過去問クイズ

第29回 管理栄養士の過去問と解答を全問題表示しています。

問題1
生活習慣を視野に入れた、高齢者への栄養教育に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 身体活動では、1 日60 分以上の強い運動を勧める。
  2. 喫煙では、サプリメントを摂取すれば、吸っても良いと伝える。
  3. 休養では、能動的休養として社会活動への参加を勧める。
  4. 睡眠では、入眠前のアルコール摂取を勧める。
  5. 食事では、若い頃よりも味覚が鋭敏になっていることに気づかせる。

【 解答:3 】

問題2
刺激-反応理論に関する記述である。勤労者の食行動におけるオペラント条件づけとして、正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 職場の自動販売機を見て、つい缶コーヒーを買った。
  2. 同僚のおかわりにつられて、ご飯のおかわりをした。
  3. 仕事のストレスがたまり、食べ過ぎた。
  4. 上司のダイエットがきっかけになり、ダイエットを始めた。
  5. なかなか体重が減らないので、ダイエットをやめた。

【 解答:5 】

問題3
ヘルスビリーフモデル(健康信念モデル)に関する記述である。成人男性の「疾病に対する脅威」が高いと判断される発言として、正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 毎年インフルエンザに罹るが、いつも1 日で回復し寝込むことはない。
  2. がんによる死亡率は高いが、近親者でがんになった者はいない。
  3. 糖尿病の合併症の深刻さはわかるが、自分の血糖値は気にならない。
  4. これまで貧血に罹ったこともないし、貧血で死ぬことはない。
  5. 両親とも高血圧が原因で脳卒中になったので、自分の血圧が心配である。

【 解答:5 】

問題4
トランスセオレティカルモデル(行動変容段階モデル)に関する記述である。誤っているのはどれか。1 つ選べ。
  1. 最初は、肥満改善指導のために開発された。
  2. 行動変容段階(ステージ)と行動変容過程(プロセス)が含まれる。
  3. 行動変容段階は、行動変容の準備性によって分けられている。
  4. 行動変容段階が進むと、自己効力感(セルフ・エフィカシー)も高まる。
  5. 維持期の対象者でも、関心期(熟考期)に戻ることがある。

【 解答:1 】

問題5
ソーシャルサポートには、情動的サポート、評価的サポート、道具的サポート、情報的サポートの4 つがある。大学食堂における学生の食生活支援の評価的サポートとして、正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 早朝から、朝食のサービスを提供する。
  2. 学生が選んだメニューについて、改善点を指摘する。
  3. 食育フェアを開催し、簡単に調理できるレシピを提供する。
  4. 食堂の全メニューに、わかりやすい栄養表示を行う。
  5. 食堂のテーブルに、食生活に関する卓上メモを置く。

【 解答:2 】

問題6
行動変容技法における意思決定バランスを把握するための質問である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 食事と運動では、どちらを先に改善できそうですか。
  2. 減量するのは自分のためですか、それとも家族のためですか。
  3. 1 か月の減量目標は1 kg にしますか、それとも2 kg にしますか。
  4. 減量はすぐに始めますか、それとも来月からにしますか。
  5. 減量のメリットとデメリットは、どちらを強く感じますか。

【 解答:5 】

問題7
食事療法中の人のストレスマネジメントと行動変容技法の組合せである。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 空腹でイライラしても3 分間がまんする --- セルフモニタリング
  2. 食べたくてがまんできなくなったら運動をする --- 認知再構成
  3. 特別な食事ではなく健康な食事であると考える --- 行動置換
  4. 食事療法を妨害する人から遠ざかる --- 刺激統制
  5. 落ち込んだら家族に愚痴を聞いてもらう --- 行動契約

【 解答:4 】

問題8
地域住民の食塩摂取の低減を目的にした食環境づくりに関する記述である。食物へのアクセスと情報へのアクセスを統合した食環境整備として、正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 食塩を減らす実践に結びつきやすい講演会を開催する。
  2. 減塩のポイントをまとめたリーフレットを健康フェアで配布する。
  3. 自治体のホームページでおいしい減塩料理を紹介する。
  4. スーパーマーケットで食塩相当量を表示した減塩弁当を販売する。
  5. 減塩の調味料を使用する飲食店を増やす。

【 解答:4 】

問題9
食環境整備において、加工食品表示について栄養教育を実施する際の説明である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 消費期限は、品質保持が期待できる期限を示した表示です。
  2. 賞味期限は、その期限内に食べることを定めた表示です。
  3. ナトリウム1,000 mg の食塩相当量は、1 g になります。
  4. アレルギー表示の特定原材料として、5 品目が定められています。
  5. 「熱量ゼロ」と表示されていても、0 kcal とは限りません。

【 解答:5 】

問題10
企業における栄養教育プログラムにおいて、学習目標が設定できる調査である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 社員全員の身長、体重、腹囲を計測する。
  2. 生活習慣改善に対する考え方を個別面談で調べる。
  3. 社員食堂の献立別の売り上げを調べる。
  4. 職場周辺にある飲食店のメニューを調べる。
  5. 社員全員の栄養摂取状況を調べる。

【 解答:2 】

問題11
ライフステージ別栄養教育の学習形態に関する記述である。ワークショップとして正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 幼稚園児が、正しい箸の持ち方の紙芝居を観る。
  2. 小学生が、苦手な食べ物を克服するための寸劇をする。
  3. 中学生が、栄養素の種類と働きについて講義を受ける。
  4. 高校生が、朝食欠食の問題点と改善策について話し合う。
  5. 勤労者が、生活習慣病予防対策のビデオを観る。

