登録販売者 過去問 解答 平成26年
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- 日本薬局方に収載されている医薬品の中には、一般用医薬品の中に配合されているものがある。
- 人または動物の疾病の診断、治療または予防に使用されることが目的とされている物であっても、人の身体に直接使用されない検査薬は医薬品に含まれない。
- 人または動物の身体の構造または機能に影響を及ぼすことを目的とする医薬部外品も医薬品に含まれる。
【 解答:3 】
- 注射等の侵襲性の高い使用方法が認められている。
- 医師等の診療によらなければ一般に治癒が期待できない疾患(例えば、がん、心臓病)に対する効能効果は認められていない。
- 医師若しくは歯科医師の処方箋によって使用されることを目的として供給されている。
- 患者の容態に合わせて用量を決めて交付することができる。
- 薬事・食品衛生審議会の意見を聴くことはないため、一般用医薬品に分類が変わることはない。
【 解答:2 】
- 毒性が強いものとして薬事・食品衛生審議会が指定する医薬品である。
- 薬効が期待される摂取量(薬用量)と中毒のおそれがある摂取量(中毒量)が離れていて、安全域が広い。
- 貯蔵の際は他の医薬品と区別する必要はない。
- 一般用医薬品で毒薬に該当するものは一部に限られている。
- 直接の容器または被包に黒地に白枠、白字をもって、当該医薬品の品名及び「毒」の文字が記載されていなければならない。
【 解答:5 】
- 一般用医薬品は、その保健衛生上のリスクに応じて、第一類医薬品、第二類医薬品(指定第二類医薬品を含む。)及び第三類医薬品に区分されている。
- 第三類医薬品は、副作用等により身体の変調・不調が起こるおそれのない医薬品である。
- 一般用医薬品は、直接の容器または被包にリスク区分を示す識別表示が記載されている。
- 安全性に関する新たな知見や副作用の発生状況等を踏まえ、リスク区分は適宜見直しが図られている。
【 解答:2 】
- 医薬部外品を業として販売する場合は、販売業の許可が必要である。
- 医薬部外品は、その効能効果が予め定められた範囲内であって、成分や用法等に照らして人体に対する作用が緩和であることを要件として、医薬品的な効能効果を表示・標榜することが認められている。
- 人または動物の保健のためにするねずみ、はえ、蚊、のみその他これらに類する生物の防除の目的のために使用される物は、医薬部外品から除かれている。
【 解答:5 】
- 化粧品に、医薬品の成分の配合が認められることはない。
- 化粧品を業として販売する場合は、販売業の許可は必要ない。
- 人の身体の構造若しくは機能に影響を及ぼすことを目的とするものは、化粧品に含まれない。
- 化粧品を製造販売する場合には、必ず、品目ごとの承認を得なければならない。
【 解答:2 】
- 医薬品の容器等が小売りのために包装されている場合において、薬事法第50 条に基づく、直接の容器または被包に記載されていなければならない事項が、その外部の容器または被包(以下「外箱等」という。)を透かして容易に見ることができないときには、その外箱等にも同様の事項が記載されていなければならない。
- 用法用量その他使用及び取扱い上必要な注意等は、容器等及び外箱等だけでなく、添付文書にも必ず記載されていなければならない。
- 用法用量その他使用及び取扱い上必要な注意等は、邦文で記載されていなければならない。
【 解答:2 】
- 食品衛生法で食品とは、薬事法で規定する医薬品及び医薬部外品以外のすべての飲食物をいう。
- 医薬品成分が含有されておらず、医薬品的な効能効果も標榜しなければ、食品の形状や医薬品的な用法用量の記載をもって、医薬品に該当するとみなされることはない。
- 栄養機能食品とは、1日当たりの摂取目安量に含まれる栄養成分量が、食品衛生法施行規則の規定に適合しており、厚生労働大臣の許可を受けて、その栄養成分の機能の表示を行うものである。
- 健康食品とは、健康増進法で定められた1日当たりの摂取目安量に含まれる栄養成分量が規格基準に適合している食品のことである。
- 特別用途食品と特定保健用食品を総称して保健機能食品という。
【 解答:1 】
- 薬事法第25 条において、医薬品の販売業の許可については、店舗販売業の許可、配置販売業の許可または卸売販売業の許可の3種類に分けられる。
- 卸売販売業の許可を受けた者は、一般の生活者に対して医薬品を販売等することができる。
- 店舗販売業及び卸売販売業では、特定の購入者の求めに応じて医薬品の包装を開封して分割販売することは禁止されている。
【 解答:4 】
- 薬局では、医療用医薬品の他、要指導医薬品及び一般用医薬品も取り扱うことができる。
- 医薬品を取り扱う場所であって、薬局として開設の許可を受けていないものについては、病院または診療所の調剤所を除き、薬局の名称を付してはならない。
- 薬局の管理者は、薬剤師または登録販売者でなければならない。
- 薬局ではすべての一般用医薬品の販売等に関して、薬剤師のほかに、登録販売者が購入者等への情報提供や相談対応を行うことができる。
- a,b
- a,c
- a,d
- b,c
- b,d
【 解答:1 】
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- 店舗販売業者は、その店舗を自ら実地に管理し、またはその指定する者に実地に管理させなければならない。
- 薬剤師以外の者は要指導医薬品または第一類医薬品を販売し、または授与する店舗において店舗管理者となることはできない。
- 要指導医薬品及び第一類医薬品は、その店舗において薬剤師がいない場合には、販売または授与を行うことができない。
【 解答:3 】
- 配置販売業の許可は、一般用医薬品を、配置により販売または授与する業務について、配置しようとする区域をその区域に含む保健所ごとに、その保健所長が与える。
- 区域管理者は、保健衛生上支障を生ずるおそれがないように、その業務に関し配置員を監督するなど、その区域の業務につき、必要な注意をしなければならない。
- 配置販売業者またはその配置員は、その住所地の都道府県知事が発行する身分証明書の交付を受け、かつ、これを携帯しなければ、医薬品の配置販売に従事してはならない。
- 配置販売業者が、店舗による販売または授与の方法で医薬品を販売等しようとする場合には、別途、薬局の開設または店舗販売業の許可を受ける必要はない。
【 解答:4 】
- 品名
- 症状
- 医薬品購入者等の年齢
- 販売、授与、配置した日時
- a,b
- a,c
- a,d
- b,c
- b,d
【 解答:3 】
- 薬局または店舗の位置を示す地図
- 一般用医薬品の陳列の状況を示す写真
- 現在勤務している薬剤師または登録販売者の別及びその氏名
- 特定販売を行う薬局製造販売医薬品(毒薬及び劇薬であるものを除く。)または一般用医薬品の製造年月日
- a,b
- a,c
- a,d
- b,c
- b,d
【 解答:4 】
