問題 1
医薬品の本質に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
  1. 医薬品は、人の疾病の診断、治療若しくは予防に使用されること、又は人の身体の構造や機能に影響を及ぼすことを目的とし、その有用性が認められたものである。
  2. 医薬品は、市販前に十分な有効性、安全性の確認が行われているため、保健衛生上のリスクを考える必要はない。
  3. 添付文書や製品表示に記載されている効能効果や副作用等について、購入者に誤解や認識不足を生じさせないために、医薬品の販売等に従事する専門家は、専門用語を分かりやすい表現で伝えるなどの適切な情報提供を行う必要がある。
  4. 医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(昭和35年法律第145号)では、健康被害の発生の可能性がなければ、医薬品への異物等の混入については許容されている。
  1. a,b
  2. a,c
  3. b,c
  4. b,d
  5. c,d

【 解答:2 】

問題 2
医薬品のリスク評価に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
  1. ヒトを対象とした臨床試験における効果と安全性の評価基準には、国際的にGoodLaboratoryPractice(GLP)が制定されている。
  2. 医薬品は、少量の投与でも、長期投与されれば、慢性的な毒性が発現する場合があり、医薬品毒性試験法ガイドラインに沿って、毒性試験が厳格に実施されている。
  3. 医薬品に対しては製造販売後安全管理基準としてGoodVigilancePractice(GVP)が制定されている。
  4. 無作用量とは、薬物の効果が発現し、有害反応が発現しない最大の投与量のことである。
  1. a,b
  2. a,c
  3. b,c
  4. b,d
  5. c,d

【 解答:3 】

問題 3
健康食品及びセルフメディケーションに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. 医薬品を扱う者は、いわゆる健康食品は法的にも、また安全性や効果を担保する科学的データの面でも医薬品とは異なるものであることを認識し、消費者に指導・説明を行わなくてはならない。
  2. 健康補助食品(いわゆるサプリメント)においては、誤った使用法による健康被害が生じた例は報告されていない。
  3. 世界保健機関(WHO:WorldHealthOrganization)によれば、セルフメディケーションとは、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てする」こととされている。

【 解答:1 】

問題 4
医薬品の副作用に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
世界保健機関(WHО)の定義によれば、医薬品の副作用とは、「疾病の予防、診断、( a )のため、又は身体の機能を正常化するために、人に( b )で発現する医薬品の有害かつ( c )反応」とされている。

【 解答:1 】

問題 5
医薬品の副作用に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
  1. 医薬品は、その目的とする効果に対して副作用が生じる危険性が最小限となるよう、使用する量や使い方が定められている。
  2. 一般用医薬品には習慣性・依存性がある成分を含んでいるものがあり、しばしば乱用されることが知られている。
  3. 習慣性とは、物質が有する明確な依存を形成する性質のことであり、依存形成性ともいう。
  4. 人体に直接使用されない医薬品についても、使用する人の誤解や認識不足によって使い方や判断を誤り、有害事象につながることがある。

【 解答:3 】

問題 6
医薬品の副作用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
  1. アレルギーは、必ず医薬品の薬理作用と密接に関係して起こるものであるため、内服薬だけでなく外用薬等でも引き起こされることがある。
  2. 医薬品が人体に及ぼす作用は、多くが解明されているため、十分注意して適正に使用された場合は副作用を生じることはない。
  3. 医薬品は、疾病の種類や症状等に応じて適切なものが選択され、適正な使用がなされなければ、症状の悪化、副作用や事故等の好ましくない結果(有害事象)を招く危険性が高くなる。
  4. 一般用医薬品の販売等に従事する専門家においては、購入者等から副作用の発生の経過を十分に聴いて、その後の適切な医薬品の選択に資する情報提供を行うほか、副作用の状況次第では、購入者等に対して、速やかに適切な医療機関を受診するよう勧奨する必要がある。
  1. a,b
  2. a,c
  3. a,d
  4. b,d
  5. c,d

【 解答:5 】

問題 7
医薬品の不適正な使用と有害事象に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
  1. 薬物依存は、一度形成されても、そこから離脱することは容易である。
  2. 小児への使用を避けるべき医薬品を「子供だから大人用のものを半分にして飲ませればよい」として服用させるなど、安易に医薬品を使用すると、有害事象につながる危険性が高い。
  3. 医薬品の不適正な使用は、概ね、使用する人の誤解や認識不足に起因するものと医薬品を本来の目的以外の意図で使用するものに大別される。
  4. 一般用医薬品は、乱用を繰り返しても、臓器障害等を生じることはない。
  1. a,b
  2. a,c
  3. b,c
  4. b,d
  5. c,d

【 解答:3 】

問題 8
医薬品等の相互作用に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
  1. 一般用医薬品は、一つの医薬品の中に作用の異なる複数の成分を組み合わせて含んでいる(配合される)ことが多い。
  2. 複数の疾病を有する人では、疾病ごとにそれぞれ医薬品が使用される場合が多く、医薬品同士の相互作用に関して特に注意が必要となる。
  3. 一般用医薬品の販売等に従事する専門家においては、購入者等に対し、医薬品の種類や使用する人の状態等に即して情報提供を行い、医療機関・薬局から交付された薬剤を使用している場合には、診療を行った医師若しくは歯科医師又は調剤した薬剤師に相談するよう説明がなされるべきである。
  4. 外用薬や注射薬であれば、食品によって医薬品の作用に影響を受けることはあっても、代謝に影響を受けることはない。

【 解答:4 】

問題 9
小児等への医薬品の使用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
  1. 小児とは、医薬品の使用上の注意においては、おおよその目安として15歳未満の者をいう。
  2. 幼児に使用される錠剤やカプセル剤は、形状が幼児向けに作られているため、服用時に喉につかえることはない。
  3. 小児は、大人と比べて身体の大きさに対して腸が長いため、服用した医薬品の吸収率が相対的に高い。
  4. 乳児は、乳児向けの用法用量が設定されている一般用医薬品があるため、医師の診療を受けることよりも、基本的には一般用医薬品による対処が優先される。
  1. a,b
  2. a,c
  3. a,d
  4. b,d
  5. c,d

【 解答:2 】

問題 10
妊婦又は妊娠していると思われる女性への医薬品の使用に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、2箇所の( a )内はいずれも同じ字句が入る。
胎児は、誕生するまでの間は、母体との間に存在する胎盤を通じて栄養分を受け取っている。胎盤には、胎児の血液と母体の血液とが混ざらない仕組み(( a ))がある。母体が医薬品を使用した場合に、( a )によって、どの程度医薬品の成分の胎児への移行が防御されるかは、未解明のことも多い。一般用医薬品においても、多くの場合、妊婦が使用した場合における( b )に関する評価が困難である。
さらに、ビタミンA含有製剤のように、妊娠前後の一定期間に通常の用量を超えて摂取すると胎児に( c )を起こす危険性が高まるとされているものや、便秘薬のように、配合成分やその用量によっては流産や早産を誘発するおそれがあるものがある。

【 解答:4 】

問題 11
医療機関で治療を受けている人等への医薬品の使用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. 一般用医薬品を使用することによって症状が悪化したり、治療が妨げられることがある。
  2. 医療機関での治療は特に受けていない場合であっても、医薬品の種類や配合成分等によっては、特定の症状がある人が使用するとその症状を悪化させるおそれがある等、注意が必要なものがある。
  3. 医療機関・薬局で交付された薬剤を使用している人については、登録販売者において一般用医薬品との併用の可否を判断することは困難なことが多く、その薬剤を処方した医師若しくは歯科医師又は調剤を行った薬剤師に相談するよう説明する必要がある。

【 解答:1 】

問題 12
医薬品の品質に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. 一般用医薬品は、その医薬品の一部が変質した物質から成っている場合でも、製造後1年以内であれば販売することができる。
  2. 医薬品に表示されている「使用期限」は、開封・未開封を問わず、製品の品質が保持される期限である。
  3. 医薬品は、適切な保管・陳列がなされなければ、医薬品の効き目が低下したり、人体に好ましくない作用をもたらす物質を生じることがある。
  4. 一般用医薬品は、購入された後、すぐに使用されるとは限らず、家庭における常備薬として購入されることも多いことから、外箱等に記載されている使用期限から十分な余裕をもって販売等がなされることが重要である。

【 解答:5 】

問題 13
プラセボ効果に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
医薬品を使用したとき、結果的又は偶発的に( a )によらない作用を生じることをプラセボ効果(( b )効果)という。プラセボ効果は、医薬品を使用したこと自体による楽観的な結果への期待(暗示効果)や、条件付けによる生体反応、時間経過による( c )な変化等が関与して生じると考えられている。