【 解答:4 】

問題12
食事バランスガイドの料理区分とサービング(1SV)基準の組合せである。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 主食 --- 炭水化物100 g
  2. 副菜 --- 食物繊維7 g
  3. 主菜 --- たんぱく質6 g
  4. 牛乳・乳製品 --- カルシウム200 mg
  5. 果物 --- ビタミンC 100 mg

【 解答:3 】

問題13
栄養教育を目的にした集団討議法と、人の位置関係を示した図の組合せである。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. フォーラム --- A
  2. シンポジウム --- B
  3. バズセッション --- C
  4. ラウンドテーブルディスカッション --- D
  5. パネルディスカッション --- E

【 解答:5 】

問題14
高校女子陸上選手の骨密度増加を目的として栄養教育を実施した。評価項目と評価の種類の組合せである。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. プログラムに競技指導者との連携が含まれていたか --- 企画評価
  2. 選手の乳製品の摂取量が増加したか --- 経過(過程)評価
  3. 選手の1 年後の骨密度が増加したか --- 影響評価
  4. 選手の食事と競技パフォーマンスに関する知識が増えたか --- 結果評価
  5. 弁当を手作りすることで、選手の食費が節約できたか --- 経済評価

【 解答:1 】

問題15
大学新入生を対象とした飲酒に関する教育の学習形態である。ピア・エデュケーションとして正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 学校医から未成年者の飲酒の害を聞く。
  2. 酒造メーカーの人と教授との対談を聞く。
  3. 断酒会の人たちから断酒の苦労を聞く。
  4. 急性アルコール中毒になった先輩と話をする。
  5. アルコール依存症の人のビデオを観る。

【 解答:4 】

問題16
臨床栄養の用語とその説明の組合せである。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. コンプライアンス --- 痛みを抑える治療
  2. アドヒアランス --- 患者側の治療への積極的な参加
  3. ノーマリゼーション --- 患者の重症度の判別
  4. セカンドオピニオン --- 患者の意思の確認
  5. トリアージ --- 別の専門職の意見を求めること

【 解答:2 】

問題17
クリニカルパスに関する記述である。正しいのはどれか。2 つ選べ。
  1. アウトカムは、開始後に設定する。
  2. 目的に、治療の標準化がある。
  3. バリアンスは、パス終了後に対応する。
  4. 活用により、チーム医療が不要となる。
  5. インフォームドコンセントが必要である。

【 解答:25 】

問題18
身体計測値とそれにより推定される指標の組合せである。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 下腿周囲長 --- 身長
  2. 肩甲骨下部皮下脂肪厚 --- 上腕筋囲
  3. 膝下高 --- 上腕筋面積
  4. ウエスト周囲長 --- 内臓脂肪面積
  5. 上腕周囲長 --- 体脂肪率

【 解答:4 】

問題19
栄養状態の指標と評価項目の組合せである。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 末梢血リンパ球数 --- 骨格筋量
  2. 血清トランスサイレチン値 --- 体脂肪量
  3. 血清トランスフェリン値 --- 骨量
  4. 血清レチノール結合たんぱく質値 --- 筋たんぱく質量
  5. 尿中3-メチルヒスチジン量 --- 筋たんぱく質異化量

【 解答:5 】

問題20
60 歳、男性。正常時体温36.0℃、入院時体温38.0℃。ベッド上安静となった。エネルギー必要量を推定する場合の活動係数とストレス係数の組合せである。正しいのはどれか。1 つ選べ。

【 解答:2 】

問題21
栄養食事指導料の算定に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 入院患者は、1 週間に2 回算定できる。
  2. 外来患者は、初回月に3 回算定できる。
  3. 集団栄養食事指導料は、1 回の指導時間30 分で算定できる。
  4. 集団栄養食事指導料は、入院患者と外来患者を同時に指導しても算定できる。
  5. 成人の食物アレルギー食は、算定対象である。

【 解答:4 】

問題22
経腸栄養法に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 人工濃厚流動食には、ミキサー食が含まれる。
  2. 小腸切除例の適応判断基準に、残存腸管の長さは含まれない。
  3. 開始時の投与速度は、50 mL/時以下とする。
  4. 下痢が生じた場合は、投与速度を速める。
  5. 脱水が生じた場合、血清尿素窒素値が低下する。

【 解答:3 】

問題23
静脈栄養法に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 生理食塩液のナトリウム濃度は、154 mEq/L である。
  2. 高カロリー輸液製剤には、クロムが含まれる。
  3. 中心静脈栄養法と経腸栄養法は併用できない。
  4. 脂肪乳剤は、末梢静脈から投与できない。
  5. ビタミンB1 欠乏では、代謝性アルカローシスを発症する。

【 解答:1 】

問題24
55 歳、男性。身長170 cm、体重50 kg。入院前1 か月で10% の体重減少がみられ、最近1 週間経口摂取不能であった。エネルギー2,000 kcal、アミノ酸60 g、脂肪20 g の静脈栄養を開始した場合の投与2 日目のモニタリング結果である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 血清トリグリセリド値の低下がみられる。
  2. 血清リン値の上昇がみられる。
  3. 血清カリウム値の上昇がみられる。
  4. 血清マグネシウム値の低下がみられる。
  5. 血清インスリン値の低下がみられる。

【 解答:4 】

問題25
食品が医薬品の薬理効果に及ぼす影響に関する記述である。[ ]に入る正しいものの組合せはどれか。1 つ選べ。
グレープフルーツの摂取により、薬物代謝酵素の活性が [ a ] され、カルシウム拮抗薬の血中濃度は [ b ] し、薬理効果は [ c ] する。

