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次の事例を読んで答えなさい。
〔事 例〕
K君( 7 歳,男性)は,3歳の時に不随意運動型(アテトーゼ型(athetosis))脳性麻痺(cerebral palsy)と診断された。頸部や体幹をねじらせたり,反らせたり,上肢が伸展する運動が自分の意志とは関係なく起こってしまう不随意運動型特有の症状が現れていた。時々,筋肉の緊張が強くなり,体幹や上肢の不随意運動が大きくなることもあった。知的障害は見られず,車いすを使って,近所の小学校へ通学していた。登校・下校のときだけ母親が付き添って,教室内では車いすを何とか自分で操作して過ごしていた。言葉は努力性の発語で,聞き取りにくく,同級生と意思疎通が困難なことがしばしばあったが,慣れ親しんだ友達との会話は可能であった。

K君の小学校の夏休みが近づいた。母親は夏休み中にK君が人との交流を持てる場所がないか,K君が幼少の時から介護方法について相談していた介護福祉士であるL相談支援専門員に相談した。
L相談支援専門員が提案するサービスとして,適切なものを1 つ選びなさい。

  1. 移動支援事業
  2. 福祉型障害児入所施設
  3. 保育所等訪問支援事業
  4. 放課後等デイサービス
  5. 医療型障害児入所施設

【 正答:4 】

解説

  1. × 移動支援事業は、主に利用者の外出時の支援を行うものである。
  2. × 福祉型障害児入所施設は、保護、日常生活の指導、独立自活に必要な知識や技能の付与を行う施設であり、当面は自立を目指していないK君には不適切である。
  3. × 保育所等訪問支援事業は、障害児が障害児以外の児童との集団生活に適応できるように障害児の状況に応じて効果的な支援を行うものである。K君は、すでに地元の小学校に進学しており、不適切である。
  4. 〇 放課後等デイサービスは、学校に就学している障害児に、授業の終了後又は休業日に、生活能力の向上のために必要な訓練、社会との交流の促進その他の便宜を供与するものであり、適切である。
  5. × 医療型障害児入所施設は、治療を含めた、保護、日常生活の指導、独立自活に必要な知識や技能の付与を行う施設であり、当面は自立を目指していないK君には不適切である。