登録販売者 過去問 解答 平成26年

登録販売者 過去問 解答 平成26年

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問題1
医薬品の本質に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. 医薬品は、人の生命や健康に密接に関連するものであるため、高い水準で均一な品質が保証されていなければならない。
  2. 医薬品は、市販後にも、医学・薬学等の新たな知見、使用成績等に基づき、その有効性、安全性等の確認が行われる仕組みになっている。
  3. 医薬品は、効能効果、用法用量、副作用等の必要な情報が適切に伝達され、適切に使用されることにより、その役割を発揮することができる。
  4. 薬事法では、健康被害の発生の有無にかかわらず、医薬品に異物等の混入、変質等があってはならない旨が定められている。

【 解答:5 】

問題2
一般用医薬品の使用等に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. 一般用医薬品は、購入者等の誤解や認識不足のために適正に使用されないことがある。
  2. 一般用医薬品には、習慣性がある成分を含んでいるものはない。
  3. 一般用医薬品は、みだりに他の医薬品や酒類等と一緒に摂取する等の乱用がなされると、過量摂取による急性中毒等を生じる危険性が高くなる。

【 解答:1 】

問題3
一般用医薬品の使用等に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. 医薬品の乱用の繰り返しによって慢性的な臓器障害等を生じるおそれがある。
  2. 適正な使用がなされる限りは、安全かつ有効な医薬品であっても、乱用された場合には薬物依存を生じることがある。
  3. 薬物依存が形成されても、一定期間、薬物の使用を中止することで容易に依存は消失する。

【 解答:4 】

問題4
副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. 世界保健機関(WHO)の定義によれば、医薬品の副作用とは、「疾病の予防、診断、治療のため、又は身体の機能を正常化するために、人に通常用いられる量で発現する医薬品の有害かつ意図しない反応」とされている。
  2. 医薬品の副作用は、十分注意して医薬品が使用されていれば、必ず防ぐことができる。
  3. 医薬品を使用する人が、副作用をその初期段階で認識することにより、副作用の種類に応じて速やかに適切に処置し、重篤化の回避が図られることが重要である。
  4. 我が国では、独立行政法人医薬品医療機器総合機構法で、「許可医薬品が適正な使用目的に従い適正に使用された場合においてもその許可医薬品により人に発現する有害な反応」を、医薬品の副作用と定義している。

【 解答:3 】

問題5
アレルギー(過敏反応)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. アレルギーを引き起こす原因物質をアレルゲンという。
  2. アレルギーには遺伝的な要素もあり、近い親族にアレルギー体質の人がいる場合には、注意が必要である。
  3. 普段は医薬品にアレルギーを起こしたことのない人でも、病気等に対する抵抗力が低下している状態などの場合には、医薬品によるアレルギーを生じることがある。
  4. 医薬品に含まれる添加物は、アレルギーを引き起こす原因物質とはならない。

【 解答:1 】

問題6
医薬品の相互作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. 一般用医薬品は、一つの医薬品の中に必ず作用の異なる複数の有効成分を組み合わせて含んでいる。
  2. 相互作用のリスクを減らす観点から、緩和を図りたい症状が明確である場合には、なるべくその症状に合った成分のみが配合された医薬品を選択することが望ましい。
  3. かぜ薬、解熱鎮痛薬、鎮静薬、鎮咳去痰薬、アレルギー用薬では、作用が重複することが多い。
  4. 複数の疾病を有する人では、疾病ごとにそれぞれ医薬品が使用される場合が多く、医薬品同士の相互作用に関して注意が必要である。

【 解答:1 】

問題7
次の記述は医薬品と酒類(アルコール)に関するものである。( )にあてはまる字句として、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
アルコールは主として( a )で代謝されるため、酒類(アルコール)をよく摂取する者では、その代謝機能が( b )いることが多い。その結果、アセトアミノフェンなどでは、通常よりも代謝( c )なる。

【 解答:4 】

問題8
小児の医薬品の使用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
  1. 小児は、大人と比べて身体の大きさに対して腸が短く、服用した医薬品の吸収率が相対的に低い。
  2. 小児の用量が定められていない場合は、成人用の医薬品の量を減らして服用させる。
  3. 小児は、血液脳関門が未発達であるため、吸収されて循環血液中に移行した医薬品の成分が脳に達しやすく、中枢神経系に影響を与える医薬品で副作用を起こしやすい。
  4. 小児は、肝臓や腎臓の機能が未発達であるため、医薬品の成分の代謝・排泄に時間がかかり、作用が強く出過ぎたり、副作用がより強く出ることがある。
  1. a,b
  2. a,c
  3. b,d
  4. c,d

【 解答:4 】

問題9
高齢者の医薬品の使用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. 高齢者は、嚥下障害をおこすことがあるので、内服薬を使用する際に喉に詰まらせやすい。
  2. 一般用医薬品の販売等に際しては、実際にその医薬品を使用する高齢者の個々の状況に即して、適切に情報提供や相談対応することが重要である。
  3. 高齢者は、持病(基礎疾患)を抱えていることが多く、一般用医薬品の使用によって基礎疾患の症状が悪化する場合がある。
  4. 一般用医薬品は、規定用量の下限で使用していれば、高齢者でも作用が強過ぎる等の問題を生じることはない。

【 解答:1 】

問題10
一般用医薬品承認審査合理化等検討会中間報告書「セルフメディケーションにおける一般用医薬品のあり方について」(平成14年11月)において、一般用医薬品の役割とされた次の事項のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
  1. 生活の質(QOL)の改善・向上
  2. 重度な疾病に伴う症状の改善
  3. 健康状態の自己検査
  4. 健康の維持・増進

【 解答:2 】

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問題11
次の記述はスモン訴訟に関するものである。( )にあてはまる字句として、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
スモン訴訟とは、( a )として販売されていたキノホルム製剤を使用したことにより、亜急性脊髄視神経症(スモン)に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。スモンはその症状として、初期には腹部の膨満感から激しい腹痛を伴う( b )を生じ、次第に下半身の痺れや脱力、歩行困難等が現れる。スモン訴訟等を契機として、( c )が創設された。

【 解答:5 】

問題12
妊婦又は妊娠していると思われる女性の医薬品の使用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. ビタミンB 含有製剤は、妊娠前後の一定期間に通常の用量を超えて摂取すると、胎児に催奇12形性の危険性が高まるとされている。
  2. 一般用医薬品であっても、配合成分やその用量によっては、流産や早産を誘発するものがある。
  3. 妊娠中に医薬品を使用した場合、母体の血液-胎盤関門が、医薬品成分の胎児への移行をどの程度防御するかは、未解明のことも多い。

【 解答:5 】

問題13
医薬品の品質に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. 医薬品に配合されている成分は、光(紫外線)によって品質の劣化(変質・変敗)を起こすことはない。
  2. 医薬品が保管・陳列される場所は、品質が十分保持される環境となるよう留意する必要がある。
  3. 医薬品は、適切な保管・陳列がなされていれば、経時変化による品質の劣化は起こらない。

【 解答:3 】

問題14
次の記述はプラセボ効果に関するものである。( )にあてはまる字句として、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
医薬品を使用したとき、結果的又は偶発的に( a )によらない作用を生じることをプラセボ効果(偽薬効果)という。プラセボ効果は、医薬品を使用したこと自体による楽観的な結果への期待や、条件付けによる生体反応、時間経過による( b )な変化等が関与して生じると考えられている。