【 解答:3 】

問題26
肥満に関する記述である。正しいのはどれか。2 つ選べ。
  1. 内臓脂肪型肥満は、内臓脂肪面積120 cm2 以上をいう。
  2. 高度肥満は、BMI 30 kg/m2 以上をいう。
  3. 睡眠時無呼吸症候群は、肥満合併症である。
  4. 変形性関節症には、脂肪細胞の量的異常が関与する。
  5. 超低エネルギー食(VLCD)は、1,000 kcal/日とする。

【 解答:34 】

問題27
糖尿病合併症予防のための栄養管理である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 炭水化物の摂取エネルギー比率は、70% とする。
  2. たんぱく質の摂取エネルギー比率は、7 % とする。
  3. コレステロールの摂取量は、400 mg/日とする。
  4. 食塩の摂取量は、10 g/日とする。
  5. 食物繊維の摂取量は、25 g/日とする。

【 解答:5 】

問題28
47 歳、男性。事務職。身長165 cm、体重62 kg( 標準体重60 kg)。血圧142/90 mmHg。空腹時の血液検査値は、LDL コレステロール152 mg/dL、トリグリセリド148 mg/dL、HDL コレステロール40 mg/dL であった。1 日にエネルギー1,800 kcal、食塩10 g、ビール350 mL を摂取している。この患者の栄養管理に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. エネルギーの摂取量は、1,200 kcal/日とする。
  2. 飽和脂肪酸の摂取量は、13 g/日とする。
  3. コレステロールの摂取量は、400 mg/日とする。
  4. 食塩の摂取量は、8 g/日とする。
  5. アルコールの摂取量は、エタノール換算で40 g/日とする。

【 解答:2 】

問題29
胃食道逆流症に関する記述である。誤っているのはどれか。1 つ選べ。
  1. 原因には、腹圧の上昇がある。
  2. アルコール摂取により、下部食道括約筋圧が低下する。 
  3. 高脂肪食は、胃排泄速度を遅延させる。
  4. 1 回の食事量を少なくする。
  5. 食後は、仰臥位安静とする。

【 解答:5 】

問題30
腸疾患の栄養管理に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 潰瘍性大腸炎では、水溶性食物繊維を制限する。
  2. クローン病では、アミノ酸を制限する。
  3. 短腸症候群では、糖質を制限する。
  4. イレウスでは、輸液量を制限する。
  5. たんぱく質漏出性胃腸症では、脂質を制限する。

【 解答:5 】

問題31
肝硬変の栄養管理に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 呼吸商(RQ)低下時は、糖質を制限する。
  2. フィッシャー比低下時は、芳香族アミノ酸を投与する。
  3. 高アンモニア血症では、糖質を制限する。
  4. 腹水時には、脂質を制限する。
  5. 便秘予防には、ラクツロースを投与する。

【 解答:5 】

問題32
ナトリウム制限による血圧降下の機序に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 循環血液量が減少する。
  2. 心拍出量が増加する。
  3. 末梢血管抵抗が増加する。
  4. 交感神経が活性化する。
  5. 血液浸透圧が高まる。

【 解答:1 】

問題33
70 歳、男性。肺うっ血を認め、利尿薬が投与されている慢性心不全患者である。身長170 cm、体重80 kg、血清ナトリウム値144 mEq/L、血清カリウム値4.2 mEq/L、血清尿素窒素値25 mg/dL、血清クレアチニン値1.0 mg/dL、血清アルブミン値3.8 g/dL。この患者の栄養管理に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. エネルギー摂取を増加させる。
  2. たんぱく質を制限する。
  3. ビタミンB1 を制限する。
  4. ナトリウムを制限する。
  5. カリウムを制限する。

【 解答:4 】

問題34
糖尿病腎症患者の栄養指示量に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 病期第1 期では、リンの摂取量を500 mg/日とする。
  2. 病期第2 期では、エネルギーの摂取量を35 kcal/kg 標準体重/日とする。
  3. 病期第3 期で高カリウム血症があれば、カリウムの摂取量を4.0 g/日とする。
  4. 病期第4 期では、たんぱく質の摂取量を0.7 g/kg 標準体重/日とする。
  5. 病期第5 期(血液透析)では、水分の摂取量を35 mL/kg ドライウェイト/日とする。

【 解答:4 】

問題35
CKD(慢性腎臓病)の栄養アセスメントに関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 重症度の分類に、尿中尿素窒素値を用いる。
  2. たんぱく質摂取量の推定式には、血清尿素窒素値を用いる。
  3. 食塩摂取量の推定には、血清ナトリウム値を用いる。
  4. 補正カルシウム濃度は、血清アルブミン値4.0 g/dL 未満で用いる。
  5. 代謝性アシドーシスの評価には、尿中たんぱく質排泄量を用いる。

【 解答:4 】

問題36
脳梗塞回復期の栄養管理に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. たんぱく質を制限する。
  2. 水分を制限する。
  3. 食物繊維を制限する。
  4. 嚥下能力を確認する。
  5. ワルファリン使用時は、ビタミンE を制限する。

【 解答:4 】

問題37
75 歳、男性。身長165 cm、体重45 kg(標準体重60 kg)のCOPD(慢性閉塞性肺疾患)患者の栄養管理に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. エネルギーの摂取量は、2,400 kcal とする。
  2. たんぱく質の摂取量は、40 g とする。
  3. 経腸栄養剤は、分枝アミノ酸含量が多いものを選択する。
  4. 炭水化物の摂取エネルギー比率は、70% とする。
  5. 脂肪の摂取エネルギー比率は、15% とする。

【 解答:3 】

問題38
53 歳、男性。胃全摘術を7 年前に受けている。4 週間前から、動悸、息切れ、舌の痛みを感じ、また、1 週間前からは、四肢のしびれ、歩行障害が出現した。眼瞼結膜蒼白の所見あり。血清鉄値、フェリチン値は正常であった。この患者の臨床検査に関する記述である。誤っているのはどれか。1 つ選べ。
  1. 血清ビタミンB12 値の低下
  2. 平均赤血球容積(MCV)値の上昇
  3. 白血球数の上昇
  4. 血小板数の低下
  5. 血清間接ビリルビン値の上昇

