高齢者の栄養・食生活について、より適切なものはどれか。3つ選べ。
  1. 納豆、クロレラ、青汁に含まれるビタミンkは、一部の抗凝固薬の効果を減弱させる。
  2. 高齢者は、代謝・吸収の機能が低下するが、栄養補助食品を使用することは控える。
  3. ビタミンB2の欠乏により、口角炎や脂漏性皮膚炎が生じることがある。
  4. 食欲不振は、消炎鎮痛剤等の薬剤が原因のこともある。
  5. 在宅での経管栄養剤は、食品の扱いとなるため、すべて自己負担となる。

【 正答:134 】

解説

  1. 〇 ビタミンKは、体内で血液の凝固や石灰化の作用に関わっている。抗血液凝固剤ワルファリンを使用している場合は、納豆・クロレラ・青汁の過剰摂取は禁忌とされている。
  2. × 高齢者は代謝・吸収の機能が低下する。したがって、栄養補助食品の適切な使用で栄養の補給を行うことは、むしろ推奨される。
  3. 〇 口角炎や脂漏性皮膚炎は、ビタミンB2の典型的な症状である。
  4. 〇 設問の通り
  5. × 経管栄養剤には、医薬品として扱われるものと食品として扱われるものがある。食品として扱われるものは自己負担であるが、医薬品として扱われるものは、医療保険が適用されるので、規定の利用者負担分のみを負担する。