過去問クイズ

第32回 管理栄養士の過去問と解答を全問題表示しています。

問題1
減塩に関する活動と、関連する概念の組合せである。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 地域住民を対象とした減塩教室の実施--- PDCA サイクルのC(Check)
  2. 高血圧症患者に対する減塩の食事療法--- ポピュレーションアプローチ
  3. 一般家庭への減塩食品の普及--- ハイリスクアプローチ
  4. マスメディアを用いた減塩キャンペーン--- 一次予防
  5. 減塩指導の高血圧予防効果に関するメタアナリシス--- インフォームド・コンセント

【 解答:4 】

問題2
わが国の環境汚染に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 微小粒子状物質は、大気に浮遊する粒径10 nm 以下の粒子をいう。
  2. 二酸化硫黄の主な発生源は、自動車の排気ガスである。
  3. 光化学オキシダントの環境基準達成率は、90% を超える。
  4. ジクロロメタンは、主にクリーニング用洗浄剤として使用される。
  5. ベンゼンは、白血病の原因となる。

【 解答:5 】

問題3
電離放射線の曝露により早期に発生する健康影響である。正しいのはどれか。1つ選べ。
  1. 白内障
  2. 白血病
  3. 胎児の障害
  4. 皮膚の紅斑
  5. 皮膚がん

【 解答:4 】

問題4
わが国の保健統計に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 平均寿命と健康寿命の差は、女性より男性の方が大きい。
  2. 平均寿命が延伸した理由に、乳児死亡率の低下がある。
  3. 特定死因を除去した場合の平均寿命の延びが最も大きい死因は、心疾患である。
  4. 老年人口割合の増加にも関わらず、老年人口指数は低下している。
  5. 周産期死亡においては、死産数よりも早期新生児死亡数の方が多い。

【 解答:2 】

問題5
【この問題は解答無しとなりました。次の問題へ進んでください。】
ある地域の40 歳以上の男性を対象としたコホート研究において、喫煙群と非喫煙群を各々20 万人年観察し、疾患A、B の罹患者の人数を調査した結果を表にまとめた。喫煙と疾患A および疾患B との関連に関する記述である。正しいのはどれか。2 つ選べ。
  1. 4 万人を5 年間追跡した場合と、5 万人を4 年間追跡した場合の観察人年は同じである。
  2. 喫煙による疾患A の相対危険は、0.10 である。
  3. 喫煙による相対危険は、疾患A より疾患B が大きい。
  4. 喫煙群における罹患者数は、疾患B より疾患A で多い。
  5. 禁煙による寄与危険は、疾患A より疾患B が大きい。

【 解答:解答無し 】

問題6
疫学研究と倫理に関する記述である。誤っているのはどれか。1 つ選べ。
  1. 研究は、「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」に従う。
  2. 研究参加の同意は、研究対象者から資料や生体試料を得る前でなければならない。
  3. 研究対象者は、研究参加を一度同意すると撤回できない。
  4. 研究対象者の個人情報は、適切に保護されなければならない。
  5. 研究者は、継続して研究倫理に関する教育や研修を受けなければならない。

【 解答:3 】

問題7
身体活動・運動に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 健康づくりのための身体活動基準2013 では、小児の身体活動の基準値が示されている。
  2. 3 メッツ以上の身体活動でなければ、健康に対する効果は得られない。
  3. 身体活動・運動は、結腸がんのリスクを低減する。
  4. 身体活動・運動は、骨格筋のインスリン抵抗性を高める。
  5. 身体活動・運動は、HDL コレステロール値を低下させる。

【 解答:3 】

問題8
飲酒に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 長期にわたる多量飲酒は、骨粗鬆症のリスク因子である。
  2. 適正飲酒は、HDL コレステロール値を低下させる。
  3. アルコール依存症の発症リスクは、飲酒開始年齢と関係がない。
  4. 総死亡の相対危険は、飲酒量がゼロの時に最も低い。
  5. 飲酒した未成年者は、未成年者飲酒禁止法により罰せられる。

【 解答:1 】

問題9
ウイルス対策が重要とされているがんである。正しいのはどれか。2 つ選べ。
  1. 肝がん
  2. 子宮体がん
  3. 胃がん
  4. 成人T 細胞白血病
  5. 乳がん

【 解答:14 】

問題10
 ロコモティブシンドロームに関する記述である。誤っているのはどれか。1 つ選べ。
  1. 日本整形外科学会が最初に提唱した概念である。
  2. 運動器の障害のために、要介護リスクが高くなった状態のことである。
  3. 健康日本2 1(第二次)では、有病率を減少させる目標が設定されている。
  4. 2 ステップテストは、診断に用いられる。
  5. 予防には、アクティブガイドのプラス・テンが勧められている。

【 解答:3 】

問題11
 感染症法において、入院措置の対象となる感染症である。正しいのはどれか。1つ選べ。
  1. コレラ
  2. 結核
  3. アメーバ赤痢
  4. レジオネラ症
  5. 日本脳炎