- 厚生労働大臣が指定する医薬品である。
- 販売し、または授与するときの確認事項は、必ず薬剤師が確認することとされている。
- 購入し、または譲り受けようとする者が若年者である場合にあっては、当該者の氏名及び住所を書面で記録しなければならない。
【 解答:5 】
- キャラクターグッズ等の景品類を提供して販売することは、不当景品類及び不当表示防止法の限度内であれば認められている。
- 医薬品を多量に購入する者に対しては、積極的に事情を尋ねるなど慎重に対処し、状況によっては販売を差し控えるべきである。
- 医薬品を懸賞や景品として授与することは、サンプル品(試供品)を提供するような場合を除き、原則として認められていない。
- 薬局及び店舗販売業においては、許可を受けた薬局または店舗以外の場所(出張所、連絡所等)に医薬品を貯蔵または陳列し、そこを拠点として販売を行うことができる。
【 解答:4 】
- 承認されている効能効果のうち、一部のみを抽出した広告を行うことは、ある疾病や症状に対して特に優れた効果を有するかのような誤認を与えるおそれがある。
- 漢方処方製剤等では、使用する人の体質等を限定した上で特定の症状等に対する改善を目的として、効能効果に一定の前提条件(いわゆる「しばり表現」)が付されていることが多いが、そうしたしばり表現を省いて広告することは原則として認められていない。
- 漢方処方製剤の効能効果は、配合されている個々の生薬成分が独立して作用しているため、それらの構成生薬の作用を個別に挙げて説明することが適当である。
【 解答:2 】
【 解答:1 】
- チラシやパンフレット等において、医薬品について食品的または化粧品的な用法が強調されているような場合には、生活者に安易または過度な医薬品の使用を促すおそれがある不適正な広告とみなされることがある。
- 医薬品を使用した者による当該医薬品に関する意見は、広告に表示することができる。
- 医薬品の安全性について最大級の表現をすることは、一般用医薬品を使用する者を安心させるために必要であり、不適当とみなされることはない。
- 医薬品の購入、譲受けの履歴、ホームページの利用の履歴等の情報に基づき、自動的に特定の医薬品の購入、譲受けを勧誘する広告方法は、認められている。
【 解答:1 】
- 薬局の管理者または店舗管理者若しくは区域管理者について、その者に薬事に関する法令またはこれに基づく処分に違反する行為があったとき、またはその者が管理者として不適当であると認めるときは、その薬局開設者または医薬品の販売業者に対して、その変更を命ずることができる。
- 配置販売業者に対して、その構造設備が基準に適合せず、またはその構造設備によって不良医薬品を生じるおそれがある場合においては、その構造設備の改善を命じ、またはその改善がなされるまでの間当該施設の全部若しくは一部の使用を禁止することができる。
- 配置販売業の配置員が、その業務に関し、薬事に関する法令またはこれに基づく処分に違反する行為があったときは、その配置販売業者に対して、期間を定めてその配置員による配置販売の業務の停止を命ずることができるが、その配置員に対しては、業務の停止を命ずることはできない。
- 無承認無許可医薬品、不良医薬品または不正表示医薬品等の疑いのある物品を、試験のため必要な最少分量に限り、収去することができる。
- a,b
- a,c
- a,d
- b,c
- c,d
【 解答:3 】
- 医薬品は、多くの場合、人体に取り込まれて作用し、効果を発現させるものである。
- 医薬品が人体に及ぼす作用は、そのすべてが解明されている。
- 薬事法では、健康被害の発生の可能性の有無にかかわらず、医薬品に異物等の混入、変質等があってはならない旨を定めている。
【 解答:1 】
- 医薬品の効果とリスクは、薬物暴露時間と暴露量との積で表現される用量-反応関係に基づいて評価される。
- 治療量を超えた量を単回投与した後に毒性が発現するおそれが高いことは当然であるが、少量の投与でも長期投与されれば慢性的な毒性が発現する場合もある。
- 動物実験では50%致死量(LD50)を求めることが可能であるので、薬物の毒性の指標として用いられる。
- ヒトを対象とした臨床試験における効果と安全性の評価基準には、国際的にGoodVigilance Practice(GVP)が制定されている。
【 解答:4 】
- 食品は、薬事法で定める医薬品とは異なり、身体構造や機能に影響する効果を表示することはできないが、例外的に特定保健用食品については「特定の保健機能の表示」を、栄養機能食品については「栄養機能の表示」をすることができる。
- 通常、医薬品は複数の薬理作用を併せ持つため、医薬品を使用した場合には、期待される有益な反応(主作用)以外の反応が現れることがある。
- 複数の疾病を有する人の場合、ある疾病のために使用された医薬品の作用が、その疾病に対して薬効をもたらす一方、別の疾病に対しては症状を悪化させたり、治療を妨げたりすることもある。
【 解答:4 】
- 世界保健機関(WHO)によれば、セルフメディケーションとは、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てする」こととされている。
- 一般用医薬品の利用のほか、食事と栄養のバランス、睡眠・休養、運動、禁煙等の生活習慣の改善を含めた健康維持・増進全般について「セルフメディケーション」という場合もある。
- 健康補助食品(いわゆるサプリメント)の中には、カプセル、錠剤等の医薬品と類似した形状で発売されているものも多く、誤った使用法により健康被害を生じることがある。
- 乳幼児や妊婦では、通常の成人の場合に比べ、一般用医薬品で対処可能な範囲は広い。
【 解答:5 】
- 免疫は、本来、細菌やウイルスなどが人体に取り込まれたとき、人体を防御するために生じる反応であるが、免疫機構が過敏に反応して、好ましくない症状が引き起こされることがある。
- アレルギーには体質的な要素はあるが、遺伝的な要素はないとされている。
- アレルギーは、内服薬だけでなく外用薬等でも引き起こされることがある。
- 医薬品の有効成分だけでなく、基本的に薬理作用がない添加物も、アレルギーを引き起こす原因物質(アレルゲン)となり得る。
【 解答:2 】
- 一般用医薬品を十分注意して適正に使用すれば、副作用が生じることはない。
- 一般用医薬品は、通常は、重大な副作用を回避することよりも、その使用を中断することによる不利益を回避することが優先される。
- 一般用医薬品の販売等に従事する専門家は、購入者等から副作用の発生の経過を十分に聴いて、その後の適切な医薬品の選択に資する情報提供を行うほか、副作用の状況次第では、購入者等に対して、速やかに適切な医療機関を受診するよう勧奨する必要がある。
- 副作用は、容易に異変を自覚できるものばかりでなく、血液や内臓機能への影響等のように、直ちに明確な自覚症状として現れないこともある。
- a,b
- a,c
- b,c
- b,d
- c,d
【 解答:5 】
- 医薬品の相互作用は、医薬品が吸収される過程で起こる場合はあっても、排泄される過程で起こる場合はない。
