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Dさん(30 歳,女性)は,脳性麻痺(cerebral palsy)で下肢の運動機能障害があり,電動車いすを使用している。Dさんは,自己決定・自己責任による生活をしたいと考えて,一人暮らしを始めた。週に一度ピアカウンセリング(peercounseling)のボランティアをして,友人と一緒に趣味の映画鑑賞に出かけることを楽しみにしている。
Dさんに関する次の記述のうち,ICF(International Classification of Functioning,Disability and Health:国際生活機能分類)の「環境因子」に分類されるものとして,適切なものを1 つ選びなさい。
  1. 下肢の運動機能障害があること
  2. 電動車いすを使用していること
  3. ボランティアをしていること
  4. 仲の良い友人がいること
  5. 映画鑑賞が趣味であること

【 正答:4 】

解説

  1. × 「心身機能」に該当する。
  2. × ICFの「環境因子」には、(1)生産品と用具、(2)自然環境と人間がもたらした環境変化、(3)支援と関係、(4)態度、(5)サービス・制度・政策がある。「電動車いすを使用している」ということは、「活動」と考えることができるが、もう一つ、「環境因子」の(1)生産品と用具に該当すると考えることもできる。しかし、問題文では適切なものを一つ選べとなっているので、選択肢4の仲の良い友人がいることを「環境因子」とするならば、電動車いすを使用していることは「活動」と回答することを問題作成者は想定していると考えられる。
  3. × ボランティアをしていることは「活動」である。
  4. 〇 仲の良い友人がいることは「環境因子」(3)支持と関係に該当する。
  5. × 映画鑑賞が趣味であることは「活動」である。