【 解答:2 】

問題12
 予防接種法による定期予防接種に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 都道府県が実施主体として行う。
  2. 65 歳以上の者のインフルエンザ予防接種は、努力義務である。
  3. 小児の肺炎球菌予防接種は、努力義務である。
  4. 風しんの初回接種は、中学校1 年生に相当する年齢時に行う。
  5. 結核のワクチン(BCG)は、不活化ワクチンである。

【 解答:3 】

問題13
 最近の国民医療費に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 1 人当たりの国民医療費は、30 万円を超えている。
  2. 65 歳以上の1 人当たりの国民医療費は、65 歳未満の約2 倍である。
  3. 国民医療費は、公費負担分を含まない。
  4. 国民医療費は、正常な妊娠や分娩に要する費用を含む。
  5. 傷病分類別医科診療医療費では、「悪性新生物」の割合が最も多い。

【 解答:1 】

問題14
 社会福祉に関する記述である。誤っているのはどれか。1 つ選べ。
  1. 障害者支援施設は、社会福祉施設である。
  2. 居宅介護は、障害者総合支援法によるサービスに含まれる。
  3. 自立支援サービスの申請は、国に対して行う。
  4. 難病患者は、障害者総合支援法の対象に含まれる。
  5. 自立支援医療は、障害者総合支援法に含まれる。

【 解答:3 】

問題15
 保健所に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 第二次世界大戦後、初めて設置された。
  2. 健康増進法に基づいて設置されている。
  3. 管轄人口は、50 万人以上と定められている。
  4. 要介護認定を行う。
  5. 食中毒発生時に、現地で疫学調査を行う。

【 解答:5 】

問題16
 介護保険制度に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 被保険者は、20 歳以上の者である。
  2. 手すりの取付けの住宅改修は、給付対象になる。
  3. 予防給付の対象者は、要介護1 、要介護2 に該当する者である。
  4. 利用するサービスは、利用者自身が選択・決定できない。
  5. 管理栄養士による居宅療養管理指導料は、医師の指示なく算定できる。

【 解答:2 】

問題17
 労働安全衛生法に規定されている一般健康診断である。正しいのはどれか。2 つ選べ。
  1. 有機溶剤健康診断
  2. 石綿健康診断
  3. 海外派遣労働者の健康診断
  4. 給食従業員の検便
  5. じん肺健康診断

【 解答:34 】

問題18
 細胞内での代謝とそれが行われる部位の組合せである。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. クエン酸回路 --- 細胞質ゾル
  2. b 酸化 --- リボソーム
  3. たんぱく質合成 --- プロテアソーム
  4. 電子伝達系 --- ミトコンドリア
  5. 解糖 --- ゴルジ体

【 解答:4 】

問題19
 脂質に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. ドコサヘキサエン酸は、中鎖脂肪酸である。
  2. アラキドン酸は、n3系脂肪酸である。
  3. ジアシルグリセロールは、複合脂質である。
  4. 胆汁酸は、ステロイドである。
  5. スフィンゴリン脂質は、グリセロールを含む。

【 解答:4 】

問題20
 酵素に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. ミカエリス定数(Km)が小さいほど、酵素と基質の親和性が低い。
  2. アポ酵素は、単独で酵素活性をもつ。
  3. 化学反応における活性化エネルギーは、酵素によって低下する。
  4. 酵素の反応速度は、至適pH で最小となる。
  5. 律速酵素は、代謝経路で最も速い反応に関与する。

【 解答:3 】

問題21
 糖質・脂質代謝に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 腎臓は、糖新生を行わない。
  2. 筋肉は、糖新生を行う。
  3. インスリンは、肝細胞のグルコース輸送体(GLUT 2)に作用する。
  4. ホルモン感受性リパーゼの活性は、インスリンによって抑制される。
  5. 過剰なアルコール摂取により、血清トリグリセリド値は低下する。

【 解答:4 】

問題22
 個体の恒常性に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 細胞外液のpH は、7.0 に維持されている。
  2. 体液の浸透圧は、9 % の食塩水の浸透圧に等しい。
  3. 体温は、1 日のうちで早朝に最も高い。
  4. メラトニンは、概日リズム(サーカディアンリズム)に関係する。
  5. 消化管の運動は、交感神経の興奮で亢進する。

【 解答:4 】

問題23
 加齢・疾患に伴う変化に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 細胞分裂を繰り返すと、テロメアは長くなる。
  2. プログラム化された細胞死を、ネクローシスという。
  3. 加齢に伴い、細胞内水分量は増加する。
  4. 加齢に伴う臓器の萎縮を、廃用性萎縮という。
  5. 脳血管疾患は、認知症の原因になる。

【 解答:5 】

問題24
 症候に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. ショック状態では、血圧が上昇している。
  2. 低血糖になると、交感神経が刺激される。
  3. チアノーゼは、貧血で出現しやすい。
  4. 体重は、バイタルサイン(生命徴候)に含まれる。
  5. 浮腫は、血漿膠質浸透圧の上昇により出現する。