【 解答:5 】

問題 14
一般用医薬品で対処可能な症状等の範囲に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. 通常の成人では、乳幼児や妊婦の場合に比べ、一般用医薬品で対処可能な範囲は限られてくる。
  2. 体調の不調や軽度の症状等について一般用医薬品を使用して対処した場合において、一定期間若しくは一定回数使用しても症状の改善がみられない又は悪化したときには、医療機関を受診して医師の診療を受ける必要がある。
  3. 一般用医薬品は、医療機関での治療を受けるほどではない体調の不調や疾病の初期段階、あるいは日常において、生活者が自らの疾病の治療、予防又は生活の質の改善・向上を図ることを目的としている。
  4. 症状が重いとき(例えば、高熱や激しい腹痛がある場合、患部が広範囲である場合等)に、一般用医薬品を使用することは、一般用医薬品の役割にかんがみると、適切な対処といえる。

【 解答:4 】

問題 15
医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(昭和35年法律第145号)第4条第5項第4号に規定される一般用医薬品の定義に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
医薬品のうち、その( a )において人体に対する作用が( b )ものであって、薬剤師その他の医薬関係者から提供された情報に基づく需要者の選択により使用されることが目的とされているもの(( c )を除く。)をいう。

【 解答:5 】

問題 16
一般用医薬品の販売等に従事する専門家が購入者から確認しておきたい事項に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. 何のためにその医薬品を購入しようとしているか(購入者側のニーズ、購入の動機)
  2. 症状等がある場合、それはいつ頃からか、その原因や患部等の特定はなされているか
  3. その医薬品を使用する人として、小児や高齢者、妊婦等が想定されるか
  4. その医薬品を使用する人が過去にアレルギーや医薬品による副作用等の経験があるか

【 解答:1 】

問題 17
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)訴訟を契機に国が講じた措置に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
  1. 医薬品を迅速に供給するための「緊急輸入」制度の創設
  2. 独立行政法人医薬品医療機器総合機構による生物由来製品による感染等被害救済制度の創設
  3. 2002年に行われた薬事法改正に伴う、生物由来製品の安全対策強化
  4. 医薬品の副作用による健康被害の迅速な救済を図るための、医薬品副作用被害救済制度の創設
  1. a,b
  2. a,c
  3. b,c
  4. b,d
  5. c,d

【 解答:3 】

問題 18
HIV訴訟に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
HIV訴訟は、( a )患者が、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が混入した原料( b )から製造された( c )製剤の投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。

【 解答:2 】

問題 19
サリドマイド及びサリドマイド訴訟に関する記述のうち、正しいものはどれか。
  1. サリドマイドの光学異性体のうち、R体には有害作用がないことから、R体のサリドマイドを分離して製剤化すると催奇形性を避けることができる。
  2. サリドマイド製剤は、1961年11月、西ドイツ(当時)のレンツ博士がサリドマイド製剤の催奇形性について警告を発し、日本では、同年中に速やかに販売停止及び回収措置が行われた。
  3. サリドマイド製剤は、当時、貧血用薬として承認された。
  4. サリドマイド訴訟は、サリドマイド製剤を妊娠している女性が使用したことにより、出生児に四肢欠損、耳の障害等の先天異常(サリドマイド胎芽症)が発生したことに対する損害賠償訴訟である。

【 解答:4 】

問題 20
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)及びHIV訴訟に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. 国は、HIV感染者に対する恒久対策として、エイズ治療研究開発センター及び拠点病院の整備や治療薬の早期提供等の様々な取り組みを推進してきている。
  2. HIV訴訟を契機に、血液製剤の安全確保対策として、検査や献血時の問診の充実が図られた。
  3. HIV訴訟は、国及び製薬企業を被告として大阪地裁と東京地裁で提訴されたが、和解は成立していない。

【 解答:2 】

問題 21
消化器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. 食道から送られてきた内容物は、胃の運動によって胃液と混和され、かゆ状となって小腸に送り出されるまで数時間、胃内に滞留する。
  2. 回腸の上部を除く大腸の内壁には輪状のひだがあり、その粘膜表面は絨毛(柔突起ともいう)に覆われてビロード状になっている。
  3. 膵臓は、消化腺であるとともに、血糖値を調節するホルモン(インスリン及びグルカゴン)等を血液中に分泌する内分泌腺でもある。
  4. 肝臓は、胆嚢で産生された胆汁を濃縮して蓄える器官で、胃の後下部に位置する。

【 解答:3 】

問題 22
消化酵素に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
  1. 唾液には、デンプンをデキストリンや麦芽糖に分解する消化酵素(プチアリン。唾液アミラーゼともいう。)が含まれる。
  2. 胃から分泌されるペプシノーゲンは、胃酸によってタンパク質を消化する酵素であるペプシンとなり、胃酸とともに胃液として働く。
  3. 脂質(トリグリセリド)は、消化酵素(マルターゼ)の作用によって分解を受けるが、大腸粘膜の上皮細胞で吸収されると脂質に再形成される。
  4. 膵液は、消化酵素の前駆体タンパクであり消化管内で活性体であるトリプシンに変換されるトリプシノーゲンのほか、多くの消化酵素を含んでいる。

【 解答:3 】

問題 23
消化器系とビタミンの係わりに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. 胃粘液に含まれる成分は、小腸におけるビタミンB12の吸収に重要な役割を果たしている。
  2. 胆汁に含まれる胆汁酸塩(コール酸、デオキシコール酸等の塩類)は、脂溶性ビタミンの吸収を助ける。
  3. 肝臓は、脂溶性ビタミンであるビタミンAやビタミンD等のほか、ビタミンB6やビタミンB12等の水溶性ビタミンの貯蔵臓器でもある。
  4. 大腸の腸内細菌は、血液凝固や骨へのカルシウム定着に必要なビタミンK等の物質を産生している。

【 解答:4 】

問題 24
呼吸器系に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
  1. 鼻腔の入り口(鼻孔)にある鼻毛は、空気中の塵、埃等を吸い込まないようにするフィルターの役目を果たしている。
  2. 喉頭は、高濃度のリゾチームを含有する液を分泌することにより、気道に侵入してくる細菌、ウイルス等に対して免疫反応を行っている。
  3. 吸い込まれた粉塵、細菌等の異物は、気道粘膜から分泌される粘液にからめ取られ、気道内部から咽頭へ向けて排出される。
  4. 肺には筋組織があり、自力で拡張・収縮して呼吸運動を行っている。
  1. a,b
  2. a,c
  3. a,d
  4. b,c
  5. b,d

【 解答:2 】

問題 25
心臓及び血管系に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、2箇所の( a )及び3箇所の( b )内はそれぞれ同じ字句が入る。
心臓の内部は上部左右の( a )、下部左右の( b )に分かれている。( a )で血液を集めて( b )に送り、( b )から血液を拍出する。
心臓から拍出された血液を送る血管を( c )といい、心臓へ戻る血液を送る血管を( d )という。

【 解答:4 】

問題 26
赤血球及び白血球に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. 赤血球は、中央部がくぼんだ円盤状の細胞で、血液全体の約60%を占め、赤い血色素(フィブリノゲン)を含む。
  2. 赤血球は骨髄で産生されるが、赤血球の数が少なすぎたり、赤血球中のヘモグロビン量が欠乏すると、血液は酸素を十分に供給できず、疲労や血色不良などの貧血症状が現れる。
  3. 好中球は、感染が起きた組織に遊走して集まり、細菌やウイルス等を食作用によって取り込んで分解する。
  4. リンパ球は、白血球の約5%と少ないが最も大きく、強い食作用を持つ。

【 解答:5 】

問題 27
リンパ系に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
  1. リンパ液の流れは、主に骨格筋の収縮によるものである。
  2. リンパ液は、血漿とは成分が大きく異なり、タンパク質が多く、リンパ球を含む。
  3. リンパ管は、互いに合流して次第に太くなり、最終的に、もものつけ根の動脈につながる。
  4. リンパ節の内部にはリンパ球やマクロファージ(貪食細胞)が密集していて、リンパ液で運ばれてきた細菌やウイルスは免疫反応によって排除される。
  1. a,b
  2. a,d
  3. b,c
  4. b,d
  5. c,d

