび,妻に「職業訓練や収入を得ることが目的ではなく,のんびりと楽しみながら作業がしたい」と話している。妻はどうしたらよいのか分からず介護福祉職に相談した。介護福祉職は,Jさんが利用できるプログラムについて検討した。
その結果,Jさんに合った創作的活動を取り入れたプログラムを実施することになった。
Jさんは昼食の時に上着を汚したので,居室で着替えようとしていた。Jさんは,上着を手にしたまま,どうすればよいのか分からなくなった。
このときのJさんへの介護福祉職の対応として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- 着替えていないことを注意する。
- 着替えるまで待つ。
- 着替えができない理由を聞く。
- 着替えの動作のきっかけをつくる。
- 着替えの手順を細かく指示する。
- Jさんは遂行機能障害であり、介護福祉職が動作のきっかけを与えなければ、次の行動ができなくなっている。Jさんにできない理由を聞いたり、細かな指示をすることは逆効果となる。
【 解答:4 】
K君( 7 歳,男性)は,3歳の時に不随意運動型(アテトーゼ型(athetosis))脳性麻痺(cerebral palsy)と診断された。頸部や体幹をねじらせたり,反らせたり,上肢が伸展する運動が自分の意志とは関係なく起こってしまう不随意運動型特有の症状が現れていた。時々,筋肉の緊張が強くなり,体幹や上肢の不随意運動が大きくなることもあった。知的障害は見られず,車いすを使って,近所の小学校へ通学していた。登校・下校のときだけ母親が付き添って,教室内では車いすを何とか自分で操作して過ごしていた。言葉は努力性の発語で,聞き取りにくく,同級生と意思疎通が困難なことがしばしばあったが,慣れ親しんだ友達との会話は可能であった。
K君の状態に適した車いすとして,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- 普通型車いす
- 電動普通型車いす
- 片手駆動式普通型車いす
- 手動リフト式普通型車いす
- リクライニング・ティルト式普通型車いす
- × 不随意運動型特有の症状があるK君には、操作が十分にできず不適切である。
- × 1.の解説の通り
- × 1.の解説の通り
- × 自力で車いすに乗り降りできない場合に使用されるものである。
- 〇 リクライニング・ティルト式普通型車いすは、バックサポートの角度を変える機能と、座席とバックサポートが一定の角度を維持した状態で、後方へ傾きながら倒れる機能とを併せ持った車いすであり、K君の状態には最も適している。
【 解答:5 】
K君( 7 歳,男性)は,3歳の時に不随意運動型(アテトーゼ型(athetosis))脳性麻痺(cerebral palsy)と診断された。頸部や体幹をねじらせたり,反らせたり,上肢が伸展する運動が自分の意志とは関係なく起こってしまう不随意運動型特有の症状が現れていた。時々,筋肉の緊張が強くなり,体幹や上肢の不随意運動が大きくなることもあった。知的障害は見られず,車いすを使って,近所の小学校へ通学していた。登校・下校のときだけ母親が付き添って,教室内では車いすを何とか自分で操作して過ごしていた。言葉は努力性の発語で,聞き取りにくく,同級生と意思疎通が困難なことがしばしばあったが,慣れ親しんだ友達との会話は可能であった。
K君の小学校の夏休みが近づいた。母親は夏休み中にK君が人との交流を持てる場所がないか,K君が幼少の時から介護方法について相談していた介護福祉士であるL相談支援専門員に相談した。
L相談支援専門員が提案するサービスとして,適切なものを1 つ選びなさい。
- 移動支援事業
- 福祉型障害児入所施設
- 保育所等訪問支援事業
- 放課後等デイサービス
- 医療型障害児入所施設
- × 移動支援事業は、主に利用者の外出時の支援を行うものである。
- × 福祉型障害児入所施設は、保護、日常生活の指導、独立自活に必要な知識や技能の付与を行う施設であり、当面は自立を目指していないK君には不適切である。
- × 保育所等訪問支援事業は、障害児が障害児以外の児童との集団生活に適応できるように障害児の状況に応じて効果的な支援を行うものである。K君は、すでに地元の小学校に進学しており、不適切である。
