Aさん(85歳、女性)は、大腿骨頚部骨折の手術を受け、近々退院予定である。自力での排泄や移動にはやや困難が伴い、要介護2の認定を受けた。本人も、同居している息子夫婦も、在宅生活を望んでいる。息子夫婦は、お互いに協力して宅で介護を行うつもりである。介護保険のサービス利用について相談があったが、介護支援専門員の対応として、より適切なものはどれか。2つ選べ。
  1. トイレ介助の負担を減らすため、排泄についてはおむつを利用することを提案する。
  2. 歩行機能の向上を図るため、通所リハビリテーションの利用を提案する。
  3. 住宅改修の利用を検討するため、住環境のアセスメントを提案する。
  4. 家族介護者の負担を軽減するため、訪問介護による生活援助の利用を提案する。
  5. 将来に備えて、施設入所を提案する。

【 正答:23 】

解説

  1. 排泄の自立について考えなければならないうえで、安易におむつの利用を提案することは適切ではない。
  2. 選択肢の通り
  3. 選択肢の通り
  4. 生活援助とは、身体介護以外の訪問介護であって、掃除、洗濯、調理などの日常生活の援助(そのために必要な一連の行為を含む)であり、利用者が単身、家族が障害・疾病などのため、本人や家族が家事を行うことが困難な場合に行われるものをいい、現状において、訪問介護による生活援助の利用を提案するすることは適切ではない。
  5. 在宅生活を望んでいるAさんに、施設入所を提案することは適切ではない。