【 解答:2 】

問題 28
泌尿器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. 腎臓では、血液中の老廃物の除去のほか、水分及び電解質の排出調節が行われており、血液の量と組成を維持して、血圧を一定範囲内に保つ上で重要な役割を担う。
  2. 女性は尿道が短いため、細菌などが侵入したとき膀胱まで感染を生じやすい。
  3. 腎小体と尿細管とで構成する腎臓の基本的な機能単位をボウマン嚢という。
  4. 副腎は、左右の腎臓の下部にそれぞれ附属し、皮質と間質と髄質の3層構造からなる。

【 解答:2 】

問題 29
目に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
  1. 水晶体の前に位置している角膜の働きにより瞳孔を散大・縮小させて眼球内に入る光の量を調節している。
  2. ビタミンAが不足すると夜間視力の低下(夜盲症)を生じる。
  3. 眼瞼は、素早くまばたき運動ができるよう、皮下組織が少なく薄くできているため、内出血や裂傷を生じやすい。
  4. 目を使う作業を続けると、眼筋の疲労、遠近の焦点調節を行っている硝子体の疲労などが起こる。
  1. a,b
  2. a,d
  3. b,c
  4. b,d
  5. c,d

【 解答:3 】

問題 30
鼻及び耳に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. 鼻中隔の前部は、毛細血管が豊富に分布していることに加えて粘膜が薄いため、傷つきやすく鼻出血を起こしやすい。
  2. 副鼻腔に入った埃等の粒子は、粘液に捉えられて線毛の働きによって鼻腔内へ排出される。
  3. 外耳は、側頭部から突出した耳介と、耳介で集められた音を鼓膜まで伝導する外耳道からなる。
  4. 中耳は、聴覚器官である蝸牛と、平衡器官である前庭の2つの部分からなる。

【 解答:2 】

問題 31
外皮系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. 生体は、病原菌を排除する反応として免疫機能を活性化させ、その結果、皮膚に炎症を生じ、発疹や発赤、痒み等の症状が現れることがある。
  2. メラニン色素は、真皮の最下層にあるメラニン産生細胞(メラノサイト)で産生され、太陽光に含まれる紫外線から皮膚組織を防護する役割がある。
  3. 皮下組織は、脂肪細胞が多く集まって皮下脂肪層となっている。
  4. 角質層は、表皮に存在し、皮膚のバリア機能を担っている。

【 解答:1 】

問題 32
骨の機能とその説明の組み合わせとして、誤っているものはどれか。

【 解答:2 】

問題 33
脳や神経系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. 脳の下部には、自律神経系、ホルモン分泌等の様々な調節機能を担っている部位(視床下部など)がある。
  2. 医薬品の成分が体内で薬効又は副作用をもたらす際には、自律神経系への作用や影響が重要である。
  3. 脳の毛細血管が中枢神経の間質液環境を血液内の組成変動から保護するように働く機能を血液脳関門という。
  4. 脊髄には、心拍数を調節する心臓中枢、呼吸を調節する呼吸中枢等がある。

【 解答:4 】

問題 34
交感神経系が活発になっているときに効果器に及ぼす作用のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
  1. a,b
  2. a,d
  3. b,c
  4. b,d
  5. c,d

【 解答:5 】

問題 35
医薬品の吸収に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. 全身作用を目的とする医薬品では、その有効成分が消化管等から吸収されて、循環血液中に移行することが重要である。
  2. 内服薬の有効成分の吸収量や吸収速度は、消化管内容物や他の医薬品の作用により影響を受けることはない。
  3. 一般に、消化管からの吸収は、濃度の高い方から低い方へ受動的に拡散していく現象ではなく、消化管が積極的に医薬品成分を取り込む現象である。
  4. 坐剤は、直腸内で溶解し、薄い直腸内壁の粘膜から有効成分が吸収される。

【 解答:2 】

問題 36
医薬品の代謝及び排泄に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. 薬の代謝とは、物質が体内で化学的に変化することであるが、医薬品の有効成分も循環血液中へ移行して体内を循環するうちに徐々に代謝を受ける。
  2. 医薬品の有効成分は未変化体のままで、あるいは代謝物として、体外へ排出されるが、肺から呼気中へ排出されることはない。
  3. 循環血液中に移行した医薬品の有効成分は、血漿タンパク質と結合して複合体を形成することはないため、薬物代謝酵素の作用によって速やかに代謝される。
  4. 腎機能が低下した人では、正常の人よりも医薬品の効き目が現れにくくなる。

【 解答:3 】

問題 37
医薬品の剤形に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. 口腔内崩壊錠は、口の中の唾液で速やかに溶ける工夫がなされているため、水なしで服用することができる。
  2. 顆粒剤は粒の表面がコーティングされているため、噛み砕いて服用する必要がある。
  3. カプセル剤は、ゼラチンに対してアレルギーを持つ人がいるため、原材料としてゼラチンが使用されることはない。
  4. 貼付剤は、適用部位に有効成分が一定時間留まるため、薬効の持続が期待できる。

【 解答:5 】

問題 38
ショック(アナフィラキシー)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. 医薬品によるショックは、以前にその医薬品によって蕁麻疹等のアレルギーを起こしたことがある人では起きる可能性が低い。
  2. 発症後の進行が非常に速やかな(通常、2時間以内に急変する。)ことが特徴である。
  3. 一般に、顔や上半身の紅潮・熱感、皮膚の痒み、むくみ(浮腫)、吐きけ、顔面蒼白等の複数の症状が現れる。

【 解答:3 】

問題 39
偽アルドステロン症に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
体内に( a )と水が貯留し、体から( b )が失われることによって生じる病態である。
( c )からのアルドステロン分泌が増加していないにもかかわらずこのような状態となることから、偽アルドステロン症と呼ばれている。
主な症状に、手足の脱力、( d )、筋肉痛、こむら返り、倦怠感、手足のしびれ、頭痛、むくみ(浮腫)、喉の渇き、吐きけ・嘔吐等があり、病態が進行すると、筋力低下、起立不能、歩行困難、痙攣等が生じる。

【 解答:5 】

問題 40
目に現れる医薬品の副作用に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、2箇所の( b )内はいずれも同じ字句が入る。
眼球内の角膜と水晶体の間を満たしている( a )が排出されにくくなると、眼圧が( b )して視覚障害を生じることがある。
例えば、抗コリン作用がある成分が配合された医薬品によって眼圧が( b )し、眼痛や眼の充血に加え、急激な視力低下を来すことがあるため、特に( c )がある人では厳重な注意が必要である。

【 解答:1 】

問題 41
医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(昭和35年法律第145号)に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
法第1条において、「この法律は、医薬品、医薬部外品、( a )、医療機器及び再生医療等製品の品質、有効性及び安全性の確保並びにこれらの使用による保健衛生上の危害の発生及び拡大の防止のために必要な( b )を行うとともに、( c )の規制に関する措置を講ずるほか、医療上特にその必要性が高い医薬品、医療機器及び再生医療等製品の( d )の促進のために必要な措置を講ずることにより、保健衛生の向上を図ることを目的とする。」ことを定めている。

【 解答:2 】

問題 42
日本薬局方に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
  1. 医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(昭和35年法律第145号)第41条第1項の規定に基づいて、厚生労働大臣が医薬品の性状及び品質の適正を図るため、都道府県知事の意見を聴いて定めたものである。
  2. 一般用医薬品として販売されている、又は一般用医薬品の中に配合されているものは収載されていない。
  3. 保健医療上重要な医薬品について、必要な規格・基準及び標準的試験法等を定めたものである。
  4. 日本薬局方に収められている物は、医薬品である。
  1. a,b
  2. a,c
  3. a,d
  4. b,d
  5. c,d

【 解答:5 】

問題 43
要指導医薬品に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. 通常、医療機関を受診するほどではない体調の不調や疾病の初期段階に使用され、薬剤師の対面による情報の提供及び薬学的知見に基づく指導が行われることが必要である。
  2. 注射等の侵襲性の高い使用方法が用いられている。
  3. 効能効果の表現に関して、要指導医薬品では通常、診断疾患名で示されている。
  4. あらかじめ定められた用量に基づき、適正使用することによって効果を期待するものである。

【 解答:3 】

問題 44
一般用医薬品のリスク区分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
  1. 第一類医薬品及び第二類医薬品を指定する告示は、一度公布されたあと改定されたことはない。
  2. 第一類医薬品及び第二類医薬品は、配合されている成分又はその使用目的等に着目して指定されている。
  3. 第二類医薬品のうち、「特別の注意を要するものとして厚生労働大臣が指定するもの」を「指定第二類医薬品」としている。
  4. 第三類医薬品は、保健衛生上のリスクが比較的低い一般用医薬品であり、副作用等により身体の変調・不調が起こるおそれはない。
  1. a,b
  2. a,c
  3. b,c
  4. b,d
  5. c,d

