介護福祉士 過去問 第27回の問題と解答を全問題表示しています。
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- 参政権
- 自由権
- 請求権
- 生存権
- 平等権
- 有名な朝日訴訟についての記述である。憲法第25条には、「すべての国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有し」「国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならい」と、生存権及び国の社会的使命について定めている。問題の訴訟の焦点といえる。
【 解答:4 】
※「障害者総合支援法」とは,「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」のことである。
- 「障害者総合支援法」の基本的な理念のもと,障害者の差別の解消を具体的に実施するためのものである。
- 障害者を身体障害,知的障害および精神障害のある者に限定している。
- 行政機関に対して,障害者に対する合理的配慮を法的義務としている。
- 差別について具体的に定義し,その解消に向けた措置等を定めている。
- この法律以前に,障害を理由とする差別や不利益な取扱いの禁止について定めた条例を制定した地方公共団体は存在しない。
- × 第1条の法の目的には「障害者基本法の基本的な理念にのっとり・・・」と定めている。
- × 第2条の障害の定義には、身体障害、知的障害、精神障害等(発達障害を含む。)その他の心身の機能の障害がある者」と定めている。
- 〇 設問の通り
- × 法では社会的障壁の定義を「障害がある者にとって日常生活または社会生活を営む上で障壁となるような社会における事物、制度、慣行、観念その他一切のものをいう」としているが、具体的な定義までは定めていない。
- × 北海道の差別禁止条例など、多くの都府県市町村では障害を理由とした差別を禁ずる条例を定めている。
【 解答:3 】
- 利用者の感情に関心を持つ。
- 利用者の家庭環境を詳しく聞く。
- 介護福祉職が詳しく自己紹介をする。
- 黙って聴くことに徹する。
- 「なぜ」で始まる質問を繰り返す。
- ラポールとは、「信頼関係の成立」である。利用者との信頼関係を築くためには、相手のことを知らなければならないが、初期段階から利用者の家庭環境まで詳しく聞き出そうとしたり、質問攻めにするのは不適切である。とはいえ、介護福祉職が詳しく自己紹介をしたり、黙っていてはラポール形成はできない。
初期段階では、まず、利用者が今何を考えているか、何を思っているかを感じ取る努力が必要である。
【 解答:1 】
介護福祉職がAさんと日常のやり取りを始めるときの,コミュニケーション方法として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- Aさんはイラストを多用したコミュニケーションノートを使う。
- Aさんは挿耳型補聴器を1 日じゅう使う。
- Aさんも介護福祉職も五十音表の文字盤を使う。
- Aさんは話し,介護福祉職は筆談と併せて発話も行う。
- Aさんは携帯用会話補助装置を使い,介護福祉職は話す。
- Aさんには重度の加齢性難聴があるが、コミュニケーション意欲が高く介護福祉職とのやり取りを好み、補聴器を使った経験はないことから、できる限り補助装置などを使わず、直接やり取りを行うことが適切である。イラストを多用したコミュニケーションノートは、手軽だが、コミュニケーション意欲が高いAさんとのやり取りでは、かえってコミュニケーションの円滑さに欠ける恐れがある。
筆談と発話を併用することが耳や脳に適度な刺激を与えて効果的といえる。
【 解答:4 】
- 都道府県知事の推薦によって厚生労働大臣が委嘱する。
- 更生援護に熱意と識見を持っている者の中から都道府県知事が委嘱する。
- 地域の自治会または町内会の役員から市町村長が委嘱する。
- 市町村社会福祉協議会の推薦によって都道府県社会福祉協議会会長が委嘱する。
- 児童福祉法による児童委員に委嘱することは禁じられている。
- 民生委員は、都道府県知事の推薦によって厚生労働大臣が委嘱するものであり、それぞれの地域において、常に住民の立場に立って相談に応じ、必要な援助を行い、社会福祉の増進に努める役割を担っている。また、民生委員は、児童委員を兼ねている。
【 解答:1 】
- 社会福祉法人の設立認可は,市長,都道府県知事または厚生労働大臣が行う。
- 社会福祉法人は,社会福祉事業以外の事業の実施が禁じられている。
- 社会福祉法人の監事は,その法人の理事や職員を兼ねることができる。
- 社会福祉法人は,解散することや合併することが禁じられている。
- 社会福祉事業を行う特定非営利活動法人(NPO法人)は,社会福祉法人の名称を使用できる。
- 〇 社会福祉法人の認可は、所轄庁が行う。所轄庁とは、主たる事務所が当該市内であれば市長、同一都道府県内であれば都道府県知事、複数の県にまたがる場合は地方厚生局長、地域を限定しないで全国にまたがる場合は厚生労働大臣となる。
- × 社会福祉法人は、その経営する社会福祉事業に支障がない限り、公益事業を行うことができる。
- × 監事は、理事、評議員又は社会福祉法人の職員を兼ねてはならないとされている。
- × 社会福祉法人は、理事の3分の2以上の同意や合併、破産、所轄庁の命令などによって解散する。
- × 社会福祉法人以外の者は、その名称中に、「社会福祉法人」又はこれに紛らわしい文字を用いてはならないとされている。
【 解答:1 】
- リハビリテーション
- エンパワメントアプローチ(empowerment approach)
- ナショナルミニマム(national minimum)
- ソーシャルインクルージョン(social inclusion)
- ウェルビーイング(well-being)
- × リハビリテーションとは、更生指導の意であり、医学的、心理的、社会的などの分野がある。
- × エンパワメントアプローチとは、その人が持つ問題を解決するために、その人自身が自己決定、問題解決能力を高めていくことである。
- 〇 ナショナルミニマムとは、国家が国民に保証する最低限の生活水準のことである。
- × ソーシャルインクルージョンとは、社会的包摂のことであり、国民一人ひとりを社会の構成員として取り込むことをいう。
- × ウェルビーイングとは、幸福の意味であるが、1046年の世界保健機関(WHO)憲章草案において、「健康」の定義で「良好な状態(well-being)」として用いられた。
【 解答:3 】
※「高齢者虐待防止法」とは,「高齢者虐待の防止,高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」のことである。
- 1980 年代の初めに社会福祉の基盤となる福祉六法体制が確立された。
- 1981 年(昭和56 年)の国際障害者年は,ノーマライゼーション(normalization)の理念を社会に広める契機となった。
- 1990 年(平成2 年)に社会福祉事業法が社会福祉法に改正された。
- 2003 年度(平成15 年度)に「障害者総合支援法」が施行された。
- 2008 年度(平成20 年度)に「高齢者虐待防止法」が施行された。
- × 最も新しい母子福祉法が1964年に制定されるなど、福祉六法は1960年代に確率されたといえる。
- 〇 ノーマライゼーションとは、障害者と健常者が区別されることなく、社会生活を共にするのが本来の望ましい姿であるとする考え方である。
- × 社会福祉事業法が社会福祉法に改正されたのは、2000年である。
- × 「障害者総合支援法」は2005年に成立した「障害者自立支援法」を2013年に改正したものである。
- × 「高齢者虐待防止法」は、2006年に施工された。
【 解答:2 】
- 介護保険法の制定に併せて,老人福祉計画策定等を盛り込んだ福祉八法改正(1990 年(平成2 年))がなされた。
- 介護保険法の制定後,その実施促進のために高齢者保健福祉推進十か年戦略(ゴールドプラン)が策定された。
- 2005 年(平成17 年)の介護保険法改正によって,介護予防を重視した制度見直しが行われた。
- 2009 年(平成21 年)の要介護の認定者数は,2001 年(平成13 年)に比べて大きく減少した。
- 2011 年(平成23 年)の介護保険法改正によって,地域包括支援センターが創設された。
- × 老人福祉計画の策定は、介護保険法制定以前から定められており、1990年の福祉八法の改正時に盛り込まれたものではない。
- × ゴールドプランは、介護保険法制定以前から定められており、1989年に策定された。
- 〇 設問の通り
- × 要介護認定者数は、年々増加傾向にある。
- × 地域包括支援センターは、2005年の改正時に新たに設置された。
【 解答:3 】
- 40 歳以上65 歳未満の医療保険加入者は,住所のある市町村の被保険者になる。
- 自宅の住所と違う自治体にある介護保険施設に入所して住所変更した場合は,変更後の市町村の被保険者になる。
- 他の市町村に住所を変更した場合,年度中は転出前の市町村の被保険者の資格を継続する。
- 第1 号被保険者の資格の取得および喪失に関する事項は,被保険者本人が市町村に届け出なければならない。
- 他の都道府県に住所を変更した場合,転出前の都道府県に変更届を提出しなければならない。
- 〇 設問の通り
- × 住所地特例の対象施設であれば、旧住所の自治体の介護保険が継続する。
- × 転入先自治体の介護保険に加入することになる。
- × 介護保険の資格取得や喪失の手続きは、住所地の自治体が行うことから、本人の特別な手続きは不要である。
- × 転出先の自治体には、受給資格証明書または加入届を提出する。転出前の自治体には被保険者証を返却する。
【 解答:1 】
- 社会福祉士---医療行為の実施
- 介護福祉士---訪問介護(ホームヘルプサービス)の提供
- 介護支援専門員(ケアマネジャー)---地域包括支援センターでの権利擁護
- 主任介護支援専門員---市町村での介護保険被保険者証の交付
- 医師---介護給付でのケアプラン作成
- × 社会福祉士は、医師や保健医療サービス提供者との連絡調整などを行うが、医療行為は行わない。
- 〇 設問の通り
- × 権利擁護業務は、ケアマネジャーではなく社会福祉士が対応する。
- × 市町村での被保険者証の交付は市町村の担当職員が行う。
- × 医師の意見が聞くが、ケアプラン作成はケアマネジャーが行う。
【 解答:2 】
C職員の対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- Bさんに地域で生活することの苦労を説明する。
- Bさんに地域の情報提供をしながら希望を確認する。
- 最初に地域移行支援計画の作成を行う。
- 地域移行を進めるためのケア会議は,C職員と病院職員で構成する。
- 地域移行した後のモニタリング(monitoring)は不要である。
- × 地域で暮らしたいというのはBさんの希望であり、最初から否定的な話をするのは不適切である。
- 〇 設問の通り
- × 最初の面談であり、支援計画の作成を行う段階ではない。
- × 最初の面談であり、ケア会議の段階ではない。
- × 地域移行した後もモニタリングは重要である。
【 解答:2 】
- 法律の目的には,障害児の保護者の所得保障が規定されている。
- 障害者の年齢を20 歳以上と規定している。
- 知的障害者や精神障害者の場合は,その家族が支給決定の申請をすることとしている。
- 障害児の障害支援区分認定のための調査は,保護者の申告があれば行わなくてもよい。
- 障害支援区分の審査および判定を行う場合,市町村審査会は,その対象となる障害者の家族に意見を聴くことができる。
- × 障害者総合支援法の目的は障害者及び障害児の福祉の増進であり、障害児の保護者の所得保証は含まれない。
- × 障害者総合支援法では障害者の定義を、18歳以上の身体障害者、知的障害者、発達障害者を含む精神障害者としている。
- × 支給決定を受けようとする障害者又は障害児の保護者は市町村に申請をしなければならないとされているが、家族がしなければならないとはされていない。
