Aさん(79 歳,女性)は,介護老人福祉施設で生活している。糖尿病(diabetesmellitus)でインスリン治療が必要で,1日に一度,昼食後に自己注射をしていて,併せて毎食直前に血糖を下げる薬を内服している。医師からは血糖のコントロール状態は良好であると言われている。ある日,Aさんの医療機関の受診が長びいた。
B介護福祉職がAさんに遅めの昼食をとってもらう準備をしていると,Aさんが「頭がふらふらする」と訴えた。冷や汗もかいているようである。
B介護福祉職によるAさんへの対応として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- 昼食をとらずに,すぐにベッドで休んでもらう。
- 昼食前の内服薬をすぐに飲んでもらう。
- すぐに看護師に血糖を測定してもらう。
- すぐにインスリン(insulin)を自己注射してもらう。
- 様子を見る。
【 正答:3 】
解説
- × 低血糖の可能性があり、食事は必要である。
- × 服薬によりさらに低血糖が悪化する。
- 〇 他の原因を除外するために低血糖を確認する必要がある。
- × インスリン注射で低血糖は悪化する。
- × 低血糖が進むと意識障害となり、放置すると脳の障害まで進む可能性があり危険である。