【 解答:2 】

問題25
 肥満と代謝疾患に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 肥満者は、インスリン感受性が高い。
  2. 肥満者は、レプチンの分泌が低下している。
  3. 二次性肥満は、原発性肥満より多い。
  4. クッシング症候群は、中心性肥満を起こす。
  5. メタボリックシンドロームの診断基準項目に、BMI が含まれる。

【 解答:4 】

問題26
 胃酸に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 主細胞でつくられる。
  2. 分泌が低下すると、鉄の吸収は低下する。
  3. 迷走神経の興奮は、分泌を抑制する。
  4. ヒスタミンは、分泌を抑制する。
  5. セクレチンは、分泌を促進する。

【 解答:2 】

問題27
 腸疾患に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 潰瘍性大腸炎では、大腸がんのリスクが高まる。
  2. クローン病では、肛門病変はみられない。
  3. 過敏性腸症候群では、粘血便がみられる。
  4. たんぱく漏出性胃腸症では、高アルブミン血症がみられる。
  5. 麻痺性イレウスでは、腸管蠕動運動の亢進がみられる。

【 解答:1 】

問題28
 循環器系の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 門脈を流れる血液は、動脈血である。
  2. 肺動脈を流れる血液は、動脈血である。
  3. 副交感神経の興奮により、心拍数は増加する。
  4. 末梢の血管が収縮すると、血圧は上昇する。
  5. 胸管は、左鎖骨下動脈に流入する。

【 解答:4 】

問題29
 循環器疾患とそれを引き起こしやすい病態の組合せである。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 脳出血 --- 低血圧
  2. くも膜下出血 --- 一過性脳虚血発作(TIA)
  3. ラクナ梗塞 --- 心房細動
  4. 脳塞栓 --- 下肢深部静脈血栓症
  5. 心筋梗塞 --- 不安定狭心症

【 解答:5 】

問題30
 腎と尿路系の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 尿細管は、糸球体とボーマン嚢で構成される。
  2. 原尿中のグルコースは、50% 以上が尿中へ排泄される。
  3. ナトリウムの再吸収は、アルドステロンにより低下する。
  4. レニンの分泌は、循環血液量が低下すると亢進する。
  5. 腎不全が進行すると、代謝性アルカローシスになる。

【 解答:4 】

問題31
 腎疾患に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 糖尿病腎症は、ネフローゼ症候群にならない。
  2. CKD(慢性腎臓病)の診断基準では、糸球体濾過量(GFR)が、 60 mL/分/1.73 m2 以上である。
  3. 推算糸球体濾過量(eGFR)は、血清クレアチニン値を用いて算出する。
  4. 血液透析は、24 時間連続して行う。
  5. 死体腎移植を受けた患者には、免疫抑制剤の投与は不要である。

【 解答:3 】

問題32
 ホルモンの構造と作用機序に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. ドーパミンは、ペプチドホルモンである。
  2. インスリンは、細胞膜を通過して作用する。
  3. チロキシンは、細胞膜にある受容体に結合して作用する。
  4. アドレナリンは、核内受容体に結合して作用する。
  5. cAMP(サイクリックAMP)は、セカンドメッセンジャーである。

【 解答:5 】

問題33
 ホルモンと内分泌疾患に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. バソプレシンは、水の再吸収を抑制する。
  2. 成長ホルモンは、下垂体後葉から分泌される。
  3. バセドウ病では、徐脈がみられる。
  4. 原発性アルドステロン症は、高カリウム血症を起こす。
  5. 褐色細胞腫は、高血圧を起こす。

【 解答:5 】

問題34
 神経系に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 神経管の閉鎖には、葉酸が必要である。
  2. 脳神経は、中枢神経系に属する。
  3. 中脳は、橋と脊髄の間にある。
  4. 体温調節中枢は、延髄にある。
  5. 摂食中枢は、視床にある。

【 解答:1 】

問題35
 神経系疾患に関する記述である。正しいのはどれか。2 つ選べ。
  1. ウェルニッケ脳症は、ビタミンB12 欠乏で起こる。
  2. アルツハイマー病では、脳萎縮がみられる。
  3. アルツハイマー病では、見当識は保たれる。
  4. パーキンソン病では、片麻痺がみられる。
  5. パーキンソン病では、錐体外路症状がみられる。

【 解答:25 】

問題36
 運動器系の構造と機能に関する記述である。誤っているのはどれか。1 つ選べ。
  1. 橈骨は、前腕の骨である。
  2. 骨膜は、骨折時の骨再生に関与している。
  3. 靭帯は、骨と骨を連結する。
  4. 可動関節は、関節包で覆われている。
  5. 骨格筋は、平滑筋である。

【 解答:5 】

問題37
 運動器系に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. エストロゲンは、骨吸収を促進する。
  2. 骨粗鬆症では、骨密度が増加する。
  3. 関節リウマチでは、多発関節炎が起こる。
  4. 変形性関節症では、関節軟骨の肥大が起こる。
  5. サルコペニアでは、骨格筋量が増加している。

【 解答:3 】

問題38
 呼吸器系の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 左肺は、上葉、中葉、下葉からなる。
  2. 横隔膜は、呼気時に収縮する。
  3. 血中二酸化炭素分圧の上昇は、ヘモグロビンの酸素結合能力を低下させる。
  4. 内呼吸は、肺胞で行われるガス交換である。
  5. 肺のコンプライアンスが小さいほど、肺は膨らみやすい。