【 解答:3 】

問題39
サルコペニアに関する記述である。誤っているのはどれか。1 つ選べ。
  1. 歩行速度の測定は、スクリーニングに用いられる。
  2. 加齢は、要因となる。
  3. たんぱく質摂取不足は、要因となる。
  4. 筋力低下は、認めない。
  5. ADL(日常生活動作)は、低下する。

【 解答:4 】

問題40
がん患者に関する記述である。誤っているのはどれか。1 つ選べ。
  1. 緩和ケアは、がん診断初期から始まる。
  2. 食道癌根治術後患者では、誤嚥の危険性が高まる。
  3. 大腸癌術後のストマ(人工肛門)は、空腸に造設する。
  4. 血清α-フェトプロテイン(AFP)は、肝細胞癌の腫瘍マーカーとなる。
  5. がん悪液質では、除脂肪量が減少する。

【 解答:3 】

問題41
消化器疾患の術後の栄養管理に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 食道癌術後は、少量頻回食を適用しない。
  2. 胃切除後は、鉄の吸収障害を起こす。
  3. 胆のう摘出後は、胆汁の濃縮機能が亢進する。
  4. 肝臓切除後は、分枝アミノ酸を制限する。
  5. 結腸切除後は、水分を制限する。

【 解答:2 】

問題42
ホモシスチン尿症の治療に用いられるビタミンである。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. チアミン
  2. リボフラビン
  3. ナイアシン
  4. ピリドキシン
  5. アスコルビン酸

【 解答:4 】

問題43
妊娠前および妊娠中の管理に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 妊娠の可能性がある時期では、葉酸のサプリメントは使用しない。
  2. 妊娠糖尿病の発症率は、肥満者では低くなる。
  3. 糖尿病合併妊娠例の治療には、インスリン療法は禁忌である。
  4. 1 日尿量500 mL の妊娠高血圧症候群患者の水分摂取は、前日尿量を考慮する。
  5. 妊娠性貧血では、ビタミンA を補給する。

【 解答:4 】

問題44
褥瘡の栄養管理に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. たんぱく質の摂取量は、推定平均必要量とする。
  2. BMI は、25 kg/m2 以上を目標とする。
  3. 水分を制限する。
  4. 血清アルブミン値をモニタリングする。
  5. ウエスト周囲長をモニタリングする。

【 解答:4 】

問題45
誤嚥に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 健常者では、起こらない。
  2. 睡眠中では、起こらない。
  3. 不顕性誤嚥では、むせはみられない。
  4. 経鼻胃管留置では、起こらない。
  5. 咽頭残留食物の食道への移行は、飲水により行う。

【 解答:3 】

問題46
地域における公衆栄養活動に関する記述である。誤っているのはどれか。1 つ選べ。
  1. 科学的根拠に基づいた地域保健活動を推進する。
  2. 疾病の重症化予防の推進を含む。
  3. ソーシャルキャピタルを活用する。
  4. 健康危機管理体制を構築する。
  5. ポピュレーションアプローチは、高いリスクをもつ個人を対象にする。

【 解答:5 】

問題47
最近の国民健康・栄養調査結果からみた成人の栄養素等及び食品群別の摂取状況に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 食物繊維の摂取量は、50 歳以上より49 歳以下で多い。
  2. 鉄の摂取量は、50 歳以上より49 歳以下で多い。
  3. 脂肪エネルギー比率が30% 以上の者の割合は、男性より女性で高い。
  4. 果実類の摂取量は、女性より男性で多い。
  5. 乳類の摂取量は、女性より男性で多い。

【 解答:3 】

問題48
わが国における食品の生産と流通に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. FOOD ACTION NIPPON とは、食品の安全性の確保に関する国民運動のことである。
  2. 食品ロス率とは、食品使用量のうち直接廃棄・過剰除去・食べ残し重量の割合をいう。
  3. フードバランスシート(食料需給表)とは、国内で生産された食料の輸送状況を示したものである。
  4. フードデザート(food deserts)とは、食品の生産・加工・流通の過程を追跡するシステムのことをいう。
  5. フードマイレージとは、食料品の購入時の、自宅から店舗までの距離をいう。

【 解答:2 】

問題49
わが国の食料自給率に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 家計調査によって把握される。
  2. 国内消費仕向量に対する国内消費量の割合である。
  3. 品目別食料自給率は、重量ベースで示される。
  4. 総合食料自給率(供給熱量ベース)は、60% 前後で推移している。
  5. 総合食料自給率(供給熱量ベース)は、先進国の中で最高水準にある。

【 解答:3 】

問題50
わが国の管理栄養士・栄養士制度と業務に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 養成制度の創設は、栄養士より管理栄養士が先である。
  2. 栄養士名簿は、厚生労働省に備えられる。
  3. 栄養士法には、特定給食施設に管理栄養士を置くことが定められている。
  4. 都道府県知事が任命する栄養指導員は、医師又は管理栄養士の資格を有する。
  5. 特定保健指導に関する専門的知識及び技術を有する者として、栄養士が定められている。

【 解答:4 】

問題51
国民健康・栄養調査に関する記述である。誤っているのはどれか。1 つ選べ。
  1. 健康増進法に基づいて実施する。
  2. 調査地区の抽出には、層化無作為抽出法を用いる。
  3. 身体状況調査として、血圧を測定する。
  4. 栄養摂取状況調査は、連続した3 日間で実施されている。
  5. 調査は、毎年同時期に実施されている。