- × 障害支援区分の認定にあたっては、必ず調査が行われる。
- 〇 設問の通り
【 解答:5 】
- 障害者が利用できる建物,施設であることを明確に表すためのものである。
- このマークは車いす利用者だけが使用できる。
- 障害者が運転する自動車には,このマークを表示することが義務づけられている。
- マークについての使用指針はなく,障害者への配慮があれば使用できる。
- マークのない建物,施設は障害者の利用を制限できる。
- 設問の通り
【 解答:1 】
- 法定後見開始の申立てができるのは,利用者本人とその配偶者に限られている。
- 任意後見制度では,利用者本人による任意後見人の選任を認めている。
- 日常生活自立支援事業の対象者は,認知症高齢者で判断能力が不十分な者に限られている。
- 日常生活自立支援事業では,公共料金の支払いの支援は対象から除かれている。
- 映像や音声の情報は,医療・介護関係事業者の個人情報保護の対象ではない。
- × 法定後見開始の申立てができるのは、利用者本人とその配偶者、四親等以内の親族だが、身寄りがいない等の申立人がいないときは、市町村長が申立てを行うことができる。
- 〇 設問の通り
- × 日常生活自立支援事業の対象者は、認知症高齢者だけではなく、知的障害者、精神障害者等のうち判断能力が不十分なものも対象としている。
- × 日常生活自立支援事業では、公共料金の支払も支援の対象となっている。
- × 映像や音声の情報も、医療・介護関係事業者の個人情報保護の対象となっている。
【 解答:2 】
- 各市町村に設置することが義務づけられている。
- 児童と家庭について,医学的,心理学的,教育学的,社会学的および精神保健上の判定を行う。
- 知的障害者の医学的,心理学的および職能的判定を行う。
- 住民に対して,健康相談,保健指導および健康診査その他地域保健に関する必要な事業を行う。
- 保護を要する児童の一時保護を行う。
- × 市町村保護センターの設置は義務付けられていない。
- × 市町村保護センターは、「住民に対して、健康相談、保健指導及び健康診査その他地域保健に関し必要な事業を行うことを目的とする施設」であり、医学上の判定を行うわけではない。
- × 上記解説の通り
- 〇 設問の通り
- × 保護を要する児童の一時保護は、児童相談所が行う業務である。
【 解答:4 】
- 高齢化率が14 %を超えて,高齢社会になった。
- 介護保険法が制定されて,新しい介護サービス提供の仕組みが創設された。
- 日本学術会議が,介護職員の専門性と資格制度についての意見を出した。
- 特別養護老人ホームの制度ができて,介護職員が必要になった。
- 高齢者保健福祉推進十か年戦略(ゴールドプラン)の策定によって,介護サービスの拡充が図られるようになった。
- × 介護福祉士制度の創設は昭和62年であり、高齢化率が14%を超えたのは平成7年である。
- × 介護保険法制定は平成9年、介護サービスとは平成12年に開始された介護保険制度のサービスである。
- 〇 設問の通り
- × 介護職員は、特別養護老人ホームの制度ができる以前から存在している。
- × 介護保険法の施行前にゴールドプランは策定されている。
【 解答:3 】
- 65 歳以上の者のいる世帯の場合,世帯構造別の構成割合は,「単独世帯」と「夫婦のみの世帯」を合わせても半数以下である。
- 65 歳以上の者のいる世帯の場合,世帯構造別の構成割合は,「三世代世帯」が半数を超えている。
- 主な介護者が同居の家族の場合,「子の配偶者」が主な介護を担う割合は,「配偶者」,「子」を上回っている。
- 主な介護者が同居の家族の場合,その介護者の年齢は,男女共に60 歳以上の割合が半数を超えている。
- 要介護者等と同居する主な介護者のうち,男性の割合は1 割程度である。
- × 世帯構造別の構成割合は、「単独世帯」と「夫婦のみの世帯」を合わせると54.1%となる。
- × 「三世代世帯」の割合は、16.2%である。
- × 「子の配偶者」は、15.2%。「配偶者」は、25.7%。「子」は20.9%である。
- 〇 設問の通り
- × 男性の割合は、30.6%である。
【 解答:4 】
- 介護福祉士の資格は,業務独占の資格である。
- 介護福祉士の資格は,更新制である。
- 介護福祉士になるには,都道府県知事に申請し登録しなければならない。
- 介護福祉士は,介護等に関する知識や技能の向上に努めなければならない。
- 刑事罰に処せられた者は,どのような場合も介護福祉士になれない。
- × 介護福祉士の資格は、名称独占の資格である。
- × 資格登録をすれば特別の更新手続きは不要である。
- × 介護福祉士の登録業務は、社会福祉振興・試験センターが行っている。
- 〇 設問の通り
- × 介護福祉士の欠格事由は「禁錮以上の刑に処せられ、その執行を終わり、又は執行を受けることがなくなった日から起算して2年を経過しないもの」である。
【 解答:4 】
- 利用者の身体的側面だけでなく,心理的・社会的な面も含む支援を行う。
- 利用者の生活時間を職員の業務時間に合わせる。
- 利用者が疲れないように食事時間は1 時間と定める。
- 利用者の居室環境の整備を最優先する。
- 利用者のニーズは画一的なものとして支援を行う。
- 〇 設問の通り
- × 利用者のニーズを優先しなければならない。
- × 利用者の状況により食事時間を変更することが適切であり、一律に決めることは不適切である。
- × 居室環境を最優先するのではなく、居室以外の環境にも配慮しなければならない。
- × 利用者には多様なニーズがあり、画一的なものとして扱ってはならない。
【 解答:1 】
Dさんに関する次の記述のうち,ICF(International Classification of Functioning,Disability and Health:国際生活機能分類)における「心身機能・身体構造」と「活動」の関係を示すものとして,適切なものを1 つ選びなさい。
- 移動に車いすを使う生活になり,退職することになった。
- 上肢は自由に動かせる状態であり,車いすで移動できるようになった。
- 玄関の周りをバリアフリーにすることで,一人で外出できるようになった。
- サイクリングの楽しさを忘れられず,車いすマラソンに取り組む準備を始めた。
- 脊髄損傷のために,排尿のコントロールが困難になった。
- × 退職は、環境因子であり、参加に当たる。
- 〇 上肢が動かせることは、心身機能・身体構造に当たり、車いすでの移動は、活動・参加に当たる。
- × 玄関の周りをバリアフリーにすることは、環境因子であり、活動に当たる。
- × サイクリングの楽しさは、環境因子であり、活動に当たる。
- × 脊髄損傷と排尿は、環境因子と個人因子であり、身体構造と健康状態に当たる。
【 解答:2 】
- 性別をもとに,衣類の色やデザインを選ぶ。
- 年齢をもとに,生きてきた時代を考え体験談を聞く。
- 障害特性をもとに,施設で暮らすことを勧める。
- 家族構成をもとに,人格的な特徴を判断する。
- 所得をもとに,レクリエーションの内容を考える。
- × 衣類の色やデザインにはそれぞれ好みの違いがあり、性別だけでの判断は不適切である。
- 〇 設問の通り
- × 施設よりも住み慣れた自宅で暮らすことを望む場合には、その希望を尊重しなければならない。
- × 人格は家族構成だけで判断することはできない。
- × レクレーションの好みには多様性があり、所得と結びつけることは不適切である。
【 解答:2 】
- 20 歳未満の障害者であれば,本人の所得に関係なく受給できる。
- 20 歳以上の障害者であれば,申請することで受給できる。
- 障害基礎年金で生活できない場合,申請すれば特別障害給付金を受給できる。
- 障害の程度・等級にかかわらず,支給額は一律である。
- 18 歳未満の子がいる障害基礎年金受給者には,子の人数に応じた加算がある。
- × 初診日が20歳未満であることが、障害基礎年金の受給要件である。また、20歳未満で傷病を負った人の障害基礎年金には、所得制限が設けられている。
- × 一定の障害の状態にあることが、受給要件である。
- × 特別障害給付金制度とは、学生などが国民年金に任意加入であった時代に未加入のまま障害状態となり、年金を受給できない場合などに受給できる特別な措置である。
- × 障害の程度により1級、2級の違いがある。
- 〇 設問の通り
【 解答:5 】
- 4 名以上の利用者が1 つの居室で生活する。
- 1 ユニットの利用者は,20 名程度で構成する。
- 利用者相互の交流は,同じユニット内に限定する。
- 廊下に向かって横並びに居室を配置する。
- ユニットを担当する職員は,一定期間固定して配置する。
- ユニット型特別養護老人ホームは、プライバシーの確保に配慮した少数の居室と居室に近接して設けられる共同生活室からなる。共同生活室を中心に居室を配置する例が多い。居室の定員は1人、ユニットの入居定員は、おおむね10人以下とされている。利用者相互の交流はユニット内に限定されていない。また、1ユニットには、常時1人以上の常勤の介護職員が従事する。
【 解答:5 】
- 1 か月に1 回は利用者の居宅を訪問して,面接を行う。
- 利用者の希望があれば,居宅サービス計画の変更を行う。
- 居宅サービス計画に基づいて,訪問介護計画を作成する。
- サービス担当者会議を招集する。
- 利用者がほかに利用している介護サービスの実施状況についてモニタリング(monitoring)を行う。
- × サービス提供責任者は、担当の介護支援専門員と密接に連携をとることが重要であり、特に必要がなければ、自らが頻繁に利用者宅で面接を行うのは不適切である。
- × 利用者の希望があった場合には、担当の介護支援専門員から状況を確認し、関係者の意見を聴くなど居宅サービス計画の変更には十分な検討を行わなければならない。
- 〇 設問の通り
- × サービス担当者会議の収集は、ケアマネジャーが行う。
- × モニタリングは、そのサービスを実施している介護サービス事業者が行う。
【 解答:3 】
- 福祉事務所
- 老人福祉施設
- 民生委員協議会
- 警察署
- 地域包括支援センター
- 設問の通り
【 解答:5 】
- 療養上の管理指導を行う。
- 専門的知識を提供する。
- 自助具を作成する。
- 就労移行支援の窓口になる。
- 課題を共有する。
- セルフヘルグループとは、自助グループや当事者組織とも呼ばれる民間組織である。難病や障害、アルコール依存症、DV被害、マイノリティグループなど、様々な組織がある。いずれも、参加者が同じような状況にあることから、仲間として体験を語り合うなど、精神的な援助が中心となっている。医師などの専門家ではないことを強みとしており、医療行為や専門的な支援は行わないが、精神的な支えとなり、多くは重要な役割を果たしている。
【 解答:5 】
会議の場でのF介護福祉職の支援行動の意味として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- 利用者本位
- プライバシーの保護
- 総合的なサービスの提供
- 利用者ニーズの代弁
- 後継者の養成
- Eさんの「結局何も言えなくなってしまう。」という言葉から、利用者ニーズの代弁が適切である。
【 解答:4 】
- 車いすの点検は介護福祉職が気づいたときに行う。
- ブレーキが利きやすいように空気圧を下げる。
- 利用者が乗っている車いすを2 台同時に押す。
- ドアを片手でおさえながら,利用者の車いすを押す。
- 急勾配のスロープを降りるとき,車いすは後ろ向きにする。
- × 車いすの点検は、毎回の使用前に必ず行わなければならない。
- × 空気圧が低いとブレーキの利きは悪くなる。
- × 車いす1台に対して援助者は必ず1人がつかなければならない。
- × 車いす介助は必ず両手で行わなければならない。ドアを開けながらではなく、開けてから車いすを進める。
- 〇 設問の通り
【 解答:5 】
- 玄関・ホール・ポーチ
- 居間・茶の間・リビング
- 庭
- 便所
- 浴室
- 設問の通り
【 解答:3 】
- マダニが皮膚に寄生することで発生する皮膚病である。
- 感染した皮膚には変化が見られない。