- 〇 放課後等デイサービスは、学校に就学している障害児に、授業の終了後又は休業日に、生活能力の向上のために必要な訓練、社会との交流の促進その他の便宜を供与するものであり、適切である。
- × 医療型障害児入所施設は、治療を含めた、保護、日常生活の指導、独立自活に必要な知識や技能の付与を行う施設であり、当面は自立を目指していないK君には不適切である。
【 解答:4 】
K君( 7 歳,男性)は,3歳の時に不随意運動型(アテトーゼ型(athetosis))脳性麻痺(cerebral palsy)と診断された。頸部や体幹をねじらせたり,反らせたり,上肢が伸展する運動が自分の意志とは関係なく起こってしまう不随意運動型特有の症状が現れていた。時々,筋肉の緊張が強くなり,体幹や上肢の不随意運動が大きくなることもあった。知的障害は見られず,車いすを使って,近所の小学校へ通学していた。登校・下校のときだけ母親が付き添って,教室内では車いすを何とか自分で操作して過ごしていた。言葉は努力性の発語で,聞き取りにくく,同級生と意思疎通が困難なことがしばしばあったが,慣れ親しんだ友達との会話は可能であった。
K君は2 年生になった。4 月にクラス替えで,新しい同級生が多くなり,K君の言葉が分からないという理由で関係がうまくいかなくなった。そのため,K君の筋肉の緊張は今までよりも強くなり,不随意運動も大きくなった。給食の時に食べ物をうまく口に運べなくて,担任の先生が介助する場面が増えてきた。担任の先生から,この状況を聞いた母親は心配になって,K君の学校での食事について,L相談支援専門員に相談をした。
L相談支援専門員の助言として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- クラスの同級生と会話をしながら食事をする。
- 自助具を使用して自力で食べる。
- リラックスできる環境を作って,自力で食事ができるように支援する。
- 途中まで自力で食べてもらって,その後は介助する。
- 仲の良い友達を選んで,食事介助をしてもらう。
- K君が、自助具を使うことなく、リラックスして自力で食事ができるように支援することが望ましい。クラスの同級生と会話をしながら食事をすることは目標である。
【 解答:3 】
Mさん(71 歳,女性)は,仕事を持つ息子と二人で生活している。最近,鍋を焦がすことがあったり,買物をして家に帰れなくなったりすることがあった。心配した息子が受診させたところ,アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)と診断された。要介護認定で要介護1 となり,訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用することになった。
Mさんは,訪問介護員(ホームヘルパー)と息子以外の人との接触はなく,テレビの前で過ごしていることが多い。心配した息子は,通所介護(デイサービス)を勧めたが,一人で通うことが不安で,利用を拒んでいた。このままだと認知症(dementia)が悪化するのではないかと息子の不安が大きくなっていた。
息子は,Mさんが少しでも多く外出して,人と話すような機会を設けたいと考えて,訪問介護員(ホームヘルパー)に相談した。次のうち,Mさんが息子と一緒に利用できるものとして,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- 認知症カフェ
- 生活支援ハウス
- 地域活動支援センター
- 通所リハビリテーション
- 就労継続支援B型
- 〇 認知症カフェは、認知症の人やその家族が、地域の人や専門家と相互に情報を共有し、お互いを理解しあう場として設置が推進されている。
- × 生活支援ハウスは、高齢者に対して、介護支援機能、居住機能及び交流機能を総合的に提供することにより、高齢者が安心して健康で明るい生活を送れるよう支援するものである。
- × 地域活動支援センターは、障害者に創作的活動・生産活動の機会を提供して、社会との交流を促進し、自立した生活を支援する施設である。
- × 通所リハビリテーションは、利用者が自宅で自立した日常生活を送ることができるよう、老人保健施設、病院、診療所などに通い、食事や入浴などの日常生活上の支援や、生活機能向上のための機能訓練や口腔機能向上サービスなどを日帰りで提供するサービスである。