【 解答:2 】

問題15
次の記述は医薬品のリスク評価に関するものである。( )にあてはまる字句として、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。なお、同じ記号の( )内には同じ字句が入る。
動物実験で医薬品の安全性が確認されると、ヒトを対象とした( a )が行われる。ヒトを対象とした( a )における効果と安全性の評価基準には、国際的に( b )が制定されている。
  1. 非臨床試験
  2. 臨床試験
  3. 非臨床試験
  4. 臨床試験
  5. 臨床試験

【 解答:2 】

問題16
セルフメディケーションに関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. セルフメディケーションの主役は、一般の生活者である。
  2. 登録販売者は、購入者等に対して常に科学的な根拠に基づいた正確な情報提供を行い、セルフメディケーションを適切に支援していくことが期待されている。
  3. 一般用医薬品で対処可能な症状の範囲は、医薬品を使用する人によって変わってくるものであり、乳幼児では、通常の成人の場合より、その範囲は広くなる。

【 解答:3 】

問題17
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. HIV訴訟とは、白血病患者がHIVが混入した血液凝固因子製剤の投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。
  2. 国は、HIV感染者に対する恒久対策として、エイズ治療・研究開発センター及び拠点病院の整備や治療薬の早期提供等の様々な取組みを推進してきている。
  3. HIV訴訟では、製薬企業は提訴されなかった。
  4. HIV訴訟の和解を踏まえ、血液製剤の安全確保対策として、薬事行政組織の再編、情報公開の推進、健康危機管理体制の確立等は行われたが、検査や献血時の問診の充実は図られなかった。

【 解答:3 】

問題18
次の記述はクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)に関するものである。( )にあてはまる字句として、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。なお、同じ記号の( )内には同じ字句が入る。
CJDは、細菌でもウイルスでもない( a )の一種である( b )が原因とされ、( b )が脳の組織に感染し、次第に( c )に類似した症状が現れ、死に至る重篤な神経難病である。

【 解答:5 】

問題19
次の記述はサリドマイドに関するものである。( )にあてはまる字句として、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
サリドマイドは( a )として承認されたが、副作用として血管新生を( b )作用もあるため、妊娠している女性が摂取した場合、胎児の器官が十分に成長しないことから、四肢欠損、視聴覚等の感覚器や心肺機能の障害等の( c )が発生する。

【 解答:5 】

問題20
次の記述は医薬品の使用上の注意等において、目安として用いられる年齢区分に関するものである。( )にあてはまる字句として、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
乳児とは( a )、小児とは( b )をいう。

【 解答:5 】

問題21
小腸に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. 小腸は、全長6~7mの管状の臓器で、十二指腸、空腸の2部分に分かれる。
  2. 小腸は、栄養分の吸収に重要な器官であるため、内壁の表面積を大きくする構造を持つ。
  3. 絨毛を構成する細胞の表面には、さらに微絨毛が密生して吸収効率を高めている。

【 解答:1 】

問題22
大腸に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. 通常、糞便は、S状結腸、直腸に滞留している。
  2. 大腸内には、腸内細菌が多く存在し、腸管内の食物繊維(難消化性多糖類)を発酵分解する。
  3. 通常、糞便の成分の大半は、水分である。
  4. 大腸は、盲腸、虫垂、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸からなる管状の臓器で、内壁粘膜に絨毛がある。

【 解答:3 】

問題23
胆汁に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. 胆汁には、古くなった赤血球や過剰のコレステロ-ル等を排出する役割がある。
  2. 胆汁に含まれる胆汁酸塩は、脂質の消化を容易にし、また、脂溶性ビタミンの吸収を助ける。
  3. 胆汁に含まれる胆汁酸塩は、腸内に放出されると、大部分は小腸で再吸収される。
  4. 肝臓で産生された胆汁を濃縮して蓄える器官は、胆嚢である。

【 解答:1 】

問題24
肝臓に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. 肝臓は、体内で最も大きい臓器であり、横隔膜の直下に位置する。
  2. アミノ酸が分解された場合等に生成するアンモニアは、肝臓において尿素へと代謝される。
  3. アルコールは、肝臓で酢酸に代謝されたのち、さらに代謝されてアセトアルデヒドとなる。
  4. 肝臓は、脂溶性ビタミンであるビタミンA、D等のほか、ビタミンB やB等の水溶性ビタミンの貯蔵臓器である。

【 解答:1 】

問題25
次の記述は肺の働きに関するものである。( )にあてはまる字句として、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。なお、同じ記号の( )内には同じ字句が入る。
肺では、肺胞の壁を介して、心臓から送られてくる血液から( a )が肺胞気中に拡散し、代わりに( b )が血液中の( c )に取り込まれるガス交換が行われる。肺胞気中の( a )は、呼気に混じって排出される。

【 解答:1 】

問題26
腎臓に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. 腎臓に入る動脈は、細かく枝分かれして、毛細血管が小さな球状になった糸球体を形成する。
  2. 腎臓では、血液中の老廃物の除去のほか、脂質及び電解質(特にナトリウム)の排出調整が行われる。
  3. 腎臓は、内側中央部のくびれた部分に尿管、動脈、静脈、リンパ管等がつながっている。
  4. 腎臓には、内分泌腺としての機能があり、骨髄における白血球の産生を促進するホルモンを分泌する。

【 解答:3 】

問題27
心臓に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. 心臓は、心筋でできた握りこぶし大の袋状の臓器である。
  2. 心臓は、胸骨の真下に位置する。
  3. 心臓の内部は、上部左右の心室、下部左右の心房の4つの空洞に分かれている。
  4. 心臓は、心室で血液を集めて心房に送り、心房から血液を拍出する。

【 解答:1 】

問題28
次の記述は白血球に関するものである。( )にあてはまる字句として、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
( a )は、白血球の約5%と少ないが最も大きく、強い食作用を持つ。
( b )は、白血球の約1/3を占め、血液のほかリンパ液にも分布して循環している。
( c )は、最も数が多く、白血球の約60%を占めている。

【 解答:4 】

問題29
中耳に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. 鼓室の内部では、互いに連結した微細な3つの耳小骨が鼓膜の振動を増幅して、外耳へ伝導する。
  2. 鼓室は、耳管という管で鼻腔や咽頭と通じている。
  3. 小さな子供では、耳管が太く短くて、走行が水平に近いため、鼻腔からウイルスや細菌が侵入し感染が起こりやすい。
  4. 急な気圧変化のため鼓膜の内外に気圧差が生じると、耳がつまったような不快感や痛みなどを感じる。

【 解答:3 】

問題30
骨格系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. 骨組織を構成する無機質は、炭酸カルシウムやリン酸カルシウム等の石灰質からなる。
  2. 骨の基本構造は、骨質、骨膜、骨髄、靱帯の4組織からなる。
  3. 骨は生きた組織であるが、成長が停止した後は、骨の破壊(骨吸収)と修復(骨形成)は行われない。
  4. 骨組織を構成する無機質は、骨に硬さを与え、有機質(タンパク質及び多糖体)は、骨の強靱さを保つ。

