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次の事例を読んで答えなさい。
〔事 例〕
Fさん(21歳、男性、身体障害者手帳1級)は、大学1年生(18歳)の時に通学中の交通事故により両大腿切断術を受けた。その後、Fさんは19歳の時に大学を中退して、就労の社会経験がないまま、20歳の時に障害者支援施設に入所した。
現在、訓練中は両足に義足を装着し、2本の杖を使用して歩行できる状態である。また、 自動車の運転免許取得に向けて取り組み、社会復帰を目指している。訓練以外では車いすを使用しており、日常生活は自立している。
Fさんが、所得保障のために利用している制度として、正しいものを1つ選びなさい。
  1. 傷病補償年金
  2. 障害基礎年金
  3. 障害厚生年金
  4. 特別児童扶養手当
  5. 特別障害給付金

【 正答:2 】

解説

  1. × 傷病補償年金は、業務災害に対して給付される労働者災害補償保険の保険給付の1つである。
  2. 〇 障害基礎年金は、国民年金の期間中に、病気やけがが発症して障害の状態になった場合に受給できる年金である。また、国民年金の加入年齢は、原則20歳以上60歳未満である。20歳未満で障害の状態となった場合は、本人の所得制限を条件に、20歳になってから障害基礎年金を受給できる。
  3. × 障害厚生年金は、一般の会社員などの被用者が加入する厚生年金の期間中に、病気やけがを発症して障害の状態になった場合に受給できる年金である。
  4. × 特別児童扶養手当とは、20歳未満で精神または身体に障害を有する児童を家庭で監護、養育している保護者や養育者へ給付される扶養手当である。
  5. × 特別障害給付金とは、国民年金加入が任意であった時代に任意加入対象者(厚生年金・共済組合などの加入者の配偶者もしくは学生)であって、任意加入していなかった期間に障害の原因となった傷病が発症したことにより、障害者基礎年金、障害者厚生年金、 障害者共済年金の受給資格を満たしていない人に対して、福祉的措置としてとられている制度である。