- × 就労継続支援は、就労を希望する65歳未満の障害者に対して、就労に必要な知識や能力の向上のための訓練や相談、支援を行うものである。A型は雇用継続契約を交わすが、B型は授産的な活動を行う。
【 解答:1 】
Mさん(71 歳,女性)は,仕事を持つ息子と二人で生活している。最近,鍋を焦がすことがあったり,買物をして家に帰れなくなったりすることがあった。心配した息子が受診させたところ,アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)と診断された。要介護認定で要介護1 となり,訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用することになった。
Mさんは,訪問介護員(ホームヘルパー)と息子以外の人との接触はなく,テレビの前で過ごしていることが多い。心配した息子は,通所介護(デイサービス)を勧めたが,一人で通うことが不安で,利用を拒んでいた。このままだと認知症(dementia)が悪化するのではないかと息子の不安が大きくなっていた。
Mさんは,訪問介護員(ホームヘルパー)と一緒に調理していたが,最近,途中で動作が止まってしまうことがあった。
調理の途中で,動作が止まってしまうMさんへの支援として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- 本人が調理動作を行うまで待つ。
- 本人に代わって調理を行う。
- ジェスチャーを使って調理動作のヒントを出す。
- 調理動作が楽にできる自助具を用意する。
- 調理動作の手順書を渡して覚えてもらう。
- Mさんは、アルツハイマー型認知症であり、記銘力の低下、見当識障害、理解力の低下などがみられる状態である。Mさんが再び調理動作を行えるように、わかりやすいヒントなどを示すことが望ましい。手順書などではかえって混乱してしまう。
【 解答:3 】
Mさん(71 歳,女性)は,仕事を持つ息子と二人で生活している。最近,鍋を焦がすことがあったり,買物をして家に帰れなくなったりすることがあった。心配した息子が受診させたところ,アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)と診断された。要介護認定で要介護1 となり,訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用することになった。
Mさんは,訪問介護員(ホームヘルパー)と息子以外の人との接触はなく,テレビの前で過ごしていることが多い。心配した息子は,通所介護(デイサービス)を勧めたが,一人で通うことが不安で,利用を拒んでいた。このままだと認知症(dementia)が悪化するのではないかと息子の不安が大きくなっていた。
息子は,Mさんへの適切な支援方法について訪問介護員(ホームヘルパー)に相談した。
息子に対する訪問介護員(ホームヘルパー)の助言として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- Mさんを認知症対応型共同生活介護(グループホーム)へ入居させるように勧める。
- Mさんに買物をさせないようにする。
- Mさんと一緒にテレビを見るように勧める。
- Mさんが失敗したらそのたびに指摘する。
- Mさんのできることを見つけて,一緒に行うように勧める。
- × 息子はMさんと同居して積極的に世話をしており、施設への入所を勧める状況ではない。
- × 適切な介助の下に行う外出は、認知症の症状の改善につながる。
- × Mさんはテレビの前で過ごす時間が増えており、認知症の症状の改善にはつながらない。
- × Mさんの失敗を指摘してばかりでは、認知症の症状の改善にはつながらない、
- 〇 設問の通り
【 解答:5 】
Aさん(70 歳,女性)は,20 年前に2 型糖尿病(diabetes mellitus, type2)を発症して, 8 年前から血糖値の自己測定とインスリン(insulin)の自己注射を朝食前に行っている。4 年前から変形性膝関節症(knee osteoarthritis)が悪化して車いすの生活となり,自宅での生活が少しずつ困難になった。要介護3 と認定されて,2年前に介護老人福祉施設に入所した。入所後も,血糖値の自己測定とインスリン(insulin)の自己注射は介護福祉職の見守りのもとに行っていて,空腹時血糖値は120~150 mg/dl でコントロールされていた。