【 解答:3 】

問題39
 妊娠、分娩と乳汁分泌に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. プロラクチンの急激な分泌増加により、排卵が起こる。
  2. 着床後、受精卵の卵割が始まる。
  3. 胎盤を通して、母体と胎児の血球が混合する。
  4. プロラクチンは、子宮を収縮させる。
  5. オキシトシンは、射乳を起こす。

【 解答:5 】

問題40
 血液系に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 赤血球の寿命は、約21 日である。
  2. 赤芽球の分裂・増殖は、エリスロポエチンにより抑制される。
  3. 血小板は、核をもつ。
  4. 単球が血管外へ遊走すると、マクロファージになる。
  5. 肥満細胞は、異物を貪食する。

【 解答:4 】

問題41
 血液系疾患に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 血友病は、ビタミンK 欠乏により起きる。
  2. 特発性血小板減少性紫斑病(ITP)では、骨髄の低形成がみられる。
  3. 鉄欠乏性貧血では、血清フェリチン値は低下する。
  4. 溶血性貧血では、血清ハプトグロビン値は上昇する。
  5. 再生不良性貧血は、葉酸欠乏により起きる。

【 解答:3 】

問題42
 免疫と生体防御に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 好中球は、自然免疫を担っている。
  2. ナチュラルキラー(NK)細胞は、特異的防御機構を担っている。
  3. B リンパ球は、胸腺で成熟する。
  4. T リンパ球は、免疫グロブリンを産生する。
  5. 免疫グロブリンは、細胞性免疫を担っている。

【 解答:1 】

問題43
 免疫・アレルギー疾患に関する記述である。正しいのはどれか。2 つ選べ。
  1. 全身性エリテマトーデス(SLE)は、男性に多い。
  2. 強皮症では、食道の蠕動運動は低下する。
  3. バセドウ病は、甲状腺刺激ホルモン(TSH)に対する抗体により発症する。
  4. シェーグレン症候群では、唾液の分泌が増加する。
  5. エイズ(AIDS)では、日和見感染が起こる。

【 解答:25 】

問題44
 感染症とその病原体の組合せである。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 淋病 --- マイコプラズマ
  2. 梅毒 --- 真菌
  3. 麻疹 --- 細菌
  4. 水痘 --- ウイルス
  5. 手足口病 --- リケッチア

【 解答:4 】

問題45
 食嗜好に関する記述である。誤っているのはどれか。1 つ選べ。
  1. 個人の一生で変化する。
  2. 服用している医薬品の影響を受ける。
  3. 分析型の官能評価(3点識別法)で調べる。
  4. 環境要因による影響を受ける。
  5. 栄養状態による影響を受ける。

【 解答:3 】

問題46
 小麦・大麦に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 強力粉は、軟質小麦から製造される。
  2. 六条大麦は、麦みその原料として利用される。
  3. 小麦の主な構成でんぷんは、アミロースである。
  4. 二条大麦の主な構成たんぱく質は、グルテニンである。
  5. 小麦粉の等級は、たんぱく質含量に基づく。

【 解答:2 】

問題47
 野菜とその含有成分の組合せである。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. キャベツ --- S メチルメチオニン
  2. たまねぎ --- イソチオシアネート
  3. だいこん --- ジプロピルジスルフィド
  4. なす --- ククルビタシン
  5. カリフラワー --- テアニン

【 解答:1 】

問題48
 鶏卵に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 全卵たんぱく質のアミノ酸スコアは、80 である。
  2. オボアルブミンは、卵黄の主要たんぱく質である。
  3. リゾチームは、卵白よりも卵黄に多い。
  4. 卵黄係数は、鮮度が低下すると高くなる。
  5. 卵黄のリン脂質は、レシチンを含む。

【 解答:5 】

問題49
 微生物利用食品に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. ビールは、単発酵酒である。
  2. 焼酎乙類(本格焼酎)は、単式蒸留機を用いて蒸留する。
  3. 純米吟醸酒は、精米歩合が70% 以上である。
  4. ワインビネガーは、ワインを乳酸菌で発酵させる。
  5. 本みりんのアルコール度数は、本直しより高い。

【 解答:2 】

問題50
 日本食品標準成分表2015 年版(七訂)に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 食品群別の収載食品数は、野菜類が最も多い。
  2. 食品の検索を容易にするため、新たに索引番号が設けられた。
  3. 炭水化物の成分値には、食物繊維が含まれない。
  4. 食塩相当量には、グルタミン酸ナトリウムに由来するナトリウムは含まれない。
  5. ビタミンC は、還元型のみの値を収載している。

【 解答:2 】

問題51
 ペクチンに関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. こんぶの主な多糖類である。
  2. 主な構成糖は、グルクロン酸である。
  3. 果実の成熟とともに不溶化する。
  4. 低メトキシルペクチンは、カルシウムイオンの存在下でゲル化する。
  5. ペクチン分解酵素は、果汁の苦味除去に利用されている。

