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【事 例】
Kさん(46 歳,男性)は,1年前,事故が原因で全盲となった。失明当初は,自宅にひきこもってしまい,妻と離婚し,仕事も辞めてしまった。その後,なんとか元の自分の生活を取り戻したいと思って,総合リハビリテーションセンターを利用し始めたが,初めは,受傷による心理的な影響が大きく,積極的に訓練に参加することができなかった。
センターの介護福祉職のアドバイスなどもあり,Kさんは徐々に歩行訓練,日常生活動作訓練,点字訓練,音声ソフトを導入したパソコンの訓練等を行うことができるようになった。また,Kさんは,比較的早く,盲導犬と生活する訓練を受け,現在,盲導犬と一緒に自宅で生活することが可能になった。Kさんがいつも相談に行っている地域活動支援センターの職員から盲導犬とその利用者への接し方について一般の人に話してほしいと依頼された。Kさんが話す内容として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
  1. 盲導犬がそばにいれば困ることはないので,視覚障害者に話しかけないでほしい。
  2. 仕事中の盲導犬に声をかけて励ましてほしい。
  3. 仕事中の盲導犬に水や食べ物を与えてほしい。
  4. 盲導犬が通路をふさぐなどの困った行動をしていても,黙って見ていてほしい。
  5. 盲導犬がハーネス(harness)をつけているときは,仕事中なので見守ってほしい。

【 正答:5 】

解説

ハーネスとは盲導犬が体につける白い胴輪であり、盲導犬が仕事中であることを示している。盲導犬がハーネスを付けているときは、盲導犬が混乱しないように、声をかけたり、合図をしたり、食べ物を与えたりしてはならない。しかし、状況に応じて視覚障害者に話しかけることまで避ける必要はない。