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A君は,積み木を飛行機に見立ててB君と遊んでいた。大人がA君とB君の目の前で,おやつのジュースを一人150 ml ずつになるように計った。しかし,同じ大きさのコップがなかったので,それぞれ形の違うコップに入れて与えた。A君にジュースを入れたコップを渡したところ,A君は,「B君の方が量が多い」と言って泣き出した。

ピアジェ(Piaget, J.)によるA君の認知発達段階として,適切なものを1 つ選びなさい。

  1. 形式的操作期
  2. 感覚運動期
  3. 前操作期
  4. 再接近期
  5. 具体的操作期

【 正答:3 】

解説

スイスの心理学者ピアジェの発達段階説では、子供の発達段階を次の4つに分けている。
  1. 感覚運動期:0~2歳、物の永続性を理解するようになる。
  2. 前操作期:2~7歳、精神的なシンボルを用いて、自分の環境を分析するようになる。
  3. 具体的操作期:7~12歳、数や量の保存概念が成立し、可逆的操作も行えるようになる。
  4. 形式的操作期:12歳以降、形式的な思考操作や抽象的な思考操作ができるようになる。
4.に関しては、ピアジェではなく、マーラーが唱えた「乳幼児発達論」であり、子供が15~24か月の時期(再接近期)は、母親と離れていることによる不安や寂しさを思い出しやすく、再び分離不安を和らげるための母親への接近がみられやすくなるとしている。