- 感染した利用者は他の利用者と同室でよい。
- 感染した利用者の衣類や寝具の洗濯は他の利用者のものと一緒でよい。
- 感染した利用者の入浴は,順番を最後にする。
- × 通常の疥癬はヒゼンダニ(疥癬虫)が寄生することで発症する。マダニは、吸血をする際にさまざまな感染症を媒介する。
- × ヒゼンダニの寄生により疥癬を発症すると、疥癬トンネルが出現する。
- × ヒゼンダニは寝具や衣類に付着して感染することから、同室は避けて、洗濯も別々に行うことが適切である。
- × 上記解説の通り
- 〇 浴室だけでなく、着替える際にヒゼンダニが移る恐れもあることから、感染者を最後に入浴させることが適切である。
【 解答:5 】
Gさんへの職場の対応として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- 看取りのケアについてチームで話合いをする。
- Gさんの好きなものをプレゼントする。
- 気持ちが楽になるように,親睦会を開く。
- 看取りの経験を忘れるように,しばらく夜勤を免除する。
- 仕事に支障が出そうになったので,長期休暇を取ってもらう。
- 看取りのケアは介護職にも極度の緊張を伴うことから、介護職自身の精神的なケアも必要になる。看取りのケアについての話合いを行うことで、看取りの問題点を再認識して、職員間の連携も深まる。
【 解答:1 】
- 「個別化」とは,利用者に具体的な指示を出すことである。
- 「意図的な感情表出」とは,介護福祉職の感情表出を大切にすることである。
- 「統制された情緒的関与」とは,利用者の感情をコントロールしてかかわることである。
- 「受容」とは,利用者の同意を得ることである。
- 「非審判的態度」とは,介護福祉職の価値観で評価せずに利用者にかかわることである。
- × 「個別化」とは、個々の利用者の違いを認識してパターン化せず、それぞれに合わせることである。
- × 「意図的な感情表出」とは、介護福祉職ではなく利用者が自身の感情を気兼ねなく自由に出せるようにすることである。
- × 「統制された情緒的関与」とは、介護福祉職が常に利用者の気持ちを理解しようとすることである。
- × 「受容」とは、利用者の同意を得ることではなく、利用者の意思を理解することである。
- 〇 利用者に対して介護福祉職が審判を下すのではなく、受け入れて理解することである。
【 解答:5 】
- 緊張感が伝わるように,背すじを伸ばして接する。
- 愛称で呼んで心理的距離を近づける。
- 自分の意見と違っても賛同する。
- 利用者の言葉に感情的に反応する。
- 利用者の主観的な訴えに耳を傾ける。
- × 利用者を緊張させていては円滑なコミュニケーションは図れない。
- × 常識的な礼儀は守らなくてはならない。愛称で呼ばれることに利用者がどう感じるかを配慮する。
- × 何でも同意するだけでは、本来のコミュニケーションは図れない。
- × 介護福祉職が感情を表に出していては、円滑なコミュニケーションは図れない。
- 〇 設問の通り
【 解答:5 】
- 両者がそれぞれの思いを語り合う場をつくる。
- どちらが正しいか,専門職としての判断を伝える。
- 他の家族の解決例を紹介する。
- 利用者の判断が間違っている場合,家族の判断を支持する。
- 専門職としての役割を果たすために,責任を持って一人で対応する。
- 〇 利用者と家族の対立に介護福祉職が関わる初期段階であり、まず、それぞれの思いを語り合い理解を深めることが重要といえる。
- × 介護福祉職は審判ではない。
- × 他の解決例は参考にはなるが、初期の段階から解決を図ろうとするのは性急すぎる。
- × 家族の判断が正しくても、安易に利用者を否定するのではなく、利用者の気持ちを理解するようにしなくてはならない。
- × 介護はチームで対応する。1人だけの限られた観点から問題に対処することは不適切である。
【 解答:1 】
Hさんが同じ話を繰り返すときの介護福祉職のかかわり方として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- 時間の流れに沿って,話すように伝える。
- 新しい話題を提供する。
- 話の内容に沿った会話をする。
- ゆっくり,はっきり話すように伝える。
- 途中で話を中断する。
- Hさんはアルツハイマー型認知症であり、記憶力、理解力、判断力が低下していることに留意し、Hさんが同じ話を繰り返していても介護福祉職はそれに合わせるように努めなければならない。Hさんにきちんとした話をするように求めたり、話を中断すると、Hさんが混乱をきたす恐れがある。
【 解答:3 】
- 「何もやる気がしない」に対して,励ます。
- 「失敗しそうで怖い」に対して,かかわりを少なくする。
- 「財布を盗まれた」に対して,利用者と話し合う。
- 「亡くなった人が立っている」に対して,受容する。
- 「夫が呼んでいるので家に帰りたい」に対して,帰らないように指示する。
- BPSDには様々な症状があるが、励ましや説得、指示や強制などはかえって利用者の混乱を招き、不適切である。利用者に対しては、受容する態度が好ましく、関りを少なくするのではなく、過度な関りを減らし、見守りを続けることが重要である。
【 解答:4 】
- 状況を詳細に述べてから結論を報告する。
- 自分の主観的意見を中心に報告する。
- 報告の内容にかかわらず,報告のタイミングは上司の都合に合わせる。
- 指示を受けた仕事の報告は,指示者へ行う。
- 抽象的な表現に整理して報告する。
- 介護福祉職が行う報告では、まず、結論を述べてから状況を説明することで、問題点がより明確になる。報告は客観的事実を中心に、抽象的ではなく具体的な内容を報告する。また、報告は、指示者に行うことが原則である。
【 解答:4 】
J介護福祉職は介護老人福祉施設で勤務して1 年目である。担当利用者Kさんの家族が面会に来た時に,「衣服が散らかっているから整理してほしい」と言われた。J介護福祉職は自分の判断で衣服の整理を行った。その1 週間後,Kさんの家族から,「まだ十分に整理できていない」と苦情を受けた。J介護福祉職にとっては初めての苦情であった。J介護福祉職は上司に報告した。
- Kさんの最近の日常生活のこと
- 衣服の整理の仕方に問題がないこと
- 自分が責任を持って苦情処理すること
- 苦情を受け,まだ解決していないこと
- 衣服の散乱は,Kさんの認知症(dementia)の悪化が原因だということ
- すべて報告内容として不適切ではないが、最も重要な報告は、家族からの苦情が発生しているという事実である。苦情を受けた事実を上司に報告することで、問題解決への対応が始まる。
【 解答:4 】
J介護福祉職は介護老人福祉施設で勤務して1 年目である。担当利用者Kさんの家族が面会に来た時に,「衣服が散らかっているから整理してほしい」と言われた。J介護福祉職は自分の判断で衣服の整理を行った。その1 週間後,Kさんの家族から,「まだ十分に整理できていない」と苦情を受けた。J介護福祉職にとっては初めての苦情であった。J介護福祉職は上司に報告した。
その後,J介護福祉職は上司に,家族への対応方法について相談した。上司のJ介護福祉職への助言として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- 「家族の指摘は気にしないでいいですよ」
- 「家族とKさんが一緒に衣服の整理をするように伝えたらどうですか」
- 「家族に衣服の数を減らすように助言したらどうですか」
- 「私に相談する前に自分で考えてください」
- 「私と一緒に考えましょう」
- 利用者を中心において考える態度、上司が共に考える姿勢が重要といえる。
【 解答:5 】
- 生活は,食事と排泄と睡眠の3 つの要素で構成される。
- 生活空間とは,居間と寝室のことである。
- 生活圏は,どのライフステージ(life stage)でも同じである。
- 高齢者の生活様式は,画一化されている。
- 生活時間は,その人独自のものがある。
- × 生活には、労働もあれば家事なども存在する。
- × 台所や書斎なども存在する。
- × 子供と老人の違いにようにライフステージによって異なる。
- × 個人により生き方が違うように、高齢者にも様々な生活様式がある。
- 〇 設問の通り
【 解答:5 】
- 寝室の近くにトイレを増設する。
- 階段に昇降機を設置する。
- 手すりを取り付けるために壁の下地を補強する。
- 浴室内にすのこを置く。
- 浴室に暖房機を設置する。
- 介護保険における住宅改修の対象となるのは、下記の6種類となっている。
- 手すりの取付け
- 段差の解消
- 滑りの防止及び移動の円滑化等のための床又は通路面の材料の変更
- 引き戸等への扉の取替え
- 様式便所等への便器の取替え
- その他前各号の住宅改修に付帯して必要となる住宅改修
【 解答:3 】
- 就寝時の寝室よりも照明を明るくする。
- 介助が必要な場合は,洋式便器の後方に介助スペースを確保する。
- 出入口の扉は,外開きより内開きの方が良い。
- L字型手すりの直径は,50 mm 程度を目安にする。
- 縦手すりは,洋式便座の先端よりも後方の側面に設置する。
- 〇 就寝時の寝室の照明と同程度では暗すぎる。
- × 介助スペースは、洋式便器の手前に必要である。
- × トイレのスペースにはゆとりが少ないので、出入り口の扉は内開きよりも外開きが適切である。
- × 手すりの直径は32mm程度のものが多く商品化されている。
- × 縦手すりの取付け位置は、洋式便座の先端の側面が適切である。
【 解答:1 】
- 蒸しタオルを当ててひげを柔らかくする。
- 電気かみそりを皮膚に強く押し当てる。
- 電気かみそりを皮膚に対して直角に当てる。
- ひげの流れに沿って剃る。
- 顎の下などの湾曲した部分は,皮膚を寄せるようにして剃る。
- 電気カミソリでのひげそりは、ひげが固いほうがそりやすく、皮膚に軽く直角に当てて、ひげを逆立てるようにひげの流れと反対にそるとよい。蒸しタオルを当てると、毛穴を開かせるとともに、水分でひげを膨張させる効果もある。顎の下などは、皮膚を寄せるようにするのではなく、軽く当ててそるとよい。
【 解答:3 】
- ベッド上で実施する場合,仰臥位(背臥位)にする。
- 全部床義歯(総入れ歯)の場合,上からはずす。
- ブラシの部分が大きく硬い歯ブラシを選ぶ。
- うがいができる場合,ブラッシング前にうがいをする。
- 舌苔は残さず取り除く。
- × 仰臥位のままで口腔ケアを行うと、誤嚥の危険性がある。
- × 総入れ歯の場合、下から外すようにする。装着は反対に上から行う。
- × 口腔内を傷つけないように、ブラシ部分は小さく柔らかめのブラシを選ぶとよい。
- 〇 設問の通り
- × 一度に取りすぎると下の粘膜を傷つける場合がある。
【 解答:4 】
- 利用者の右膝に手を当て,立ち上がるのを補助する。
- 麻痺側の下肢を外転させる。
- 背すじを伸ばしたまま立ち上がるように,声をかける。
- ベッドに深く腰掛けるように,声をかける。
- 利用者の左側に立つ。
- 〇 利用者の右膝に手を当てることで、膝折れを防ぎ、立ち上がりやすくなる。
- × 麻痺側の下肢をひねると、バランスを崩して転倒しやすく危険である。
- × 立ち上がる時は、前かがみになると立ち上がりやすい。
- × ベッドに深く腰掛けると立ち上がりにくい。
- × 利用者は右片麻痺であり、介護者は患側の右側に立つようにする。
【 解答:1 】
- 介護者の支持基底面積は,狭くとる方が身体は安定する。
- 介護者は体幹をねじらず,足先を移動の方向に向ける。
- 介護者は大きな筋群よりも,指先や腕の力を使う。
- 介護者は重心を,できるだけ高くする。
- 利用者の身体をベッド上で水平移動する場合は,背部が接する面積を広くする。
- × 介護者の支持基底面積は広いほうが身体は安定する。
- 〇 介護者が体幹をねじると身体が不安定になり、利用者を支えにくくなる。
- × 介護の原則は、背筋などの大きな筋群を使うことである。
- × 重心が低いほうが身体を安定させることができる。
- × 利用者の背部が接する面積を広くするほど摩擦が大きくなり移動しづらくなる。
【 解答:2 】
- A
- B
- C
- D
- E
