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【事 例】
Gさん(75 歳,男性)は,妻と穏やかに暮らしていた。ドライブが趣味で,妻が買い物に行くときは送り迎えをした。妻の買い物がない日には,いつも近くのUコミュニティセンターで,仲間たちと囲碁や将棋をしていた。そんなGさんが,半年前からUコミュニティセンターに行かない日が多くなり,家の中をうろうろしたり,妻に買い物に行く時間を何度も確認し,車の鍵を探しまわることが多くなった。2 か月ほど前,買い物の後で家に帰る道が分からなくなり,同じ道を行ったり来たりしているので,妻が,「次の路地に入ってください」と言うと,「分かっとる」と大声を出した。家に到着すると,「今年は免許更新の年だ」と言った。心配した妻が,かかりつけのH医師にGさんの診察を依頼した。アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)と診断され,その後,要介護1 と認定された。現在,訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用し,妻は訪問介護員(ホームヘルパー)がいる間に買い物に出かけている。
妻は,Gさんのことが心配でなかなか自宅を空けることができない。妻が自宅から気軽に相談できる機関として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
  1. 高齢者生活福祉センター
  2. 地域活動支援センター
  3. 市町村保健センター
  4. 認知症コールセンター
  5. 認知症介護研究・研修センター

【 正答:4 】

解説

  1. × 高齢者生活福祉センターとは、一人暮らしや夫婦のみの高齢者が自立した生活を維持できるように、生活援助員等が支援を行う入居施設である。
  2. × 地域活動支援センターとは、働くことが困難な障害者の活動をサポートする福祉施設である。
  3. × 市町村保健センターは、市町村レベルの地域における母子保健・老人保健の拠点として設けられた。
  4. 〇 認知症コールセンターとは、認知症の本人や家族が気軽に利用できる電話相談事業である。
  5. × 認知症介護研究・研修センターとは、認知症のケアなどについての研修や研究を行う専門機関である。