エラーを防ぐため、ブラウザの戻る機能ではなく、『問題へ戻る』ボタンで戻ってください。
〔事例〕
Jさん(20歳、男性)は、中度の知的障害を伴う自閉症(autism)があり、2か月前から就労継続支援B型事業所を利用している。Jさんは、日常生活に関することは自分の感情を伝えることができるが、他者の感情を読み取ることや抽象的な言葉の理解は苦手である。また、社会的な善悪に照らして自分の言動を判断することが難しい。
ある日、事業所で作業中にJさんが興奮して他の利用者を叩いた。介護福祉職は二人を引き離し、Jさんを個室に連れて行って対応した。
作業終了後、同居している家族にJさんの出来事を伝えた。家族はJさんに、「どうしてそんなことをするの。いつもだめなことばかりして」とイライラした口調で叱った。
Jさんを叱った家族への介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  1. 叱ることは正しいと支持する。
  2. 家族の対応は間違っていると否定する。
  3. Jさんへのこれまでの対応や思いを聴く。
  4. 家族の対応には介入せずに黙認する。
  5. 介護福祉職の指示どおりに対応するように伝える。次の事例を読んで、問題33、問題34について答えなさい。

【 正答:3 】

解説

  1. 叱るという行為が正しいか否かを判断するのは適切ではない。
  2. 否定するのではなく、家族の思いにも寄り添う事が必要である。
  3. 適切である
  4. 家族の考え方ややり方を尊重することは大切であるが、Jさんが自信を喪失したり、 ストレスを感じたりしてしまうような対応を黙認することは適切ではない。。
  5. 介護福祉職の意見を押し付けることは適切ではない。