【 解答:3 】

問題 45
医薬品の容器、外箱及び添付文書等への記載事項に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. 医薬品の容器等が小売りのために包装されている場合において、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(昭和35年法律第145号)の規定に基づく容器等への記載が、外部の容器又は被包(以下「外箱等」という。)を透かして容易に見ることができないときには、その外箱等にも同様の事項が記載されていなければならない。
  2. 指定第二類医薬品については、枠の中に赤字で「指定第二類医薬品」と記載することが義務付けられている。
  3. 添付文書の記載については、邦文でされていなければならない。
  4. 医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(昭和35年法律第145号)において、医薬品の容器等又は外箱等に記載されていてはならない事項については定められていない。

【 解答:5 】

問題 46
医薬部外品に関する記述のうち、正しいものはどれか。
  1. 人の疾病の診断、治療若しくは予防に使用されること、又は人の身体の構造若しくは機能に影響を及ぼすことを目的とするものはない。
  2. 効能効果があらかじめ定められた範囲内であって、成分や用法等に照らして人体に対する作用が緩和であることを要件として、医薬品的な効能効果を表示・標榜することが認められている。
  3. 製造販売する場合も、販売する場合も、ともに許可は必要ない。
  4. 直接の容器又は直接の被包には、「部外」の文字の表示が義務付けられている。

【 解答:2 】

問題 47
保健機能食品等に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. 特定保健用食品とは、個別に生理的機能や特定の保健機能を示す有効性や安全性等に関する審査を受け、許可又は承認を取得したものである。
  2. 機能性表示食品は、特定の保健の目的が期待できる(健康の維持及び増進に役立つ)という食品の機能性を表示することができ、消費者庁長官の個別の許可を受けたものである。
  3. 栄養機能食品は、栄養表示しようとする場合に、1日当たりの摂取目安量に含まれる栄養成分の量が基準に適合していれば、その栄養成分の機能の表示を行う義務はない。
  4. いわゆる健康食品の製品中に医薬品成分が検出された場合は、無承認無許可医薬品として、取締りの対象となる。

【 解答:3 】

問題 48
医薬品の販売業の許可に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. 医薬品を、業として販売、授与又は販売若しくは授与の目的での貯蔵、若しくは陳列を行うには、薬局の開設又は医薬品の販売業の許可を受ける必要がある。
  2. 医薬品の販売業の許可については、店舗販売業の許可、卸売販売業の許可又は一般販売業の許可の3種類に分けられている。
  3. 一般の生活者に対して医薬品を販売等することができるのは、店舗販売業及び卸売販売業の許可を受けた者だけである。
  4. 医薬品の販売業の許可は、6年ごとに、その更新を受けなければ、その期間の経過によって、その効力を失う。

【 解答:2 】

問題 49
医薬品の販売業の許可行為の範囲に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
  1. 店舗販売業では、特定の購入者の求めに応じて医薬品の包装を開封して分割販売することができる。
  2. 卸売販売業では、医薬品をあらかじめ小分けし、販売することはできない。
  3. 医薬品を分割販売する場合には、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(昭和35年法律第145号)第50条の規定に基づく容器等への記載事項が表示又は記載されていなければならない。
  4. 店舗販売業は、配置によって医薬品を販売し、授与し、又はその販売若しくは授与の目的で医薬品を貯蔵し、若しくは陳列することができる。

【 解答:4 】

問題 50
薬局に関する記述のうち、正しいものはどれか。
  1. 調剤を実施する薬局は、医療法(昭和23年法律第205号)において、医療提供施設と位置づけられてはいない。
  2. 薬局で取り扱うことができる医薬品は、医療用医薬品及び要指導医薬品のみである。
  3. 薬局開設者が薬剤師でないときは、その薬局で薬事に関する実務に従事する薬剤師のうちから管理者を指定して実地に管理させなければならない。
  4. 薬局として開設の許可を受けていないものは、どのような場所であっても薬局の名称を付してはならない。

【 解答:3 】

問題 51
店舗販売業に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. 店舗販売業の許可は、店舗ごとに、厚生労働大臣が与えることとされている。
  2. 店舗販売業においては、薬剤師が従事していれば調剤を行うことができる。
  3. 店舗販売業者は、登録販売者に要指導医薬品を販売又は授与させてはならない。
  4. 店舗販売業者は、店舗管理者が述べる意見を尊重しなければならない。

【 解答:4 】

問題 52
配置販売業に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
  1. 配置販売業の許可は、要指導医薬品又は一般用医薬品を、配置により販売又は授与する業務について、配置しようとする区域をその区域に含む都道府県ごとに、その都道府県知事が与えることとされている。
  2. 配置販売業者又はその配置員は、その住所地の都道府県知事が発行する身分証明書の交付を受け、かつ、これを携帯しなければ、医薬品の配置販売に従事してはならない。
  3. 配置販売業者は、配置以外の方法により医薬品を販売等してはならない。
  4. 第一類医薬品を販売し、授与する区域を管理する者は、薬剤師でなければならない。

【 解答:1 】

問題 53
医薬品のリスク区分に応じた情報提供について、薬局開設者又は店舗販売業者が従事する薬剤師等に行わせる対応に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. 要指導医薬品を販売する際、購入者側から相談があった場合には、応答が義務づけられている。
  2. 第一類医薬品を販売する際、購入者側から質問等がなくても行う積極的な情報提供については、特に法令上の規定はない。
  3. 第三類医薬品を販売する際、購入者側から相談があった場合には、応答が義務づけられていない。

【 解答:4 】

問題 54
薬局開設者又は店舗販売業者が薬局又は店舗の見やすい場所に掲示板で掲示しなければならない事項の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. 薬局、店舗の管理者の氏名
  2. 要指導医薬品、第一類医薬品、第二類医薬品及び第三類医薬品の定義及びこれらに関する解説
  3. 取り扱う要指導医薬品及び一般用医薬品の区分
  4. 要指導医薬品の陳列に関する解説

【 解答:2 】

問題 55
店舗販売業者が特定販売を行う場合に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. 当該店舗に貯蔵し、又は陳列している医薬品に注文品の在庫がない場合、特定販売を行う他店舗から発送することができる。
  2. インターネットを利用して広告をするときは、都道府県知事及び厚生労働大臣が容易に閲覧することができるホームページで行わなければならない。
  3. 購入者から対面又は電話により相談応需の希望があった場合には、その店舗で医薬品の販売又は授与に従事する薬剤師又は登録販売者に、対面又は電話により情報提供を行わせなければならない。
  4. 特定販売を行うことについて、インターネットを利用して広告をするときはホームページに「一般用医薬品の陳列の状況を示す写真」を見やすく表示しなければならない。

【 解答:3 】

問題 56
店舗販売業者が遵守すべき事項等に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. 薬剤師、登録販売者又は一般従事者であることが容易に判別できるよう、その店舗に勤務する者に名札をつけさせなければならない。
  2. 医薬品の購入の履歴、ホームページの利用の履歴等の情報に基づき、自動的に特定の医薬品の購入を勧誘する方法により、医薬品を広告することができる。
  3. 医薬品の直接の容器又は直接の被包に表示された使用の期限を超過した医薬品を、正当な理由なく販売してはならない。
  4. 特定販売の届出を行えば、医薬品をインターネットで競売に付すことができる。

【 解答:4 】

問題 57
医薬品の広告に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. 何人も、承認前の医薬品について、その効能、効果又は性能に関する広告をしてはならない。
  2. 一般用医薬品の販売広告としては、マスメディアを通じて行われるものが該当し、店舗販売業において販売促進のために用いられるチラシやダイレクトメールは含まれない。
  3. 医薬品の広告に該当するか否かについては、(1)顧客を誘引する意図が明確であること、(2)特定の医薬品の商品名が明らかにされていること、(3)一般人が認知できる状態であることのいずれかの要件を満たせば、広告に該当するものと判断される。
  4. 何人も、医薬品の効能、効果又は性能に関して、明示的であると暗示的であるとを問わず、誇大な記事を広告してはならない。

【 解答:3 】

問題 58
医薬品の販売方法に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
  1. キャラクターグッズ等の景品類を提供して販売することは、不当景品類及び不当表示防止法(昭和37年法律第134号)の限度内であれば認められている。
  2. 店舗販売業の許可を受けた店舗以外の場所に医薬品を貯蔵又は陳列し、そこを拠点として販売等に供するような場合は不適正な販売方法とみなされる。
  3. 配置販売業において、医薬品を配置するために顧客宅を訪問した際、求めに応じてその場で現金で医薬品を販売することができる。
  4. 購入者の利便性の向上のため又は在庫処分のため、異なる複数の医薬品を組み合わせて販売することができる。
  1. a,b
  2. a,c
  3. a,d
  4. b,c
  5. c,d

