要介護認定等基準時間の算定方法について正しいものどれか。2つ選べ。
  1. 家族で行われる介護時間を基にする。
  2. 「1分間タイムスタディ・データ」による樹形モデルを用いる。
  3. 「特別な医療」に関する項目から求められた時間を合算する。
  4. 「特定疾病」に関する項目から求められた時間を合算する。
  5. 主治医意見書の「移動」の項目に記入された時間を合算する。

【 正答:23 】

解説

  1. × 要介護認定等基準時間は、実際に家庭等で行われる介護時間そのものではなく、介護の必要度を判断するための尺度として推計された基準である。
  2. 〇 「1分間タイムスタディ・データ」というのは、コンピュータソフトをつくるにあたって、あらかじめ行われた「1分間タイムスタディ」という調査法によって得られた介護に要する時間を推計するデータである。これと「樹形モデル」を組み合わせて5つの分野ごとの要介護認定等基準時間を算定する。
  3. 〇 「特別な医療」には、点滴の管理や経管栄養、褥瘡の処置など12の医療についての処置や対応に要する時間が分単位で設定されていて、合算される。
  4. × 特定疾病は、第2号被保険者が認定を申請するための要件とされているもので、要介護認定等基準時間の算定には関係しない。
  5. × 要介護認定基準時間の算定に、主治医意見書の内容が用いられることはない。また、主治医意見書の移動の項目に時間が記入されることもない。