【 解答:3 】

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問題31
薬の体内での働きに関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
  1. 医薬品が効果を発揮するためには、有効成分がその作用の対象である器官や組織の細胞外液中或いは細胞内液中に、一定以上の濃度で分布する必要がある。
  2. 全身作用を目的とする医薬品の多くは、使用後の一定期間、その有効成分の血中濃度が、治療域内に維持されるよう、使用量及び使用間隔が定められている。
  3. 薬効よりも毒性が強く現れる有効成分の血中濃度域を無効域という。
  4. 医薬品の有効成分の血中濃度が最高血中濃度に達したときに初めて生体の反応としての薬効が現れる。
  1. a,b
  2. a,c
  3. b,d
  4. c,d

【 解答:1 】

問題32
次の記述は薬が働く仕組みに関するものである。( )にあてはまる字句として、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。なお、同じ記号の( )内には同じ字句が入る。
医薬品の作用には、有効成分が消化管などから吸収されて循環血液中に移行し、( a )を巡って薬効をもたらす( a )作用と、特定の狭い身体部位において薬効をもたらす( b )作用とがある。内服した医薬品が( a )作用を現わすまでには、消化管からの吸収、代謝と作用部位への分布という過程を経るため、ある程度の( c )が必要であるのに対し、( b )作用は医薬品の適用部位が作用部位である場合が多いため、反応は比較的( d )現れる。

【 解答:1 】

問題33
副作用として現れるイレウス様症状に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. イレウスは、腸内容物の通過が阻害された状態をいう。
  2. 小児や高齢者のほか、普段から便秘傾向のある人は、発症のリスクは低い。
  3. 初期症状に気付いたら、原因と考えられる医薬品の使用を中止して、早期に医師の診察を受けるなどの対応が必要である。

【 解答:3 】

問題34
副作用として現れる間質性肺炎に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. 間質性肺炎は、肺の中で肺胞と毛細血管を取り囲んで支持している組織(間質)が炎症を起こしたものである。
  2. 間質性肺炎は、かぜや気管支炎の症状と区別することは容易である。
  3. 間質性肺炎は、症状が一過性に現れ、自然と回復することもあるが、悪化すると肺線維症(肺が線維化を起こして硬くなる状態)に移行することがある。

【 解答:4 】

問題35
副作用として現れる薬疹に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. 医薬品を使用した後に発疹・発赤等が現れた場合は、薬疹の可能性を考慮すべきである。
  2. 多くの場合、原因となる医薬品の使用を中止すれば、症状は次第に寛解する。
  3. それまで薬疹を経験したことがない人であっても、暴飲暴食や肉体疲労が誘因となって現れることがある。
  4. 皮膚以外に、眼の充血や口腔粘膜等に異常が見られることもある。

【 解答:5 】

問題36
医薬品の剤型に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. トローチ剤は、飲み込まずに口の中で舐めて、徐々に溶かして使用する。
  2. 経口液剤は、固形製剤と比べて飲み込みやすいが、消化管からの吸収速度には差がない。
  3. 口腔内崩壊錠は、口の中の唾液で速やかに溶ける工夫がなされているため、水なしで服用することができる。
  4. スプレー剤は、有効成分を霧状にする等して局所に吹き付ける剤型である。

【 解答:5 】

問題37
副交感神経系が効果器に及ぼす作用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
  1. a,b
  2. a,c
  3. b,d
  4. c,d

【 解答:1 】

問題38
皮膚粘膜眼症候群に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. 皮膚粘膜眼症候群は、最初に報告をした二人の医師の名前にちなんでスティーブンス・ジョンソン症候群とも呼ばれる。
  2. 発生頻度は、人口100万人当たり年間500~600人と報告されている。
  3. 発症機序の詳細は不明で、発症の予測は極めて困難である。
  4. 皮膚粘膜眼症候群は、38℃以上の高熱を伴って、発疹・発赤、火傷様の水疱等の激しい症状が比較的短時間のうちに全身の皮膚、口、眼等の粘膜に現れる。

【 解答:5 】

問題39
副作用として現れる無菌性髄膜炎に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. 全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病、関節リウマチ等の基礎疾患がある人では、発症リスクが低い。
  2. 多くの場合、発症は急性で、首筋のつっぱりを伴った激しい頭痛、発熱、吐き気・嘔吐、意識混濁等の症状が現れる。
  3. 早期に原因医薬品の使用を中止すれば、速やかに回復し、予後は比較的良好であることがほとんどである。

【 解答:4 】

問題40
副作用として現れる接触皮膚炎に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. 外来性の物質が皮膚に接触することで現れる炎症である。
  2. 医薬品が触れた皮膚の部分のみに生じるが、正常な皮膚との境界ははっきりしていないことが特徴である。
  3. 原因となった医薬品と接触してから発症するまでの時間は一定である。

【 解答:4 】

問題41
次の記述は薬事法第1条で規定される法の目的に関するものである。( )にあてはまる字句として、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
この法律は、医薬品、医薬部外品、化粧品及び医療機器の品質、有効性及び安全性の確保のために必要な規制を行うとともに、( a )の規制に関する措置を講ずるほか、医療上特にその必要性が高い医薬品及び医療機器の( b )の促進のために必要な措置を講ずることにより、( c )の向上を図ることを目的とする。

【 解答:4 】

問題42
日本薬局方に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
  1. 日本薬局方は、医薬品の性状及び品質の適正を図るために定められている。
  2. 日本薬局方は、厚生労働大臣の意見を聴いて定められる。
  3. 日本薬局方に収められているものは、薬事法において医薬品と規定されている。
  4. 日本薬局方に収められているものは、医療用医薬品のみである。
  1. a,b
  2. a,c
  3. b,d
  4. c,d

【 解答:2 】

問題43
次の記述は薬事法第2条第2項第1号で規定される医薬部外品の定義に関するものである。( )にあてはまる字句として、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
次の1から3までに掲げる目的のために使用される物(これらの使用目的のほかに、併せて前項第2号又は第3号に規定する目的のために使用される物を除く。)であつて機械器具等でないもの
  1. ( a )その他の不快感又は口臭若しくは体臭の防止
  2. あせも、ただれ等の防止
  3. ( b )、育毛又は除毛

【 解答:2 】

問題44
次の記述は薬事法第4条第5項第5号で規定される一般用医薬品の定義に関するものである。( )にあてはまる字句として、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
医薬品のうち、その( a )において人体に対する( b )が著しくないものであつて、薬剤師その他の医薬関係者から提供された情報に基づく( c )の選択により使用されることが目的とされているもの(要指導医薬品を除く。)をいう。

【 解答:5 】

問題45
生物由来製品に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. 生物由来製品は、製品の使用による感染症の発生リスクに着目して指定されている。
  2. 現在のところ、生物由来製品として指定された一般用医薬品はない。
  3. 生物由来の原材料を有効成分として用いている医薬品でなければ、生物由来製品に指定されない。

【 解答:1 】

問題46
薬局に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. 医薬品を取り扱う場所であって、薬局として開設の許可を受けていないものについては、病院又は診療所の調剤所を除き、薬局の名称を付してはならない。
  2. 薬局は、厚生労働大臣の許可を受けなければ、開設してはならない。
  3. 薬局は、医療提供施設として位置づけられている。
  4. 薬局は、薬剤師でなければ開設することができない。

【 解答:4 】

問題47
次の店舗販売業に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
  1. 店舗販売業では、薬剤師が従事していれば薬局医薬品を販売することができる。
  2. 店舗販売業者は、第2類医薬品又は第3類医薬品については、薬剤師又は登録販売者に販売又は授与させなければならない。
  3. 店舗販売業では、薬剤師が従事している店舗であっても調剤を行うことはできない。
  4. 店舗販売業では、薬剤師が従事していれば要指導医薬品を販売することができる。

