【事 例】
Kさん(46 歳,男性)は,1年前,事故が原因で全盲となった。失明当初は,自宅にひきこもってしまい,妻と離婚し,仕事も辞めてしまった。その後,なんとか元の自分の生活を取り戻したいと思って,総合リハビリテーションセンターを利用し始めたが,初めは,受傷による心理的な影響が大きく,積極的に訓練に参加することができなかった。
Kさんとのコミュニケーションを図るためのセンターの介護福祉職の対応として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- 話したり,手で触れたりしてコミュニケーションを図る。
- 読話を用いてコミュニケーションを図る。
- 点字を用いてコミュニケーションを図る。
- Kさんの話をうなずきながら聞く。
- 「あれ」,「これ」という指示代名詞を用いてコミュニケーションを図る。
【 正答:1 】
解説
- 〇 全盲のKさんに対しては、話すだけではなく、手で触れるコミュニケーションも有効である。
- × 読話とは、口の動きを見て、話の内容を理解することである。
- × 失明して1年のKさんには、点字によるコミュニケーションは困難である。
- × 全盲のKさんに対しては、うなずいたり、「あれ」「これ」という表現ではコミュニケーションは図れない。
- × 上記解説の通り。