問題96 Eさん(35 歳,女性)は,出産時に脳出血(cerebral hemorrhage)を起こした。現在は,片麻痺で車いすを利用し,高次脳機能障害(higher brain dysfunction)による注意障害を持ちながら,乳児を育てている。このようなEさんに対して,多職種による支援が行われることになった。Eさんにかかわる専門職とその支援の内容として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- 社会福祉主事が家事援助サービスを提供する。
- 保健師が子育て相談を行う。
- 身体障害者福祉司が治療体操を行う。
- 知的障害者福祉司が精神障害者保健福祉手帳の申請を行う。
- 介護支援専門員(ケアマネジャー)がサービス等利用計画を作成する。
【 正答:2 】
解説
- × 社会福祉主事は、福祉六法に基づき、各種行政機関で保護・援助を必要とする人のために相談・指導・援助の業務を行うが、乳児を抱えるEさんに最も適切な支援とは言えない。
- 〇 保険師は、地域で生活する乳幼児から高齢者、健康な人から病気や障害者等、あらゆる人々と地域全体の健康のため、対象や地域に応じた方法で展開する。乳幼児を抱えるEさんに最も適している。
- × 身体障害者福祉司は、身体障害者の福祉に関して福祉事務所員に技術指導を行い、身体障害者の相談・調査・更生援護の要否や種類の判断、本人への指導等の業務のうち、専門的技術が必要な仕事を行う。
- × 知的障害者福祉司は、福祉事務所や知的障害者更生相談所において知的障害者の福祉に関する相談を受け付けたり、日常生活などの指導を行うが、最も適しているとは言えない。
- × 介護支援専門員は、ケアプランを作成し、他の介護サービス事業者との連絡、調整等を取りまとめるが、最も適しているとはいえない。