Jさん(80 歳,男性,要介護2)は,2年前に脳梗塞(cerebral infarction)を起こして,左片麻痺になった。Jさんは,自宅で妻(80 歳)と過ごしたいと訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用して,二人で暮らしていた。
Jさんは,数か月前に肺炎(pneumonia)を起こして入院した。炎症症状は消失したが,MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)を保菌した状態で退院した。
退院後のJさんは,なんとか立位がとれる状態である。排泄は,ポータブルトイレを利用して,妻が介助している。尿意はあり,1日の尿の回数も正常である。しかし,日が経つにつれて,妻には日に何回も行う立ち上がりや,ズボンや下着の上げ下ろしの介助は負担になり,時間がかかってJさんが失禁してしまうことも増えてきた。
妻が日常生活で留意する点として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- Jさんの食器は別にして洗浄する。
- 手洗いと手指の消毒を行う。
- 介助するときは,使い捨ての予防着を着用する。
- Jさんの衣類は別にして洗濯する。
- ポータブルトイレは,10%の次亜塩素酸ナトリウム溶液で消毒する。