〔事例〕
Ｌさん（78歳、女性）は一人暮らしをしている。「もったいない」が口癖で、物を大切にし、食べ物を残さないようにして生活している。
半年前、脳の細い血管が詰まっていることがわかり、入院して治療を受けた。左半身にしびれがあり、右膝の変形性関節症（osteoarthritis）で痛みもあったために、介護保険の申請をしたところ、要介護1になった。
家事はできるだけ自分でしたいという希望から、週に2回、訪問介護（ホームヘルプサービス）を利用して、掃除と調理を訪問介護員（ホームヘルパー）と一緒にしている。
ある日、Ｌさんと一緒に調理していた訪問介護員（ホームヘルパー）は、賞味期限が2日前に切れた缶詰を見つけた。
Ｌさんに対して訪問介護員（ホームヘルパー）がとる行動として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 黙って処分する。
- 食べてはいけないと伝える。
- 食べやすいように、缶のふたを開けておく。
- 食べ方を相談する。
- 保存容器に移して保管するように勧める。
【 正答：4 】
解説
- Ｌさんのものを、訪問介護員の判断で黙って処分することは適切ではない。
- 賞味期限を過ぎても食べられないわけではない。食べるかどうかはＬさんが決めることである。
- 賞味期限を2日過ぎた缶詰を食べるという同意を得ていない。。
- 適切である
- すぐに食べない場合は、缶を開けないことが最も適切な保存方法である。