- 医薬品が薬理作用をもたらす部位では、医薬品の相互作用は起こらない。
- 一般用医薬品は、一つの医薬品の中に作用の異なる複数の成分を組み合わせて含んでいる(配合される)ことはない。
【 解答:1 】
【 解答:1 】
- 1歳未満
- 4歳未満
- 7歳未満
- 10 歳未満
- 15 歳未満
【 解答:3 】
- 小児は大人と比べて身体の大きさに対して腸が長く、服用した医薬品の吸収率が相対的に高い。
- 小児は血液脳関門が未発達であるため、吸収されて循環血液中に移行した医薬品の成分が脳に達しにくい。
- 医薬品によっては、形状等が小児向けに作られていないため小児に対して使用しないことなどの注意を促している場合がある。
【 解答:3 】
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- 医薬品が喉につかえると、大事に至らなくても咳き込んで吐き出し苦しむことになり、その体験から乳幼児に医薬品の服用に対する拒否意識を生じさせることがある。
- 乳児向けの用法用量が設定されている医薬品であっても、乳児は一般用医薬品の使用の適否が見極めにくいため、基本的には医師の診療を受けることが優先される。
- 小児の誤飲事故を未然に防止するには、家庭内において、小児が容易に手に取れる場所や、小児の目につく場所に医薬品を置かないようにすることが重要である。
【 解答:4 】
- 高齢者は生理機能が衰えており、若年時と比べて副作用を生じるリスクが高くなるため、一般用医薬品を使用する場合、必ず定められた用量より少ない量から様子を見ながら使用する。
- 医薬品の副作用で口渇を生じることがあり、特に高齢者では、誤嚥を誘発しやすくなるので注意が必要である。
- 高齢者が医薬品を安全に使用するためには、家族や周囲の人の理解や協力を含めた配慮が重要となることがある。
【 解答:3 】
- 胎盤には、胎児の血液と母体の血液とが混ざらない仕組み(血液-胎盤関門)があるが、母体が医薬品を使用した場合に、血液-胎盤関門によって、どの程度医薬品の成分の胎児への移行が防御されるかは、未解明のことも多い。
- 一般用医薬品においては、多くの場合、妊婦が使用した場合における安全性に関する評価は容易である。
- 便秘薬は、配合成分やその用量によっては流産や早産を誘発するおそれがあるものがある。
- 妊娠の有無やその可能性については、購入者側にとって他人に知られたくない場合もあることから、一般用医薬品の販売等において登録販売者が情報提供や相談対応を行う際には、十分に配慮することが必要である。
【 解答:1 】
- プラセボ効果は、医薬品を使用したこと自体による楽観的な結果への期待や、条件付けによる生体反応、時間経過による自然発生的な変化等が関与して生じると考えられている。
- プラセボ効果によってもたらされる反応や変化には、不都合なもの(副作用)はない。
- プラセボ効果は、主観的な変化だけでなく、客観的に測定可能な変化として現れることがある。
- プラセボ効果には、一定の効果が期待できることから、それを目的として一般用医薬品を使用するべきである。
- a,b
- a,c
- b,c
- b,d
- c,d
【 解答:2 】
- 一般用医薬品は、家庭における常備薬として購入されることも多いことから、外箱等に記載されている使用期限から十分な余裕をもって販売等がなされることが重要である。
- 医薬品は、適切な保管・陳列がなされない場合、人体に好ましくない作用をもたらす物質を生じることがあるが、医薬品の効き目が低下することはない。
- 医薬品が保管・陳列される場所について、その品質が十分保持される環境とするため、温度、光(紫外線)等に配慮する必要があるが、湿度に配慮する必要はない。
- 一般用医薬品に表示されている「使用期限」は、医薬品の品質が保持される期限であり、液剤については開封後であっても品質は保証される。
【 解答:5 】
- 適正な使用がなされる限りは安全かつ有効な医薬品であっても、乱用された場合には薬物依存を生じることがある。
- 薬物依存が形成されても、そこから離脱することは容易である。
- 一般用医薬品には、習慣性・依存性がある成分を含んでいるものはない。
【 解答:3 】
- 医薬品の販売等に従事する専門家は、生活者のセルフメディケーションに対して、医薬関係者として支援していくという姿勢で臨むことが基本となる。
- 医薬品の販売等に従事する専門家は、購入者側に情報提供を受けようとする意識が乏しい場合でも必要な情報提供を行えるよう、コミュニケーション技術を身につけることが望ましい。
- 医薬品の販売等に従事する専門家は、必ずしも情報提供を受けた購入者が医薬品を使用するとは限らないことを踏まえ、販売時のコミュニケーションを考える必要がある。
【 解答:2 】
- その医薬品を使用する人が過去にアレルギーや医薬品による副作用等の経験があるか。
- その医薬品を使用するのは情報提供を受けている当人か、またはその家族か。
- 購入者が加入している健康保険の種類はなにか。
- その医薬品を使用する人が医療機関で治療を受けているか。
【 解答:4 】
- スモンとは、「慢性脊髄視神経症」のことである。
- スモンはその症状として、初期には腹部の膨満感から激しい腹痛を伴う下痢を生じ、次第に下半身の痺れや脱力、歩行困難等が現れるが一時的であり、時間の経過とともに症状は軽快し、後遺症は残らない。
- スモン訴訟とは、鎮暈薬として販売されていたキノホルム製剤を使用したことにより、スモンに罹患したことに対する損害賠償訴訟である。
- 我が国では、1970 年8月になって、スモンの原因はキノホルム製剤であるとの説が発表され、同年9月に販売が停止された。
【 解答:2 】
【 解答:1 】
【 解答:2 】
- 咽頭は、口腔から食道に通じる食物路と、呼吸器の気道とが交わるところである。
- 食道は喉もとから上腹部のみぞおち近くまで続く管状の器官で、消化液を分泌している。
- 飲み込まれた飲食物は、重力によって胃に落ち込むのでなく、食道の運動によって胃に送られる。
- 飲食物を飲み込む運動(嚥下)が起きるときには、喉頭の入り口にある弁が自動的に開く。
【 解答:3 】
- 胃の粘膜の表面には無数の微細な孔があり、胃腺につながって塩酸(胃酸)のほか、ペプシノーゲンなどを分泌している。
- ペプトンとは、脂質がペプシノーゲンによって半消化された状態のことである。
- 胃液による消化作用から胃自体を保護するため、胃の粘膜表皮を覆う細胞から粘液が分泌されている。
- 食道から送られてきた内容物は、小腸に送り出されるまで数時間、胃内に滞留するが、滞留時間は、炭水化物主体の食品の場合には比較的長く、脂質分の多い食品の場合には比較的短い。
【 解答:5 】
- 小腸は、全長6~7mの管状の臓器で、十二指腸、空腸、回腸、結腸の4部分に分かれる。
- 十二指腸の上部を除く小腸の内壁には輪状のひだがあり、その粘膜表面は絨毛に覆われてビロード状になっている。
- 大腸内には腸内細菌が多く存在し、腸管内の食物繊維を発酵分解する。
