次の事例を読んで、問題118から問題120までについて答えなさい。
事例
Fさん(78歳、女性、要介護4)は料理上手な専業主婦であったが、4年前にアルツハイマー型の認知症と診断された。その後も、夫の介護を受けて在宅生活を送っていた。一年程前から徘徊(はいかい)が激しくなり、介護への抵抗や失禁も見られるようになった。在宅生活の継続が難しくなり、3か月前に、ユニットケアを行っている介護老人福祉施設に入所した。昼夜逆転気味の生活で、夜間はユニット内を歩き回って降り、他の利用者の部屋に入ったりするなど落ち着かず、なかなか寝ようとしない。昼間は自分の部屋でボーっとしていることが多い。以前は入浴が好きであったが、施設では入浴や着替えを嫌がり、介護職員に対して暴言を吐いたり叩(たた)いたりして、激しく抵抗する。失禁して汚れた下着をタンスにいれてしまう。まれに機嫌良く入浴したり、トイレで排泄したりすることもある。
Fさんの介護に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
- Fさんの思いで話を聞いたり、料理クラブなど趣味活動への参加をすすめた。
- 介護職員に対しての暴言や抵抗は、その都度厳しく注意した。
- 夜間、他の利用者の部屋に入ったので、介護職員の部屋で一緒にお茶を飲むなどして落ち着かせた。
- Fさんの訴えを根気よく聞くことにより、心身の状況を把握するとともに情緒の安定を図った。
| A | B | C | D |
1 | ○ | ○ | ○ | × |
2 | ○ | × | ○ | ○ |
3 | ○ | × | × | ○ |
4 | × | ○ | ○ | × |
5 | × | ○ | × | ○ |