エラーを防ぐため、ブラウザの戻る機能ではなく、『問題へ戻る』ボタンで戻ってください。
訪問介護に関する次の事例を読んで、問題32から問題34までについて答えなさい。
事例
Eさん(女性、85歳)は、20年前に夫と死別した。現在、近くに住んでいる孫が時々訪れている。両下肢筋力低下、骨粗しょう症のため以前腰椎の圧迫骨折をしたことがあるが、伝い歩きは可能で自室近くにあるトイレには自分で行っている。視力・聴力にも問題はないが、意思疎通がはかれないことがしばしばある。要介護3と認定されており、毎日訪問介護を利用しながらアパートで一人暮らしを続けている。ある冬の寒い日、いつものようにP訪問介護員(以下「P介護員」という)が訪問すると、トイレからEさんのベッドまで床や手すりが便で汚れていた。Eさんは、ベッドの中で毛布にくるまって横になっていたが、P介護員が声をかけると、「今日は寒いのに、のりちゃん(緊急連絡先の孫の名前)よう来たねぇ」と返事が返ってきた。
次の記述のうち、P介護員がEさんにとるべき態度として、最も適切なものを一つ選びなさい。
  1. 「のりちゃんではありません。介護員のPです」と、Eさんに自分の顔を確認してもらう。
  2. 「お部屋中ひどく汚れていますよ。どうしてこんなことをしたのですか」と、Eさんに理由を直接聞く。
  3. 「今朝も寒かったですね。具合はいかがですか」と、Eさんの言ったことを受け止める。
  4. 認知症の疑いがあるので、すぐに改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDSR)を実施してみる。
  5. Eさんがひどく汚れているため、清潔にする事が優先であり、Eさんとの会話は後にする。

    【 正答:3 】