問題
第27問
宅地建物取引業者Aは、Bが所有する宅地の売却を依頼され、専任媒介契約を締結した。この場合における次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定に違反するものはいくつあるか。ア. AはBが宅地建物取引業者であったので、宅地建物取引業法第34条の2第1項に規定する書面を作成しなかった。
イ. Aは、Bの要望により、指定流通機構に当該宅地を登録しない旨の特約をし、指定流通機構に登録しなかった。
ウ. Aは、短期間で売買契約を成立させることができると判断したので指定流通機構に登録せず、専任媒介契約締結の日の9日後に当該売買契約を成立させた。
エ.Aは、当該契約に係る業務の処理状況の報告日を毎週金曜日とする旨の特約をした。
- 一つ
- 二つ
- 三つ
- 四つ
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正解は、 3 です。
解説
ア. 違反する 媒介契約書面に関する規定である宅建業法34条の2第1項は、宅建業者自ら売主となる場合の制限ではなく、宅建業者間取引にも適用される。
イ. 違反する 宅建業者は、専任媒介契約を締結したときは、契約の相手方を探索するため、指定流通機構に登録しなければならない。この規定は特約で排除することはできない。
ウ. 違反する 専任媒介契約の場合には、7日以内に指定流通機構へ登録しなければならない。
エ. 違反しない 専任媒介契約を締結した宅建業者は、依頼者に対し、当該専任媒介契約に係る業務の処理状況を2週間に1回以上報告しなければならない。