- 介護者は利用者の半歩先の道路側を歩き、利用者には介護者の肘の部分を握ってもらう。
【 解答:3 】
Lさんへの対応として,適切なものを1 つ選びなさい。
- 散歩を勧める。
- 入浴を勧める。
- コーヒーを勧める。
- おやつにゼリーを勧める。
- 食事の一時休止を勧める。
- Lさんは食事をほとんど食べず、水分の摂取量も少ないことなどから、水分補給が必要と考えられる。ただし、誤嚥性肺炎の既往があるので、飲み込みやすいゼリーを勧めるのが適切である。コーヒーには利尿作用があり、消化器に刺激が強いことから不適切である。
【 解答:4 】
- 片麻痺の人には,頭部を後屈させて介護する。
- 視覚障害の人には,クロックポジションで説明する。
- 嚥下障害の人には,食事の温度は体温と同程度にする。
- 構音障害の人には,会話をしながら食事をすることを勧める。
- 認知症(dementia)の人には,その人が好む献立を繰り返し提供する。
- × 頭部を後屈させて食事をすると、嚥下障害の危険があり、少し前屈させることが適切である。
- 〇 クロックポジションで説明すると視覚障害の利用者にも、食器の配置がわかりやすい。
- × 食事の温度は、体温と20℃異なる温度帯が最も適するとされている。
- × 構音障害では、発音機能が十分に働いていないことから食事をしながら話すことは困難であり、無理な会話は嚥下障害の危険もある。
- × 栄養バランスの観点からメニューが偏らないようにしなければならない。
【 解答:2 】
- ゼラチン(gelatin)は沸騰した湯で溶かす。
- 寒天は常温で固まる。
- 片栗粉は熱湯で溶いてから加える。
- ペクチン(pectin)は精製塩で固まる。
- 増粘剤(とろみ剤)は添加後,かき混ぜずに提供する。
- × 凝固温度はおおむね20℃以下である。
- 〇 設問の通り
- × 片栗粉は熱湯で固まるので、水で溶かして使用する。
- × ペクチンは、常温の水に溶けるが、砂糖とともに加熱するとゲル化する。
- × 増粘剤は、加えてからかき混ぜることで均一に粘りが生じる。
【 解答:2 】
- 埋込式ペースメーカーを装着している人は,シャワー浴にする。
- 人工肛門(ストーマ(stoma))のある人は,湯が入らないように装具をつける。
- 酸素療養中の人は,鼻カニューレをはずして入浴する。
- 血液透析を受けている人は,透析直後の入浴を控える。
- 腹水がある人は,洋式タイプの浴槽に横たわった状態で入浴する。
- × 入浴は可能である。
- × 入浴用のパウチを付けて入浴する。
- × 入浴時には酸素が多く必要となるので、鼻カニューレは付けたまま入浴する。
- 〇 透析では注射針を刺すことから、直後の入浴は避けて清拭によって清潔を保つようにする。
- × 腹水がある場合には、横たわった状態のまま入浴すると、浴槽内でバランスを崩して溺れる危険性がある。
【 解答:4 】
- 他の利用者がいる場合でも,「おむつを替えますよ」と直接的な表現で伝える。
- 清拭用の温タオルの温度を感じるために,手袋は使わずに陰部を拭く。
- 陰部洗浄をする場合は,ぬるま湯を使う。
- 紙おむつの腹部のテープは,上のテープと下のテープを平行に止める。
- 腹部とおむつの間に隙間を作らない。
- × 利用者本人の気持ちにも配慮しなければならない。
- × 陰部清拭時には、必ず手袋を使用しなければならない。
- 〇 設問の通り
- × 平行にするときちんと止まらず、隙間ができやすいので、上下のテープがクロスするように止めるのが適切である。
- × 体の動きにも対応できるように、腹部とおむつの間に多少のゆとりがなければならない。
【 解答:3 】
- 症状の改善に,骨盤底筋群を鍛える体操が効果的である。
- 尿路の疾患が疑われるので,泌尿器科の受診を勧める。
- トイレを洋式に替えて,洗浄機能付き便座を設置する。
- 留置カテーテルを使用する。
- 早めのトイレ誘導を行う。
- × 機能性尿失禁は、排尿機能は正常であっても、身体運動機能の低下や認知症などにより生じるものであり、骨盤底筋群を鍛える運動、尿路疾患の疑い、留置カテーテルの使用は不適切である。
- × 上記解説の通り
- × 尿失禁に対応してトイレ設備の整備は好ましいが、選択肢の中では最も適切とは言えない。
- × 1.の解説の通り
- 〇 尿意を催すタイミングを見計らい、早めのトイレ誘導を心がけることは適切といえる。
【 解答:5 】
この日訪問する訪問介護員(ホームヘルパー)の最初の対応として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- ほかにも被害がないかどうか,Mさんの部屋の中を探す。
- クーリング・オフが可能かどうか契約書の日付を確認する。
- Mさんに和服を買うようになった経緯を確認する。
- Mさんに和服を買うことが浪費であることを説明する。
- 販売業者にクーリング・オフの連絡を入れる。
- 長男からの情報だけで悪質商法の被害にあっているとは断定できない。まず、本人に事実確認をすることが必要である。
【 解答:3 】
- 留めるボタンが小さいブラウスを勧める。
- かぶり式のセーターを勧める。
- 股上の浅いスラックスを勧める。
- 伸縮性のないスラックスを勧める。
- ウエストをひもで結ぶスラックスを勧める。
- × 片麻痺のある利用者でも扱いやすいように、ボタンは大きめのものが適切である。
- 〇 首の部分が大きめでかぶりやすい洋服が適切である。
- × 股上の浅いスラックスはウエストにきちんと止めにくく、適切でなない。
- × 伸縮性のないスラックスは、着脱がしにくく、適切ではない。
- × 片麻痺のある利用者にはひもは結びにくく、適切ではない。
【 解答:2 】
- 主な収入源は仕送りである。
- 主な支出は保健医療費である。
- 1 か月の実収入は15 万円を超える。
- 消費支出が可処分所得を上回っている。
- 非消費支出は5 千円以下である。
- 平成25年家計調査では、高齢単身無職世帯の家計収支を見ると、1か月の実収入は123,308円で、そのうち社会保障給付が114.415円と92.8%を占めている。支出の内訳は、食料、交際費、教養娯楽・住居、光熱・水道費の順となっており、可処分所得は111,175円であった。また、消費支出144,820円、非消費支出12,138円となっており、月々の不足分は33,645円であった。
【 解答:4 】
- 午後に1 時間以上の昼寝をするように勧める。
- なるべく早い時間に床に就くように勧める。
- 日中,適度な疲労が得られる運動をするように勧める。
- 寝る前に熱めのお風呂に入るように勧める。
- 寝る前に緑茶を飲むように勧める。
- × 長時間の昼寝は、かえって夜の安眠の妨げとなる。
- × あまり早く床に就くと、寝られず安眠の妨げとなる。
- 〇 設問の通り
- × 熱めのお風呂に入浴すると、興奮して寝つきが悪くなる。
- × 緑茶にはカフェインが含まれていて、寝つきが悪くなる。
【 解答:3 】
妻への訪問介護員(ホームヘルパー)の助言として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- 「家では心配なので,入院しましょう」
- 「ポータブルトイレにしましょう」
- 「麻薬は怖いので,増やさないようにしましょう」
- 「好きなものを食べてもらうようにしましょう」
- 「なるべく寝ているようにしましょう」
- Aさんは抗がん剤治療を中止している状態であり、本人の希望を尊重して、できるだけ安らかな生活を送れるようにする工夫が望ましい。Aさんは、伝い歩きでトイレに行くことができるので、ポータブルトイレは使わず、無理のないように動くようにするのがよい。鎮痛剤について助言をするなど、ホームヘルパーが独断で医療に関する発言をしてはならない。
【 解答:4 】
- 昼夜の区別を明確にするような照明にする。
- 定期の入浴を行う。
- 夜間の巡回は控える。
- 安楽な体位を保持する。
- 仲の良い入所者の面会を控える。
- × 明るすぎる照明は精神的な安らぎを得られにくい。
- × 体力が落ちている場合には、入浴は負担が大きすぎるので、清拭をするなど、定期的な入浴ではなく、状態により対処する。
- × 容態が急変する場合もあるので、定期的に状態を観察する必要がある。
- 〇 設問の通り
- × 特に親しい人との面会は精神的な安らぎにつながるので、状態が悪くなければ控える必要はない。
【 解答:4 】
- 今できている活動の分析はしない。
- これからできそうな活動の予測はしない。
- 利用者が嫌がることは検討しない。
- 他職種からの情報は検討しない。
- 1 つの情報だけで検討しない。
- アセスメントとは、介護過程の第一段階において、利用者のニーズを正しく知るために行われる評価・査定のことである。今の活動の分析、これからできそうな活動の予測、利用者が嫌がることの検討も行う必要がある。アセスメントに関しては、広く多職種からの情報も検討しなければならない。
【 解答:5 】
Bさんへの生活支援の課題として,最も優先すべきものを1 つ選びなさい。
- アパートにエレベーターがないこと
- 転倒の不安があること
- 一人暮らしであること
- 手術の既往があること
- 外出の機会が減っていること
- 選択肢はどれも生活支援の課題といえるが、最も優先されるべきものは、Bさん自ら「転びそうで怖い」という「転倒の不安」に対する支援である。
【 解答:2 】
Cさんへの介護目標として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- 行動・心理症状(BPSD)を改善する。
- Dさんの汚名を晴らすことができる。
- Dさんと穏やかに過ごすことができる。
- 説明を受けて理解することができる。
- 興奮時は薬で鎮静を図る。
- × BPSDの改善は、医療としての目標といえる。
- × Dさんの汚名を晴らすことはCさんに対する介護目標ではない。
- 〇 Cさんが精神的な安らぎを得られるようにすることが介護目標といえる。
- × 説明をした時点では、Cさんが理解しても、BPSDの症状の改善にはつながらない。
- × 介護目標として薬の使用は適切ではない。
【 解答:3 】
- 生活課題を解決するための方法を計画する。
- 効果があればアセスメント(assessment)せずに計画する。
- 日常的な支援以外の方法を計画する。
- 介護福祉職の過去の成功体験をそのまま取り入れて計画する。
- 実現不可能でも目標を持って計画する。
- 介護計画は、過去の成功体験にとらわれず、実現可能な目標をもって日常的な支援方法を計画しなければならない。また、計画作成に際しては必ずアセスメントを行わなければならない。
【 解答:1 】
この場面の訪問介護員(ホームヘルパー)のアセスメント(assessment)として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- 認知症(dementia)の診断を急いでもらう必要がある。
- 声が外に漏れないように工夫する必要がある。
- 大声をあげる背景を確認する必要がある。
- 決められたことなのでやってもらう必要がある。
- 家族から励ましてもらう必要がある。
- × Eさんが認知症かどうかの診断の前に、原因を探す努力が必要である。
- × Eさんの声が漏れないようにするだけでは、根本的な解決にはならない。
- 〇 設問の通り
- × 利用者の気持ちを理解して尊重することが、最優先されるべきである。
- × 家族からの励ましだけでは、根本的な解決にはならない。
【 解答:3 】
- 利用者
- 家族
- 介護福祉職
- 医療関係者
- 行政機関
- 介護過程において、実際に介護サービスを行うのは介護福祉職である。医療行為そのものに関する責任は、医療関係者が持つが、介護過程の評価の実施には、介護福祉職が責任を持つ。
【 解答:3 】
