介護福祉士 過去問 平成30年 第29問
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介護福祉士 過去問 第30回
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Kさん(75歳、女性)は、脳梗塞(cerebral infarction)を発症して、1か月間入院した後、介護老人保健施設に入所した。Kさんは重度の運動性失語症(motor aphasia) のため、自分から話すことはなかった。
入所して2か月ほど過ぎた頃、Kさんは、少しずつ言葉が話せるようになった。ある日の午後2時頃、介護福祉職に向かって、「お茶、いや、違う、お、お、違う、ええと」 と話し始めたが、伝えたい言葉が見つからないようで、もどかしそうであった。
この時のKさんへの介護福祉職の言葉かけとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
「何を言いたいのでしょうか」
「もう1回繰り返してください」
「おやつの時間まで待ってください」
「何か飲みたいのですね。お水ですか?」
「言葉が出てきてよかったですね」
【 正答:4 】
解説
× Kさんを焦らせてしまったり、自尊心を傷つけたりしてしまうため、適切とはいえない。
× 自発的に話すことが困難なKさんに、自分の言葉で話すように促す言葉かけは適切とはいえない。
× 「おやつの時間まで待ってください」と一方的に指示する前に、Kさんは何を伝えたいのかを理解しようとすることが必要である。
〇 Kさんが返答しやすいように閉じられた質問を使っており、確認する方法も適切といえる。
× 「言葉が出てきてよかったですね」は、伝えたい言葉が見つからず、もどかしそうなKさんに対する言葉かけとして適切とはいえない。