[ 事例 ]
5年前に介護老人福祉施設に入所したHさん(87歳、女性)は、入所当初は移動には車いすの介助が必要であった。しかい、現在では車いすを自分で操作して移動し、何かにつかまれば2~3歩は歩行可能で、移乗と排泄は自立している。Hさんは歌が好きで社交的である。最近は視力と下肢の筋力の衰えが目立ち始めた。また、1ヶ月前には同じ年で仲の良かった友人が亡くなった。Hさんは睡眠薬を服用するようになり、今日の明け方、入所後初めて失禁してしまった。Hさんは「こんなことになってしまって…」と泣きくずれた。
泣いているHさんへの共感的な声かけとして、最も適切なものを一つ選びなさい。
- 「泣くほど大変なことではないですよ」
- 「泣きたいほどつらいのですね」
- 「みんなが頼りにしていますから頑張りましょう」
- 「泣かれると私もつらいです」
- 「みなさんも同じですよ」
【 正答:2 】