【 解答:1 】

問題 59
医薬品等適正広告基準(平成29年9月29日付け薬生発0929第4号厚生労働省医薬・生活衛生局長通知)に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
  1. 医薬関係者が医薬品を推薦している旨の広告は、事実であれば不適当な広告となることはない。
  2. 漢方処方製剤の効能効果は、配合されている個々の生薬成分が相互に作用しているため、それらの構成生薬の作用を個別に挙げて説明することが望ましい。
  3. 「天然成分を使用しているので副作用がない」という広告表現は、過度の消費や乱用を助長するおそれがあり不適当である。
  4. 医薬品の有効性又は安全性について、それが確実であることを保証するような表現がなされた広告は、明示的・暗示的を問わず、虚偽又は誇大な広告とみなされる。
  1. a,b
  2. a,d
  3. b,c
  4. b,d
  5. c,d

【 解答:5 】

問題 60
行政庁が行う監視指導及び処分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. 都道府県知事(その店舗の所在地が保健所設置市又は特別区の区域にある場合においては、市長又は区長。)は、必要があると認めるとき、薬事監視員に、店舗販売業者が医薬品を業務上取り扱う場所に立ち入らせることができる。
  2. 薬剤師や登録販売者を含む従業員が、薬事監視員の質問に対して正当な理由なく答弁しなかったり、虚偽の答弁を行った場合には、業務停止の処分が行われることがあるが、罰則の規定はない。
  3. 都道府県知事(その店舗の所在地が保健所設置市又は特別区の区域にある場合においては、市長又は区長。)は、店舗販売業者について、薬事に関する法令に違反する行為があったときなど、許可の基準として求めている事項に反する状態に該当するに至ったときは、その許可を取り消し、または期間を定めて業務の停止を命ずることができる。
  4. 都道府県知事(その店舗の所在地が保健所設置市又は特別区の区域にある場合においては、市長又は区長。)は、店舗販売業者に対し、無承認無許可医薬品について、廃棄、回収その他公衆衛生上の危険の発生を防止するに足りる措置を採るべきことを命ずることができる。

【 解答:1 】

問題 61
かぜ(感冒)及びかぜ薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. かぜは、単一の疾患ではなく、医学的にはかぜ症候群といい、主にウイルスが鼻や喉などに感染して起こる上気道の急性炎症の総称である。
  2. かぜ薬は、ウイルスの増殖を抑えたり、ウイルスを体内から除去することにより、咳や発熱などの諸症状の緩和を図るものである。
  3. 発熱、咳など症状がはっきりしているかぜの場合には、症状を効果的に緩和させるため、かぜ薬(総合感冒薬)よりも、解熱鎮痛薬、鎮咳去痰薬などを選択することが望ましい。
  4. かぜ薬の重篤な副作用は、配合されている解熱鎮痛成分(生薬成分を除く。)によるものが多い。

【 解答:5 】

問題 62
かぜ薬の配合成分とその配合目的の関係が正しいものはどれか。

【 解答:3 】

問題 63
かぜ薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
  1. エテンザミドは、15歳未満の小児で水痘(水疱瘡)又はインフルエンザにかかっているときは使用を避ける必要がある。
  2. グリチルリチン酸二カリウムの作用本体であるグリチルリチン酸を大量に摂取すると、偽アルドステロン症を生じるおそれがある。
  3. トラネキサム酸は、血液凝固異常のある人では出血傾向を悪化させるおそれがある。
  4. セミアルカリプロティナーゼには、フィブリノゲンを分解する作用はない。
  1. a,b
  2. a,c
  3. b,c
  4. b,d
  5. c,d

【 解答:1 】

問題 64
かぜ薬に配合される次の成分のうち、依存性を有するものの正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. ジヒドロコデインリン酸塩
  2. メチルエフェドリン塩酸塩
  3. コデインリン酸塩
  4. ブロモバレリル尿素

【 解答:5 】

問題 65
かぜの症状緩和に用いられる漢方処方製剤に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
  1. 麻黄湯は、体力充実して、かぜのひきはじめで、寒気がして発熱、頭痛があり、咳が出て身体のふしぶしが痛く汗が出ていないものの感冒、鼻かぜ、気管支炎、鼻づまりに適すとされる。
  2. 葛根湯は、体力中等度以上のものの感冒の初期(汗をかいていないもの)、鼻かぜ、鼻炎、頭痛、肩こり、筋肉痛、手や肩の痛みに適すとされる。
  3. 小柴胡湯は、体力中等度で、ときに脇腹(腹)からみぞおちあたりにかけて苦しく、食欲不振や口の苦味があり、舌に白苔がつくものの食欲不振、吐きけ、胃炎、胃痛、胃腸虚弱、疲労感、かぜの後期の諸症状に適すとされる。
  4. 柴胡桂枝湯は、体力中等度以上で、うすい水様の痰を伴う咳や鼻水が出るものの気管支炎、気管支喘息、鼻炎、アレルギー性鼻炎、むくみ、感冒、花粉症に適すとされる。

【 解答:4 】

問題 66
解熱鎮痛薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. 多くの解熱鎮痛薬には、体内におけるプロスタグランジンの産生を促す成分が配合されている。
  2. 解熱鎮痛薬の連用により頭痛が常態化することがあるので注意を要する。
  3. 解熱鎮痛薬とは、病気や外傷が原因で生じている発熱や痛みを緩和するために使用される医薬品の総称である。
  4. 通常、体温が38℃以下であればひきつけや著しい体力消耗等のおそれはなく、平熱になるまで解熱鎮痛薬を用いる必要はない。

【 解答:4 】

問題 67
解熱鎮痛成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
  1. アスピリンは、ピリン系の解熱鎮痛成分で、ライ症候群の発生が示唆されており、15歳未満の小児に対しては一般用医薬品として使用してはならない。
  2. アセトアミノフェンは、中枢作用によって解熱・鎮痛をもたらすほか、末梢における抗炎症作用が期待でき、内服薬のほか、専ら小児の解熱に用いる坐薬もある。
  3. イブプロフェンは、胃・十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎又はクローン氏病の既往歴がある人では、それら疾患の再発を招くおそれがある。
  4. 「アスピリン喘息」は、アスピリン特有の副作用ではなく、他の解熱鎮痛成分でも生じる可能性がある。
  1. a,b
  2. a,c
  3. b,c
  4. b,d
  5. c,d

【 解答:5 】

問題 68
眠気を促す薬とその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. 抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬は、慢性的に不眠症状がある人を対象とするものであり、一時的な睡眠障害の緩和に用いられるものではない。
  2. ブロモバレリル尿素は胎児に障害を引き起こす可能性があるため、妊婦又は妊娠していると思われる女性は使用を避けるべきである。
  3. 飲酒とともにジフェンヒドラミン塩酸塩を含む催眠鎮静薬を服用すると、その薬効や副作用が増強するおそれがあるため、服用時には飲酒をさける必要がある。

【 解答:2 】

問題 69
カフェイン及びカフェインを含む医薬品に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
  1. 脳に強い興奮状態を引き起こし、長期的に眠気や倦怠感(だるさ)を抑える効果がある。
  2. 腎臓におけるカリウムイオンの再吸収抑制作用があり、尿量の増加(利尿)をもたらす。
  3. 胃液分泌亢進作用があり、副作用として胃腸障害(食欲不振、悪心・嘔吐)が現れることがある。
  4. 眠気防止薬におけるカフェインの1回摂取量はカフェインとして200mg、1日摂取量はカフェインとして500mgが上限とされている。
  1. a,b
  2. a,c
  3. b,c
  4. b,d
  5. c,d

【 解答:5 】

問題 70
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. メクリジン塩酸塩は、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用の発現が早く、持続時間が短い。
  2. プロメタジンを含む成分については、外国において、乳児突然死症候群や乳児睡眠時無呼吸発作のような致命的な呼吸抑制を生じたとの報告がある。
  3. スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、乗物酔い防止に古くから用いられている抗コリン成分で、肝臓での代謝が緩やかなため、抗ヒスタミン成分と比べて作用の持続時間は長い。
  4. ジフェニドール塩酸塩は、排尿困難の症状がある人や緑内障の診断を受けた人では、その症状を悪化させるおそれがある。