【 解答:4 】

問題52
 油脂の物理化学的性質に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. けん化価は、構成脂肪酸の不飽和度を示す。
  2. ヨウ素価は、構成脂肪酸の平均分子量を示す。
  3. 酸価は、油脂中の遊離脂肪酸量を示す。
  4. 屈折率は、油脂の酸化により低下する。
  5. 粘度は、油脂の酸化により低下する。

【 解答:3 】

問題53
 食品の褐変に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. じゃがいも切断面の褐変には、アミノカルボニル反応が関与する。
  2. みその色は、ポリフェノールオキシダーゼが関与する。
  3. 還元糖は、アミノ化合物と反応して酵素的褐変を起こす。
  4. 酵素的褐変は、ブランチングにより抑制できる。
  5. 酵素的褐変は、水分活性が0.2 付近で最も高くなる。

【 解答:4 】

問題54
 食品の味に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 食塩を少量加え甘味が増強することを、相乗効果という。
  2. 苦味の閾値は、基本味の中で最も高い。
  3. 辛味は、舌の粘膜に生じる収しゅう斂れん作用による。
  4. こんぶに含まれる旨味成分は、5'- グアニル酸である。
  5. たけのこに含まれるえぐ味成分は、ホモゲンチジン酸である。

【 解答:5 】

問題55
 食品衛生行政に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 食品のリスク評価は、農林水産省が行う。
  2. 食品のリスク管理は、食品安全委員会が行う。
  3. 食品添加物のADI (1日摂取許容量)は、厚生労働省が設定する。
  4. 指定添加物は、消費者庁長官が指定する。
  5. 食品中の農薬の残留基準は、厚生労働大臣が設定する。

【 解答:5 】

問題56
 油脂の酸化に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 動物性油脂は、植物性油脂より酸化されやすい。
  2. 酸化は、不飽和脂肪酸から酸素が脱離することで開始される。
  3. 過酸化脂質は、酸化の終期に生成される。
  4. 発煙点は、油脂の酸化により低下する。
  5. 酸化の進行は、鉄などの金属によって抑制される。

【 解答:4 】

問題57
 カンピロバクターとそれによる食中毒に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 潜伏期間は、サルモネラ菌よりも短い。
  2. 大気中で増殖する。
  3. 耐熱性エンテロトキシンを産生する。
  4. 芽胞を形成する。
  5. 人畜共通感染症の原因菌である。

【 解答:5 】

問題58
 寄生虫に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. さば中のアニサキスは、食酢の作用で死滅する。
  2. 回虫による寄生虫症は、化学肥料の普及で増加した。
  3. 日本海裂頭条虫は、ますの生食によって感染する。
  4. サルコシスティスは、ほたるいかの生食によって感染する。
  5. 横川吸虫は、さわがにの生食によって感染する。

【 解答:3 】

問題59
 食品中の有害物質に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. アクリルアミドは、畜肉や魚肉を高温で調理した際に生成する。
  2. Trp-P-1は、チロシン由来のヘテロサイクリックアミンである。
  3. 畜牛の舌は、異常プリオンの特定危険部位である。
  4. アフラトキシンは、煮沸すると容易に分解する。
  5. 米には、カドミウムの基準値が設定されている。

【 解答:5 】

問題60
 食品添加物とその用途の組合せである。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. ソルビン酸カリウム --- 乳化剤
  2. エリソルビン酸 --- 酸化防止剤
  3. アスパルテーム --- 酸味料
  4. 亜硝酸ナトリウム --- 殺菌料
  5. 次亜塩素酸ナトリウム --- 防かび剤

【 解答:2 】

問題61
 食品表示法における表示に関する記述である。正しいのはどれか。2 つ選べ。
  1. 非遺伝子組換え食品には、「遺伝子組換えでない」の表示が義務づけられている。
  2. 賞味期限が3 か月を超える場合は、年月の表示ができる。
  3. リボフラビンを着色料の目的で使用する場合は、表示が免除される。
  4. さばの加工食品には、アレルギー表示が義務づけられている。
  5. 大豆油製造で抽出に使用されたヘキサンは、表示が免除される。

【 解答:25 】

問題62
 栄養機能食品に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 消費者庁長官への届出が必要である。
  2. 生鮮食品は、栄養成分の機能の表示ができない。
  3. n-3系脂肪酸は、栄養成分の機能の表示ができる。
  4. 特別用途食品の1 つとして位置付けられている。
  5. 個別の食品の安全性について、国による評価を受ける必要がある。

【 解答:3 】

問題63
 食品とその規格基準の組合せである。誤っているのはどれか。1 つ選べ。
  1. 清涼飲料水(りんごの搾汁) --- デオキシニバレノール基準以下
  2. 食肉製品 --- 亜硝酸根基準以下
  3. 即席めん類(めんを油脂で処理したもの) --- 酸価と過酸化物価基準以下
  4. 殺菌液卵 --- サルモネラ属菌陰性
  5. 生あん --- シアン化合物検出せず

