Gさん(95歳、要介護5)は妻(88歳)と二人暮らしで、5年前より寝たきりである。ベッドとエアマットの貸与を受け、日常生活は全介助である。Gさんは意思表示はでき、Gさんと妻の希望で自宅で終末期を過ごし、延命処置はしないという方針である。1週間ほど前から徐々に意識レベルが低下し、主治医からは「いつ亡くなってもおかしくない状況です」と言われ、訪問介護と訪問看護を毎日受けることになった。
- 肩の皮膚に発赤が見られたので、一時間毎に体の向きを変えた。
- 呼吸が下顎(かがく)呼吸になったが、様子をみた。
- 足にむくみが見られたので、踵(かかと)の下に小さな円座をあてた。
- 口唇が乾燥していたため、ガーゼで湿らせた。
- 死期が迫っているので、妻にGさんから離れているよう伝えた。