Dさん(42 歳,男性)は,営業の仕事をしていた。休日に趣味のサイクリングの最中,交通事故に遭った。脊髄を損傷し,対麻痺の状態になり,車いすで移動する生活になった。Dさんに関する次の記述のうち,ICF(International Classification of Functioning,Disability and Health:国際生活機能分類)における「心身機能・身体構造」と「活動」の関係を示すものとして,適切なものを1 つ選びなさい。
- 移動に車いすを使う生活になり,退職することになった。
- 上肢は自由に動かせる状態であり,車いすで移動できるようになった。
- 玄関の周りをバリアフリーにすることで,一人で外出できるようになった。
- サイクリングの楽しさを忘れられず,車いすマラソンに取り組む準備を始めた。
- 脊髄損傷のために,排尿のコントロールが困難になった。
【 正答:2 】
解説
- × 退職は、環境因子であり、参加に当たる。
- 〇 上肢が動かせることは、心身機能・身体構造に当たり、車いすでの移動は、活動・参加に当たる。
- × 玄関の周りをバリアフリーにすることは、環境因子であり、活動に当たる。
- × サイクリングの楽しさは、環境因子であり、活動に当たる。
- × 脊髄損傷と排尿は、環境因子と個人因子であり、身体構造と健康状態に当たる。