【 解答:3 】

問題 71
咳や痰及び鎮咳去痰薬に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
  1. 咳は、気管や気管支に何らかの異変が起こったときに、その刺激が中枢神経系に伝わり、脊髄にある咳嗽中枢の働きによって引き起こされる反応であり、むやみに抑え込むべきではない。
  2. 気道粘膜に炎症を生じたときには咳が誘発され、また、炎症に伴って気管や気管支が収縮して喘息(息が切れて、喉がゼーゼーと鳴る状態)を生じることがある。
  3. 鎮咳去痰薬は、咳を鎮める、痰の切れを良くする、また、喘息症状を和らげることを目的とする医薬品の総称である。
  4. 痰を伴わない乾いた咳が続く場合には、間質性肺炎等の初期症状である可能性があり、また、その原因が医薬品の副作用によるものであることもある。

【 解答:1 】

問題 72
鎮咳去痰薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
  1. デキストロメトルファン臭化水素酸塩、チペピジンクエン酸塩、クロペラスチン塩酸塩は、非麻薬性鎮咳成分と呼ばれる。
  2. メチルエフェドリン塩酸塩は、副交感神経系を刺激して気管支を拡張させる作用を示し、呼吸を楽にして咳や喘息の症状を鎮めることを目的として用いられる。
  3. 去痰成分には、気道粘膜からの粘液の分泌を促進するグアイフェネシンや、痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少させるメチルシステイン塩酸塩などがある。
  4. マオウは、アドレナリン作動成分と同様の作用を示す生薬成分であるが、依存性はない。
  1. a,b
  2. a,c
  3. a,d
  4. b,c
  5. c,d

【 解答:2 】

問題 73
以下の漢方処方製剤のうち、咳止めや痰を出しやすくする目的で用いられ、構成生薬としてマオウを含むものはどれか。
  1. 半夏厚朴湯
  2. 麦門冬湯
  3. 柴朴湯
  4. 五虎湯

【 解答:4 】

問題 74
口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. トローチ剤やドロップ剤は、有効成分が口腔内や咽頭部に早く行き渡るよう、噛み砕いて飲み込むように使用されることが重要である。
  2. 噴射式の液剤では、軽く息を吐いたり、声を出しながら噴射することが望ましい。
  3. 含嗽薬は、水で用時希釈又は溶解して使用するものが多いが、調製した濃度が濃すぎても薄すぎても効果が十分得られない。

【 解答:1 】

問題 75
ヨウ素系殺菌消毒成分が配合されたうがい薬(含嗽薬)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. 主としてヨウ素による還元作用により、結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルスに対して殺菌消毒作用を示す。
  2. 口腔内への使用により、結果的にヨウ素の摂取につながり、甲状腺におけるホルモン産生に影響を及ぼす可能性がある。
  3. ヨウ素は、レモン汁やお茶などに含まれるビタミンC等の成分と反応すると殺菌作用が失われるため、そうした食品を摂取した直後の使用や混合は避けることが望ましい。

【 解答:2 】

問題 76
胃の薬とその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
  1. いわゆる総合胃腸薬には、制酸と健胃のように相反する作用を期待するものが配合されている場合がある。
  2. 生薬成分が配合された健胃薬は、通常、散剤をオブラートで包む等、味や香りを遮蔽する方法で服用することが適切である。
  3. 制酸薬は、食前又は食間に服用することにより、暴飲暴食による胸やけ、吐きけ(二日酔い・悪酔いのむかつき、嘔気)、嘔吐等の症状を予防することができる。
  4. 消化を助ける効果を期待して用いられるウルソデオキシコール酸は、肝臓の働きを高める作用があるとされるが、肝臓病の診断を受けた人ではかえって症状を悪化させるおそれがある。
  1. a,b
  2. a,c
  3. a,d
  4. b,c
  5. c,d

【 解答:3 】

問題 77
胃の薬の配合成分とその配合目的の関係が正しいものはどれか。

【 解答:1 】

問題 78
止瀉薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
  1. ビスマスを含む成分は収斂作用のほか、腸内で発生した有毒物質を分解する作用も持つとされるため、細菌性の下痢や食中毒のときに使用するとよい。
  2. ベルベリン塩化物、タンニン酸ベルベリンに含まれるベルベリンは、生薬のゴバイシの主成分であり、抗菌作用のほか、抗炎症作用も併せ持つ。
  3. タンニン酸アルブミンは、牛乳にアレルギーがある人では使用を避ける必要がある。
  4. ロペラミド塩酸塩は、中枢神経系を抑制する作用があり、副作用としてめまいや眠気が現れることがある。
  1. a,b
  2. a,c
  3. b,c
  4. b,d
  5. c,d

【 解答:5 】

問題 79
瀉下薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. 酸化マグネシウムは、腸内容物の浸透圧を高めることで糞便中の水分量を増し、また、大腸を刺激して排便を促すことを目的として配合されている場合がある。
  2. ヒマシ油は、急激で強い瀉下作用(峻下作用)を示すため、防虫剤や殺鼠剤を誤って飲み込んだ場合のような脂溶性の物質による中毒に使用するとよい。
  3. カルメロースカルシウムは、腸管内で水分を吸収して腸内容物に浸透し、糞便のかさを増やすとともに糞便を柔らかくすることによる瀉下作用を目的として配合されている場合がある。
  4. ピコスルファートナトリウムは、胃や小腸で分解されることにより、大腸への刺激作用を示す。

【 解答:5 】

問題 80
瀉下薬に配合される生薬とその基原の関係が正しいものの組み合わせはどれか。
  1. a,b
  2. a,d
  3. b,c
  4. b,d
  5. c,d

【 解答:4 】

問題 81
胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
  1. アミノ安息香酸エチルは、メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため、6歳未満の小児への使用は避ける必要がある。
  2. オキセサゼインは、消化管の粘膜及び平滑筋に対する麻酔作用による鎮痛鎮痙の効果を期待して配合されている場合がある。
  3. パパベリン塩酸塩は、抗コリン成分と異なり自律神経系を介した作用ではないため、眼圧を上昇させる作用を示さない。
  4. ブチルスコポラミン臭化物の副交感神経系の働きを抑える作用は、消化管に限定される。
  1. a,b
  2. a,c
  3. b,c
  4. b,d
  5. c,d

【 解答:1 】

問題 82
浣腸薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. 繰り返し使用すると直腸の感受性の低下(いわゆる慣れ)が生じて効果が弱くなり、医薬品の使用に頼りがちになるため、連用しないこととされている。
  2. 注入剤の薬液を注入した後すぐに排便を試みると、薬液のみが排出されて効果が十分得られないことから、便意が強まるまでしばらく我慢する。
  3. グリセリンが配合された浣腸薬では、排便時に血圧低下を生じても、立ちくらみの症状が現れることはない。

【 解答:1 】

問題 83
強心薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
  1. センソは、ヒキガエル科のシナヒキガエル等の毒腺の分泌物を集めたものを基原とする生薬で、微量で強い強心作用を示し、一般用医薬品では、1日用量がセンソ5mg以下となるよう用法・用量が定められている。
  2. ロクジョウは、ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石を基原とする生薬で、強心作用のほか、末梢血管の拡張による血圧降下、興奮を静める等の作用があるとされる。
  3. リュウノウは、シカ科のマンシュウアカジカ又はマンシュウジカの雄のまだ角化していない、若しくは、わずかに角化した幼角を基原とする生薬で、強心作用のほか、強壮、血行促進等の作用があるとされる。
  4. ジャコウは、シカ科のジャコウジカの雄の麝香腺分泌物を基原とする生薬で、強心作用のほか、呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高めたり、意識をはっきりさせる等の作用があるとされる。
  1. a,b
  2. a,c
  3. a,d
  4. b,c
  5. b,d

【 解答:3 】

問題 84
血中コレステロールと高コレステロール改善薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. 医療機関で測定する検査値として、低密度リポタンパク質(LDL)が140mg/dL以上、高密度リポタンパク質(HDL)が40mg/dL未満、中性脂肪が150mg/dL以上のいずれかである状態を、脂質異常症という。
  2. 大豆油不鹸化物(ソイステロール)には、腸管におけるコレステロールの吸収を抑える働きがあるとされる。
  3. リボフラビンの摂取によって尿が黄色くなることがあるが、これは使用の中止を要する副作用等の異常ではない。

