エラーを防ぐため、ブラウザの戻る機能ではなく、『問題へ戻る』ボタンで戻ってください。
認知症(dementia)の妻を介護している夫から,「死別した妻の父親と間違えられてつらい」と相談されたときの介護福祉職の対応として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
  1. 妻が間違えないようになることは難しいと説明して,諦めるように伝える。
  2. 間違いを訂正すればするほど,妻の反発や興奮を引き起こすことを説明する。
  3. 認知症(dementia)の人によくみられることで,他の家族も同じ思いであることを伝える。
  4. 間違えられるつらさをよく聴いて,誤認を否定せずに,いつもどおりの態度で接するように勧める。
  5. 夫がうつ状態であることの可能性を説明して,夫自身の精神科の受診を勧める。

【 正答:4 】

解説

  1. × 夫が認知症の症状について理解することは大切であるが、認知症の症状なのであきらめるように伝えることは適切ではない。
  2. × 原因や対応策を伝えることも必要ではあるが、まずは夫のつらい気持ちに寄り添うことが大切である。
  3. × 孤立しがちな介護者にとって、同じ立場の人との交流を通して気持ちが楽になることがある。他の家族も同じ思いであることを伝えるのではなく、家族会を紹介するなど、つらい気持ちに寄り添った支援が大切である。
  4. 〇 夫のつらい気持ちを受容し、介護福祉職に理解してもらえていると感じてもらえるように対応することが大切である。
  5. × 夫の話をよく聞いたうえで、夫にどのような支援が必要か判断することが大切である。