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Gさん(80歳、女性、要介護3)は、脳卒中(stroke)の後遺症により左片麻痺があり、からだを思うようにコントロールができず、ふらつきが見られる。以前は、2週間に一度は美容院で長い髪をセットしてもらい、俳句教室に行くのを楽しみにしていた。病気になってからは落ち込むことが増え、介護が必要になったため、介護老人福祉施設に入所した。
ノーマライゼーション(normalization)の考え方を踏まえた、Gさんへの生活支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  1. 洗髪しやすいように、長い髪のカットを勧める。
  2. 共同生活のため、夕食は施設の時間に合わせてもらう。
  3. 落ち込んでいるため、居室での生活を中心に過ごしてもらう。
  4. おしゃれをして、施設の俳句クラブに参加するように勧める。
  5. 転倒予防のため、車いすを使用してもらう。

【 正答:4 】

解説

  1. 2週間に一度は美容院で長い髪をセットしてもらっていたことから、Gさんは長い髪を大切にしていると考えられる。洗髪しやすいように、長い髪のカットを勧めることは、Gさんの気持ちをを尊重した支援とはいえない。
  2. 可能な限り本人の要望に沿った時間に食事を提供できるように工夫する必要がある。
  3. 「俳句教室に行くのを楽しみにしていた」ことから、社交的なー面がうかがえることを考え、居室で―人で過こす時間を少なくし、他者との交流の時間を増やすような支援が望まれる。。
  4. 適切である
  5. 「からだを思うようにコントロールができず、ふらつきが見られる」とあるが、車いすを利用しなければならない状態かどうかはわからないため、転倒予防のために車いすを使用してもらうことは、最も適切とはいえない。