【 解答:1 】

問題48
配置販売業に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
  1. 配置販売業者は、一般用医薬品のうち経年変化が起こりにくいこと等の基準に適合するものについては、医薬品を開封して分割販売することができる。
  2. 配置販売業者又はその配置員は、その住所地の都道府県知事が発行する身分証明書の交付を受け、かつ、これを携帯しなければ、医薬品の配置販売に従事してはならない。
  3. 配置販売業の許可は、一般用医薬品を配置により販売又は授与する業務について、配置しようとする区域をその区域に含む都道府県又は保健所を設置する市ごとに、その都道府県知事又は市長が与えることとされている。
  4. 店舗販売業者が一般用医薬品を配置により販売等をしようとする場合には、別途、配置販売業の許可を受ける必要がある。
  1. a,b
  2. a,c
  3. b,d
  4. c,d

【 解答:3 】

問題49
次の記述は薬事法第36条の7第1項第2号で規定される第2類医薬品の定義に関するものである。( )にあてはまる字句として、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
その( a )等により( b )に支障を来す程度の( c )が生ずるおそれがある医薬品(第一類医薬品を除く。)であつて厚生労働大臣が指定するもの

【 解答:2 】

問題50
次の記述は薬事法第44条第1項で規定される毒薬の表示に関するものである。( )にあてはまる字句として、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。なお、同じ記号の( )内には同じ字句が入る。
毒性が強いものとして厚生労働大臣が( a )の意見を聴いて指定する医薬品(以下「毒薬」という。)は、その直接の容器又は直接の被包に、( b )地に( c )枠、( c )字をもつて、その品名及び「毒」の文字が記載されていなければならない。

【 解答:1 】

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問題51
薬事法第66条及び医薬品等適正広告基準に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
  1. 虚偽又は誇大な広告を禁止する規定は、広告を依頼した者だけに適用される。
  2. 一般用医薬品は、医療機関を受診するほどではない体調の不調や疾病の初期段階において使用されるものが多く、「がん」について自己治療が可能であるかの広告表現は認められない。
  3. 一般用医薬品の広告媒体として、テレビや新聞は規制の対象となるが、店舗に設置されているポスター、ステッカーなどは規制の対象にならない。
  4. 「天然成分を使用しているので副作用がない」といった事実に反する広告表現は、過度の消費や乱用を助長するおそれがあるだけでなく、虚偽又は誇大な広告にも該当する。
  1. a,b
  2. a,c
  3. b,d
  4. c,d

【 解答:3 】

問題52
化粧品に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. 化粧品の成分本質(原材料)については、原則として医薬品の成分を配合してはならないこととされており、配合が認められる場合であっても、添加物として使用されるなど、薬理作用が期待できない量以下に制限されている。
  2. 化粧品を販売する際は、薬局の開設又は医薬品の販売業の許可を受けている場合を除き、化粧品の販売業の許可が必要である。
  3. 化粧品は、「人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは毛髪を健やかに保つ」の範囲内においてのみ効能効果を表示することが認められている。

【 解答:4 】

問題53
医薬品に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. 用量に関しては、医療用医薬品は、医師又は歯科医師が診察をして患者の状態に合わせて処方量を決めて交付するものであり、一般用医薬品は、あらかじめ定められた用量に基づき、適正使用することによって効果を期待するものである。
  2. 注射等の侵襲性の高い使用方法も、一般用医薬品の用法として用いられている。
  3. 一般用医薬品の効能効果の表現については、通常、診断疾患名ではなく、一般の生活者が判断できる症状で示されている。
  4. 人体に直接使用されない検査薬において、血液を検体とするものも、一般用医薬品として認められている。

【 解答:4 】

問題54
一般用医薬品のリスク区分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. 薬局開設者又は店舗販売業者は、一般用医薬品を陳列する場合には、第1類医薬品、第2類医薬品及び第3類医薬品を混在しないように陳列しなければならない。
  2. 配置販売業者は、家庭の配置箱が小さいことから、第1類医薬品、第2類医薬品及び第3類医薬品を混在させて配置してもよい。
  3. 第3類医薬品に分類されている医薬品は、第1類医薬品又は第2類医薬品に分類が変更されることはない。

【 解答:2 】

問題55
薬事法第36条の10で規定される一般用医薬品のリスク区分に応じた情報提供に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. 店舗販売業者が第3類医薬品を販売する時は、薬剤師又は登録販売者に、その適正な使用のために必要な情報を提供させなければならない。
  2. 店舗販売業者が第2類医薬品を販売する時は、薬剤師又は登録販売者に、対面により書面を用いて情報を提供させなければならない。
  3. 第2類医薬品を購入した者から、当該医薬品に係る相談があった場合は、薬剤師又は登録販売者がその適正な使用のために必要な情報を提供しなければならない。
  4. 第3類医薬品を購入した者から、当該医薬品に係る相談があった場合は、薬剤師又は登録販売者がその適正な使用のために必要な情報を提供することは望ましいものの、特に法律上の規定は設けられていない。

【 解答:1 】

問題56
薬事法第50条で規定される一般用医薬品の直接の容器又は直接の被包に記載しなければならない事項に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. 製造業者の氏名又は名称及び住所b 重量、容量又は個数等の内容量
  2. 日本薬局方に収められていない医薬品にあっては、その有効成分の名称及びその分量
  3. 効能又は効果

【 解答:3 】

問題57
薬事法第56条において販売が禁止されている医薬品の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. 一部が変敗した物質から成っている医薬品
  2. 習慣性があるものとして、厚生労働大臣が指定する医薬品
  3. 病原微生物により汚染されている医薬品
  4. 毒性が強いものとして、厚生労働大臣が指定する医薬品

【 解答:4 】

問題58
次の記述は薬事法第68条に関するものである。( )にあてはまる字句として、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
何人も、第十四条第一項又は第二十三条の二第一項に規定する医薬品又は医療機器であつて、まだ第十四条第一項若しくは第十九条の二第一項の規定による( a )又は第二十三条の二第一項の規定による認証を受けていないものについて、その名称、( b )、( c )、効果又は性能に関する広告をしてはならない。

【 解答:1 】

問題59
次の記述は保健機能食品等に関するものである。( )にあてはまる字句として、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
乳児、幼児、妊産婦又は病者の発育又は健康の保持若しくは回復の用に供することが適当な旨を医学的・栄養学的表現で記載し、かつ、用途を限定したもので、( a )第26条の規定に基づき、「特別の用途に適する旨の表示」の許可を受けた食品を( b )という。

【 解答:2 】

問題60
行政庁の監視指導及び処分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. 都道府県知事は、薬事監視員に、不良医薬品の疑いのある物品を、試験のため必要な最少分量に限り、収去させることができる。
  2. 厚生労働大臣は、医薬品を業務上取り扱う者に対し、不正表示医薬品、不良医薬品、無承認無許可医薬品について廃棄を命じることはできない。
  3. 行政庁の監視指導に対して、薬局開設者や医薬品の販売業者が、虚偽の報告をした場合、50万円以下の罰金に処せられることがある。
  4. 行政庁の監視指導に対して、薬局開設者や医薬品の販売業者が、薬事監視員による立入検査や収去を拒んだり、妨げたり、忌避した場合、50万円以下の罰金に処せられることがある。

