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Aさん(70 歳,男性)は,65 歳で定年退職した後,学生時代の旧友のほか,地域のボランティアサークルで知り合った新しい仲間と親交を深めてきた。しかし,サークルでトラブルが起きるようになって,1,2年前からはサークルへの参加が徐々に減り,安心できる旧友とばかり頻繁につきあうようになった。Aさん自身はこの生活に満足している。
Aさんの生活への適応状況を説明する理論として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
  1. 活動理論
  2. 離脱理論
  3. 社会情動的選択理論
  4. 愛着理論
  5. 心の理論

【 正答:3 】

解説

  1. × 活動理論とは、社会的活動性の維持が老化への良い適応であるというものである。
  2. × 離脱理論とは、老化による社会的関係の縮小は避けられず、これを受容することが老化への良い適応であるというものである。
  3. 〇 社会情動的選択理論とは、加齢により、人は強い選択を行うようになり、自らの持つ資源を情動的に満足できる目標や活動に注ぐようになる。注意や記憶の過程ではネガティブな情報よりもポジティブな情報を好んで取り入れるようになる。
  4. × 愛着理論とは、人と人との親密さを表現しようとする愛着行動に関する理論である。
  5. × 霊長類が、同種の仲間やほかの種の動物が感じたり、考えていることを推測しているとみられる行動をとることから、特有の機能があると考えられている。この機能の働きを心の理論という。