Kさん(78歳、女性)は、アルツハイマー型認知症(dementiaofhteAlzheimer'stype)(認知症高齢者の日常生活自立度ランクⅡa)と診断されていた。夫が亡くなった後、隣町で理容店を営む息子夫婦と同居するようになった。3ヶ月たった頃から夕方になると「夫が帰って来ない」と玄関先に座るようになり、夜中に夫を探して家中歩き回るようになった。診察の結果、認知症(dementia)の進行(認知症高齢者の日常生活自立度ランクⅢb)が認められた。Kさんが夜間に徘徊するため息子の妻は不眠が続き体調を崩してしまった。現在、Kさんは自宅に近いグループホームに入所している。
- 「暗くなるので外は危ないですよ」
- 「家に帰りたいのですね」
- 「ここがKさんの家ですよ」
- 「明日息子さんに来てもらいましょう」
- 「もうすぐ夕食の時間ですよ」