【 解答:4 】

問題52
食事バランスガイドに関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 食生活指針(2000 年)を受けて策定された。
  2. 人間と食物と環境の関係を示した。
  3. 食品の無駄な廃棄を削減するために策定された。
  4. 生活習慣病予防のために必要な身体活動量を示した。
  5. 食品についての栄養表示の基準を示した。

【 解答:1 】

問題53
食育推進基本計画に関する記述である。誤っているのはどれか。1 つ選べ。
  1. 食育基本法に基づいて策定される。
  2. 食育推進会議において策定される。
  3. 「食育月間」が定められている。
  4. 食品の安全性の確保における食育の役割が規定されている。
  5. 現在の計画の実施期間は、10 年間である。

【 解答:5 】

問題54
健康・栄養政策における国際協力に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 政府開発援助(ODA)によって、栄養士業務の国際基準が検討されている。
  2. 国際協力機構(JICA)は、海外への栄養士派遣プログラムを運営している。
  3. 国連開発計画(UNDP)は、「食物ベースの食生活指針」を策定した。
  4. 国連世界食糧計画(WFP)は、食品の健康表示に関する国際的規格の検討を行っている。
  5. 世界保健機関(WHO)は、フードバランスシート(食料需給表)の作成方法の基準を定めている。

【 解答:2 】

問題55
栄養素等摂取量の把握方法に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 24 時間食事思い出し法は、調査者の技術の影響を受けにくい。
  2. 秤量による食事記録法は、対象者の負担が少ない。
  3. 目安量による食事記録法は、食品成分表に記載されていない栄養素の摂取量が把握できる。
  4. 体重の変化量は、エネルギー収支バランスの指標となる。
  5. 早朝尿のナトリウム量は、過去数か月間の平均食塩摂取量の指標となる。

【 解答:4 】

問題56
地域において1,000 人の成人女性を対象に、食事と乳がんとの関係を明らかにするための栄養疫学研究を計画したい。1 回の食事調査結果から個人の習慣的な食物摂取状況を把握する方法である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 食事記録法(秤量法)
  2. 食事記録法(目安量法)
  3. 24 時間食事思い出し法
  4. 食物摂取頻度調査法
  5. 陰膳法

【 解答:4 】

問題57
公衆栄養マネジメントに関する記述である。[ ]に入る正しいものの組合せはどれか。1 つ選べ。
公衆栄養活動は、計画の策定、実施、評価、改善という過程を踏んで実施する。これを [ a ] と呼ぶ。活動には住民参加が大切であり、専門家が現状分析を行い、課題を明確化した後に住民参加を求める手法を [ b ] という。また、活動実施中も常に評価し、活動に反映させることを [ c ] という。

【 解答:3 】

問題58
日本人の食事摂取基準(2010 年版)における集団の食事改善計画の基本的な考え方である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. エネルギーの過剰摂取を防ぐために、エネルギー摂取量の平均値を推定エネルギー必要量(EER)未満にする。
  2. エネルギー摂取の過不足を防ぐために、BMI の平均値を正常範囲内にとどめる。
  3. 栄養素の摂取不足を防ぐために、集団の平均摂取量を推定平均必要量(EAR)付近まで改善させる。
  4. 栄養素の過剰摂取を防ぐために、集団全員の摂取量を耐容上限量(UL)未満にする。
  5. 生活習慣病の一次予防のために、集団の平均摂取量を目標量(DG)の範囲内にする。

【 解答:4 】

問題59
地域集団を対象とした調査法に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 選択バイアスを小さくするために、調査対象者は無作為に抽出する。
  2. 標本調査は、母集団に属する全員を対象者として実施する。
  3. 文献調査は、調査票によって回答を得る方法である。
  4. 電話調査法では、自記式質問紙法よりも調査者による情報バイアスがかかりにくい。
  5. 面接法では、自記式質問紙法よりも対象者に質問の意味が誤解されやすい。

【 解答:1 】

問題60
A 県では、健康増進計画の中間評価を行うため、住民の意見を収集することにした。調査実施の留意点に関する記述である。誤っているのはどれか。1 つ選べ。
  1. 限られた予算で全体の傾向を調べるため、無作為抽出調査を行う。
  2. 同じ時期に多くの対象者を調査するため、郵送法によって行う。
  3. 自記式質問紙による調査の回収率を上げるため、無記名で実施する。
  4. 住民の自由な発想に基づく意見を聞くため、グループインタビュー法を用いる。
  5. 面接法調査における対象者のプライバシー保護のため、調査員の選出を地元の町内会に依頼する。

【 解答:5 】

問題61
B 市が生活習慣病対策の公衆栄養プログラムを実施する際の短期目標である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 市民の主観的健康度の向上
  2. 糖尿病有病率の低下
  3. メタボリックシンドローム該当者数の減少
  4. 生活習慣病に関連する医療費の減少
  5. 自身の適正体重を認識する者の割合の増加

【 解答:5 】

問題62
公衆栄養活動の評価に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. アセスメント実施過程に対する評価が含まれる。
  2. 経過(過程)評価は、最終目標を評価する。
  3. 影響評価は、プログラムの実施状況を評価する。
  4. 結果評価は、行動に影響を与える要因を評価する。
  5. 評価結果は、公表しない。

【 解答:1 】

問題63
C 市で循環器疾患予防10 か年戦略を策定し、公衆栄養プログラムを実施することになった。行政と住民の関わりに関する記述である。誤っているのはどれか。1 つ選べ。
  1. プログラム推進委員会に住民代表の参加を求める。
  2. 対象住民への問診は、住民代表が実施する。
  3. プログラムの優先順位決定には、住民の意見を取り入れる。
  4. 食生活改善推進員によるボランティア活動と連携する。
  5. プログラムの効果判定時に住民が意見を述べる。