ある日の夜中に数回にわたって下痢便が見られ,起床時には嘔吐し,腹痛と発熱が見られた。
Aさんに確認すると,2日前に知人と外出して貝を生で食べたことが分かった。その後も嘔吐,腹痛が止まらないので,ノロウイルス(Norovirus)の感染が疑われた。
原因が分かるまでの間,施設内感染の対策で,Aさんの吐物を拭き取るときに用いるものとして,正しいものを1 つ選びなさい。
- ぬるま湯
- 消毒用エタノール溶液
- ベンザルコニウム塩化物溶液
- 次亜塩素酸ナトリウム溶液
- クロルヘキシジングルコン酸塩溶液
- 嘔吐物の処理は、処理する人自身と周りの人への感染の拡大を防止することが重要である。ノロウイルスに感染した疑いがあることから、塩素系消毒剤(次亜塩素酸ナトリウム溶液)を消毒液として用いる。
【 解答:4 】
Aさん(70 歳,女性)は,20 年前に2 型糖尿病(diabetes mellitus, type2)を発症して, 8 年前から血糖値の自己測定とインスリン(insulin)の自己注射を朝食前に行っている。4 年前から変形性膝関節症(knee osteoarthritis)が悪化して車いすの生活となり,自宅での生活が少しずつ困難になった。要介護3 と認定されて,2年前に介護老人福祉施設に入所した。入所後も,血糖値の自己測定とインスリン(insulin)の自己注射は介護福祉職の見守りのもとに行っていて,空腹時血糖値は120~150 mg/dl でコントロールされていた。
ある日の夜中に数回にわたって下痢便が見られ,起床時には嘔吐し,腹痛と発熱が見られた。
朝食前に介護福祉職がAさんの様子を観察すると,冷や汗,動悸,めまいなどの症状はなく,血糖値は130 mg/dl であった。Aさんは,嘔気,腹痛があり食欲がないと訴えた。
看護職に報告するまでの間に,介護福祉職がAさんに説明する内容として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- インスリン(insulin)の量を増やして,自己注射をする。
- インスリン(insulin)の量を減らして,自己注射をする。
- インスリン(insulin)の自己注射をして,朝食を食べる。
- インスリン(insulin)の自己注射をしないで,朝食を食べる。
- インスリン(insulin)の自己注射をしないで,朝食を食べない。
- Aさんは、空腹時血糖値が130 mg/dl、嘔気、腹痛があり、食欲がないと訴えていることから、朝食は食べないで速やかに医療職に連絡する。介護福祉職の判断だけでインスリン注射をさせてはならない。
【 解答:5 】
Aさん(70 歳,女性)は,20 年前に2 型糖尿病(diabetes mellitus, type2)を発症して, 8 年前から血糖値の自己測定とインスリン(insulin)の自己注射を朝食前に行っている。4 年前から変形性膝関節症(knee osteoarthritis)が悪化して車いすの生活となり,自宅での生活が少しずつ困難になった。要介護3 と認定されて,2年前に介護老人福祉施設に入所した。入所後も,血糖値の自己測定とインスリン(insulin)の自己注射は介護福祉職の見守りのもとに行っていて,空腹時血糖値は120~150 mg/dl でコントロールされていた。
ある日の夜中に数回にわたって下痢便が見られ,起床時には嘔吐し,腹痛と発熱が見られた。
Aさんの症状は,治療を受けて1 週間ほどで回復した。しかし,その後,ぼんやりとした表情で過ごすことが多くなり,何事にもやる気がない様子で,「つらいから死にたい」と口にすることが多くなった。
Aさんの訴えに対する介護福祉職の応答として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- 「つらいことは考えない方がいいですね」
- 「死にたいぐらい,つらいのですね」
- 「死にたいと言うと,つらい気持ちが強くなりますね」
- 「死にたいと言うと,周りの人もつらくなりますね」
- 「つらいことよりも楽しいことを考えるといいですね」
- Aさんに対しては、よく話を聞いているという姿勢を示すことが重要といえる。評価や批判を加えるような否定的な発言、Aさんを追い詰めるような発言は不適切である。
Aさんの発言を繰り返すことで、Aさん自らが感情の明確化を行うことができる。
【 解答:2 】