【 解答:3 】

問題61
かぜ及びかぜ薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. かぜは、単一の疾患ではなく、医学的にはかぜ症候群といい、主にウイルスが鼻や喉などに感染して起こる上気道の急性炎症の総称である。
  2. かぜ薬は、ウイルスの増殖を抑えたり、体内から取り除く効果を持っている。
  3. インフルエンザは、かぜと同様、ウイルスの呼吸器感染によるものであるが、感染力が強く、また、重症化しやすいため、かぜとは区別して扱われる。

【 解答:3 】

問題62
次のかぜ薬の配合成分のうち、痰の切れを良くする目的で配合されるものとして、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
  1. ブロムヘキシン塩酸塩
  2. エチルシステイン塩酸塩
  3. メキタジン
  4. エテンザミド
  1. a,b
  2. a,c
  3. b,d
  4. c,d

【 解答:1 】

問題63
かぜ薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
  1. グリチルリチン酸を大量に摂取すると、偽アルドステロン症を生じるおそれがある。
  2. ジヒドロコデインリン酸塩は、依存性がない成分である。
  3. リゾチーム塩酸塩は、鶏卵アレルギーがある人に対しては、使用を避ける。
  4. くしゃみや鼻汁を抑えることを目的として、ブロメラインが配合される。
  1. a,b
  2. a,c
  3. b,d
  4. c,d

【 解答:2 】

問題64
解熱鎮痛薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. サザピリンは、ピリン系の解熱鎮痛成分である。
  2. イブプロフェンは、消化管粘膜の防御機能を高めるため、消化管に広範に炎症を生じる疾患の既往歴がある人への使用に適している。
  3. アセトアミノフェンは、まれに重篤な副作用として肝機能障害を生じることがある。

【 解答:4 】

問題65
解熱鎮痛成分であるアスピリンに関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. アスピリン喘息は、アスピリン特有の副作用であり、他の解熱鎮痛成分で生じる可能性はない。
  2. アスピリンは、一般用医薬品では、小児に対してはいかなる場合も使用しないこととなっている。
  3. アスピリンは、医療用医薬品としては、血栓ができやすい人に対する血栓予防薬の成分としても用いられている。
  4. アスピリンは、他の解熱鎮痛成分に比べて胃腸障害が起こりにくいとされている。

【 解答:4 】

問題66
睡眠障害とその改善薬(催眠鎮静薬)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. 加味帰脾湯、抑肝散などの漢方処方製剤は、症状の原因となる体質の改善を主眼としているので、比較的長期間(1ヶ月位)服用されることが多い。
  2. ブロムワレリル尿素を含有する催眠鎮静薬とアルコールを摂取すると、その薬効が低下するおそれがあるため、服用する場合は飲酒を避ける必要がある。
  3. 睡眠障害が慢性的に続く場合は、鬱病等の精神神経疾患や、何らかの身体疾患に起因する不眠、又は、催眠鎮静薬の使いすぎによる不眠等の可能性も考えられるため、医療機関を受診させるなどの対応が必要である。
  4. ジフェンヒドラミン塩酸塩は、慢性的に不眠症状がある人への使用に適している。

【 解答:3 】

問題67
次の人体への作用のうち、カフェインの持つ作用として、誤っているものを1つ選びなさい。
  1. 尿量の増加(利尿)作用
  2. 脳に軽い興奮状態を引き起こす作用
  3. 心筋を興奮させる作用
  4. 胃液の分泌を抑制する作用

【 解答:4 】

問題68
鎮暈薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
  1. アリルイソプロピルアセチル尿素は、不安や緊張などの心理的な要因による乗り物酔いへの影響を和らげることを目的として配合される。
  2. ジフェニドール塩酸塩は、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用を示す。
  3. メクリジン塩酸塩は、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が現れるのが速く持続時間が短い。
  4. スコポラミン臭化水素酸塩は、乗物酔い防止に古くから用いられている抗ヒスタミン成分である。
  1. a,b
  2. a,c
  3. b,d
  4. c,d

【 解答:1 】

問題69
小児の疳を適応症とする製剤(小児鎮静薬)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. 小児鎮静薬は、一般的に、生薬成分を中心に配合されているが、それは作用が穏やかで小さな子供に使用しても副作用がないためである。
  2. レイヨウカクは、緊張や興奮を鎮める作用等を期待して用いられる。
  3. 主な漢方処方製剤としては、桂枝加竜骨牡蛎湯、抑肝散、小建中湯があり、いずれも構成生薬としてカンゾウを含む。
  4. 小児鎮静薬は、夜泣き、ひきつけ、疳の虫などの症状を鎮めるほか、小児における虚弱体質、消化不良などの改善を目的とする医薬品である。

【 解答:4 】

問題70
鎮咳成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
  1. ハンゲは、中枢性の鎮咳作用を示す生薬成分である。
  2. コデインリン酸塩は、胃腸の運動を亢進させる作用を示すため、副作用として下痢が現れることがある。
  3. ジメモルファンリン酸塩は、延髄の咳嗽中枢に作用して咳を抑える成分である。
  4. デキストロメトルファン臭化水素酸塩は、麻薬性鎮咳成分とも呼ばれる。
  1. a,b
  2. a,c
  3. b,d
  4. c,d

【 解答:2 】

問題71
鎮咳去痰薬の配合成分のメチルエフェドリン塩酸塩に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
  1. 交感神経系への刺激作用によって、心臓血管系や、肝臓でのエネルギー代謝にも影響が生じることが考えられる。
  2. 交感神経系を刺激して気管支を収縮させる作用を示す。
  3. 心臓病、高血圧、糖尿病の診断を受けた人が服用すると、症状を悪化させるおそれがある。
  4. 吸収された成分の一部が乳汁中に移行することが知られている。

【 解答:2 】

問題72
口腔咽喉薬・うがい薬(含嗽薬)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. 含嗽薬は、用時水で希釈又は溶解して使用するものが多いが、調製した濃度が濃すぎても薄すぎても効果が十分得られない。
  2. 噴射式の液剤は、息を吸いながら噴射する。
  3. 含嗽薬の使用後すぐに食事を摂ると、殺菌消毒効果が薄れやすい。

【 解答:1 】

問題73
うがい薬(含嗽薬)の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. ポビドンヨードが配合された含嗽薬では、その使用により銀を含有する歯科材料(義歯等)が変色することがある。
  2. 炎症を生じた粘膜組織の修復を促す作用を期待して、アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)が配合されている場合がある。
  3. クロルヘキシジングルコン酸塩が配合された含嗽薬は、口腔内に傷やひどいただれのある人にも使用することができる。

【 解答:2 】

問題74
胃に作用する薬の配合成分とその目的とする作用との関係について、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
  1. a,b
  2. a,c
  3. b,d
  4. c,d

【 解答:1 】

問題75
次の腸の薬の配合成分のうち、牛乳にアレルギーがある人では使用を避ける必要がある成分として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  1. 木クレオソート
  2. タンニン酸アルブミン
  3. 炭酸カルシウム
  4. ビサコジル

【 解答:2 】

問題76
胃腸に作用する薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
  1. 一般用医薬品には、様々な胃腸の症状に幅広く対応できるよう、制酸、胃粘膜保護、健胃、消化、整腸、鎮痛鎮痙、消泡等、それぞれの作用を目的とする成分を組み合わせた製品もある。
  2. 健胃薬は、唾液や胃液の分泌を促して胃の働きを活発にすることを目的とする医薬品である。
  3. 健胃薬、消化薬、整腸薬には、医薬部外品として製造販売されている製品はない。
  4. 消化薬は、胃液の分泌亢進による胃酸過多や、それに伴う胸やけ、腹部の不快感、吐き気等の症状を緩和することを目的とする医薬品である。
  1. a,b
  2. a,c
  3. b,d
  4. c,d

