エラーを防ぐため、ブラウザの戻る機能ではなく、『問題へ戻る』ボタンで戻ってください。
Gさん(38 歳,女性)は,筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis:ALS)で,居宅介護を利用して,排泄と入浴の支援を受けながら,日中は車いすで過ごしている。同居の母親も要介護4で,訪問介護(ホームヘルプサービス)と通所介護(デイサービス)を利用しており,定年退職した父親が家事と二人の介護をしている。
ある日,H介護福祉職の前でGさんが,「最近,父親が体調不良でつらそうで…」「私が一人暮らしをした方が父も楽になるんだけど,だめだと言うし…」と言った。
Gさんに共感を示すH介護福祉職の対応として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
  1. 父親の気持ちを想像してみるように助言する。
  2. Gさんの話に応えながら,気持ちを確認する。
  3. 障害者の一人暮らしに関する情報を提供する。
  4. これからの生活について,自己決定を促す。
  5. 前向きな話題を出して,Gさんの気持ちを切り替えてもらう。

【 正答:2 】

解説

  1. × 父親の気持ちを想像してもらうことと、Gさんに共感することとは異なる。
  2. 〇 Gさんの話を受容しながら、気持ちを理解していくことが共感的態度である。
  3. × 情報を提供するよりも、Gさんの話を傾聴し、気持ちを理解していくことが必要な段階である。
  4. × Gさん自身の生活について決定を促す前に、Gさんの気持ちや考えを理解していくことが必要である。
  5. × 急な話題転換は、傾聴していないと理解されてしまう可能性がある。まずはGさんの話を受容し、傾聴していくことが必要である。