- 大腸の内壁の粘膜に絨毛があり、栄養分の吸収効率を高めている。
【 解答:4 】
- 腸内に放出された胆汁酸塩の大部分は、小腸で再吸収されて肝臓に戻される。
- 腸管内に排出されたビリルビン(胆汁色素)は、腸管から分泌される酵素によって代謝されて、糞便を茶褐色にする色素となる。
- 小腸で吸収されたブドウ糖は、血液によって肝臓に運ばれてタンパク質として蓄えられる。
- 肝臓では、必須アミノ酸以外のアミノ酸は生合成できない。
【 解答:1 】
- 鼻腔の内壁には粘液分泌腺が多く分布し、鼻汁を分泌する。鼻汁にはリゾチームが含まれ、気道の防御機構の一つとなっている。
- 肺胞の壁を介して、心臓から送られてくる血液から酸素が肺胞気中に拡散し、代わりに二酸化炭素が血液中の赤血球に取り込まれるガス交換が行われる。
- 咽頭は、鼻腔と口腔につながっており、消化管と気道の両方に属する。
- 肺は、それ自体の筋組織により呼吸運動を行っている。
- a,b
- a,c
- b,d
- c,d
【 解答:2 】
- 肺でのガス交換が行われた血液は、右心房に入り、右心室から全身に送り出される。
- 心臓が収縮したときの血圧を最小血圧という。
- 四肢を通る静脈では、一定の間隔をおいて内腔に向かう薄い帆状のひだ(静脈弁)が発達して、血液の逆流を防いでいる。
- リンパ液は、血漿の一部が毛細血管から組織の中へ滲み出て組織液(組織中の細胞と細胞の間に存在する体液)となったものである。
【 解答:3 】
- 眼瞼は、皮下組織が少なく薄くできているため、内出血や裂傷を生じやすい。また、むくみ(浮腫)等、全身的な体調不良(薬の副作用を含む)の症状が現れやすい部位である。
- 角膜と水晶体の間は、組織液(房水)で満たされ、角膜に一定の圧(眼圧)を生じさせている。
- 視細胞が光を感じる反応にはビタミンCが不可欠であるため、ビタミンCが不足すると夜間視力の低下(夜盲症)を生じる。
- 水晶体は、その周りを囲んでいる毛様体の収縮・弛緩によって、近くの物を見るときには扁平になり、遠くの物を見るときには丸く厚みを増す。
- a,b
- a,c
- b,d
- c,d
【 解答:1 】
- 鼻炎とは、鼻腔の粘膜に炎症を起こして腫れた状態をいう。
- 鼻中隔の前部は、毛細血管が豊富に分布していることに加えて粘膜が薄いため、傷つきやすく鼻出血を起こしやすい。
- 外耳は、聴覚器官である蝸牛と平衡器官である前庭の2つの部分からなる。
- 小さな子供では、耳管が細く長くて、走行が垂直に近いため、鼻腔からウイルスや細菌が侵入し感染が起こりやすい。
【 解答:5 】
- 体温が上がり始めると、皮膚を通っている毛細血管は収縮して、体外へより多くの熱を排出する。
- 真皮は、線維芽細胞とその細胞で産生された線維性のタンパク質からなる結合組織の層である。
- 骨組織は、炭酸カルシウムやリン酸カルシウム等の無機質のみで構成される。
- 骨は、成長が停止した後は固化するため、新陳代謝が行われることはない。
【 解答:5 】
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- 中枢神経系は脳と視床下部から構成される。
- 脳において、酸素の消費量は全身の約20%と多いが、ブドウ糖の消費量は全身の約5%と少ない。
- 血液中から脳の組織へ移行できる物質の種類は多く、脳の血管は末梢に比べて物質の透過に関する選択性が低い。
- 延髄には、心拍数を調節する心臓中枢がある。
【 解答:4 】
- 筋組織は、その機能や形態によって、骨格筋、腱、心筋に分類される。
- 骨格筋は、筋線維を顕微鏡で観察すると横縞模様(横紋)が見えるので横紋筋とも呼ばれる。
- 意識的にコントロールできる筋組織を随意筋といい、骨格筋と心筋は随意筋である。
- 随意筋は体性神経系で支配されるのに対し、不随意筋は自律神経系に支配されている。
【 解答:2 】
【 解答:4 】
- 循環血液中に移行した医薬品の有効成分は、主として肝細胞の薬物代謝酵素によって代謝を受ける。
- 医薬品の作用には、有効成分が消化管などから吸収されて循環血液中に移行し、全身を巡って薬効をもたらす全身作用と、特定の狭い身体部位において薬効をもたらす局所作用とがある。
- 医薬品が摂取された後、成分が吸収されるにつれてその血中濃度は上昇し、ある最小有効濃度(閾値)を超えたときに生体の反応としての薬効が現れる。
- 医薬品を十分な間隔をあけずに追加摂取して血中濃度を高くしても、ある濃度以上で、薬効は頭打ちになり、毒性が現れやすくなる。
【 解答:1 】
- 腎機能が低下した人では、正常の人よりも有効成分の尿中への排泄が遅れるため、医薬品の効き目が過剰に現れたり、副作用を生じやすくなったりする。
- 多くの有効成分は血液中で血漿タンパク質と結合して複合体を形成しており、その結合は速やかかつ可逆的である。
- 肝機能が低下した人では、正常な人に比べて全身循環に到達する有効成分の量がより少なくなるため、医薬品の効き目が現れにくくなり、副作用も生じにくくなる。
- 有効成分と血漿タンパク質の複合体は腎臓で濾過されないため、有効成分が長く循環血液中に留まることとなり、作用が持続する原因となる。
【 解答:3 】
- 内服薬は、有効成分が消化管から吸収された後、循環血液中に入って薬効をもたらす全身作用のものが多いが、消化管内で作用するものもある。
- 眼の粘膜に適用する点眼薬は、すぐに涙道に流れてしまい、全身作用をもたらすほど吸収されないため、ショック(アナフィラキシー)は起こらない。
- 坐剤は、肛門から挿入すると直腸内で溶け、有効成分が容易に循環血液中に入るため、内服の場合よりも全身作用が速やかに現れる。
- 有効成分が皮膚から浸透して体内の組織で作用する医薬品の場合は、浸透する量は皮膚の状態、傷の有無や程度などによって影響を受ける
【 解答:2 】
- 鼻腔の粘膜に医薬品を適用する場合は、その成分は循環血液中に入るが、一般用医薬品には全身作用を目的とした点鼻薬はない。
- 口腔粘膜から吸収されて循環血液中に入った成分は、初めに肝臓で代謝を受けてから全身に分布する。
- 口腔粘膜から吸収されて全身作用を現す医薬品がある。
- 内服薬の吸収は、主として大腸でなされる。
【 解答:5 】
- 以前にその医薬品の使用によって蕁麻疹等のアレルギーを起こしたことがある人では、起きるリスクが低い。
- 一般に、顔や上半身の紅潮・熱感、皮膚の痒み、顔面蒼白などの症状が現れる。
- 適切な対応が遅れるとチアノーゼや呼吸困難等を生じ、致命的な転帰をたどることがある。
- 生体異物に対する遅延型のアレルギー反応の一種である。
- a,b
- a,c
- b,c
- b,d
【 解答:3 】
- 38℃以上の高熱を伴って広範囲の皮膚に発赤が生じ、全身の10%以上に火傷様の水疱、皮膚の剥離、びらん等が認められ、かつ、口唇の発赤・びらん、眼の充血等の症状を伴う病態である。
- 症状が持続したり、または急激に悪化したりする場合には、原因と考えられる医薬品の使用を中止して、直ちに皮膚科の専門医を受診する必要がある。
