介護福祉士 過去問 平成32年 第1問
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介護福祉士 過去問 第32回
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Aさん(78歳、女性、要介護3)は、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用している。72歳から人工透析を受けている。透析を始めた頃から死を意識するようになり、延命治療を選択する意思決定の計画書を作成していた。しかし、最近では、最期の時を自宅で静かに過ごしたいと思い、以前の計画のままでよいか気持ちに迷いが出てきたので、訪問介護(ホームヘルプサービス)のサービス提供責任者に相談した。
サービス提供責任者の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
「この計画書は、医療職が作成するものですよ」
「一度作成した計画書は、個人の意向で変更するのは難しいですよ」
「意思確認のための話合いは、何度でもできますよ」
「そんなに心配なら、特別養護老人ホームに入所できますよ」
「この計画書は、在宅ではなく病院での治療を想定したものですよ」
【 正答:3 】
解説
延命治療を選択する意思決定の計画書においては、自己決定の原則に基づき、本人の意向が最も重視されることになる。
迷っているAさんの意向を無視した対応である。
Aさんと医療・ケアチームとの意思確認のための話合いは繰り返し行うことができる。
Aさんの迷いを受け止めた対応である。
Aさんは最期の時を自宅で静かに過ごしたいと思っており、Aさんの意向を無視した対応である。
計画書は、病院での治療だけを想定したものではなく、在宅医療・介護の現場でも活用できるものである。