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Dさん(75歳,女性)は,介護老人福祉施設に入所している。糖尿病(diabetesmellitus)があり,インスリン療法を受けている。2日前から風邪をひいて,食事量が普段の半分程度に減っていたが,医師の指示どおりインスリン注射を継続していた。介護福祉職が朝食をDさんに渡そうとしたところ,顔色が悪く,「胸がどきどきして,ふわふわする」と話し,額には汗が見られた。
考えられるDさんの状態として,ただちに医療職に相談しなければならないものを1つ選びなさい。
  1. 発熱
  2. 脱水
  3. 低血糖
  4. 貧血
  5. 意識障害

【 正答:3 】

解説

  1. 風邪だからといって、発熱しているとは限らず、現状では相談する内容ではない。
  2. 食事量が減ることにより水分摂取量が減ることは想像できるが、断水症状の状態である、尿の状態、皮膚の状態に関する情報がなく、脱水と判断するのは難しい。
  3. 適切である。低血糖の症状として、倦怠感 ・ 冷や汗 ・ 顔面蒼白 ・ 動悸 ・ 悪心 ・ 頭痛 ・ 意識障害がある。食事摂取量が減ったが、指示通りのインスリン注射を行ったことによる低血糖であると考える。
  4. 食事摂取量が減ったことにより貧血の可能性は否定できないが、緊急性は低いと考えられる。
  5. Dさんから体調に関しての訴えがあったことから、意識障害ではないと考えられる。