Ａさん（78歳、男性）は、2年前に妻を病気で亡くし、一人暮らしをしていた。その後、Aさんは脳卒中で入院し、右半身に麻痺がある状態で退院するに当たり、要介護2の認定を受けた。本人の意向では、自宅で暮らし、訪問介護は利用したいが、通所のサービスは利用したくないとのことだった。その理由は、知り合いに今の姿を見られたくないことに加えて、妻を亡くした悲しみから同年代の夫婦を見るとつらくなるということだった。その時点における介護支援専門員の対応として、より適切なものはどれか。2つ選べ。
- 訪問介護サービス以外のサービスは利用しないことに決める。
- 自宅ではなく、居住系サービスを利用するよう説得する。
- 在宅生活を続けるうえでの機能回復の重要性を説明し、訪問リハビリテーションの利用を勧める。
- 福祉用具や住宅改修を利用し、住環境を改善することを勧める。
- 近隣住民から高齢者サロンに誘ってもらう。
【 正答：34 】
解説
- 「通所のサービスは利用したくないとのことだった。」とあるが、訪問介護以外のサービスは利用したくないとは言っていない。自立支援につながる訪問サービスを提案することが必要であり、介護支援専門員がするかしないかを決定することではない。
- 自宅で暮らしたいというAさんの意向を無視した対応である。
- 選択肢の通り
- 選択肢の通り
- 知り合いに今の姿を見られたくない、同年代の夫婦を見るとつらくなるという、 Ａさんの気持ちを無視した対応である。