飼い犬の世話ができなくなった一人暮らしの利用者から,保険給付として飼い犬の世話をしてもらえないかと訪間介護員に相談があった。その報告を受けた訪問介護事業所は,利用者にとって必要なサービスなので実施したいと介護支援専門員に相談した。介護支援専門員の対応として,より適切なものはどれか。3つ選べ。
  1. 利用者の意思を尊重し,当面,飼い犬の世話を行うことを認める。
  2. 飼い犬の世話を依頼できるボランティアを探す。
  3. 利用者に対し,訪問介護事業所を変更するよう指示する。
  4. 保険給付としては不適切である旨の説明をする。
  5. 地域ケア会議に提案し,必要な社会資源の開発・充足を促す。

【 正答:245 】

解説

  1.  飼い犬の世話は,日常生活の援助以外のものであり,訪問介護員の業務として認めることはできない。
  2.  訪問介護員の業務では対応ができないため,ボランティアなどのサポートで対応することが望ましい。
  3.  訪問介護事業所の変更を行っても,飼い犬の世話ができるわけではない。
  4.  飼い犬の世話は,介護保険制度として対応できないことを説明する必要がある。
  5.  地域ケア会議に提案することで,地域全体の問題に発展し,社会資源の開発や充足へとつながっていく可能性がある。