【 解答:2 】

問題64
行政栄養士が行う災害発生に備えた準備に関する記述である。誤っているのはどれか。1 つ選べ。
  1. 地域防災計画へ栄養・食生活支援の具体的内容を位置づける。
  2. 災害時の栄養・食生活支援マニュアルを作成する。
  3. 被災地への管理栄養士派遣の仕組みを整備する。
  4. 家庭における食料備蓄推進の普及啓発活動を行う。
  5. 管内の給食施設に対し、食料の備蓄は1 日分を推奨する。

【 解答:5 】

問題65
都道府県が設置する保健所の公衆栄養業務である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 妊産婦に対する栄養の摂取に関する援助
  2. 難病患者の食事支援ネットワークの構築
  3. 特定保健指導
  4. 独居高齢者に対する配食
  5. 特定保健用食品の許可

【 解答:2 】

問題66
健康増進法に基づいた特定給食施設への行政指導に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 栄養士を置かない施設は、行政指導の対象から除外する。
  2. 栄養管理に必要な指導は、食品衛生監視員が行う。
  3. 栄養管理上の課題が見られる施設に対して、効果的な指導計画を作成する。
  4. 指導後には、栄養管理に関する報告書を施設に発行する。
  5. 栄養管理の基準に違反した場合には、厚生労働大臣が勧告を行う。

【 解答:3 】

問題67
給食施設の種類と運営の根拠とする法規の組合せである。誤っているのはどれか。1 つ選べ。
  1. 事業所 --- 労働安全衛生法
  2. 小学校 --- 学校給食法
  3. 児童養護施設 --- 児童福祉法
  4. 養護老人ホーム --- 介護保険法
  5. 介護老人保健施設 --- 医療法

【 解答:4 】

問題68
病院の栄養管理に関わる診療報酬に関する記述である。正しいのはどれか。2 つ選べ。
  1. 入院基本料は、栄養士の配置が要件である。
  2. 入院診療計画書には、特別な栄養管理の必要性の有無を記載する。
  3. 入院時食事療養(Ⅰ)では、「食事は医療の一環として提供されるべきものである」とされている。
  4. 入院時食事療養(Ⅰ)の特別食加算は、患者の自己負担による。
  5. 栄養サポートチーム加算は、月1 回の回診が要件である。

【 解答:23 】

問題69
労働安全衛生法において、事業者が労働者に対して講ずるべき措置に関する事項である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 健康診断の回数は、2 年に1 回とする。
  2. 炊事従事者の休憩室は、警備員のものと兼ねる。
  3. 食堂の床面積は、食事の際の1 人について、0.5 m2 以上とする。
  4. 食堂と炊事場は、作業場内に設置する。
  5. 1 回100 食以上の給食を行う時は、栄養士を置くように努める。

【 解答:5 】

問題70
給食のサブシステムと評価方法の組合せである。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 栄養・食事管理 --- 調理室の温度記録
  2. 食材管理 --- 利用者の栄養アセスメント
  3. 生産管理 --- 配膳時刻調査
  4. 衛生管理 --- 食材日計表
  5. 会計管理 --- 利用者の嗜好調査

【 解答:3 】

問題71
給食施設における管理栄養士業務と、その業務に関して連携する他職種の組合せである。誤っているのはどれか。1 つ選べ。
  1. 小学校給食の年間献立計画 --- 教諭
  2. 介護老人福祉施設の誕生会での食事提供 --- 看護師
  3. 入院時食事療養(Ⅰ)届出の病院の検食 --- 薬剤師
  4. 通所介護施設の低栄養状態改善のための栄養食事相談 --- 介護福祉士
  5. 事業所給食の給与栄養目標量の設定 --- 産業医

【 解答:3 】

問題72
特定給食施設における献立作成基準に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 事業開始時の届出事項である。
  2. 保育所では、管理栄養士が作成しなければならない。
  3. 病院の治療食では、該当しない。
  4. 病院の一般食では、調理業務の受託会社が作成する。
  5. 事業所給食の経営合理化に活用できる。

【 解答:5 】

問題73
学校給食法における「給食を活用した食に関する指導」である。誤っているのはどれか。1 つ選べ。
  1. 摂取する食品と健康の保持増進との関連性
  2. 自然環境の恵沢に対する理解
  3. 食にかかわる産業の理解
  4. 地域産物の給食への活用
  5. 当該学校の教諭に対する栄養管理

【 解答:5 】

問題74
給食の品質管理に関する記述である。正しいのはどれか。2 つ選べ。
  1. 品質管理の目的は、献立の標準化である。
  2. 品質管理の活動は、PDCA サイクルにそって行う。
  3. 設計品質は、調理機器のレイアウトによって示される。
  4. 適合(製造)品質は、予定献立の食品重量によって示される。
  5. 総合品質は、利用者の満足度によって示される。

【 解答:25 】

問題75
給食における原価に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 総原価とは、食事の生産にかかる費用を金額で表したものである。
  2. 総原価は、経費と利益で構成される。
  3. 直接製造費は、材料費と労務費で構成される。
  4. 直接経費には、調理従事者の健康管理費が含まれる。
  5. 販売価格は、総原価に販売経費を加えた金額である。

【 解答:4 】

問題76
給食施設における食材とその保管管理の組合せである。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 野菜類 --- 納入業者に下処理室へ搬入させる。
  2. 果物類 --- 検収後、納入時の容器で冷蔵する。
  3. 生鮮魚介類 --- 納入時の品温が10℃ であることを確認する。
  4. 冷凍食品 --- 納入時の品温が-10℃ であることを確認する。
  5. 調味料 --- 適正在庫量の範囲内で納入させる。