【 解答:1 】

問題77
浣腸薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. グリセリンが配合された浣腸薬は、肛門や直腸の粘膜から出血しているときに使用すると、グリセリンが傷口から血管内に入って、赤血球の破壊(溶血)を引き起こすおそれがある。
  2. 浣腸薬は、流産・早産を誘発するおそれはないため、妊婦又は妊娠していると思われる女性でも使用を避ける必要はない。
  3. グリセリンは、浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで直腸粘膜を刺激し、排便を促す効果を期待して用いられる。
  4. 浣腸薬は、直腸内に適用される医薬品であるため、経口薬とは異なり、繰り返し使用しても感受性の低下は生じない。

【 解答:3 】

問題78
駆虫薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. 複数の駆虫薬を併用すると駆虫効果が高まる。
  2. 腸管内に生息する虫体にのみ作用し、虫卵や腸管内以外に潜伏した幼虫(回虫の場合)には駆虫作用が及ばない。
  3. 空腹時に使用することとされているものが多い。
  4. 一般用医薬品の駆虫薬が対象とする寄生虫は、回虫、蟯虫及び条虫(いわゆるサナダ虫など)である。

【 解答:4 】

問題79
循環器用薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. イノシトールヘキサニコチネートは、代謝されるとビタミンEとなり、末梢の血液循環を改善する作用を示す。
  2. ルチンは、ビタミン様物質の一種で、高血圧等における毛細血管の補強、強化の効果を期待して用いられる。
  3. 生薬成分であるコウカには、末梢の血行を促して鬱血を除く作用があるとされる。
  4. ユビデカレノンは、肝臓や心臓などの臓器に多く存在し、心筋の酸素利用効率を高めて収縮力を高めることによって血液循環の改善効果を示すとされる。

【 解答:4 】

問題80
高コレステロール改善薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. ビタミンEは、コレステロールから過酸化脂質の生成を抑えるほか、末梢血管における血行を促進する作用がある。
  2. パンテチンは、低密度リポタンパク質(LDL)等の異化排泄を促進し、リポタンパクリパーゼ活性を高めて、高密度リポタンパク質(HDL)産生を高める作用があるとされる。
  3. 大豆油不鹸化物(ソイステロール)は、腸管におけるコレステロールの吸収を促す働きがあるとされる。

【 解答:2 】

問題81
貧血用薬(鉄製剤)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. 鉄分の吸収は空腹時のほうが高いとされているが、消化器系への副作用を軽減するには、食後に服用することが望ましい。
  2. 鉄欠乏性貧血に対して不足している鉄分を補充し、造血機能の回復を図る医薬品である。
  3. 服用の前後にビタミンCを含む清涼飲料水を摂取すると、ビタミンCと鉄が反応して鉄の吸収が悪くなる。

【 解答:2 】

問題82
次の外用痔疾用薬に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
  1. 抗炎症成分には、クロタミトンがある。
  2. 局所麻酔成分には、リドカインがある。
  3. 殺菌消毒成分には、クロルヘキシジン塩酸塩がある。
  4. 坐剤では、成分が直腸粘膜から吸収されて全身的な影響を生じることがある。

【 解答:1 】

問題83
婦人薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. トウキは、血行を改善し、血色不良や冷えの症状を緩和する作用を期待して配合されている。
  2. サンソウニンは、利尿作用を期待して配合されている。
  3. コウブシは、女性の滞っている月経を促す作用を期待して配合されている。

【 解答:1 】

問題84
次の内服アレルギー用薬の配合成分に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
  1. ジフェンヒドラミン塩酸塩を含む医薬品については、授乳中の女性は、使用を避けるか、使用する場合には授乳を避ける必要がある。
  2. グリチルリチン酸二カリウムは、抗ヒスタミン成分である。
  3. メキタジンは、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)、肝機能障害、血小板減少を生じることがある。
  4. 抗ヒスタミン成分は、肥満細胞から遊離したヒスタミンが受容体と反応するのを妨げることにより、ヒスタミンの働きを抑える作用を示す。

【 解答:2 】

問題85
次の記述は、鼻炎用点鼻薬に関するものである。( )にあてはまる字句として、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
鼻炎用点鼻薬は、交感神経系を刺激して鼻粘膜を通っている血管を( a )させることにより、鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的としており、( b )等の( c )成分が主体となっている。

【 解答:4 】

問題86
次の鼻炎用内服薬及びその配合成分に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
  1. 皮膚や粘膜の健康維持・回復に重要なビタミンを補給することを目的として、ビタミンB 、ビタミンCが配合されている場合がある。
  2. 抗ヒスタミン成分は、ヒスタミンの6
  3. プソイドエフェドリン塩酸塩は、中枢神経系に対する作用が強く、副作用として不眠や神経過敏が現れることがある。
  4. 抗ヒスタミン成分が配合された内服薬を服用した後は、重大な事故につながるおそれがあるため、乗物又は機械類の運転操作を避けることとされている。

【 解答:2 】

問題87
次の眼科用薬の配合成分に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
  1. ナファゾリン硝酸塩は、目の充血を除去することを目的として用いられる。
  2. スルファメトキサゾールは、細菌感染(ブドウ球菌や連鎖球菌)による結膜炎等の化膿性の症状の改善を目的として用いられる。
  3. イプシロン-アミノカプロン酸は、眼粘膜のタンパク質と結合して皮膜を形成し、外部の刺激から保護することを目的として用いられる。
  4. ネオスチグミンメチル硫酸塩は、目の調節機能を改善する効果を目的として用いられる。

【 解答:3 】

問題88
次の眼科用薬に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
  1. 医師から処方された点眼薬を使用している場合には、一般用医薬品の点眼薬を使用する前に、治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談がなされるべきである。
  2. コンタクトレンズを装着したままでの点眼は、添付文書に使用可能と記載されていない限り行うべきでない。
  3. 点眼後は、数秒間、眼瞼(まぶた)を閉じて、目頭を軽く押さえると、薬液が鼻腔内へ流れ込み、効果的とされる。
  4. 抗菌性点眼薬は、結膜炎(はやり目)やものもらい(麦粒腫)、眼瞼炎(まぶたのただれ)等に用いられるものである。

【 解答:3 】

問題89
きず口等の殺菌消毒成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
  1. ポビドンヨードは、徐々にヨウ素が遊離して殺菌作用を示すように工夫されたものである。
  2. マーキュロクロムは、皮膚浸透性が高く、通常の使用においても水銀中毒を生じることがある。
  3. オキシドールは、殺菌作用の持続性に乏しく、また組織への浸透性も低い。
  4. アクリノールは、真菌、結核菌、ウイルスに対して効果がある。
  1. a,b
  2. a,c
  3. b,d
  4. c,d

【 解答:2 】

問題90
外皮用薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. バシトラシンは、代表的な抗菌成分の1つである。
  2. クロラムフェニコールは、代表的な抗真菌成分の1つである。
  3. サリチル酸は、角質層の水分保持量を高め、皮膚の乾燥を改善することを目的として、用いられる。

