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以下の疾患や状態のうち,図で示した装具を使用するものとして,正しいものを1 つ選びなさい。
  1. 閉塞性動脈硬化症(arteriosclerosis obliterans)
  2. 腓骨神経麻痺(peroneal nerve paralysis)
  3. 変形性膝関節症(knee osteoarthritis)
  4. パーキンソン病(Parkinson disease)
  5. 下腿切断(lower extremity amputation)

【 正答:2 】

解説

  1. × 閉塞性動脈硬化症とは、手や足の血管の動脈硬化により、手足のしびれや痛みなど、様々な障害が現れるものである。歩行時、特に階段を上る時にふくらはぎに痛みが起きやすい。短下肢装具の使用は、足を締め付けることになり不適切である。
  2. 〇 腓骨神経麻痺とは、腓骨神経が外部からの圧迫などによって麻痺した状態であり、装具を利用してADLの維持を図る。図は、下腿部より足部までの装具で、足関節の働きを制御する目的で使用する短下肢装具である。
  3. × 変形性膝関節症とは、関節の軟骨がすり減ったり、骨の変形が生じたりする病気であり、足底装具や膝サポーターなどを用いることはあるが、図の短下肢装具は用いられない。
  4. × パーキンソン病とは、大脳基底核の異常により、安静時振戦や歩行障害などが起こるものであり、転倒を防止するための補助具などが用いられるが、図の短下肢装具は用いられない。
  5. × 下腿切断では、図の短下肢装具は用いられない。