- 原因医薬品の使用開始後2週間以内に発症することが多いが、1ヶ月以上経ってから起こることもある。
- 最初に報告をした医師の名前にちなんでシェーグレン症候群とも呼ばれる。
【 解答:1 】
- 主な症状としては、筋肉痛、喉の渇き、手足の脱力、血圧上昇がみられる。
- 体内にカリウムが貯留し、体からナトリウムが失われたことに伴う症状である。
- 副腎皮質からのアルドステロン分泌が増加することにより生じる。
- 複数の医薬品や、医薬品と食品との間の相互作用によって起きることがある。
【 解答:4 】
- 「かぜ」は、単一の疾患ではなく、医学的にはかぜ症候群といい、主にウイルスが鼻や喉などに感染して起こる上気道の急性炎症の総称である。
- かぜの原因となるウイルスは10 種類程度であり、それぞれ活動に適した環境があるため、季節や時期などによって原因となるウイルスや細菌の種類は異なる。
- かぜ薬(総合感冒薬)には、諸症状の緩和作用の他、ウイルスの増殖を抑え、ウイルスを体内から除去する作用もある。
- 発熱、咳、鼻水など症状がはっきりしている場合には、症状を効果的に緩和させるため、解熱鎮痛薬、鎮咳去痰薬、鼻炎を緩和させる薬などを選択することが望ましい。
【 解答:1 】
- リゾチーム塩酸塩は、牛乳から抽出したタンパク質であるため、牛乳アレルギーがある人に対しては使用を避ける。
- セミアルカリプロティナーゼは、体内での起炎物質の産生を抑制することで炎症の発生を抑え、腫れを和らげるが、凝固した血液を溶解しにくくする働きもある。
- 小柴胡湯は、インターフェロン製剤で治療を受けている人では、間質性肺炎の副作用が現れるおそれが高まるため、使用を避ける必要がある。
- トラネキサム酸は、胃腸の運動を低下させる作用もあり、副作用として便秘が現れることがある。
- メキタジンは、タンパク質分解酵素で痰粘液の粘り気を弱めて痰を切れやすくする働きがある。
【 解答:3 】
- 腹痛を含む痙攣性の内臓痛には、一部の漢方処方製剤を除き、解熱鎮痛薬の効果は期待できない。
- イソプロピルアンチピリンは、解熱及び鎮痛の作用は比較的強いが、抗炎症作用は弱い。
- エテンザミドは、痛みが神経を伝わっていくのを抑える働きが作用の中心となっている他の解熱鎮痛成分に比べ、痛みの発生を抑える働きが強い。
- アセトアミノフェンは、主として中枢作用によって解熱・鎮痛をもたらすが、他の解熱鎮痛成分以上に胃腸障害が起こりやすい。
【 解答:4 】
これらの解熱鎮痛薬に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 小児に対し、Cは使用してはならないが、A及びBは使用することができる。
- Cに含まれているイブプロフェンは、消化管粘膜の防御機能を高める働きがあるため、胃・十二指腸潰瘍の既往歴がある人でも再発のおそれなく使用できる。
- Bは内服薬であるため、アセトアミノフェンが配合された坐薬と併用しても影響し合うことはない。
- Aに含まれているアスピリンには血液を凝固しにくくさせる作用があるため、胎児や出産時の母体への影響を考慮して、出産予定日12 週間以内の使用は避ける。
【 解答:4 】
- ブロムワレリル尿素は、かぜ薬や解熱鎮痛薬などに補助成分として配合されることが多く、少量では眠気を催しにくい。
- 生薬成分のみからなる鎮静薬や漢方処方製剤の場合は、飲酒を避けることとはなっていないが、アルコールが睡眠の質を低下させ、医薬品の効果を妨げることがある。
- 眠気を促す漢方処方製剤は、そのほとんどが構成生薬としてシャクヤクを含み、症状の原因となる体質の改善を主眼としている。
- 抗ヒスタミン成分を含有する睡眠改善薬を服用後は、自動車の運転等、危険を伴う機械の操作に従事させてはならないが、目が覚めたあとであれば、注意する必要はない。
- アリルイソプロピルアセチル尿素は脳の興奮を抑え、痛覚を鈍くする作用があり、反復して摂取しても依存を生じることはない。
【 解答:2 】
- 摂取されたカフェインは乳汁中に移行しないため、授乳中の女性であってもカフェインの摂取量に注意する必要はない。
- 眠気による倦怠感を和らげる補助成分として、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB12、タウリン等が配合されている場合がある。
- カフェインは腎臓におけるナトリウムイオンの再吸収を促進し、尿量の減少をもたらす。
- カフェインには心筋の興奮を抑制する作用もあり、副作用として不整脈が現れることがあるので、心臓病のある人は服用を避ける。
【 解答:2 】
- 抗めまい成分及び抗ヒスタミン成分には、いずれも眠気を促す作用があるが、抗コリン成分には眠気を促す作用はない。
- メクリジン塩酸塩は、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が現れるのが早く、持続時間が長いため、専ら乗物酔い防止薬に配合されている。
- 抗ヒスタミン成分は、延髄にある嘔吐中枢への刺激や内耳の前庭における自律神経反射を抑える作用を示す。
- カフェインが配合されている鎮暈薬は、カフェインが配合されているからといって、鎮静成分の作用による眠気が解消されるわけではない。
- a,b
- a,c
- a,d
- b,d
- c,d
【 解答:5 】
- 小児の疳は、痩せて血が少ないことから生じると考えられており、鎮静作用のほか、血液の循環を促す作用があるとされる生薬成分を中心に配合されている。
- ジャコウは、ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石を基原とする生薬で、緊張や興奮を鎮め、また、血液の循環を促す作用等を期待して用いられる。
- 症状の原因となる体質の改善を主眼としているものが多く、比較的長期間(1ヶ月位)継続して服用されることがある。
- 鎮静と中枢刺激のように相反する作用を期待する生薬成分が配合されている場合もあるが、身体の状態によってそれらに対する反応が異なり、総じて効果がもたらされると考えられている。
【 解答:4 】
- コデインリン酸塩は、妊娠中に摂取された場合、血液-胎盤関門を通過して胎児へ移行することが知られているが、母乳へは移行しないため、授乳中の人はその摂取に注意する必要はない。
- 口腔咽喉薬の効果を兼ねたトローチ剤やドロップ剤に配合される殺菌消毒成分は、口腔内及び咽頭部において局所的に作用する。
- 甘草湯は、構成生薬がカンゾウのみからなる漢方処方製剤で、激しい咳などに用いられ、長期間の服用も可能であるが、体の虚弱な人は使用できない。
- 高齢者では、心臓病や高血圧、糖尿病の基礎疾患がある場合が多いため、アドレナリン作動成分やマオウを含む製剤を使用する前にその適否を十分考慮する必要がある。
- a,b
- a,c
- b,d
- c,d
【 解答:3 】
店舗販売業に勤務する登録販売者が、この鎮咳去痰薬を販売する際、使用者について確認すべき事項として正しいものはどれか。