【 解答:4 】

問題 85
貧血用薬(鉄製剤)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. 貧血のうち鉄製剤で改善できるのは、鉄欠乏性貧血のみである。
  2. 服用の前後30分にビタミンCを含む飲食物を摂取すると、鉄の吸収が悪くなることがあるので、服用前後はそれらの摂取を控えることとされている。
  3. 鉄分の吸収は満腹時のほうが高いので、食後に服用することが望ましい。

【 解答:5 】

問題 86
痔に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. 肛門部に過度の負担をかけることやストレス等により生じる生活習慣病である。
  2. 直腸粘膜には知覚神経が通っていないため、内痔核では自覚症状が少ない。
  3. 香辛料などの刺激性のある食べ物を避けることは痔の予防に効果的である。

【 解答:5 】

問題 87
外用痔疾用薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. アラントインは、血管収縮作用による止血効果を期待して用いられる。
  2. リドカインは、痔に伴う痛み・痒みを和らげることを目的として用いられる。
  3. テトラヒドロゾリン塩酸塩は、痔による肛門部の創傷の治癒を促す効果を期待して用いられる。
  4. セチルピリジニウム塩化物は、痔疾患に伴う局所の感染を防止することを目的として用いられる。

【 解答:2 】

問題 88
婦人薬として用いられる漢方処方製剤に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
  1. 加味逍遙散は、まれに重篤な副作用として、肝機能障害、腸間膜静脈硬化症を生じることがあり、構成生薬としてカンゾウを含む。
  2. 五積散は、発汗傾向の著しい人には不向きとされ、構成生薬としてマオウを含む。
  3. 桃核承気湯は、妊婦又は妊娠していると思われる女性、授乳婦における使用に関して留意する必要があり、構成生薬としてマオウを含む。
  4. 当帰芍薬散は、胃腸の弱い人には不向きとされ、構成生薬としてカンゾウを含む。
  1. a,b
  2. a,c
  3. a,d
  4. b,c
  5. b,d

【 解答:1 】

問題 89
アレルギー及びアレルギー用薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
  1. アレルゲン(抗原)が皮膚や粘膜から体内に入り込むと、その物質を非特異的に認識した免疫グロブリン(抗体)によって肥満細胞が刺激され、ヒスタミン等の生理活性物質が遊離する。
  2. パーキンソン病の治療のため医療機関でセレギリン塩酸塩等のモノアミン酸化酵素阻害剤が処方されて治療を受けている人が、プソイドエフェドリン塩酸塩が配合された鼻炎用内服薬を使用した場合、副作用が現れやすくなるおそれが高く、使用を避ける必要がある。
  3. 一般用医薬品(漢方処方製剤を含む。)には、アトピー性皮膚炎による慢性湿疹等の治療に用いることを目的とするものはない。
  4. ナファゾリン塩酸塩が配合された点鼻薬は、過度に使用されると鼻粘膜の血管が反応しやすくなり、血管が拡張する。
  1. a,b
  2. a,c
  3. a,d
  4. b,c
  5. b,d

【 解答:4 】

問題 90
眼科用薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. 点眼の際には、容器の先端を眼瞼(まぶた)につけて、正確に点眼する。
  2. 添付文書に使用可能と記載されていなくても、コンタクトレンズを装着したまま点眼してもよい。
  3. 一般用医薬品の点眼薬には、緑内障の症状を改善できるものはない。
  4. 一度に何滴も点眼しても効果が増すわけではない。

【 解答:4 】

問題 91
眼科用薬の配合成分に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
  1. ネオスチグミンメチル硫酸塩は、コリンエステラーゼの働きを抑える作用を示し、毛様体におけるアセチルコリンの働きを助けることで、目の調節機能を改善する効果を目的として用いられる。
  2. コンドロイチン硫酸ナトリウムは、結膜や角膜の乾燥を防ぐことを目的として用いられる。
  3. イプシロン-アミノカプロン酸は、炎症を生じた眼粘膜の組織修復を促す作用を目的として用いられる。
  4. スルファメトキサゾールは、細菌感染(ブドウ球菌や連鎖球菌)による結膜炎やものもらい(麦粒腫)、眼瞼炎などの化膿性の症状の改善を目的として用いられる。

【 解答:3 】

問題 92
外皮用薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
  1. スプレー剤は、患部の至近距離から噴霧し、また、連続して噴霧する時間は5秒以内とすることが望ましい。
  2. 創傷部に殺菌消毒薬を繰り返し適用すると、皮膚常在菌が殺菌されてしまい、また、殺菌消毒成分により組織修復が妨げられて、かえって治癒しにくくなったり、状態を悪化させることがある。
  3. 温感刺激成分を主薬とする貼付剤では、入浴前後の使用は適当でなく、入浴1時間前には剥がし、入浴後は皮膚のほてりが鎮まってから貼付するべきである。
  4. 一般的に、みずむしのじゅくじゅくと湿潤している患部には液剤が、皮膚が厚く角質化している部分には軟膏又はクリームが適している。
  1. a,b
  2. a,c
  3. a,d
  4. b,c
  5. b,d

【 解答:4 】

問題 93
外皮用薬に用いられるステロイド性抗炎症成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
  1. 主なステロイド性抗炎症成分として、デキサメタゾン、プレドニゾロン酢酸エステル、インドメタシン等がある。
  2. ステロイド性抗炎症成分であるウフェナマートは、副作用として、刺激感、熱感、乾燥感が現れることがある。
  3. 末梢組織の免疫機能を低下させる作用を示し、細菌、真菌、ウイルス等による皮膚感染(みずむし・たむし等の白癬症、にきび、化膿症状)等の副作用が現れることがある。
  4. ステロイド性抗炎症成分をコルチゾンに換算して1g又は1mL中0.025mgを超えて含有する製品では、特に長期連用を避ける必要がある。
  1. a,b
  2. a,c
  3. b,c
  4. b,d
  5. c,d

【 解答:5 】

問題 94
外皮用薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. アクリノールは、黄色の色素で、一般細菌類の一部(連鎖球菌、黄色ブドウ球菌などの化膿菌)に対する殺菌消毒作用を示すが、真菌、結核菌、ウイルスに対しては効果がない。
  2. ブテナフィン塩酸塩が配合された外皮用薬を使用している間及び使用後も当分の間は、天候にかかわらず、戸外活動を避けるとともに、日常の外出時に、紫外線に当たるのを避ける必要がある。
  3. オキシコナゾール硝酸塩は、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げたり、細胞膜の透過性を変化させることにより、その増殖を抑える。
  4. 毛髪用薬には、女性ホルモンによる脱毛抑制効果を期待して、女性ホルモン成分の一種であるエストラジオール安息香酸エステルが配合されている場合がある。

【 解答:2 】

問題 95
歯痛・歯槽膿漏薬及び口内炎用薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. 歯痛薬(外用)は、歯の齲蝕(むし歯)を修復し、歯痛を鎮めることを目的とする。
  2. 歯槽膿漏薬は、患部局所に適用する外用薬のほか、内服薬もある。
  3. 口内炎用薬は、口腔内を清浄にしてから使用することが重要であり、口腔咽喉薬、含嗽薬などを使用する場合には、十分な間隔を置くべきである。

【 解答:2 】

問題 96
ニコチン及び禁煙補助剤(咀嚼剤)に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
タバコの煙に含まれるニコチンは、肺胞の毛細血管から血液中に取り込まれると、すみやかに脳内に到達し、脳の情報を司る部位に働いて( a )、リラックス効果などをもたらす。
また、ニコチンは、( b )を興奮させる作用を示し、アドレナリン作動成分が配合された医薬品との併用により、その作用を( c )させるおそれがある。
口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が( d )するため、禁煙補助剤(咀嚼剤)を使用する際には注意が必要である。

【 解答:5 】

問題 97
ビタミン成分に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
  1. 妊娠3ヶ月前から妊娠3ヶ月までの間にビタミンAを1日10000国際単位以上摂取した妊婦から生まれた新生児において先天異常の割合が低下したとの報告がある。
  2. ビタミンB1は、炭水化物からのエネルギー産生に不可欠な栄養素で、神経の正常な働きを維持する作用がある。
  3. ビタミンB6は、タンパク質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の健康維持、神経機能の維持に重要な栄養素である。
  4. ビタミンEは、体内の脂質を酸化から守り、細胞の活動を助ける栄養素である。

【 解答:1 】

問題 98
漢方の特徴・漢方薬使用における基本的な考え方に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
  1. 漢方薬は、作用が穏やかであり、重篤な副作用が起きることはない。
  2. 漢方薬は、使用する人の体質や症状その他の状態に適した処方を既成の処方の中から選択して用いられる。
  3. 現代中国で利用されている中医学に基づく薬剤は、中薬と呼ばれ、漢方薬とは明らかに別物である。
  4. 漢方処方製剤は、症状の原因となる体質の改善を主眼としているものが多いが、1ヶ月以上継続して服用されることはない。
  1. a,b
  2. a,c
  3. b,c
  4. b,d
  5. c,d

