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G君(12歳、男性)は現在、小学校に通学している。小さい頃から、集中力が乏しい、じっとしていられない、順番が待てないなどの症状が指摘されていた。また、 このような行動に対して友人や周囲の大人から注意を受けることが多く、自信が持てないでいた。心配した母親は、紹介を受けて発達障害者支援センターに相談することにした。
G君に対する支援方法の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  1. 一度に多くの指示を伝える。
  2. 他者との交流を回避する。
  3. 集中できる環境をつくる。
  4. 比喩を用いた会話を促す。
  5. 視覚に強い刺激を与える。

【 正答:3 】

解説

  1. × 一度に多くの指示を伝えることは、G君の混乱をまねき、行動に移しにくい。指示は、 具体的に短く伝えるほうが理解しやすい。
  2. × G君の行動の特徴からADHD(注意欠如・多動性障害)である可能性が高く、ADHDの人は、衝動性があるため、不適切な発言や行動を起こしてしまうものの、社会性は保持されている。したがって、他者との交流を回避することは望ましくない。
  3. 〇 音や声に敏感に反応し、刺激にすぐ興味が移るなど気が散りやすいため、目的や課題に集中できる環境をつくることが望ましい。
  4. × 比喩を用いた会話はADHDの人にとって理解しにくく、気も散りやすくなる。より具体的な会話のほうがわかりやすい。
  5. × 視覚的刺激で落ち着かなくなる場合もあるため、刺激を軽減するほうが望ましい。