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【事 例】
Fさん(74 歳,男性,要介護3 )は,長女(45 歳)とその息子(15 歳)の3 人で暮らしている。Fさんは10 年前,パーキンソン病(Parkinson disease)と診断された。ADL(Activities of Daily Living:日常生活動作)全般に,動作がゆっくりで時間がかかる。Fさんは大柄だが,長女は小柄でやせており,入浴介助が難しい。訪問介護(ホームヘルプサービス)を週3 回(入浴介助,長女が留守の時の調理),通所リハビリテーションを週1 回,配食サービスを週1 回利用している。居宅介護サービス計画の方針は,Fさんの体調に考慮しながら,住み慣れた自宅で安心して暮らせるように支援することである。ある日,長女から,「お弁当を食べていないことが時々ある」「お父さんが重くて腰が痛い」「そろそろ施設入所も考えている」と話があった。訪問介護員(ホームヘルパー)は,Fさんの声が小さく,言葉がはっきりせず聞き取りにくくなったと感じている。
訪問介護員(ホームヘルパー)は,居宅介護サービス計画の変更を提案したいと考えている。

Fさんの主観的情報を得る方法として,正しいものを1 つ選びなさい。

  1. 体重を測定する。
  2. Fさんの考えを聞く。
  3. 食事摂取量を確認する。
  4. 表情から気持ちを推測する。
  5. 長女に息子の協力の有無を聞く。

【 正答:2 】

解説

居宅介護サービス計画の変更に際しては、推測ではなく、利用者本人の意思をきちんと確認して、できる限り本人の希望に沿ったサービス計画にすることが望ましい。体重測定、食事摂取量の確認は、サービス計画の変更時だけでなく、普段から留意しなければならない事項である。