Fさん(74 歳,男性,要介護3 )は,長女(45 歳)とその息子(15 歳)の3 人で暮らしている。Fさんは10 年前,パーキンソン病(Parkinson disease)と診断された。ADL(Activities of Daily Living:日常生活動作)全般に,動作がゆっくりで時間がかかる。Fさんは大柄だが,長女は小柄でやせており,入浴介助が難しい。訪問介護(ホームヘルプサービス)を週3 回(入浴介助,長女が留守の時の調理),通所リハビリテーションを週1 回,配食サービスを週1 回利用している。居宅介護サービス計画の方針は,Fさんの体調に考慮しながら,住み慣れた自宅で安心して暮らせるように支援することである。ある日,長女から,「お弁当を食べていないことが時々ある」「お父さんが重くて腰が痛い」「そろそろ施設入所も考えている」と話があった。訪問介護員(ホームヘルパー)は,Fさんの声が小さく,言葉がはっきりせず聞き取りにくくなったと感じている。
Fさんの主観的情報を得る方法として,正しいものを1 つ選びなさい。
- 体重を測定する。
- Fさんの考えを聞く。
- 食事摂取量を確認する。
- 表情から気持ちを推測する。
- 長女に息子の協力の有無を聞く。
- 居宅介護サービス計画の変更に際しては、推測ではなく、利用者本人の意思をきちんと確認して、できる限り本人の希望に沿ったサービス計画にすることが望ましい。体重測定、食事摂取量の確認は、サービス計画の変更時だけでなく、普段から留意しなければならない事項である。
【 解答:2 】
Fさん(74 歳,男性,要介護3 )は,長女(45 歳)とその息子(15 歳)の3 人で暮らしている。Fさんは10 年前,パーキンソン病(Parkinson disease)と診断された。ADL(Activities of Daily Living:日常生活動作)全般に,動作がゆっくりで時間がかかる。Fさんは大柄だが,長女は小柄でやせており,入浴介助が難しい。訪問介護(ホームヘルプサービス)を週3 回(入浴介助,長女が留守の時の調理),通所リハビリテーションを週1 回,配食サービスを週1 回利用している。居宅介護サービス計画の方針は,Fさんの体調に考慮しながら,住み慣れた自宅で安心して暮らせるように支援することである。ある日,長女から,「お弁当を食べていないことが時々ある」「お父さんが重くて腰が痛い」「そろそろ施設入所も考えている」と話があった。訪問介護員(ホームヘルパー)は,Fさんの声が小さく,言葉がはっきりせず聞き取りにくくなったと感じている。
- 配食サービスをやめて,訪問介護(ホームヘルプサービス)を増やすように計画を変更する。
- 施設への入所手続を代行する。
- 浴室を改修する見積りを業者に依頼する。
- 本人と家族の思いをケアカンファレンス(care conference)で報告する。
- 訪問介護員(ホームヘルパー)の腰痛予防対策をケアカンファレンス(careconference)で話し合う。
- × チームアプローチでの訪問介護員の役割として最も重要とはいえない。
- × 上記解説の通り
- × 上記解説の通り
- 〇 設問の通り
- × Fさんに対する介護サービスの課題ではない。
【 解答:4 】
ピアジェ(Piaget, J.)によるA君の認知発達段階として,適切なものを1 つ選びなさい。
- 形式的操作期
- 感覚運動期
- 前操作期
- 再接近期
- 具体的操作期
- スイスの心理学者ピアジェの発達段階説では、子供の発達段階を次の4つに分けている。
- 感覚運動期:0~2歳、物の永続性を理解するようになる。
- 前操作期:2~7歳、精神的なシンボルを用いて、自分の環境を分析するようになる。
- 具体的操作期:7~12歳、数や量の保存概念が成立し、可逆的操作も行えるようになる。
- 形式的操作期:12歳以降、形式的な思考操作や抽象的な思考操作ができるようになる。
【 解答:3 】
- バルテス(Baltes, P.)が最初に提唱した。
- 高齢者の経済的自立を目指した概念である。
- エイジズム(ageism)による高齢者のとらえ方を肯定した概念である。
- 主観的幸福感とは無関係である。
- プロダクティブ(productive)な活動には,セルフケア(self-care)が含まれる。
- × プロダクティブ・エイジングとは、アメリカのバトラーが提唱したものである。
- × 高齢者の経済的な自立だけではなく、精神的な自立を目指したものである。
- × エイジズムとは、年齢を理由とする差別のことである。
- × 主観的な幸福感と密接に結びついている。
- 〇 高齢者の自立にはセルフケアが不可欠といえる。
【 解答:5 】
- 老年期うつ病(senile depression)は,若年者のうつ病(depression)と比べて抑うつ気分が軽い。
- アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)は,脳の器質的変化を伴わない。
- うつ病(depression)等で自殺を試みた高齢者が死に至る率は,若年者の場合と比べて低い。
- せん妄(delirium)は,夜間よりも昼間に生じやすい。
- 老年期に発症した統合失調症(schizophrenia)は,妄想型が少ない。
- 〇 設問の通り
- × アルツハイマー型認知症は、脳内の神経細胞が壊れることによって起きる病気である。
- × うつ病等による自殺者数は、老年者より若年者の方が多いが、自殺を試みた場合の致死率(完遂率)は、高齢者の方が高い。
- × 昼間よりも夜間に生じやすい。
- × 老年期に発病した統合失調症では、妄想型が多い。
【 解答:1 】
- 周囲からのサポートに関係なく,死別後の生活に適応する。
- 悲嘆の経験は,心身に影響を及ぼさない。
- 悲嘆のプロセスは,多くの人で同じように進む。
- 十分に悲しむことが,悲嘆を乗り越えるために有効である。
- 遺族への心理的ケアは,緩和ケアに含まれない。
- 設問の通り
【 解答:4 】
- 徐脈
- 血圧の上昇
- 皮膚緊張の増加
- めまい
- 体重の増加
- × 脱水時には心拍数が多くなるが、徐脈とは不整脈の一種であり、心拍数が少なくなることである。
- × 脱水時には、体液量が減少することから、心臓が1回の収縮によって動脈へ拍出する血液量も減少し、血圧は低下する。
- × 脱水時には、皮膚の乾燥、弾力性や緊張度の低下がみられる。
- 〇 脱水時には、意識障害・意識の鈍化がみられる。
- × 脱水時には、食事や水分の摂取が不足しがちで、下痢や嘔吐、多量の発汗なども伴い、体重の減少がみられる。
【 解答:4 】
- 大転子部
- 肩甲骨周辺
- 仙骨部
- 踵部
- 肘関節
- 横臥位で体重がかかりやすい仙骨部は、最も褥瘡ができやすい。
【 解答:3 】
- 日本の高齢者(65 歳以上)の死因順位(2011 年(平成23 年))で第1 位である。
- インフルエンザ(influenza)に合併することはまれである。
- 初発症状は高熱である。
- 呼吸数は減少する。
- 誤嚥性肺炎(aspiration pneumonia)の予防には口腔ケアが有効である。
- × 高齢者の死因は、悪性新生物、心疾患、脳血管疾患、肺炎の順に多い。
- × 病気、ストレスなどにより免疫力が落ちているときに、病原微生物に感染すると肺炎を起こしやすい。
- × 高齢者の場合には高熱を伴わない場合もある。
- × 激しい咳を伴い、呼吸困難となり、呼吸数は増加する。
- 〇 設問の通り
【 解答:5 】
- 40 歳代で発症することが最も多い。
- 突進現象が認められる。
- 筋肉の異常が原因である。
- 認知症(dementia)を合併することはまれである。
- 発症後5 年以内に死亡することが多い。
- × 50歳以降に多く見られる。
- 〇 突進現象とは、前傾姿勢でつま先に重心がかかることから、歩き出すとともにだんだん早足になり、自分で止まれなくなる状態をいう。
- × 脳の中の神経に異常が起こることで発病する。
- × 認知症の症状を併発することが多くみられる。
- × 発症後5年以内の死亡率は低い。
【 解答:2 】
- 認知症(dementia)の人の行動・心理症状(BPSD)を無くすこと
- 認知症(dementia)の人を特別な存在として保護すること
- 認知症(dementia)の人のケアマニュアル(care manual)をつくること
- 認知症(dementia)の人の「その人らしさ」を支えること
- 認知症(dementia)という病気を治療すること
- パーソン・センタード・ケアとは、認知症ケアの考え方で、医療の観点からだけではなく、個々の認知症の「人」に着目したケアを提唱したものである。認知症の人を奇異な行動をする「特別な人」と見るものではなく、「その人らしさ」に着目するものである。
【 解答:4 】
- 日常生活に支障を来すような症状・行動や意思疎通の困難さが多少見られても,誰かが注意していれば自立できる。
- 著しい精神症状や周辺症状あるいは重篤な身体疾患が見られ,専門医療を必要とする。
- 屋内での生活は何らかの介助を要し,日中もベッド上での生活が主体であるが座位を保つ。
- 日常生活に支障を来すような症状・行動や意思疎通の困難さがときどき見られ,介護を必要とする。
- 何らかの障害等を有するが,日常生活はほぼ自立しており独力で外出する。
- 認知症高齢者の日常生活自立度判定基準を下表に示す。
- × ランクⅡにあたる。
- × ランクMにあたる。
- × 屋内の生活で介助を要し、日中もベッド上での生活が主体ということは、常に介護が必要という状態と考えられる。判定基準では、ランクⅢaに当たると考えられる。
- 〇 設問の通り
- × ランクⅠにあたる。
【 解答:4 】
- ゆるやかに発症する。
- 徐々に進行,悪化していく。
- 覚醒水準の低下を伴うことは少ない。
- 幻覚を伴うことは少ない。
- 日内変動を認めることが多い。
- × せん妄の発症は急激だが、長期間は続かず、短期間で改善がみられる場合が多い。
- × 上記解説の通り
- × 覚醒リズムに障害があり、寝ぼけた状態が続く。
- × 幻覚や妄想を多く伴う。
- 〇 設問の通り
【 解答:5 】
- 正常圧水頭症(normal pressure hydrocephalus)
- クロイツフェルト・ヤコブ病(Creutzfeldt-Jakob disease)
- 前頭側頭型認知症(frontotemporal dementia)
- 血管性認知症(vascular dementia)
- レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)
- 正常圧水頭症は、髄液が、脳室に溜まり、周りを圧迫することにより起きるものである。歩行障害、物忘れなどの症状があるが、標準的な手術により治療することができる。
【 解答:1 】
- 親しい人が分からない。
- 言葉を口に出すことができない。
- 十分に眠ることができない。
- トイレの水を流すことができない。
- 数の計算ができない。
- 認知症の症状は、中核症状と周辺症状(行動・心理症状)がある。周辺症状には、徘徊、せん妄、抑うつ、興奮、睡眠障害、妄想などがある。
【 解答:3 】
- いつもと違うことがあると混乱して自然な行動ができない。
- 計画を立てて段取りをすることができない。
- 交通機関の自動改札機をスムーズに通れない。
- 2 つ以上のことが重なるとうまく処理できない。
- 新しいことや大切なことが覚えられない。
- 実効機能とは、「目的を持った一連の行動を自立して有効に成し遂げるために必要な機能」であり、実効機能障害とは、行動するための段取りが取れず、実行できない障害である。
【 解答:2 】
- 社会のルールや常識的な規範が分からなくなる。
- 動作が緩慢で動きがぎこちない。
- ちょっとしたことで泣いたり笑ったりする。
- 現実的で具体的な幻視がある。
- 料理の手順が分からなくなる。
- 前頭側頭型認知症の症状には、ルールを守ったり、他人への配慮ができなくなり、周りを無視する自分勝手な行動をするようになる。また、こだわりが強くなり、毎日同じ時間に同じ行動をするといった症状がみられる。
【 解答:1 】
- 落ち着いて口に入れてみることを勧める。
- 「アリはいません,おなかが空くので食べてください」と促す。
- 「お好きなものがありましたよ」と好物を示して食事を勧める。
- 通常のご飯に取り替えて,「もう大丈夫でしょうか」と食事を勧める。
- 「おなかが空いていないのなら,無理して食べなくてもいいですよ」と下膳する。