【 解答:2 】

問題91
次のみずむし・たむし用薬に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
  1. ウンデシレン酸は、患部を酸性にすることで、皮膚糸状菌の発育を抑える。
  2. アモロルフィン塩酸塩は、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げることにより、その増殖を抑える。
  3. ピロールニトリンは、菌の呼吸や代謝を妨げることにより、皮膚糸状菌の増殖を抑える。
  4. 液剤は、軟膏やクリームよりも、一般的に、じゅくじゅくと湿潤している患部に適している。

【 解答:4 】

問題92
毛髪用薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
  1. チクセツニンジンは、頭皮における脂質代謝を高めて、余分な皮脂を取り除く作用を期待して用いられる。
  2. エストラジオール安息香酸エステルは、女性ホルモンによる脱毛抑制効果を期待して、配合されている場合がある。
  3. カシュウは、血行促進、抗炎症などの作用を期待して用いられる。
  4. カルプロニウム塩化物は、頭皮の血管を拡張、毛根への血行を促すことによる発毛効果を期待して用いられる。
  1. a,b
  2. a,c
  3. b,d
  4. c,d

【 解答:3 】

問題93
歯槽膿漏薬の配合成分とその目的とする作用との関係について、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
  1. a,b
  2. a,c
  3. b,d
  4. c,d

【 解答:2 】

問題94
外用薬として用いられる口内炎用薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. 口腔の粘膜上皮に水疱や潰瘍ができて痛み、ときに口臭を伴うことのある口内炎、舌炎の緩和を目的として口腔内局所に適用される。
  2. ステロイド性抗炎症成分が配合されている場合には、その含有量によらず長期連用を避ける必要がある。
  3. シコンは、ムラサキ科のムラサキの根を用いた生薬で、組織修復促進、抗菌などの作用を期待して用いられる。

【 解答:3 】

問題95
次の一般用医薬品の禁煙補助剤(咀嚼剤)に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
  1. 喫煙を完全に止めたうえで使用する必要がある。
  2. 1年以上継続して使用する必要がある。
  3. 妊婦又は妊娠していると思われる女性は、使用を避ける必要がある。
  4. コーヒーや炭酸飲料などの口腔内を酸性にする食品を摂取した後は、しばらく使用を避ける必要がある。

【 解答:2 】

問題96
滋養強壮保健薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. グルクロノラクトンは、肝臓の働きを助け、肝血流を促進する働きがある。
  2. コンドロイチン硫酸は、軟骨組織の主成分で、軟骨成分を形成及び修復する働きがある。
  3. ガンマ-オリザノールは、ビタミンCの吸収を助ける作用がある。

【 解答:3 】

問題97
次の漢方処方製剤に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
  1. 柴胡桂枝湯は、まれに重篤な副作用として間質性肺炎、肝機能障害を生じることが知られている。
  2. 小青竜湯は、体力充実して、かぜのひきはじめで、寒気がして発熱、頭痛があり、咳が出て身体のふしぶしが痛く汗が出ていないものの感冒、鼻かぜ、気管支炎、鼻づまりに適すとされる。
  3. 葛根湯は、体力中等度以上のものの感冒の初期(汗をかいていないもの)、鼻かぜ、鼻炎、頭痛、肩こり、筋肉痛、手や肩の痛みに適すとされる。
  4. 小柴胡湯は、体力中等度で、ときに脇腹(腹)からみぞおちあたりにかけて苦しく、食欲不振や口の苦味があり、舌に白苔がつくものの食欲不振、吐きけ、胃炎、胃痛、胃腸虚弱、疲労感、かぜの後期の諸症状に適すとされる。

【 解答:2 】

問題98
次の記述に当てはまる漢方処方製剤として、最も適切なものを1つ選びなさい。
体力中等度以上で、のぼせぎみで顔色赤く、いらいらして落ち着かない傾向のあるものの鼻出血、不眠症、神経症、胃炎、二日酔い、血の道症、めまい、動悸、更年期障害、湿疹、皮膚炎、皮膚のかゆみ、口内炎に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)では不向きとされる。
  1. 防已黄耆湯
  2. 黄連解毒湯
  3. 大柴胡湯
  4. 防風通聖散

【 解答:2 】

問題99
次の殺虫剤の配合成分のうち、アセチルコリンを分解する酵素(アセチルコリンエステラーゼ)と不可逆的に結合し、その働きを阻害することによって殺虫作用を示す成分として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  1. カーバメイト系殺虫成分
  2. ピレスロイド系殺虫成分
  3. 有機塩素系殺虫成分
  4. 有機リン系殺虫成分

【 解答:4 】

問題100
次の妊娠検査薬に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
  1. 尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモンの検出反応は、ヒト絨毛性性腺刺激ホルモンと特異的に反応する抗体や酵素を用いた反応であり、温度に影響を受けることはない。
  2. 妊娠検査薬は、妊娠の早期判定の補助として尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモンの有無を調べるものであり、その結果をもって直ちに妊娠しているか否かを断定することはできない。
  3. 一般的な妊娠検査薬は、月経予定日が過ぎて概ね1週目以降の検査が推奨されている。
  4. 採取した尿を放置すると、雑菌の繁殖等によって尿中の成分の分解が進み、検査結果に影響を与えるおそれがある。

【 解答:1 】

問題101
一般用医薬品の添付文書に記載される内容に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. 使用上の注意は、「してはいけないこと」、「相談すること」及び「その他の注意」から構成され、適正使用のために重要と考えられる項目が前段に記載されている。
  2. 添付文書には、その医薬品の薬理作用等から予想される身体への影響であっても、容認される軽微なものについては、特に記載されていない。
  3. 「してはいけないこと」には、守らないと症状が悪化する事項、副作用又は事故等が起こりやすくなる事項について記載されている。
  4. 「相談すること」には、その医薬品を使用する前に、その使用の適否について専門家に相談した上で適切な判断がなされることが望ましい内容が記載されているが、使用後の副作用等に関する専門家への相談については記載されていない。

【 解答:2 】

問題102
一般用検査薬の添付文書に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. 一般用の妊娠検査薬では、使用者が一般の生活者であるので検出感度は記載されていない。
  2. 一般用検査薬では、検査結果が陰性であっても何らかの症状がある場合は、再検査するか又は医師に相談する旨等が記載されている。
  3. 一般用検査薬では、一般の生活者が自ら判断できる症状、用途等が示されている。

【 解答:3 】

問題103
一般用医薬品の添付文書に記載されている標識的マークの使い方として、正しいものを1つ選びなさい。

【 解答:3 】

問題104
次の医薬品成分のうち、その成分が主として含まれる医薬品の添付文書等に「次の人は使用(服用)しないこと」として記載すべき事項について、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
  1. a,b
  2. a,c
  3. b,d
  4. c,d

【 解答:4 】

問題105
次の一般用医薬品のうち、添付文書に「本剤の使用中は、天候にかかわらず、戸外活動を避けるとともに、日常の外出時も本剤の塗布部を衣服、サポーター等で覆い、紫外線に当てないこと。なお、塗布後も当分の間、同様の注意をすること。」と記載されているものを1つ選びなさい。
  1. ブテナフィン塩酸塩が配合されたみずむし・たむし用薬
  2. バシトラシンが配合された化膿性疾患用薬
  3. アクリノールが配合された殺菌消毒薬
  4. ケトプロフェンが配合された外用鎮痛消炎薬
  5. サリチル酸が配合されたうおのめ・いぼ・たこ用薬

