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次の事例を読んで答えなさい。
〔事 例〕
Jさん(56 歳,男性)は,脳梗塞(cerebral infarction)の後遺症で,左片麻痺と高次脳機能障害(higher brain dysfunction)があるために,障害者支援施設に入所して,車いすでの生活をしている。Jさんは,現在の施設に作業活動がないことを不満に思っていて,たびたび,妻に「職業訓練や収入を得ることが目的ではなく,のんびりと楽しみながら作業がしたい」と話している。妻はどうしたらよいのか分からず介護福祉職に相談した。介護福祉職は,Jさんが利用できるプログラムについて検討した。
その結果,Jさんに合った創作的活動を取り入れたプログラムを実施することになった。

Jさんは昼食の時に上着を汚したので,居室で着替えようとしていた。Jさんは,上着を手にしたまま,どうすればよいのか分からなくなった。
このときのJさんへの介護福祉職の対応として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

  1. 着替えていないことを注意する。
  2. 着替えるまで待つ。
  3. 着替えができない理由を聞く。
  4. 着替えの動作のきっかけをつくる。
  5. 着替えの手順を細かく指示する。

【 正答:4 】

解説

Jさんは遂行機能障害であり、介護福祉職が動作のきっかけを与えなければ、次の行動ができなくなっている。Jさんにできない理由を聞いたり、細かな指示をすることは逆効果となる。