- レビー小体型認知症では、発症初期から、しばしば幻覚、幻視が現れる。幻視への適切な対処方法は利用者の状況によって異なるが、「虫が見える」などで、怖がっている、興奮している場合には否定しないで、十分に話を聞いてあげることが適切といえる。
【 解答:4 】
- 認知症(dementia)の人やその家族を見守り,支援する。
- 10 万人を目標に養成されている。
- 認知症介護実践者等養成事業の一環である。
- 認知症ケア専門の介護福祉職である。
- 国が実施主体となって養成講座を行っている。
- 〇 認知症を正しく理解してもらい、認知症の人や家族を温かく見守る応援者として認知症サポーター養成講座を受けた人が、認知症サポーターである。
- × 100万人を目標としている。
- × 認知症介護実践者養成事業とは、高齢者介護実務者及びその指導的立場にあるものに対する研修や、認知症介護を提供する事業所を管理する者等に対する研修を実施する事業である。
- × 認知症サポーターとは、地域で認知症の人を支えることを目指す存在であり、認知症ケア専門の介護福祉職ではない。
- × 原則として都道府県または指定都市である。
【 解答:1 】
電話を受けた介護福祉職の対応として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- 心配ないから気にしないように励ます。
- 他県に住む息子と同居することを勧める。
- 成年後見制度を紹介する。
- 居宅介護サービスの利用を勧める。
- 地域包括支援センターを紹介する。
- Cさんからの電話を受けた通所介護事業所は、現在、Cさんの介護サービスは行っていないと思われ、状況を詳しく把握しないままでのアドバイスは慎まなければならない。まずは、Cさんの地域にある地域包括支援センターを紹介して相談をすることを勧めることが適切といえる。
【 解答:5 】
- 聴覚障害------嚥下障害
- 肢体不自由----構音障害
- 平衡機能障害--意識障害
- 内部障害------呼吸器機能障害
- 視覚障害------半側空間無視
- 呼吸器機能障害とは、肺や気管支などの機能障害であり、身体内部の臓器の障害である内部障害とは密接な関係がある。
【 解答:4 】
※「育児・介護休業法」とは,「育児休業,介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」のことである。
- 「バリアフリー新法」の制定
- 救急医療体制の整備
- 国民皆年金の実現
- 大規模な障害者入所施設の整備
- 「育児・介護休業法」の制定
- 〇 ノーマライゼーションとは、障害者や高齢者が、健常者と等しく生きる社会・福祉環境の整備、実現を目指すという社会福祉の理念である。ユニバーサル社会の実現を目指すバリアフリー新法の理念と一致する。
- × 救急医療体制の整備、国民皆年金の実現は、障害者、高齢者、健常者の区別なくかかわる制度である。
- × 上記解説の通り
- × 大規模な障害者入所施設の整備は、障害者には関連するが、高齢者、健常者には関連が薄い事業である。
- × 「育児・介護休業法」とノーマライゼーションの間には密接な関係は薄い。
【 解答:1 】
- 感情の動きが乏しくなる。
- 誰かに支配されているような感覚を抱く。
- あるはずのない声が聞こえる。
- 危険な状態にあると思い込み,強い不安や敵意を抱く。
- 話の内容が次々に変わり,まとまりがない。
- 統合失調症の症状には、主に陽性症状と陰性症状があるが、陰性症状としては、感情の減退、思考能力の低下、コミュニケーションへの支障などがあげられる。幻覚や妄想、考えがまとまらないことなどは陽性症状に当たる。
【 解答:1 】
- ダウン症候群(Down’s syndrome)
- アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)
- 自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder)
- 統合失調症(schizophrenia)
- 脳炎(encephalitis)
- 病気やケガなどにより脳に損傷を受けた場合には、損傷した部分により様々な障害が起きる。高次脳機能障害とは、言語・思考・記憶・行為・学習・注意に起きた障害である。脳腫瘍、脳梗塞、脳炎などが原因疾患として挙げられる。
【 解答:5 】
- 本人のいないところで,本人のことを決める。
- 子どもに接するようにかかわる。
- 失敗経験をさせないように先回りをする。
- 何かを伝えるときには,言葉だけでなく身振りや絵などを使う。
- 社会的マナーに違反したときには,時間がたってから注意する。
- × 本人のいるところで、本人にもわかるように伝えることが望ましい。
- × 優しく接するということは、子供に接するようにすることではない。きちんとした態度で接することが望ましい。
- × ある程度の失敗経験を積むことも、正しく理解するためには必要といえる。
- 〇 何かを伝えるときには理解しやすいように、言葉だけでなく身振り手振りも加えて、丁寧に伝える配慮が望ましい。
- × 社会的マナーに違反したときには、できる限りその場で注意をすることが正しい理解を促進する。
【 解答:4 】
- コップは片手で持つ。
- 荷物は指先で持つ。
- ドアの取っ手は丸いものを使う。
- 便器に補高便座をのせる。
- 就寝時には高い枕を使う。
- × 片手ではなく両手で持つほうが安定する。
- × 指先で持つと指や手に負担がかかり不適切である。
- × 丸い取っ手は強く握る動作が必要になり不適切である。
- 〇 補高便座を使用することで、座ったり上がったりするときの負担を軽くすることができる。
- × 就寝時に高い枕は、首に負担がかかることから不適切である。
【 解答:4 】
- 認めたくない欲求を心の中に抑え込んでしまおうとする。
- 名声や権威に自分を近づけることで,自分の価値を高めようとする。
- 自分に都合の良い理由をつけて,自分を正当化しようとする。
- 発達の未熟な段階に後戻りして自分を守ろうとする。
- 直ちに実現できない欲求を,価値ある行為に置き換えようとする。
- 私たちの心には、心身の緊張や不安・悩みなどの不快な感情をやわらげ、心理的な安定を保とうとする働きがある。これを適応機制という。
- × 「抑圧」にあたる。
- × 「同一化」にあたる。
- × 「合理化」にあたる。
- × 「退行」にあたる。
- 〇 設問の通り
【 解答:5 】
- 手袋をしないで庭の手入れをする。
- 体重の増加を防ぐ。
- 患側で血圧を測定する。
- サウナ浴を行う。
- きつめの肌着を着る。
- リンパ浮腫とは、リンパが血液中に戻らず、細胞と細胞の間に溜まってしまうものである。腕や足に腫れやむくみが現れる。日常生活では、体に負担をかけないようにするとともに、けがをしないように注意が必要である。血圧測定は非患側で行う。
【 解答:2 】
Dさんの地域生活を実現するための支援として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- 指定一般相談支援事業者の利用を勧める。
- 発達障害者支援センターに支援計画の作成を依頼する。
- 行動援護の支給申請を行う。
- 就労移行支援の利用を勧める。
- 地域包括支援センターに支援を要請する。
- 〇 入所施設に入所している障害者、または精神科病院に入院している精神障害者の地域移行のための同行支援等を、指定一般相談支援事業者が行った場合には、地域移行支援サービス費が支給される。また、居宅で単身等で生活する障害者が、地域生活を継続していくための各種支援を行った場合には、地域定着支援サービス費が支給される。
- × 発達障害者支援センターとは、発達障害児(者)への支援を総合的に行うことを目的とした専門的機関である。
- × 行動援護の対象者は、知的障害又は精神障害により行動上著しい困難を有し、常時介護を要する場合である。
- × Dさんは就労が困難な状態であり、不適切である。
- × 地域包括支援センターは、地域住民の保険・福祉・医療の向上・虐待防止・介護予防マネジメントなどを総合的に行う機関である。
【 解答:1 】
Eさんにかかわる専門職とその支援の内容として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- 社会福祉主事が家事援助サービスを提供する。
- 保健師が子育て相談を行う。
- 身体障害者福祉司が治療体操を行う。
- 知的障害者福祉司が精神障害者保健福祉手帳の申請を行う。
- 介護支援専門員(ケアマネジャー)がサービス等利用計画を作成する。
- × 社会福祉主事は、福祉六法に基づき、各種行政機関で保護・援助を必要とする人のために相談・指導・援助の業務を行うが、乳児を抱えるEさんに最も適切な支援とは言えない。
- 〇 保険師は、地域で生活する乳幼児から高齢者、健康な人から病気や障害者等、あらゆる人々と地域全体の健康のため、対象や地域に応じた方法で展開する。乳幼児を抱えるEさんに最も適している。
- × 身体障害者福祉司は、身体障害者の福祉に関して福祉事務所員に技術指導を行い、身体障害者の相談・調査・更生援護の要否や種類の判断、本人への指導等の業務のうち、専門的技術が必要な仕事を行う。
- × 知的障害者福祉司は、福祉事務所や知的障害者更生相談所において知的障害者の福祉に関する相談を受け付けたり、日常生活などの指導を行うが、最も適しているとは言えない。
- × 介護支援専門員は、ケアプランを作成し、他の介護サービス事業者との連絡、調整等を取りまとめるが、最も適しているとはいえない。
【 解答:2 】
- 短期記憶では,膨大な情報の貯蔵が可能である。
- 記憶には,記銘と保持と想起の3 つの過程がある。
- 手続き記憶とは,自分に起こった出来事に関する記憶である。
- エピソード記憶とは,一般的な知識についての記憶である。
- 記憶の処理は,中脳で行われる。
- × 短期記憶とは、比較的短い秒単位の時間しか保持されない記憶をいう。
- 〇 設問の通り
- × 手続き記憶とは、同じ経験を反復することで形成される記憶である。
- × エピソード記憶とは、個人が経験した出来事に関する記憶である。
- × 新しい記憶は海馬に、古い記憶は脳の外側の大脳皮質に残される。中脳は、視覚・聴覚に関係している。
【 解答:2 】
- 肩関節外転----上腕二頭筋
- 手関節屈曲----上腕三頭筋
- 股関節屈曲----腸腰筋
- 股関節伸展----腹直筋
- 足関節伸展----下腿三頭筋
- × 肩関節外転の主導筋は、三角筋、棘上筋であり、上腕二頭筋は協力筋である。
- × 手関節屈曲の主導筋は、橈側手根屈筋、尺側手根屈筋である。上腕三頭筋は、肘関節伸展などの主導筋である。
- 〇 股関節屈筋の主導筋は、大殿筋、腸腰筋である。
- × 股関節伸展の主導筋は、大殿筋、半腱様筋、大腿二頭筋であり、腹直筋は、胸腰部前屈などの主導筋である。
- × 足関節伸展の主導筋は、前脛骨筋であり、下腿三頭筋は、足関節底屈の主導筋である。
【 解答:3 】
- 毛髪
- 耳介
- 鼻腔
- 手指
- 足趾(指)
- 糖尿病になると、末梢神経に血液を運ぶ毛細血管が損傷を受けることから自律神経や感覚・運動をつかさどる神経に障害が現れる。とくに足の末端などに、足のしびれ、指先の痛み、足がつる、こむら返りが起きやすい、感覚が鈍る、傷が治りにくいなどの症状が現れる。利用者の身支度の際には、毛髪、顔、手指などと異なり、普段は注視することの少ない足・指は、注意深く観察する必要がある。
【 解答:5 】
- 筋肥大
- 高血圧
- 頻脈
- 褥瘡
- 躁病(mania)
- 廃用症候群とは、寝たきりなど、安静が続いたり、活動性が低下することにより生じるものである。
- × 筋肥大とは、筋肉が太くなることであり、安静が続くと一般に筋肉は細くなる。
- × 体を動かすことで血圧は上昇するが、動脈硬化などによっても高血圧の症状が起きる。安静の状態では、一般に血圧は上昇しない。
- × 頻脈とは、心拍数が増加することであり、安静状態では、一般に心拍数は上昇しない。
- 〇 廃用症候群の代表的なものである。
- × 気分障害の一つが躁病であり、気分が異常に高揚して、支離滅裂な言動を発する状態になる。安静状態と躁病は関連性が薄いといえる。