- アドレナリン作動成分であるメトキシフェナミン塩酸塩が含まれているが、この成分は、全身性エリテマトーデスまたは混合性結合組織病のある人において無菌性髄膜炎を生じやすいため、使用者がそれらの病気の治療中でないか確認する。
- 中枢神経系を興奮させる作用を示すジプロフィリンが含まれており、甲状腺機能障害またはてんかんの診断を受けた人では症状の悪化を招くおそれがあるため、使用者がそれらの診断を受けていないか確認する。
- 麻薬性鎮咳成分であるノスカピンが含まれており、反復摂取によって依存を生じる可能性があるため、長期連用や大量摂取をしていないか確認する。
- 痰の切れを良くする作用を示すクロルフェニラミンマレイン酸塩が含まれているが、フィブリノゲンやフィブリンを分解する作用もあるため、使用者が血液凝固異常のある人でないか確認する。
【 解答:2 】
- 含嗽薬は、用時、水で希釈または溶解して使用するものが多いが、調製した濃度が濃すぎても薄すぎても効果が十分得られない。
- 炎症を生じた粘膜組織の修復を促す作用を期待して、クロルヘキシジン塩酸塩が配合されている場合がある。
- 殺菌消毒成分であるヨウ素は、レモン汁やお茶などに含まれるビタミンCと反応すると褐変して殺菌作用が増強される。
- 主として喉の痛みを鎮めることを目的とし、咳や痰に対する効果を標榜しない漢方処方製剤として、半夏厚朴湯、柴朴湯がある。
【 解答:1 】
- 体力中等度以下で、めまい、ふらつきがあり、ときにのぼせや動悸があるものの立ちくらみ、めまい、頭痛、耳鳴り、動悸、息切れ等に適すとされている。
- 強心作用が期待される生薬が含まれている。
- 構成生薬としてダイオウを含むため、妊婦または妊娠していると思われる女性、授乳婦における使用に関して留意する必要がある。
- 比較的長期間(1ヶ月位)服用されることがある。
【 解答:1 】
- ビタミンB2はコレステロールから過酸化脂質の生成を抑えるほか、末梢血管における血行を促進する作用があるとされる。
- ビタミンEの摂取によって尿が黄色くなることがあるが、これは使用の中止を要する副作用等の異常ではない。
- ポリエンホスファチジルコリンは、コレステロールと結合して、代謝されやすいコレステロールエステルを形成するとされる。
- ソイステロールは、肝臓におけるコレステロールの代謝を促す効果を期待して用いられる。
- 高コレステロール改善成分は、悪心(吐きけ)、胃部不快感、胸やけ、下痢等の消化器系の副作用が現れることがある。
- a,b
- a,c
- b,d
- c,e
- d,e
【 解答:4 】
- コバルトは赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB6の構成成分である。
- 鉄分は、赤血球が酸素を運搬する上で重要なヘモグロビンの産生に不可欠なミネラルである。
- 貧血用薬(鉄製剤)の主な副作用として、肝機能障害、間質性肺炎を生じることが知られている。
- 貧血用薬(鉄製剤)服用の前後30 分にタンニン酸を含む飲食物(緑茶、紅茶、コーヒー等)を摂取すると、タンニン酸と反応して鉄の吸収が促進される。
【 解答:5 】
- コウカには、末梢の血行を促して鬱血を除く作用があるとされる。
- ルチンはエネルギー代謝に関与する酵素の働きを助ける成分で、別名コエンザイムQ10 とも呼ばれる。
- ヘプロニカートは、心筋の酸素利用効率を高めて収縮力を高めることによって血液循環の改善効果を示すとされる。
- 七物降下湯は、小児向けの漢方処方ではなく、小児への使用は避ける必要がある。
- a,b
- a,d
- b,c
- c,d
【 解答:2 】
- 小青竜湯
- 麦門冬湯
- 加味逍遙散
- 補中益気湯
- 黄連解毒湯
【 解答:3 】
- アレルゲンが皮膚や粘膜から体内に入り込むと、肥満細胞を直接刺激し、ヒスタミン等の物質を遊離させる。
- アレルゲンを厳密に特定するには医療機関における検査を必要とする。
- アレルギー症状が現れる前から予防的に一般用医薬品のアレルギー用薬を使用することは適当であるが、登録販売者の指導の下で行われる必要がある。
- 蕁麻疹についてはアレルゲンとの接触以外に、皮膚への物理的な刺激によって生じるものも知られている
- a,b
- a,c
- b,d
- c,d
【 解答:3 】
【 解答:1 】
- アドレナリン作動成分が配合された点鼻薬は、過度に使用されると鼻粘膜の血管が拡張して二次充血を招き、鼻づまり(鼻閉)がひどくなりやすい。
- ヒスタミンの遊離を抑える成分は、アレルギー性でない鼻炎や副鼻腔炎に対しても有効である。
- セチルピリジニウム塩化物は、黄色ブドウ球菌または溶血性連鎖球菌に対して殺菌消毒作用を示すほか、結核菌やウイルスにも効果がある。
- アドレナリン作動成分が配合された点鼻薬は鼻腔内に適用される外用液剤であり、局所的な作用を目的としているため、全身的な影響を生じることはない。
【 解答:5 】
- 一般用検査薬は、自覚症状が現れたあとに、一般の生活者が疾病の診断を行うことを目的とするものである。
- 検査薬の検出反応が起こるための最低限の濃度を検出感度(または検出限界)という。
- 通常、尿は弱アルカリ性であるが、食事その他の影響で中性~弱酸性に傾くと、尿糖・尿タンパク検査において正確な検査結果が得られなくなることがある。
- 妊娠検査薬は、その結果をもって直ちに妊娠しているか否かを断定することができる。
【 解答:2 】
- 安中散、人参湯、六君子湯
- 牛車腎気丸、八味地黄丸、六味丸
- 疎経活血湯、釣藤散
- 猪苓湯、竜胆瀉肝湯
- 温経湯、桂枝茯苓丸、四物湯
【 解答:1 】
- 医薬部外品として製造販売されている製品もあるが、それらは人体に対する作用が緩和なものとして、配合できる成分やその上限量が定められている。
- オウバク、ケイヒ等の生薬成分を配合した健胃薬は、味や香りが強いため、散剤をオブラートで包む等、味や香りを遮蔽する方法で服用することが適当である。
- セトラキサート塩酸塩は、体内で代謝されてトラネキサム酸を生じることから、血栓を起こすおそれのある人では、出血傾向が強まるおそれがある。
- ウルソデオキシコール酸は、胆汁の分泌を促す作用があるとされ、消化を助ける効果を期待して用いられる。
- a,b
- a,c
- a,d
- b,c
- c,d
【 解答:3 】
- 食あたりや水あたりによる下痢の症状に用いられることを目的としており、食べすぎ・飲みすぎによる下痢、寝冷えによる下痢については適用対象ではない。
- 15 歳未満の小児に適用がない。
- 効き目が強すぎて便秘が現れることがあり、まれに重篤な副作用としてイレウス様症状を生じることがある。
- 吸収された成分が乳汁中に移行することはないため、使用期間中に授乳を避ける必要はない。
【 解答:5 】
- センノシドは、大腸に生息する腸内細菌によって分解され、分解生成物が大腸を刺激することによって瀉下作用をもたらすと考えられている。
- センナは、腸の急激な動きに刺激されて流産・早産を誘発するおそれがあるため、妊婦または妊娠していると思われる女性では、使用を避けるべきである。
