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Cさん(70歳、女性)は息子(35歳)と二人暮らしをしている。息子の話によると、1年前から時々夜中に、「知らない人が窓のそばに立っている」などと言うことがある。また、ここ3か月で歩くのが遅くなり、歩幅が狭くなった。家事は続けているが、 最近探し物が目立ち、料理の作り方がわからないことがある。病院で検査を受けたが、 頭部MRIでは脳梗塞(cerebral infarction) や脳出血(cerebral hemorrhage)の指摘はなかった。
Cさんの状況から、最も可能性の高いものを1つ選びなさい。
  1. 正常圧水頭症(normal pressure hydrocephalus)
  2. レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)
  3. 慢性硬膜下血腫(chronic sub dural hematoma)
  4. 血管性認知症(vascular dementia)
  5. うつ病(depression)

【 正答:2 】

解説

  1. × 正常圧水頭症は、CTやMRIなどで、脳の脳室という部分が大きくなっているかなどで確認でき、MRIで指摘されていないため、可能性は低い。
  2. 〇 「知らない人が窓のそばに立っている」という幻視は、レビー小体型認知症の特徴である。
  3. × MRIで指摘されていないため、可能性は低い。
  4. × 血管性認知症は、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害に関連した認知症であり、MRIで指摘されていないため、可能性は低い。
  5. × Cさんは、記憶障害や、幻視が起きており、うつ病の特徴ではないため、可能性は低い。