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Lさん(75歳、女性)は、介護老人福祉施設に入所している。中等度のアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer's type)と診断されて、担当のM介護福祉職(男性)を、既に亡くなった自分の夫であると認識している。何か心配なことがあると、M介護福祉職を探しだして、「お父さん聞いて…」 と不安そうな表情で話してくる。
不安そうな表情で話すLさんへの、M介護福祉職の対応として、最も適切なものを1 つ選びなさい。
  1. 女性職員に対応してもらうように伝える。
  2. 夫は既に亡くなっていることを伝える。
  3. Lさんの話に耳を傾ける。
  4. おしぼり畳みの軽作業を依頼する。
  5. 忙しくて手が離せないことを伝える。

【 正答:3 】

解説

  1. × Lさんは、M介護福祉職のことを自分の夫と認識して頼っているのであって、女性職員の対応を求めているわけではない。
  2. × Lさんは、中等度のアルツハイマー型認知症があり、夫が既に亡くなっていることを伝えても効果は期待できないと考えられる。
  3. 〇 Lさんがどのような気持ちを抱いているのか、Lさんの感じている世界を知ることで具体的な対応を検討することが可能となる。また、Lさんの話にじっと耳を傾けることで、Lさんは受け入れてもらえたと感じ、安心できる。
  4. × Lさんが感じている不安の解消にはつながらない。
  5. × 忙しくて手が離せないことを伝えた場合、Lさんは、自分のことを受け入れてもらえないことを察し、不信感や怒りを抱く要因となる。