- ヒマシ油は、小腸でリパーゼによって生じる分解物が、小腸を刺激することで瀉下作用をもたらすと考えられている。
- ヒマシ油は、主に誤食・誤飲等による中毒の場合など、腸管内の物質をすみやかに体外に排除する場合に用いられるが、防虫剤や殺鼠剤等の脂溶性の物質による中毒には使用を避ける必要がある。
【 解答:1 】
- 副交感神経の伝達物質であるアセチルコリンと受容体の反応を妨げることで、鎮痛鎮痙作用を示す。
- 排尿困難の症状がある人に使用すると、症状を悪化させるおそれがある。
- 抗コリン成分が配合された医薬品を使用した後は、眠気等が現れることがあるため、自動車の運転を避ける必要がある。
- メチルオクタトロピン臭化物は、吸収された成分の一部が母乳中に移行する。
- 抗コリン成分には、ブチルスコポラミン臭化物、ジサイクロミン塩酸塩、パパベリン塩酸塩がある。
【 解答:5 】
- 便秘になりやすい食生活等の生活習慣の改善が図られることが重要であり、浣腸薬の使用は一時的なものにとどめるべきである。
- 繰り返し使用すると直腸の感受性が高まり効果が強くなる。
- 薬液を注入した後すぐに排便を試みると、薬液のみが排出されて効果が十分得られないことから、便意が強まるまでしばらく我慢する。
- 注入剤について、半量等を使用する場合、残量を後で再使用してもよい。
- a,c
- a,d
- b,c
- b,d
- c,d
【 解答:1 】
この制酸薬を購入しようとしている60 歳代の女性に対する説明の趣旨の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 緑内障の診断を受けた人は、使用する前に、治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談してください。
- 自動車を運転する方でも安心して服用できます。
- 有効成分の水酸化マグネシウムは、腸内容物の浸透圧を下げることで糞便中の水分量を減らし、便秘を引き起こすことがあります。
- 腎臓病の診断を受けた人は、使用する前に、治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談してください。
【 解答:4 】
【 解答:2 】
- アクリノールは、黄色の色素で、一般細菌類の一部に対する殺菌消毒作用を示し、真菌、結核菌、ウイルスに対しても効果を示す。
- オキシドールは、過酸化水素の分解に伴って発生する活性酸素による酸化、及び発生する酸素による泡立ちによる物理的な洗浄効果により、真菌、結核菌、ウイルスに対して効果を示す。
- 殺菌消毒薬に配合されるポビドンヨードは、口腔咽喉薬や含嗽薬として用いられる場合より高濃度で配合されているため、誤って原液を口腔粘膜に適用しないよう注意する必要がある。
- ベンザルコニウム塩化物は、石鹸との混合によって殺菌消毒効果が低下するので、石鹸で洗浄した後に使用する場合には、石鹸を十分に洗い流す必要がある。
- a,b
- a,c
- a,d
- b,c
- c,d
【 解答:5 】
- ヒドロコルチゾンは、末梢組織の免疫機能を低下させる作用を示し、水痘やみずむしの症状を悪化させるおそれがある。
- インドメタシンは、皮膚の下層にある骨格筋や関節部まで浸透してプロスタグランジンの産生を促す。
- メントールは、皮膚表面に冷感刺激を与え、軽い炎症を起こして反射的な血管の拡張による患部の血行を促す効果を期待して配合されている場合がある。
- へパリン類似物質は、血液凝固を促す働きがある。
【 解答:2 】
- キササゲ
- ソウハクヒ
- カゴソウ
- ウワウルシ
- ブクリョウ
【 解答:4 】
- 一度に何滴も点眼しても効果が増すわけではなく、むしろ鼻粘膜や喉から吸収されて、副作用を起こしやすくなる。
- コンタクトレンズをしたままでの点眼は、添付文書に使用可能と記載されてない限り行うべきでない。
- 点眼薬の使用によって、全身性の副作用が現れることはない。
- 一般用医薬品の点眼薬には、緑内障の症状を改善できるものはなく、配合されている成分によっては、緑内障の悪化につながるおそれがある。
【 解答:3 】
【 解答:1 】
- チモールは、歯肉溝での細菌の繁殖を抑えることを目的として配合される。
- カルバゾクロムは、歯周組織の血行を促す効果を期待して配合される。
- 銅クロロフィリンナトリウムは、炎症を起こした歯周組織の修復を促す作用のほか、歯肉炎に伴う口臭を抑える効果も期待して配合される。
- ビタミンEは、コラーゲン代謝を改善して炎症を起こした歯周組織の修復を助け、毛細血管を強化して炎症による腫れや出血を抑える効果を期待して配合される。
【 解答:2 】
- ニコチンを有効成分とする医薬品であり、咀嚼剤とパッチ製剤がある。
- 咀嚼剤は、菓子のガムのように噛むと唾液が多く分泌され、ニコチンが唾液とともに飲み込まれてしまい、副作用が現れやすくなる。
- 長期間にわたって使用することが可能であり、少なくとも1年間継続することが重要である。
- インスリン製剤を使用している人では、ニコチンがインスリンの血糖降下作用を増強することにより、低血糖を引き起こすおそれがある。
【 解答:2 】
- ビタミンAは、過剰症として、高カルシウム血症や異常石灰化が知られている。
- ビタミンDは、タンパク質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の健康維持、神経機能の維持に重要な栄養素である。
- ビタミンB1は、炭水化物からのエネルギー産生に不可欠な栄養素で、神経の正常な働きを維持する作用がある。
- ビタミンB12 は、脂質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素である。
【 解答:3 】
- 漢方薬は、現代中国で利用されている中医学に基づく薬剤と同じものである。
- 患者の「証」(体質及び症状)に合った漢方処方が選択されれば効果が期待できるが、合わないものが選択された場合には、効果が得られないばかりでなく、副作用を招きやすくなる。
- 漢方薬はすべからく作用が穏やかで、副作用が少なく、重篤な副作用は起きない。
- 漢方処方製剤は、用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合であっても、生後3ヶ月未満の乳児には使用しないこととされている。
- a,b
- a,c
- a,d
- b,c
- b,d
【 解答:5 】
- 小青竜湯
- 十全大補湯
- 茵ちん蒿湯
- 大柴胡湯
【 解答:4 】
- トリクロルイソシアヌル酸
- クロルヘキシジングルコン酸塩
- イソプロパノール
- ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル
- 次亜塩素酸ナトリウム
- a,b,c
- a,c,e
- b,c,d
- b,d,e
- a,d,e
【 解答:3 】
- ジクロルボス
- フェニトロチオン
- プロポクスル