【 解答:5 】

問題77
給食の生産管理における評価項目とその指標の組合せである。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 野菜の鮮度 --- 料理の種類数
  2. 下処理の作業時間 --- 食材の廃棄率
  3. 作業動線 --- 残食量
  4. 料理の品質 --- 苦情件数
  5. 食器の洗浄状態 --- 食器洗浄室の温度

【 解答:4 】

問題78
給食の安全・衛生管理の改善対策である。誤っているのはどれか。1 つ選べ。
  1. 配食作業のマニュアル作成
  2. 空中落下菌検査の採取場所の見直し
  3. 異なる作業区域間移動のワゴン利用
  4. 施設・設備機器の定期点検項目の見直し
  5. 防火対策チェックリスト項目の確認

【 解答:3 】

問題79
大量調理施設衛生管理マニュアルに示されている検食の保存に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 購入後の食品の泥は、除去する。
  2. 採取する食品の重量は、5 g 前後とする。
  3. 調理済み食品は、盛り付け前に採取する。
  4. 保存温度は、-18℃ に設定する。
  5. 保存期間は、2 週間以上とする。

【 解答:5 】

問題80
大量調理施設衛生管理マニュアル(平成25 年10 月改正)に基づいた加熱調理食品の衛生管理である。[ ]に入る正しい数字の組合せはどれか。1 つ選べ。
かきフライの揚げ調理について、かきの中心部が [ a ] ℃ で、[ b ] 秒間以上加熱されていることを確認する。

【 解答:2 】

問題81
給食施設における危機管理対策である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 災害発生時の人員配置のために、アクシデントレポートを分析する。
  2. 調理従事者の意識向上のために、インシデントレポートを実施する。
  3. 異物混入事故を防止するために、検便検査を実施する。
  4. 調理従事者の転倒防止のために、グリストラップを清掃する。
  5. 災害時の備蓄食品は、平常時の在庫上限量を維持する。

【 解答:2 】

問題82
大量調理施設衛生管理マニュアルにおける、生産施設と作業区域の組合せである。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 原材料の保管場 --- 清潔作業区域
  2. 調理済み食品の保管場 --- 汚染作業区域
  3. 検収場 --- 汚染作業区域
  4. 調理場 --- 清潔作業区域
  5. 放冷・調製場 --- 準清潔作業区域

【 解答:3 】

問題83
給食施設における作業動線の計画に関する記述である。誤っているのはどれか。1 つ選べ。
  1. 作業工程を配慮して、機器・設備を配置する。
  2. 作業スペースと通路を確保する。
  3. 作業動線は、双方向・反復を基本とする。
  4. 食器の動線は、短くする。
  5. 可動設備を有効利用する。

【 解答:3 】

問題84
給食業務従事者に対するOJT(on the job training)に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 成果は指導者の能力に影響されない。
  2. 継続的な教育が可能である。
  3. 個人に対応した目標は設定できない。
  4. 日常の業務を休まなければならない。
  5. 内容が日常業務に結びつかない。

【 解答:2 】

問題85
給食業務従事者に対する人事考課には、業績考課・情意考課・能力考課がある。業績考課の要素として、正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 仕事に対する勤勉性
  2. 仕事に対する責任感
  3. 仕事の質と量
  4. 基礎的な知識
  5. 理解力と判断力

【 解答:3 】

問題86
A 県Y 町では、肝疾患による標準化死亡比がA 県の中で最も高く、しかもここ数年間で増加していることが分かった。そこで、その背景要因を明らかにした上で、Y町の住民全体への予防対策を立てることとした。
Y 町の住民の生活習慣を横断調査により把握・分析する際に、以下の集団を標本調査の母集団とした。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 特定健康診査受診者
  2. 特定保健指導の積極的支援対象者
  3. 健康教室参加者
  4. 肝疾患で通院中の住民
  5. 住民登録している成人

【 解答:5 】

問題87
A 県Y 町では、肝疾患による標準化死亡比がA 県の中で最も高く、しかもここ数年間で増加していることが分かった。そこで、その背景要因を明らかにした上で、Y町の住民全体への予防対策を立てることとした。
上記の調査結果を、全国やA 県の調査結果と比較したところ、「生活習慣病のリスクを高める飲酒量」を超える者の割合が著しく高く、肝疾患との関連が考えられた。その結果を踏まえて優先的に行うべきポピュレーションアプローチである。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. アルコール依存症患者の生活状況を把握する。
  2. 飲酒運転撲滅キャンペーンを実施する。
  3. 未成年者への飲酒販売の禁止を徹底する。
  4. 「生活習慣病のリスクを高める飲酒量」について、町の広報で周知する。
  5. 特定保健指導で、1 日2 合以上の飲酒者に健康教育を行う。

【 解答:4 】

問題88
21 歳、男性、事務職。入社時健診で血清総コレステロールの高値を指摘されて来院した。父親が高LDL コレステロール血症と狭心症で治療中であり、兄は心筋梗塞で突然死している。
身長170 cm、体重66 kg、ウエスト周囲長82 cm、血圧132/80 mmHg。両側のアキレス腱の肥厚を認める。空腹時の血液検査値は、総コレステロール364 mg/dL、HDL-コレステロール54 mg/dL、トリグリセリド110 mg/dL、血糖102 mg/dL、HbA1c 5.5%。肝、腎、および甲状腺機能は正常。
この症例の病態に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 糖尿病型である。
  2. メタボリックシンドロームである。
  3. 血清LDL コレステロール値は、200 mg/dL と算出される。
  4. LDL 受容体の異常が考えられる。
  5. 本態性高血圧である。