【 解答:1 】

問題64
 食品加工に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. ポリリン酸ナトリウムは、食肉のミオグロビンの色を固定化させる。
  2. 水酸化カルシウムは、こんにゃくいものグルコマンナンを凝固させる。
  3. 硫酸ナトリウムは、大豆のグリシニンを凝固させる。
  4. 水酸化カリウムは、魚肉のアクトミオシンの調製に用いられる。
  5. 塩化マグネシウムは、牛乳のl カゼインを部分分解する。

【 解答:2 】

問題65
 食品の保存に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. MA(Modified Atmosphere)包装では、包装内の酸素濃度を上昇させる。
  2. 葉菜類は、生のまま冷凍すると変色が防止できる。
  3. ボツリヌス菌は、真空包装でも増殖する。
  4. 解凍後のドリップ量は、急速凍結により増加する。
  5. 冷凍保存は、食品の酸化を長期間抑制する。

【 解答:3 】

問題66
 食品の嗜好要因と評価する測定機器の組合せである。誤っているのはどれか。1つ選べ。
  1. かたさ --- 破断測定機
  2. 付着性 --- テクスチュロメーター
  3. 酸味 --- pH メーター
  4. 香気成分 --- ガスクロマトグラフ
  5. 色 --- 示差屈折計

【 解答:5 】

問題67
  食塩と調理に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 味付け飯の食塩添加量は、加水量の3.0% が目安である。
  2. すまし汁の食塩濃度は、1.2% が目安である。
  3. 野菜の浅漬けの脱水目的で使う食塩濃度は、野菜量の0.2% が目安である。
  4. 貝類の砂をはかせる目的で使う食塩水の濃度は、3.0% が目安である。
  5. 果物の褐変は、食塩水に浸すことで促進する。

【 解答:4 】

問題68
 食品のテクスチャーに関する記述である。誤っているのはどれか。1 つ選べ。
  1. 味覚に影響を及ぼす。
  2. 影響を及ぼす因子として、コロイド粒子がある。
  3. 急速凍結は、緩慢凍結に比べ解凍後の変化が大きい。
  4. えん下困難者用食品の許可基準に関係する。
  5. 流動性をもったコロイド分散系をゾルという。

【 解答:3 】

問題69
 でんぷんの調理に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 透明度を重視するあんかけでは、コーンスターチを使用する。
  2. くずでんぷんのゲルは、低温(4℃)で保存するとやわらかくなる。
  3. じゃがいもでんぷんのゲルに食塩を添加すると、粘度が増加する。
  4. ゲルに使用するじゃがいもでんぷん濃度は、2 % が目安である。
  5. さつまいもでは、緩慢加熱によりでんぷんが分解して、甘味が増す。

【 解答:5 】

問題70
 栄養の定義、栄養と健康・疾患に関する記述である。正しいのはどれか。2 つ選べ。
  1. 栄養とは、生物が生命を維持するために摂取すべき物質のことをいう。
  2. 栄養素には、生体内において他の栄養素に変換されるものがある。
  3. 欠乏症は、潜在的な欠乏状態を経て生じる。
  4. エネルギーの過剰摂取は、マラスムスを誘発する。
  5. 飽和脂肪酸の過剰摂取は、循環器疾患のリスクを下げる。

【 解答:23 】

問題71
 消化管ホルモンに関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. ガストリンの分泌は、胃に食塊が入ると抑制される。
  2. ガストリンの分泌は、セクレチンによって促進される。
  3. セクレチンの分泌は、十二指腸内H+ 濃度の上昇によって抑制される。
  4. コレシストキニンの分泌は、消化物中のペプチドによって促進される。
  5. 膵臓からのHCO3-の分泌は,コレシストキニンによって促進される。

【 解答:4 】

問題72
 次の式で算出される値の名称である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
〔摂取量-(糞中排泄量- 糞中内因性損失量)〕÷ 摂取量× 100
  1. 見かけの消化吸収率
  2. 真の消化吸収率
  3. 窒素出納
  4. 生物価
  5. 正味たんぱく質利用率

【 解答:2 】

問題73
 アミノ酸代謝の臓器差に関する記述である。誤っているのはどれか。1 つ選べ。
  1. イソロイシンは、主に骨格筋で代謝される。
  2. バリンは、主に肝臓で代謝される。
  3. グルタミン酸は、小腸で代謝される。
  4. 腎臓では、グルタミンからアンモニアが産生される。
  5. フィッシャー比は、血液中の分枝アミノ酸と芳香族アミノ酸のモル比である。

【 解答:2 】

問題74
 たんぱく質の栄養に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 食品たんぱく質の栄養価は、アミノ酸の総量で決まる。
  2. アミノ酸価は、食品たんぱく質中の理想的な可欠(非必須)アミノ酸量を示す。
  3. 制限アミノ酸が複数ある食品に、第一制限アミノ酸のみを加えると、栄養価が低下することがある。
  4. たんぱく質効率比(protein efficiency ratio)は、窒素出納を基にして算出される。
  5. 飢餓状態では、窒素出納は正になる。