【 解答:4 】

問題106
次の医薬品成分のうち、添付文書に「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと」と記載されているものを1つ選びなさい。
  1. ヒマシ油
  2. アルジオキサ
  3. スコポラミン臭化水素酸塩水和物
  4. スクラルファート
  5. ビサコジル

【 解答:3 】

問題107
次の医薬品成分のうち、添付文書の「相談すること」の欄に、「次の診断を受けた人」の項目で「肝臓病」と記載されているものとして、誤っているものを1つ選びなさい。
  1. マオウ
  2. アスピリン
  3. エテンザミド
  4. ブロメライン

【 解答:1 】

問題108
次の医薬品成分のうち、添付文書の「相談すること」の欄に、「次の診断を受けた人」の項目で「腎臓病」と記載されているものを1つ選びなさい。
  1. パパベリン塩酸塩
  2. サントニン
  3. スクラルファート
  4. リゾチーム塩酸塩

【 解答:3 】

問題109
次の記述は、添付文書中の副作用の記載に関するものである。( )にあてはまる字句のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
副作用については、まず一般的な副作用について( a )に症状が記載され、そのあとに続けて、( b )発生する重篤な副作用について( c )に症状が記載されている。

【 解答:2 】

問題110
一般用医薬品の製品表示に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. 一般用医薬品は、そのリスク区分を示す識別表示等の法定表示事項のほかにも、購入者等が適切に医薬品を選択したり適正に使用できるよう、様々な情報が記載されている。
  2. 1回服用量中1mLを超えるアルコールを含有する内服液剤(滋養強壮を目的とするもの)については、例えば「アルコール含有○○mL以下」のように、アルコールを含有する旨及びその分量が記載されている。
  3. エアゾール製品は、薬事法の規定による法定表示事項のほか、高圧ガス保安法に基づく注意事項として、「高温に注意」、使用ガスの名称等を記載しなければならない。

【 解答:1 】

問題111
次の記述は医薬品の使用期限に関するものである。( )にあてはまる字句として、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
使用期限の表示については、適切な保存条件の下で製造後( a )を超えて性状及び品質が安定であることが確認されている医薬品において法的な表示義務はないが、流通管理等の便宜上、外箱等に記載されるのが通常となっている。
表示された「使用期限」は、( b )状態で保管された場合に品質が保持される期限である。

【 解答:2 】

問題112
製造販売業者等が行う市販後情報収集に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
  1. 既存の医薬品と明らかに異なる有効成分が配合されたもの(いわゆるダイレクトOTC)については、承認後の使用成績等を製造販売業者等が集積し、厚生労働省へ提出する制度(再審査制度)が適用される。
  2. 医療用医薬品において使用されていた有効成分を一般用医薬品において初めて配合したもの(いわゆるスイッチOTC)については、承認条件として承認後の一定期間、安全性に関する調査及び調査結果の報告が求められている。
  3. 製造販売業者等は、その製造販売をした医薬品について、その副作用等によるものと疑われる健康被害の発生を知ったときは、厚生労働大臣に報告するよう努めなければならない。
  4. 登録販売者は、製造販売業者等が行う情報収集に協力するよう努めなければならない。

【 解答:3 】

問題113
次の記述は医薬品の副作用情報等の評価及び措置に関するものである。( )にあてはまる字句として、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
収集された副作用等の情報は、その医薬品の製造販売業者等において評価・検討され、必要な安全対策が図られる。各制度により集められた副作用情報については、( a )において、( b )の意見を聴きながら調査検討が行われ、その結果に基づき、厚生労働大臣は、( c )の意見を聴いて、安全対策上必要な行政措置を講じている。

【 解答:2 】

問題114
薬事法第77条の4の2第2項で規定される医薬関係者による医薬品の副作用等の報告に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
  1. 報告様式は独立行政法人医薬品医療機器総合機構の「医薬品医療機器情報提供ホームページ」より入手できるほか、医学・薬学関係の専門誌にも掲載されている。
  2. 複数の登録販売者が医薬品の販売に携わっていた場合であっても、健康被害の情報に直接接した登録販売者1名から報告されればよい。
  3. 医薬品との因果関係が必ずしも明確でない場合であっても、報告の対象となり得る。
  4. 医薬品安全性情報報告書の記入欄すべてに記入しなければ提出することができない。

【 解答:4 】

問題115
薬事法第77条の4の2第2項で規定される医薬関係者による医薬品の副作用等の報告先として、正しいものを1つ選びなさい。
  1. 製造販売業者
  2. 厚生労働大臣
  3. 独立行政法人医薬品医療機器総合機構理事長
  4. 都道府県知事
  5. 店舗を管轄する保健所の長

【 解答:2 】

問題116
次の医薬品副作用被害救済制度における救済給付のうち、請求の期限が設定されている正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
  1. 障害児養育年金
  2. 障害年金
  3. 医療手当
  4. 医療費
  1. a,b
  2. a,c
  3. b,d
  4. c,d

【 解答:4 】

問題117
次の一般用医薬品のうち、医薬品副作用被害救済制度の対象となる正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
  1. 日本薬局方精製水
  2. 一般用検査薬
  3. ビタミン主薬製剤
  4. 点鼻薬
  1. a,b
  2. a,c
  3. b,d
  4. c,d

【 解答:4 】

問題118
次の漢方処方製剤のうち、インターフェロン製剤との併用例において間質性肺炎が報告され、厚生省(1996年3月当時)より関係製薬企業に対して緊急安全性情報の配布が指示されたものを1つ選びなさい。
  1. 麻黄湯
  2. 葛根湯
  3. 当帰芍薬散
  4. 小青竜湯
  5. 小柴胡湯

【 解答:5 】

問題119
薬事法第77条の4の2第1項で規定される医薬品製造販売業者がしなければならない副作用等の報告に関する記述のうち、報告期限が15日以内とされている正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
  1. 当該医薬品の副作用によるものと疑われる死亡の発生を知ったとき。
  2. 当該医薬品と成分が同一性を有すると認められる外国で使用されている医薬品に係る製造、輸入又は販売の中止、回収、廃棄その他保健衛生上の危害の発生を知ったとき。
  3. 当該医薬品の副作用により、がんその他の重大な疾病、障害若しくは死亡が発生するおそれがあることを示す研究報告を知ったとき。
  4. 当該医薬品が承認を受けた効能若しくは効果を有しないことを示す研究報告を知ったとき。
  1. a,b
  2. a,c
  3. b,d
  4. c,d

【 解答:1 】

問題120
医薬品の適正使用のための啓発活動及び薬物乱用防止に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
  1. 「6・26国際麻薬乱用撲滅デー」を広く普及し、薬物乱用防止を一層推進するため、全国的に6月20日から7月19日までの1ヶ月間、「ダメ。ゼッタイ。」普及運動が実施されている。
  2. 青少年は、薬物を興味本位で乱用することがあり、乱用した場合、自身の健康を害するだけでなく、社会的な弊害を生じるおそれが大きいことから、医薬品の適正使用の重要性等に関して小中学生のうちから啓発が重要である。
  3. 薬物乱用や薬物依存は、違法薬物(麻薬、覚せい剤、大麻等)によって生じるものであり、一般用医薬品によって生じるものではない。
  4. 適切なセルフメディケーションの普及定着や医薬品の適正使用の推進のため、「薬と健康の週間」などの啓発活動に参加、協力することが登録販売者にも期待されている。

【 解答:5 】

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