【 解答:4 】

問題89
21 歳、男性、事務職。入社時健診で血清総コレステロールの高値を指摘されて来院した。父親が高LDL コレステロール血症と狭心症で治療中であり、兄は心筋梗塞で突然死している。
身長170 cm、体重66 kg、ウエスト周囲長82 cm、血圧132/80 mmHg。両側のアキレス腱の肥厚を認める。空腹時の血液検査値は、総コレステロール364 mg/dL、HDL-コレステロール54 mg/dL、トリグリセリド110 mg/dL、血糖102 mg/dL、HbA1c 5.5%。肝、腎、および甲状腺機能は正常。
この症例の栄養管理に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. たんぱく質の摂取量は、0.6 g/kg 標準体重/日とする。
  2. 脂肪の摂取エネルギー比率は、15% とする。
  3. 飽和脂肪酸の摂取エネルギー比率は、7 % 以上とする。
  4. コレステロールの摂取量は、200 mg/日未満とする。
  5. アルコールの摂取量は、エタノール換算で40 g/日とする。

【 解答:4 】

問題90
62 歳、男性。1 か月前から心窩部痛、食欲不振、体重減少がみられ病院を受診し、前庭部の進行胃癌と診断され、手術目的にて入院となった。身長165 cm、体重45.5 kg、BMI 16.7 kg/m2、この1 か月で3.0 kg の体重減少がみられた。血液検査値は、ヘモグロビン9.5 g/dL、アルブミン2.5 g/dL、基礎代謝量(推定式による)は、1,100 kcal/日であった。
胃の構造を図に示した。各部位の名称の組合せである。正しいのはどれか。1 つ選べ。

【 解答:3 】

問題91
62 歳、男性。1 か月前から心窩部痛、食欲不振、体重減少がみられ病院を受診し、前庭部の進行胃癌と診断され、手術目的にて入院となった。身長165 cm、体重45.5 kg、BMI 16.7 kg/m2、この1 か月で3.0 kg の体重減少がみられた。血液検査値は、ヘモグロビン9.5 g/dL、アルブミン2.5 g/dL、基礎代謝量(推定式による)は、1,100 kcal/日であった。
術前の栄養状態改善を目標とした投与エネルギー量(kcal/日)と非たんぱく質エネルギー/窒素比(kcal/g)の組合せである。正しいのはどれか。1 つ選べ。

【 解答:4 】

問題92
食品たんぱく質の栄養価を比較するために、「日本食品標準成分表準拠 アミノ酸成分表2010」を用いて、小麦(薄力粉1 等)、そば(全層粉)、とうもろこし(コーングリッツ)のたんぱく質について、アミノ酸組成(mg/g たんぱく質)を調べ、「FAO/WHO/UNU(2007 年)のアミノ酸評点パターン」と比較した(表1 )。
3 つの食品たんぱく質の栄養に関する記述である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. A のアミノ酸価は、C のアミノ酸価より高い。
  2. A は、リシンを添加しても栄養価は変わらない。
  3. B は、トリプトファンが第1 制限アミノ酸である。
  4. 体内において食品たんぱく質1 g 当たりに生成するナイアシン量(mg)は、B よりC の方が少ない。
  5. 体内において食品たんぱく質1 g 当たりに生成するナイアシン量(mg)は、A よりB の方が少ない。

【 解答:5 】

問題93
食品たんぱく質の栄養価を比較するために、「日本食品標準成分表準拠 アミノ酸成分表2010」を用いて、小麦(薄力粉1 等)、そば(全層粉)、とうもろこし(コーングリッツ)のたんぱく質について、アミノ酸組成(mg/g たんぱく質)を調べ、「FAO/WHO/UNU(2007 年)のアミノ酸評点パターン」と比較した(表1 )。
A、B、C に該当する食品の組合せである。正しいのはどれか。1 つ選べ。

【 解答:4 】

問題94
30 歳、女性、事務職。妊娠15 週、妊婦健康診査のために産婦人科外来を受診。身長160 cm で妊娠前の体重は44 kg、現在の体重は45 kg、血圧100/60 mmHg。血液検査値は、赤血球数370 万/μL、ヘモグロビン9.2 g/dL、ヘマトクリット30%であった。そして、鉄欠乏性貧血と診断された。食生活面では飲酒を妊娠前より減らし、毎日ビール中瓶1 本程度。出産後の体重増加を最小限に抑えたいので、食事は妊娠前と同様に1 日2 回、主食はほとんど食べず、できるだけ魚や豆腐を食べるようにしている。
血液検査の結果である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
  1. 血清鉄の高値
  2. 不飽和鉄結合能(UIBC)の低値
  3. 血清フェリチンの高値
  4. 平均赤血球容積(MCV)の高値
  5. 平均赤血球ヘモグロビン濃度(MCHC)の低値

【 解答:5 】

問題95
30 歳、女性、事務職。妊娠15 週、妊婦健康診査のために産婦人科外来を受診。身長160 cm で妊娠前の体重は44 kg、現在の体重は45 kg、血圧100/60 mmHg。血液検査値は、赤血球数370 万/μL、ヘモグロビン9.2 g/dL、ヘマトクリット30%であった。そして、鉄欠乏性貧血と診断された。食生活面では飲酒を妊娠前より減らし、毎日ビール中瓶1 本程度。出産後の体重増加を最小限に抑えたいので、食事は妊娠前と同様に1 日2 回、主食はほとんど食べず、できるだけ魚や豆腐を食べるようにしている。
栄養教育プログラムの内容と目標の組合せである。誤っているのはどれか。1 つ選べ。
  1. 適正なエネルギー摂取には、主食が必要であることが分かる --- 学習目標
  2. 妊娠30 週目の体重を50 kg にする --- 結果目標
  3. 鉄分の多い食事を摂る --- 結果目標
  4. 禁酒する --- 行動目標
  5. 家庭を禁煙にする --- 環境目標

【 解答:3 】