【 解答:3 】

問題75
 血糖とその調節に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. グルコースの筋肉組織への取込は、インスリンにより促進される。
  2. グルカゴンは、筋肉グリコーゲンの分解を促進する。
  3. 組織重量当たりのグリコーゲン量は、肝臓より筋肉の方が多い。
  4. コリ回路では、アミノ酸からグルコースが産生される。
  5. 脂肪酸は、糖新生の材料として利用される。

【 解答:1 】

問題76
 食物繊維と難消化性糖質に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 不溶性食物繊維は、血圧を上昇させる。
  2. 水溶性食物繊維は、大腸内pH を上昇させる。
  3. 難消化性糖質は、インスリンの分泌を促進させる。
  4. 難消化性糖質の過剰摂取は、便秘を引き起こす。
  5. 有用菌増殖効果のあるオリゴ糖は、プレバイオティクスである。

【 解答:5 】

問題77
 脂質の体内代謝と臓器間輸送に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. ホルモン感受性リパーゼは、食後に活性化される。
  2. カイロミクロンは、門脈経由で肝臓に運ばれる。
  3. リポたんぱく質は、粒子の外側に疎水成分をもつ。
  4. LDL の主なアポたんぱく質は、アポA1である。
  5. ケトン体は、脳でエネルギー源として利用される。

【 解答:5 】

問題78
 ビタミンの構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. β- カロテンは、小腸でロドプシンに変換される。
  2. 活性型ビタミンD は、細胞膜上の受容体と結合する。
  3. ビタミンE は、LDL の酸化を防ぐ。
  4. ビタミンB12 は、分子内にモリブデンをもつ。
  5. 酸化型ビタミンC は、ビタミンE により還元型になる。

【 解答:3 】

問題79
 ビタミンに関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. ビタミンA は、エネルギー代謝に補酵素として作用する。
  2. ビタミンE の必要量は、飽和脂肪酸摂取の増加時に高まる。
  3. 吸収されたビタミンB1 の余剰分は、糞中に排泄される。 
  4. ビタミンB6 は、生体内の酸化還元反応に必要である。
  5. ビオチンは、生卵白中のアビジンと結合する。

【 解答:5 】

問題80
 血液中のカルシウム濃度の変化とその応答に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. カルシウム濃度が低下すると、カルシトニンの分泌が高まる。
  2. カルシウム濃度が低下すると、活性型ビタミンD の産生が高まる。
  3. カルシウム濃度が低下すると、腎臓におけるカルシウムの再吸収が抑制される。
  4. カルシウム濃度が上昇すると、副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌が促進される。
  5. カルシウム濃度が上昇すると、骨吸収が促進される。

【 解答:2 】

問題81
 カルシウムと鉄の吸収に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. カルシウムの吸収は、脂肪により促進する。
  2. カルシウムの吸収は、リンにより促進する。
  3. カルシウムの吸収は、フィチン酸により促進する。
  4. ヘム鉄の吸収は、ビタミンC により促進する。
  5. 非ヘム鉄の吸収は、動物性たんぱく質により促進する。

【 解答:5 】

問題82
 水の出納に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 栄養素1 g 当たりの代謝水は、脂質が最も少ない。
  2. 不可避尿量は、摂取した水分量に影響される。
  3. 不感蒸泄では、水のみが失われる。
  4. 1 日に必要な水分摂取の最低量は、不可避尿量と随意尿(可避尿)量の合計である。
  5. 低張性脱水では、電解質を含まない水を補給する。

【 解答:3 】

問題83
 基礎代謝量に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 安静座位で測定する。
  2. 男性に比べて女性が高い。
  3. 環境温度に影響されない。
  4. 低栄養状態で増大する。
  5. アドレナリンにより増大する。

【 解答:5 】

問題84
 栄養ケア・マネジメントに関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 栄養スクリーニングは、侵襲性が高い。
  2. 栄養アセスメントは、栄養状態を評価・判定する。
  3. 栄養診断は、疾病を診断する。
  4. 栄養ケア計画の目標設定には、優先順位をつけない。
  5. モニタリングは、最終的な評価である。

【 解答:2 】

問題85
 静的栄養アセスメントの指標である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 血清トランスサイレチン値
  2. 血清トランスフェリン値
  3. 血清総コレステロール値
  4. 血清レチノール結合たんぱく質値
  5. フィッシャー比

【 解答:3 】

問題86
 日本人の食事摂取基準(2015 年版)において、70歳以上で目標とするBM(I kg/m2)の範囲である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 18.5 ~ 22.0
  2. 18.5 ~ 24.9
  3. 20.0 ~ 22.0
  4. 20.0 ~ 24.9
  5. 21.5 ~ 24.9

【 解答:5 】

問題87
 日本人の食事摂取基準(2015 年版)における、ビタミンの耐容上限量(UL)に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. ビタミンA では、カロテノイドを含む。
  2. ビタミンE では、α- トコフェロール以外のビタミンE を含む。
  3. ナイアシンでは、ナイアシン当量としての量で設定されている。
  4. ビタミンB6 では、食事性ビタミンB6 としての量で設定されている。
  5. 葉酸では、プテロイルモノグルタミン酸としての量で設定されている。

