第一種衛生管理者過去問

健康診断関連問題

平成27年4月 第42問

問題

筋肉に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
  1. 筋肉の縮む速さが速ければ速いほど、仕事の効率は大きい。
  2. 筋肉は神経からの刺激によって収縮するが、神経より疲労しにくい。
  3. 荷物を持ち上げたり、屈伸運動を行うときは、筋肉が長さを変えずに外力に抵抗して筋力を発生させる等尺性収縮が生じている。
  4. 強い力を必要とする運動を続けていても、筋肉を構成する個々の筋線維の太さは変わらないが、その数が増えることによって筋肉が太くなり筋力が増強する。
  5. 刺激に対して意識とは無関係に起こる定型的な反応を反射といい、最も単純な反射には、膝蓋腱反射などの伸張反射がある。

答え 閉じる 

正解は、 5 です。

解説

  1. × 筋肉の縮む速さが適当なとき、筋肉は疲労しにくく仕事の効率は最も大きい。
  2. × 筋肉の方が疲労しやすい。
  3. × 荷物を持ち上げたり、屈伸運動を行うときは、筋肉の張力と負荷が釣り合いながら短縮したり伸張したりする状態である。これを等張性収縮という。等尺性収縮は筋肉がその長さを変えずに筋力を発生させている状態をいう。手で荷物を同じ位置で持ち続けたり、鉄棒にぶら下がった状態で生じる。
  4. × 負荷のかかる運動を行うと、筋線維に微細な損傷が発生するが、適度の休息及び栄養補給で筋線維が修復される。このとき筋線維が肥大し、運動前より大きな力を発揮できるようになる。これを筋肉の活動性肥大という。筋線維の数が増えるのではない。
  5. 〇 設問の通り