【 解答:4 】
- 甲状軟骨
- 口蓋垂
- 喉頭蓋
- 口蓋扁桃
- 食道
- 喉頭蓋とは、喉頭の上縁部分で、嚥下時に気管に蓋をする働きをして誤嚥を防止している。
【 解答:3 】
- 胃潰瘍(gastric ulcer)
- 尿毒症(uremia)
- 痛風(gout)
- 脂質異常症(dyslipidemia)
- 狭心症(angina pectoris)
- × 辛いものなどの刺激物は避けなければならない。
- 〇 設問の通り
- × ビールや甘い飲み物は制限が必要である。
- × 高カロリー、高脂肪の食事摂取は控えなければならない。
- × 狭心症は、糖尿病、脂質異常症、高血圧などで血管内腔が狭くなることにより起こる動脈硬化が原因であるが、たんぱく質の摂取を控える必要はない。
【 解答:2 】
- 毛細血管の拡張
- 関節への負担の軽減
- 下肢のむくみの軽減
- 体重による負担の軽減
- 老廃物の排泄の促進
- 静止している水中において働く圧力が静水圧である。入浴時にはお湯の水圧が全身にかかることで、血液やリンパの流れをよくして、肝臓や脾臓の機能を活発にする効果がある。選択肢のなかでは、3.が最も適切である。
【 解答:3 】
- 大腸の蠕動運動の低下
- 過敏性腸症候群(irritable bowel syndrome)
- 自律神経の失調
- 排便反射の低下
- 大腸がん(colorectal cancer)
- 〇 弛緩性便秘とは、筋肉の衰えにより腸の運動が鈍くなって起きる便秘のことである。
- × 過敏性腸症候群とは、腸の運動及び分泌機能の異常で起こる原因不明の病気であるが、弛緩性便秘の原因ではない。
- × 弛緩性便秘の原因ではない。
- × 排便反射の低下が起きると便秘の原因となるが、弛緩性便秘の原因ではない。
- × 弛緩性便秘の原因ではない。
【 解答:1 】
- 脱水
- 副交感神経優位
- 前立腺肥大症(prostatic hypertrophy)
- ビタミンC(vitamin C)の過剰摂取
- 糖尿病(diabetes mellitus)
- × 脱水状態では、尿量は減少する。
- × 副交感神経は、修復や休息、リラックスする神経であり、体の疲れをいやす働きをする。多尿の原因とはならない。
- × 前立腺肥大症とは、前立腺の内側部分が腫大することであり、尿道が圧迫されて排尿困難などを起こす。
- × 多尿の原因にはならない。
- 〇 糖尿病では、血中ブドウ糖が増加して尿にあふれ出し、尿の浸透圧が上昇して尿量が増える場合がある。
【 解答:5 】
- ヒトは下垂体に体内時計がある。
- 抗ヒスタミン薬は覚醒作用がある。
- 睡眠は深さよりも長さが重要となる。
- レム睡眠は30 分ごとに繰り返し出現する。
- 最も深い眠りの段階はノンレム睡眠である。
- × 体内時計は、脳の視交叉上核にある。
- × 眠気・口渇感などを誘発する。
- × 質の高い睡眠とは、睡眠時間ではなく、深い眠りを短時間でも取ることが重要である。
- × 約90分ごとに繰り返し出現する。
- 〇 設問の通り
【 解答:5 】
- 入眠障害とは,眠りが浅く途中で何度も目が覚めることである。
- レストレスレッグス症候群(restless legs syndrome)は,早朝覚醒の原因となる。
- 睡眠が不足すると,副交感神経が活発になる。
- 肥満は,睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome)の原因となる。
- 周期性四肢運動障害は,睡眠中に大声の寝言や激しい動作を伴う。
- × 横になってもなかなか寝付けないのが入眠障害である。
- × レストレスレッグス症候群とは、夜、安静時に、脚を中心にむずむずするなどの不快感が生じて眠れない状態になるものであり、むずむず脚症候群とも呼ばれる。
- × 交感神経が活発になる。
- 〇 設問の通り
- × 周期性四肢運動障害とは、睡眠中に手や脚に痙攣が起こり、眠りが中断される睡眠障害である。
【 解答:4 】
Fさんの今の心情を,キューブラー・ロス(Kubler-Ross, E.)の提唱した心理過程の第1 段階に当てはめた表現として,適切なものを1 つ選びなさい。
- 「病気を治すためなら,財産を全部使ってもいい」
- 「なぜ私だけが病気になって,死ななければならないのか」
- 「診断は何かの間違いで,とても信じられない」
- 「死は誰にでも訪れる自然なことだから,受け入れよう」
- 「末期がんなら,何をしてもどうせ無駄だ」
- キューブラー・ロスは、死の需要のプロセスである「死の5段階説」と唱えた。
- 第1段階:否認
- 自らの命が危機にあり、余命があとわずかである事実を理解しようとするが、感情的にその事実を否認している段階。
- 第2段階:怒り
- 「なぜ、自分が」という、死に選ばれたことへの強い反発がある。
- 第3段階:取引
- 死ぬことはわかったが、もう少し待ってほしい。財産を寄付したり、これまでの行為も改めるといった取引をしようとする。
- 第4段階:抑うつ
- 神や仏に祈っても、死を回避できないことを悟る段階。悲観と絶望に打ちひしがれ、憂鬱な気分になる。
- 第5段階:需要
- 生命が死んでいくことは自然なことだと、死を受け入れる。
【 解答:3 】
Gさん(75 歳,男性)は,妻と穏やかに暮らしていた。ドライブが趣味で,妻が買い物に行くときは送り迎えをした。妻の買い物がない日には,いつも近くのUコミュニティセンターで,仲間たちと囲碁や将棋をしていた。そんなGさんが,半年前からUコミュニティセンターに行かない日が多くなり,家の中をうろうろしたり,妻に買い物に行く時間を何度も確認し,車の鍵を探しまわることが多くなった。2 か月ほど前,買い物の後で家に帰る道が分からなくなり,同じ道を行ったり来たりしているので,妻が,「次の路地に入ってください」と言うと,「分かっとる」と大声を出した。家に到着すると,「今年は免許更新の年だ」と言った。心配した妻が,かかりつけのH医師にGさんの診察を依頼した。アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)と診断され,その後,要介護1 と認定された。現在,訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用し,妻は訪問介護員(ホームヘルパー)がいる間に買い物に出かけている。
- 高齢者生活福祉センター
- 地域活動支援センター
- 市町村保健センター
- 認知症コールセンター
- 認知症介護研究・研修センター
- × 高齢者生活福祉センターとは、一人暮らしや夫婦のみの高齢者が自立した生活を維持できるように、生活援助員等が支援を行う入居施設である。
- × 地域活動支援センターとは、働くことが困難な障害者の活動をサポートする福祉施設である。
- × 市町村保健センターは、市町村レベルの地域における母子保健・老人保健の拠点として設けられた。
- 〇 認知症コールセンターとは、認知症の本人や家族が気軽に利用できる電話相談事業である。
- × 認知症介護研究・研修センターとは、認知症のケアなどについての研修や研究を行う専門機関である。
【 解答:4 】
Gさん(75 歳,男性)は,妻と穏やかに暮らしていた。ドライブが趣味で,妻が買い物に行くときは送り迎えをした。妻の買い物がない日には,いつも近くのUコミュニティセンターで,仲間たちと囲碁や将棋をしていた。そんなGさんが,半年前からUコミュニティセンターに行かない日が多くなり,家の中をうろうろしたり,妻に買い物に行く時間を何度も確認し,車の鍵を探しまわることが多くなった。2 か月ほど前,買い物の後で家に帰る道が分からなくなり,同じ道を行ったり来たりしているので,妻が,「次の路地に入ってください」と言うと,「分かっとる」と大声を出した。家に到着すると,「今年は免許更新の年だ」と言った。心配した妻が,かかりつけのH医師にGさんの診察を依頼した。アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)と診断され,その後,要介護1 と認定された。現在,訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用し,妻は訪問介護員(ホームヘルパー)がいる間に買い物に出かけている。
- 車の鍵を隠すことを勧める。
- Gさんに断りなく車を処分することを勧める。
- 「免許更新期間は過ぎました」とGさんに言うように勧める。
- 近くの警察署に相談することを勧める。
- 「あなたの運転は怖いから乗りません」とGさんに言うように勧める。
- 道路交通法の改正によって、一定の病気症状があり、車の運転に支障を及ぼす可能性のあるものが、免許の取得や更新時に病状を虚偽申告した場合に罰則が設けられた。また、病気の症状がある患者の診断結果を公安委員会に届け出ることができるようになった。さらに、交通事故を起こした運転者が一定の病気に該当すると疑われる場合は、専門医の診断による取消処分を待たずに、暫定的な免許の停止措置ができるようになった。運転免許センターなどでは、認知症等に関する運転免許の相談を受け付けており、警察署に相談をすることが適切である。
【 解答:4 】
Gさん(75 歳,男性)は,妻と穏やかに暮らしていた。ドライブが趣味で,妻が買い物に行くときは送り迎えをした。妻の買い物がない日には,いつも近くのUコミュニティセンターで,仲間たちと囲碁や将棋をしていた。そんなGさんが,半年前からUコミュニティセンターに行かない日が多くなり,家の中をうろうろしたり,妻に買い物に行く時間を何度も確認し,車の鍵を探しまわることが多くなった。2 か月ほど前,買い物の後で家に帰る道が分からなくなり,同じ道を行ったり来たりしているので,妻が,「次の路地に入ってください」と言うと,「分かっとる」と大声を出した。家に到着すると,「今年は免許更新の年だ」と言った。心配した妻が,かかりつけのH医師にGさんの診察を依頼した。アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)と診断され,その後,要介護1 と認定された。現在,訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用し,妻は訪問介護員(ホームヘルパー)がいる間に買い物に出かけている。
- 短期入所療養介護
- 通所リハビリテーション
- 通所介護(デイサービス)
- 認知症対応型通所介護
- 訪問看護
- 〇 短期入所療養介護は、利用者の孤立感の解消や心身機能の維持回復などのほか、家族の介護の負担軽減などを目的として、ショートステイのサービスを行っている。
- × 通所リハビリテーションとは、利用者が日帰りで施設に通い、食事や入浴、生活機能向上のための機能訓練や口腔機能向上サービスなどを受けるものである。
- × 通所介護とは、利用者が施設に通って、レクリエーションを行ったり、食事・入浴等の支援を受けるサービスである。
- × 認知症対応型通所介護とは、認知症の利用者が施設に通って、専門的なケアを受けるサービスである。
- × 訪問看護とは、看護師などが居宅を訪問して、主治医の指示や連携により行う漢語である。
【 解答:1 】
Jさん(80 歳,女性)は3 年前にレビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)と診断され,要介護3 と認定された。次第に徘徊することが多くなって,夫(88 歳)が介護することは難しくなり,現在は認知症対応型共同生活介護(グループホーム)を利用している。Jさんは,「先生が怖い顔をしてあっちから歩いてくる」など,実際にはないことを口にしていた。Jさんはグループホームから出て行き,Vコンビニエンスストアで発見されたことが1 回ある。家族の了解を得て,GPS追跡機をJさんの身に着けてもらうことにした。また,地域のネットワークを活用して,Jさんが発見されたVコンビニエンスストアの店員,地域の民生委員,自治会,老人クラブなどに呼びかけ,一人で歩いているJさんを見かけたときは,グループホームに連絡を入れてもらうようにした。一方で,介護福祉職は,Jさんが外出したいときには,付き添って外出していた。
- 感情失禁
- 奇異行動
- 無動
- 無言
- 幻視