【 解答:5 】

問題88
 成長・発達に伴う変化に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 頭囲と胸囲が同じになるのは4 歳頃である。
  2. 体重1 kg 当たりの摂取水分量は、成人期より幼児期の方が多い。
  3. カウプ指数による肥満判定基準は、年齢に関わらず一定である。
  4. 乳幼児身体発育曲線における50 パーセンタイル値は、平均値を示している。
  5. 微細運動の発達は、粗大運動の発達に先行する。

【 解答:2 】

問題89
 母乳に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 乳糖は、成熟乳より初乳に多く含まれる。
  2. ラクトフェリンは、初乳より成熟乳に多く含まれる。
  3. 吸啜刺激は、プロラクチンの分泌を抑制する。
  4. 母乳の脂肪酸組成は、母親の食事内容の影響を受ける。
  5. 母親の摂取したアルコールは、母乳に移行しない。

【 解答:4 】

問題90
 妊娠期の糖代謝異常に関する記述である。誤っているのはどれか。1 つ選べ。
  1. 妊娠糖尿病とは、妊娠中に発症した明らかな糖尿病のことをいう。
  2. 妊娠糖尿病の診断基準は、非妊娠時の糖尿病の診断基準とは異なる。
  3. 妊娠糖尿病では、巨大児を出産する可能性が高い。
  4. 肥満は、妊娠糖尿病発症のリスク因子である。
  5. 糖尿病合併妊娠では、インスリン療法を行う。

【 解答:1 】

問題91
 離乳の進め方に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 哺乳反射が活発になってきたら、離乳食を開始する。
  2. 離乳を開始して1 か月を過ぎた頃から、離乳食は1 日3 回にする。
  3. 歯ぐきでつぶせる固さのものを与えるのは、生後9 か月頃からである。
  4. はちみつは、生後9 か月頃より与えてよい。
  5. 卵は、卵白から全卵へ進めていく。

【 解答:3 】

問題92
 新生児期・乳児期の栄養に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 頭蓋内出血の予防として、ビタミンA を投与する。
  2. 母乳性黄疸が出現した場合には、母親のカロテン摂取量を制限する。
  3. 乳糖不耐症では、乳糖強化食品を補う。
  4. ビタミンD の欠乏により、くる病が起こる。
  5. フェニルケトン尿症では、フェニルアラニンを増量したミルクを用いる。

【 解答:4 】

問題93
 幼児期の栄養に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 基礎代謝基準値(kcal/kg 体重/日)は、成人より低い。
  2. 推定エネルギー必要量は、成長に伴うエネルギー蓄積量を含む。
  3. 間食は、幼児の好きなだけ摂取させてよい。
  4. 咀しゃく機能は、1 歳頃に完成される。
  5. クワシオルコル(kwashiorkor)では、エネルギー摂取量が不足している。

【 解答:2 】

問題94
 思春期の女子に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 思春期前に比べ、エストロゲンの分泌量は減少する。
  2. 思春期前に比べ、皮下脂肪量は減少する。
  3. 貧血の多くは、巨赤芽球性貧血である。
  4. 急激な体重減少は、月経異常の原因となる。
  5. 神経性やせ症(神経性食欲不振症)の発症頻度は、男子と差はない。

【 解答:4 】

問題95
 更年期の女性に起こる変化である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 血清HDL コレステロール値の上昇
  2. エストロゲン分泌量の増加
  3. 黄体形成ホルモン(LH)分泌量の増加
  4. 卵胞刺激ホルモン(FSH)分泌量の減少
  5. 骨吸収の抑制

【 解答:3 】

問題96
 嚥下障害の高齢者に適した調理法に関する記述である。誤っているのはどれか。1 つ選べ。
  1. バナナをつぶす。
  2. きゅうりを刻む。
  3. にんじんを軟らかく煮る。
  4. ジュースをゼリー状に固める。
  5. お茶にとろみをつける。

【 解答:2 】

問題97
 高齢者の栄養管理に関する記述である。誤っているのはどれか。1 つ選べ。
  1. ロコモティブシンドロームでは、要介護になるリスクが高い。
  2. サルコペニアでは、筋萎縮がみられる。
  3. フレイルティ(虚弱)の予防では、除脂肪体重を維持する。
  4. 褥瘡の予防では、たんぱく質を制限する。
  5. 誤嚥性肺炎の予防では、口腔ケアを実施する。

【 解答:4 】

問題98
 ストレス応答の抵抗期に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 交感神経の活動は、低下する。
  2. 糖新生は、亢進する。
  3. 血中遊離脂肪酸値は、低下する。
  4. 血清ビタミンC 値は、上昇する。
  5. 尿中カルシウム排泄量は、低下する。

【 解答:2 】

問題99
 環境温度と身体機能の変化に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 低温環境では、ふるえ熱産生が起こる。
  2. 低温環境では、アドレナリンの分泌が減少する。
  3. 高温環境では、熱産生が増加する。
  4. 高温環境では、皮膚血管が収縮する。
  5. 夏季は、冬季に比べ基礎代謝量が増加する。

【 解答:1 】