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異文化間での対話を議論するときに,必ずといってよいくらい出てくるのが,価値観の理解と共有である。他者と対話を通して,人間関係を樹立していくには,自己の価値観を 保存したままで,他者の価値観を理解するという方略だけでは十分ではない。相互的な働きかけを通じて,何か新たな価値を共有することが要求されるのである。すなわち,自ら の価値観を相対化し,新たな価値を対話という共同作業を通して創り上げ,それを共有していく態度が必要なのだ。
(ARCLE 編集委員会・田中茂範・アレン玉井光江・根岸雅史・吉田研作編著
『幼児から成人まで一貫した英語教育のための枠組み ECF English Curriculum Framework』
リーベル出版による)