- × 感情失禁とは、些細なことで大喜びしたり激怒するなど感情をコントロールすることができない状態をいう。
- × 奇異行動とは、規制を発したり、異常な行動をすることである。
- × 無動とは、動きが遅くなったり、少なくなったりする状態をいう。
- × 無言とは、構音障害や失語症ではないのに、全くしゃべらない状態をいう。
- 〇 幻視とは、実際にはないものが、あるように見えることであり、Jさんが「先生が怖い顔をしてあっちから歩いてくる」というのが幻視である。
【 解答:5 】
Jさん(80 歳,女性)は3 年前にレビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)と診断され,要介護3 と認定された。次第に徘徊することが多くなって,夫(88 歳)が介護することは難しくなり,現在は認知症対応型共同生活介護(グループホーム)を利用している。Jさんは,「先生が怖い顔をしてあっちから歩いてくる」など,実際にはないことを口にしていた。Jさんはグループホームから出て行き,Vコンビニエンスストアで発見されたことが1 回ある。家族の了解を得て,GPS追跡機をJさんの身に着けてもらうことにした。また,地域のネットワークを活用して,Jさんが発見されたVコンビニエンスストアの店員,地域の民生委員,自治会,老人クラブなどに呼びかけ,一人で歩いているJさんを見かけたときは,グループホームに連絡を入れてもらうようにした。一方で,介護福祉職は,Jさんが外出したいときには,付き添って外出していた。
- グループホームで帰ってくるのを待つ。
- 休暇中の職員全員に出勤してもらう。
- 地域のネットワークに協力を依頼する。
- Jさん宅に探しに行く。
- VコンビニエンスストアでJさんが来るのを待つ。
- 地域の住民からJさんを見かけたという連絡が入っており、早急にJさんを保護する必要があるが、最も素早く対応できるのは地域のネットワークに協力を依頼することである。
【 解答:3 】
Jさん(80 歳,女性)は3 年前にレビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)と診断され,要介護3 と認定された。次第に徘徊することが多くなって,夫(88 歳)が介護することは難しくなり,現在は認知症対応型共同生活介護(グループホーム)を利用している。Jさんは,「先生が怖い顔をしてあっちから歩いてくる」など,実際にはないことを口にしていた。Jさんはグループホームから出て行き,Vコンビニエンスストアで発見されたことが1 回ある。家族の了解を得て,GPS追跡機をJさんの身に着けてもらうことにした。また,地域のネットワークを活用して,Jさんが発見されたVコンビニエンスストアの店員,地域の民生委員,自治会,老人クラブなどに呼びかけ,一人で歩いているJさんを見かけたときは,グループホームに連絡を入れてもらうようにした。一方で,介護福祉職は,Jさんが外出したいときには,付き添って外出していた。
- Jさんの居室に鍵をかけ,居室の中で過ごしてもらう。
- 無断外出がたくさんの人に迷惑がかかることを伝え,反省を促す。
- Jさんの1 日の生活リズムを再確認する。
- グループホームの利用をやめるように勧める。
- 今後,出かけるときは,職員に声をかけるように伝える。
- 徘徊には何らかの原因があり、Jさんに注意をしたり、指示をしても逆効果となる場合がある。部屋に閉じ込めるのではなく、安全が確保できる範囲で自由に歩くことも症状の緩和につながる。Jさんに対しては、トイレの時間を決めて誘導したり、散歩をするなど、生活リズムを見直すことが適切である。
【 解答:3 】
Kさん(46 歳,男性)は,1年前,事故が原因で全盲となった。失明当初は,自宅にひきこもってしまい,妻と離婚し,仕事も辞めてしまった。その後,なんとか元の自分の生活を取り戻したいと思って,総合リハビリテーションセンターを利用し始めたが,初めは,受傷による心理的な影響が大きく,積極的に訓練に参加することができなかった。
- 他の視覚障害者も頑張っていることを伝える。
- 1 日でも早く一人で歩くことができるように励ます。
- センター内の視覚障害者の集いへの参加を勧める。
- 障害者スポーツへの参加を勧める。
- 経済的な支援やサービスに関する制度について説明する。
- Kさんは失明したことによる悩みを抱えており、励ましは逆効果ともなりかねない。また、障害者スポーツに取り組むこともKさんの状況では困難と考えられる。視覚障害者の集いに参加して、悩みを共有して励ましあう仲間ができることで、Kさんの心が開かれる可能性がある。
【 解答:3 】
Kさん(46 歳,男性)は,1年前,事故が原因で全盲となった。失明当初は,自宅にひきこもってしまい,妻と離婚し,仕事も辞めてしまった。その後,なんとか元の自分の生活を取り戻したいと思って,総合リハビリテーションセンターを利用し始めたが,初めは,受傷による心理的な影響が大きく,積極的に訓練に参加することができなかった。
- 話したり,手で触れたりしてコミュニケーションを図る。
- 読話を用いてコミュニケーションを図る。
- 点字を用いてコミュニケーションを図る。
- Kさんの話をうなずきながら聞く。
- 「あれ」,「これ」という指示代名詞を用いてコミュニケーションを図る。
- 〇 全盲のKさんに対しては、話すだけではなく、手で触れるコミュニケーションも有効である。
- × 読話とは、口の動きを見て、話の内容を理解することである。
- × 失明して1年のKさんには、点字によるコミュニケーションは困難である。
- × 全盲のKさんに対しては、うなずいたり、「あれ」「これ」という表現ではコミュニケーションは図れない。
- × 上記解説の通り。
【 解答:1 】
Kさん(46 歳,男性)は,1年前,事故が原因で全盲となった。失明当初は,自宅にひきこもってしまい,妻と離婚し,仕事も辞めてしまった。その後,なんとか元の自分の生活を取り戻したいと思って,総合リハビリテーションセンターを利用し始めたが,初めは,受傷による心理的な影響が大きく,積極的に訓練に参加することができなかった。
- 盲導犬がそばにいれば困ることはないので,視覚障害者に話しかけないでほしい。
- 仕事中の盲導犬に声をかけて励ましてほしい。
- 仕事中の盲導犬に水や食べ物を与えてほしい。
- 盲導犬が通路をふさぐなどの困った行動をしていても,黙って見ていてほしい。
- 盲導犬がハーネス(harness)をつけているときは,仕事中なので見守ってほしい。
- ハーネスとは盲導犬が体につける白い胴輪であり、盲導犬が仕事中であることを示している。盲導犬がハーネスを付けているときは、盲導犬が混乱しないように、声をかけたり、合図をしたり、食べ物を与えたりしてはならない。しかし、状況に応じて視覚障害者に話しかけることまで避ける必要はない。
【 解答:5 】
Lさん(45 歳,男性)は30 歳の頃,統合失調症(schizophrenia)と診断された。両親と弟がいるが,関係が悪く,現在は両親の家の近くにアパートの一室を借りて住んでいる。精神状態が悪くなると,誰かが襲ってくると思い込み,部屋から一歩も出ることができなくなる。その結果,部屋の中はゴミがいっぱいで,Lさんが寝る場所以外はゴミで埋められていた。心配した母親は相談支援専門員に状況を話した。相談支援専門員が,Lさんに障害支援区分の認定を受けてもらったところ,区分3 と判定された。A訪問介護員が派遣されることになった。LさんはA訪問介護員が部屋に入ることは受け入れたが,家事の支援は受け入れなかった。A訪問介護員は粘り強くLさんの話を聞き,「Lさんのいる場所と私がいる場所ぐらいは作りたい」と伝えた。その結果,Lさんと一緒にゴミを少し片づけることができた。A訪問介護員は,Lさんの定期的な通院にも付き添うことができるようになった。Lさんは服薬もしっかりとするようになってきた。
- 幻覚
- 妄想
- せん妄(delirium)
- 思考途絶
- 感情鈍麻
- × 幻覚とは、実際にないものが感覚として感じられることである。
- 〇 妄想とは、明らかに誤った内容だが信じ込んでしまうことである。Lさんの場合は、「襲われる」といった迫害妄想である。
- × せん妄とは、意識混濁に加えて幻覚や錯覚がみられるような状態である。
- × 思考途絶とは、思考が突然止まってしまう状態をいう。
- × 感情鈍麻とは、喜怒哀楽や愛憎好悪などといった感情が鈍る状態をいう。
【 解答:2 】
Lさん(45 歳,男性)は30 歳の頃,統合失調症(schizophrenia)と診断された。両親と弟がいるが,関係が悪く,現在は両親の家の近くにアパートの一室を借りて住んでいる。精神状態が悪くなると,誰かが襲ってくると思い込み,部屋から一歩も出ることができなくなる。その結果,部屋の中はゴミがいっぱいで,Lさんが寝る場所以外はゴミで埋められていた。心配した母親は相談支援専門員に状況を話した。相談支援専門員が,Lさんに障害支援区分の認定を受けてもらったところ,区分3 と判定された。A訪問介護員が派遣されることになった。LさんはA訪問介護員が部屋に入ることは受け入れたが,家事の支援は受け入れなかった。A訪問介護員は粘り強くLさんの話を聞き,「Lさんのいる場所と私がいる場所ぐらいは作りたい」と伝えた。その結果,Lさんと一緒にゴミを少し片づけることができた。A訪問介護員は,Lさんの定期的な通院にも付き添うことができるようになった。Lさんは服薬もしっかりとするようになってきた。
- 居宅介護
- 同行援護
- 生活介護
- 自立訓練
- 療養介護
- 〇 居宅介護とは、居宅において、入浴、排せつ、食事等の介護、その他の生活全般にわたる援助を行うことである。
- × 同行援護とは、視覚障害によって移動が困難な障害者を、外出時に同行して援助を行うことである。
- × 生活介護とは、入浴、排せつ及び食事等の介護、日常生活上の支援を行うことである。
- × 自立訓練とは、知的障害又は精神障害を有する障害者に対して、入浴、排泄及び食事等の自立した日常生活を営むために必要な訓練、相談及び助言等の支援を行うことである。
- × 療養介護とは、日常生活上の世話、その他、必要な医療及び常時介護を要する障害者に対して、医学的管理のもとにおける介護、日常生活上の世話などを行うことである。
【 解答:1 】
Lさん(45 歳,男性)は30 歳の頃,統合失調症(schizophrenia)と診断された。両親と弟がいるが,関係が悪く,現在は両親の家の近くにアパートの一室を借りて住んでいる。精神状態が悪くなると,誰かが襲ってくると思い込み,部屋から一歩も出ることができなくなる。その結果,部屋の中はゴミがいっぱいで,Lさんが寝る場所以外はゴミで埋められていた。心配した母親は相談支援専門員に状況を話した。相談支援専門員が,Lさんに障害支援区分の認定を受けてもらったところ,区分3 と判定された。A訪問介護員が派遣されることになった。LさんはA訪問介護員が部屋に入ることは受け入れたが,家事の支援は受け入れなかった。A訪問介護員は粘り強くLさんの話を聞き,「Lさんのいる場所と私がいる場所ぐらいは作りたい」と伝えた。その結果,Lさんと一緒にゴミを少し片づけることができた。A訪問介護員は,Lさんの定期的な通院にも付き添うことができるようになった。Lさんは服薬もしっかりとするようになってきた。
- 両親と話し合い,一緒に住むこと
- 仕事を見つけるために,公共職業安定所(ハローワーク)に行くこと
- 地域活動支援センターの利用
- 共同生活援助(グループホーム)の利用
- 継続的な服薬管理のための短期間の入院
- × Lさんは、両親、弟の関係が悪く、アパートに住んでおり、両親と済むという提案は不適切である。
- × Lさんは、ゴミを少し片付けることができた状態であり、仕事を始められる状態ではない。
- 〇 地域活動支援センターとは、障害によって働くことが困難な障害者の日中の活動をサポートする福祉施設であり、Lさんが受けられるサービスとして最も適切である。
- × Lさんは、A訪問介護員が部屋に入ることは受け入れたが、家事の支援は受け入れなかったとあることから、共同生活援助の利用は不適切である。
- × Lさんは、服薬もしっかりとするようになってきたとあることから、継続的な服薬管理のための短期間の入院は、不要である。
【 解答:3 】