- フェノトリン
【 解答:4 】
- 添付文書は、必要なときにいつでも取り出して読むことができるように保管される必要がある。
- 医薬品を使用する際には、添付文書に目を通し、使用上の注意等に留意して適正に使用されることが重要である。
- 医療機関を受診する際には、使用した一般用医薬品の添付文書を持参し、医師や薬剤師に見せて相談がなされることが重要である。
【 解答:4 】
- 副作用または事故等が起こりやすくなる事項について記載されている。
- 症状が改善しない場合に限り長期間使用し続けてもよいと記載されている。
- 使用を避けるべき人について、生活者が自らの判断で認識できるよう記載することとされている。
- 他の医薬品と併用すると作用の増強、副作用等のリスクの増大が予測されるものについて注意を喚起することが記載されている。
【 解答:5 】
- 錠剤は品質を保持するため、冷蔵庫内で保管するのが望ましい。
- 医薬品を別の容器に移し替えることは、誤用の原因となるおそれがある。
- シロップ剤は変質しやすいため、開封後は冷蔵庫内に保管されるのが望ましい。
- 医薬品は、適切な保管がなされないと化学変化や雑菌の繁殖等が生じることがある。
【 解答:4 】
- 医薬品は、その適正使用情報を伴って初めて医薬品としての機能を発揮するものである。
- 一般用医薬品の添付文書に記載されている適正使用情報は、医療関係者向けに記載されている。
- 医薬品を販売する専門家は、添付文書や製品表示に記載されている内容を理解した上で、効果的かつ効率的な説明を行うことが重要である。
【 解答:1 】
- リスク区分の記載を省略できる製品がある。
- 通常の医薬品では、承認を受けた販売名が記載されている。
- 添付文書の上部に「使用にあたって、この説明文書を必ず読むこと」が記載されている。
- 重要な内容が変更された場合には、改訂年月を記載し、改訂された箇所を明示することとされている。
【 解答:1 】
- 効能・効果
- 用法・用量
- してはいけないこと
- 使用上の注意
- 相談すること
【 解答:5 】
- 液体絆創膏は、湿潤した患部に用いると、分泌液が貯留して症状を悪化させることがあるため、ただれ、化膿している患部には使用しない。
- バシトラシンが配合された化膿性疾患用薬の使用中は、光線過敏症が現れることがあるため、戸外での活動をしない。
- みずむし・たむし用薬は、強い刺激や痛みを生じるおそれがあるため、目の周囲、粘膜には使用しない。
- うおのめ・いぼ・たこ用薬は、誤って目に入ると障害を与える危険性があるため、目の周囲には使用しない。
【 解答:2 】
- 添付文書がある医薬品にあっては、添付文書の必読に関する事項が記載されている。
- 1回服用量中0.05 mL のアルコールを含有する内服液剤は、アルコールを含有する旨が記載されている。
- 使用上の注意「してはいけないこと」の項において、副作用や事故等が起きる危険性を回避するための内容が記載されている。
【 解答:4 】
- 容器や包装にも、保管に関する注意事項が記載されている。
- 使用期限の表示は、法的な表示義務がない場合でも、流通管理等の便宜上、外箱等に記載されることが通常となっている。
- 使用期限とは、開封状態で保管された場合に品質が保持される期限である。
- 薬事法の規定による法定表示事項のほか、消防法に基づく製品表示がなされるものがある。
【 解答:1 】
- 救済給付の請求を行うことができるのは、健康被害を受けた本人のみである。
- 医学的薬学的判断を要する事項については、薬事・食品衛生審議会の諮問・答申を受ける。
- 無承認無許可医薬品の使用による健康被害については、医師が必要と判定すれば救済制度の対象となる。
- 救済給付業務に必要な費用のうち、給付費については、製造販売業者から年度ごとに納付される拠出金が充てられる。
- a,b
- a,c
- b,c
- b,d
- c,d
【 解答:4 】
- 既存の医薬品と明らかに異なる有効成分が配合された新一般用医薬品は、承認後の調査が製造販売業者等に求められている。
- 厚生労働大臣は、都道府県知事の意見を聴いて、安全対策上必要な行政措置を講じている。
- 収集された副作用等の情報は、都道府県において評価・検討され、必要な安全対策が図られる。
- (独)医薬品医療機器総合機構では、専門委員の意見を聴きながら副作用についての調査検討が行われる。
- a,b
- a,d
- b,c
- b,d
- c,d
【 解答:2 】
- 報告者に対しては、安全性情報受領確認書が交付される。
- 安全対策上必要があると認められるときは、医薬品の過量使用や誤用等によるものと思われる健康被害について報告がなされる必要がある。
- 報告期限は特に定められていないが、報告の必要性を認めた場合においては、適宜速やかに報告書を厚生労働省に送付することとされている。
- 身体の変調・不調、日常生活に支障を来す程度の健康被害(死亡を含む。)であっても、医薬品との因果関係が必ずしも明確でない場合は、報告の対象とならない。
【 解答:4 】
【 解答:5 】
- 一般用検査薬は、救済制度の対象から除外されている。
- 医療機関での治療を要さずに寛解したような軽度の健康被害についても、救済給付の対象となっている。
- 用法・用量、使用上の注意に従わずに使用されたような不適正な使用による健康被害についても、救済給付の対象となっている。
【 解答:3 】
- 一般用かぜ薬の使用による重篤な副作用に間質性肺炎がある。
- 解熱鎮痛成分としてアミノピリン、スルピリンが配合されたアンプル入りかぜ薬の使用による重篤な副作用をふまえ、一般用かぜ薬についても承認基準が制定された。
- 米国において、塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)含有医薬品を女性が食欲抑制剤として使用した場合に、出血性脳卒中の発生リスクとの関連性が高いとの報告がなされ、米国食品医薬品庁(FDA)から、米国内におけるPPA含有医薬品の自主的な販売中止が要請された。
【 解答:2 】
- 小学生には、医薬品の適正使用の重要性等に関する啓発は実施していない。
- 一般用医薬品の乱用をきっかけとして、違法な薬物の乱用につながることはない。
- 薬物乱用防止を一層推進するため、「ダメ。ゼッタイ。」普及運動が実施されている。
- 医薬品の適正使用の推進のため、「薬と健康の週間」などの啓発活動に参加、協力することが登録販売者にも期待されている。
- a,b
- a,c
- b,c
- b,d
- c,d
【 解答:5 】
- メキタジン
- タンニン酸アルブミン
- イソプロピルアンチピリン
- ブチルスコポラミン臭化物
【 解答:2 】
【 解答:4 】
- a,b
- a,c
- b,c
- b,d
- c,d
【 解答:5 】
- アルミニウム脳症を生じるおそれがあるため。
- 副腎皮質の機能低下を生じるおそれがあるため。
- 鼻づまりを生じるおそれがあるため。
- 鬱血性心不全が現れることがあるため。
【 解答:2 】