薬剤の管理について、より適切なものはどれか。3つ選べ。
  1. 薬剤管理指導は、薬剤の効果を適切に把握し、副作用の未然防止をはかるとともに、薬剤の適正使用を進めることを目的とする。
  2. 複数の薬剤が処方されている場合は、一包化することにより、服用忘れや服用間違いなどを防ぐことができる。
  3. 在宅で使用される中心静脈栄養に使用する注射薬は、病院から届けられるものであり、薬局から届けられることはない。
  4. 在宅の患者が使用する必要がなくなった麻薬は、自宅で廃棄処理しなければならない。
  5. 胃ろうから薬剤を注入する際には、それぞれの薬剤について、錠剤を粉砕したり、微温湯で溶解させたりしてよいか、確認する必要がある。

【 正答:125 】

解説

  1. 〇 薬剤管理指導は、居宅療養管理指導であり、医師の指導のもとに、病院・診療所の薬剤師、薬局の薬剤師によって行われる。
  2. 〇 多剤併用の場合は、服用忘れや服用間違いを防ぐために、薬の一包化や保管箱・投薬カレンダーなどの工夫が必要である。
  3. × 中心静脈栄養の注射薬は、医師の処方箋に基づき院外処方されることも多いので、薬局から届けられることもある。
  4. × モルヒネ等の医療用麻薬については、「麻薬及び向精神薬取締法」によって規制されている。麻薬処方箋により調剤された麻薬は、麻薬管理者が他の職員の立会いの下で廃棄し、30日以内に調剤済み麻薬廃棄届を都道府県知事に提出する。
  5. 〇 薬剤によっては、粉砕や溶解をすると効果が得られなくなるものもあるので、事前に医師・薬剤師に確認しておく。