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次の事例を読んで、問題32から問題34までについて答えなさい。
事例
Sさん(85歳、男性)は、3年前に脳梗塞を発症し、その後遺症として右片麻痺があり、車いすで移動している。食事は時間がかかるが何とか一人で食べている。しかし、排泄や入浴には介助が必要である。今までは自宅で妻(82歳)と二人暮らしであり、妻が身の回りの世話をしていたが、妻も1か月前に脳梗塞で倒れて病院に入院した。妻は倒れたときから意識障害があり、大きな声のするほうに視線が動く程度で、発語することはない。子供は二人いるがどちらも遠方に住んでいて、Sさんの世話ができる状態ではない。家庭での生活は継続困難となったため、妻の入院後、介護老人保健施設に入所した。Sさんは、施設での生活になかなか慣れず、他の利用者と会話することもなく、自室のベッドに横になり、ぼんやりと窓の外を眺めていることが多い。Sさんに声をかけると、「病院に面会に行きたい。自分も妻と同じ病院に入院し、妻の世話を少しでもしてやりたい。そして早く自宅に戻って今まで通りの生活をしたい」と強く訴えている。
Sさんへの援助に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
  1. Sさんとの会話の中で、妻が行っていた身体介護の仕方などを話題にする。
  2. 散歩に誘うなどして、信頼関係の形成に努める。
  3. Sさんがぼんやりしているのは、脳梗塞の病状悪化であると判断し、二人の子供に伝える。
  4. Sさんの身体苦痛だけでなく、精神的苦痛や願いについても理解するよう努める。
1×
2×
3××
4××
5××

    【 正答:2 】