Hさん(75歳,男性)は,脳梗塞(cerebralinfarction)を発症して入院し,後遺症として左片麻痺が残った。退院後,介護老人保健施設に入所し,在宅復帰を目指してリハビリテーションに取り組んでいる。ある日,HさんはJ介護福祉職に,「リハビリを頑張っているけれど,なかなかうまくいかない。このままで自宅に戻れるようになるのか…」と暗い表情で話しかけてきた。
このときの,Hさんに対するJ介護福祉職の共感的な応答として,最も適切なものを1つ選びなさい。
- 「不安な気持ちに負けてはいけません」
- 「きっと自宅に戻れますよ」
- 「Hさんが不安に思う必要はありません」
- 「不安に思っているHさんがかわいそうです」
- 「リハビリがうまくいかなくて不安なのですね」
【 正答:5 】
解説
- 叱咤激励することがであり、共感的な応答ではない。
- 根拠もなく、介護福祉職の個人的な考えに基づく言葉であり、共感的な応答ではない。
- Hさんの不安な気持ちを否定している言葉であり、共感的な応答ではない。
- 同情的な応答であり、共感的な応答ではない。
- 適切である。