【 解答:3 】

問題 99
殺虫剤に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
ジクロルボスは、( a )系殺虫成分であり、殺虫作用は、アセチルコリンを分解する酵素(アセチルコリンエステラーゼ)と( b )に結合してその働きを阻害することによる。ほ乳類において、高濃度又は多量に曝露した場合(特に、誤って飲み込んでしまった場合)には、神経の異常な興奮が起こり、( c )、呼吸困難、筋肉麻痺等の症状が現れるおそれがある。

【 解答:3 】

問題 100
一般用検査薬に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
  1. 一般的な妊娠検査薬は、月経予定日が過ぎて概ね1週目以降の検査が推奨されている。
  2. 経口避妊薬や更年期障害治療薬などのホルモン剤を使用している人では、妊娠していなくても妊娠検査薬の検査結果が陽性となることがある。
  3. 尿糖・尿タンパク同時検査の場合、早朝尿(起床直後の尿)を検体とするが、尿糖が検出された場合には、食後の尿について改めて検査して判断する必要がある。
  4. 尿糖又は尿タンパクを検出する部分を長い時間尿に浸すことで、正確な検査結果が得られる。

【 解答:4 】

問題 101
一般用医薬品の添付文書の記載に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. 添付文書の内容は、医薬品の有効性・安全性等に係る新たな知見、使用に係る情報に基づき、1年に1回定期的に改訂がなされている。
  2. 添付文書に記載されている適正使用情報は、医薬品の販売に従事する専門家が正確に理解できるよう、専門的な表現となっている。
  3. 「してはいけないこと」には、守らないと症状が悪化する事項、副作用又は事故等が起こりやすくなる事項について記載されている。

【 解答:2 】

問題 102
一般用医薬品の添付文書の記載に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. 副作用については、まず一般的な副作用について副作用名ごとに症状が記載され、そのあとに続けて、まれに発生する重篤な副作用について発現部位別に症状が記載されている。
  2. 各医薬品の薬理作用等から発現が予測され、容認される軽微な症状(例えば、抗ヒスタミン薬の眠気等)であるが、症状の持続又は増強がみられた場合には、いったん使用を中止した上で専門家に相談する旨が記載されている。
  3. 製造販売元の製薬企業において購入者等からの相談に応じるための窓口担当部門の名称、電話番号、受付時間等が記載されている。

【 解答:1 】

問題 103
以下の医薬品成分のうち、それを含有する一般用医薬品の添付文書の使用上の注意において、「次の人は使用(服用)しないこと」の項目中に、「15歳未満の小児」と記載することとされているものはどれか。
  1. サリチル酸ナトリウム
  2. グリチルリチン酸二カリウム
  3. アミノフィリン水和物
  4. ブロモバレリル尿素
  5. センノシド

【 解答:1 】

問題 104
以下の医薬品成分のうち、それを含有する一般用医薬品の添付文書の使用上の注意において、「次の人は使用(服用)しないこと」の項目中に、「妊婦又は妊娠していると思われる人」と記載することとされているものはどれか。
  1. メキタジン
  2. ピレンゼピン塩酸塩水和物
  3. スコポラミン臭化水素酸塩水和物
  4. オキセサゼイン
  5. アリルイソプロピルアセチル尿素

【 解答:4 】

問題 105
以下の医薬品成分のうち、それを含有する一般用医薬品の添付文書の使用上の注意において、「次の人は使用(服用)しないこと」の項目中に、「授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けること」と記載することとされているものとして、正しいものの組み合わせはどれか。
  1. インドメタシン
  2. ジフェニドール塩酸塩
  3. ヒマシ油類
  4. ジヒドロコデインリン酸塩
  1. a,b
  2. a,c
  3. a,d
  4. b,d
  5. c,d

【 解答:5 】

問題 106
医薬品成分と一般用医薬品の添付文書における使用上の注意の記載に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. ケトプロフェンが配合された外用鎮痛消炎薬は、喘息発作を誘発するおそれがあるため、「ぜんそくを起こしたことがある人」は、「使用しないこと」とされている。
  2. ビサコジルが配合された瀉下剤は、腸管粘膜への刺激が大きくなり、腸管粘膜に炎症を生じるおそれがあるため、「大量に使用(服用)しないこと」とされている。
  3. 次硝酸ビスマスは、むくみ(浮腫)、循環体液量の増加が起こり、腎臓病を悪化させるおそれがあるため、「腎臓病の診断を受けた人」は、「相談すること」とされている。

【 解答:3 】

問題 107
医薬品成分と一般用医薬品の添付文書における使用上の注意の記載に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
  1. ピペラジンリン酸塩は、貧血の症状を悪化させるおそれがあるため、「貧血の診断を受けた人」は、「相談すること」とされている。
  2. ジプロフィリンは、甲状腺ホルモンの吸収を阻害するおそれがあるため、「甲状腺疾患の診断を受けた人」は、「相談すること」とされている。
  3. パパベリン塩酸塩は、緑内障を悪化させるおそれがあるため、「緑内障の診断を受けた人」は、「相談すること」とされている。
  4. ブロメラインは、フィブリノゲン、フィブリンを分解するたんぱく分解酵素であり、出血傾向を増悪させるおそれがあるため、「血液凝固異常の診断を受けた人」は、「相談すること」とされている。
  5. トリメトキノール塩酸塩水和物は、交感神経興奮作用により血圧を上昇させ、高血圧を悪化させるおそれがあるため、「高血圧の診断を受けた人」は、「相談すること」とされている。

【 解答:2 】

問題 108
医薬品成分と一般用医薬品の添付文書における使用上の注意の記載に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. プソイドエフェドリン塩酸塩は、肝臓でグリコーゲンを分解して血糖値を上昇させる作用があるため、「糖尿病の診断を受けた人」は、「使用(服用)しないこと」とされている。
  2. フェルビナクは、目のかすみ、異常なまぶしさを生じることがあるため、「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと」とされている。
  3. サントニンは、肝機能障害を悪化させるおそれがあるため、「肝臓病の診断を受けた人」は、「相談すること」とされている。
  4. 硫酸ナトリウムは、血液中の電解質のバランスが損なわれ、心臓の負担が増加し、心臓病を悪化させるおそれがあるため、「心臓病の診断を受けた人」は、「相談すること」とされている。

【 解答:3 】

問題 109
一般用検査薬の添付文書の記載に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. 添加物として配合されている成分及び分量を記載しなければならない。
  2. 妊娠検査薬では、専門家による購入者等への情報提供の参考として、検出感度が記載されている。
  3. 検査結果が陰性であっても何らかの症状がある場合は、再検査するか又は医師に相談する旨が記載されている。

【 解答:1 】

問題 110
一般用医薬品の保管及び取扱い上の注意に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. シロップ剤は変質しやすいため、開封後は冷蔵庫内に保管されるのが望ましい。
  2. 散剤は、取り出したときに室温との急な温度差で湿気を帯びるおそれがあるため、冷蔵庫内での保管は不適当である。
  3. 点眼薬は、複数の使用者間で使い回されると、万一、使用に際して薬液に細菌汚染があった場合に、別の使用者に感染するおそれがあるため、他の人と共用してはならない。

【 解答:4 】

問題 111
一般用医薬品の製品表示に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. 医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(昭和35年法律第145号)の規定により、その一般用医薬品が分類されたリスク区分を示す識別表示等の法定表示事項が記載されている。
  2. 適切な保存条件の下で製造後3年を超えて性状及び品質が安定であることが確認されている医薬品においては、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(昭和35年法律第145号)上、使用期限の表示義務はない。
  3. エアゾール製品には、高圧ガス保安法(昭和26年法律第204号)に基づく注意事項として、「高温に注意」と記載されているものがある。

【 解答:1 】

問題 112
安全性情報に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. 緊急安全性情報は、A4サイズの黄色地の印刷物で、イエローレターとも呼ばれる。
  2. 安全性速報は、医薬品、医療機器又は再生医療等製品について一般的な使用上の注意の改訂情報よりも迅速な注意喚起や適正使用のための対応の注意喚起が必要な状況にある場合に作成され、厚生労働省から医療機関や薬局へ直接配布されることとされている。
  3. 安全性速報は、都道府県からの命令、指示、製造販売業者の自主決定等に基づいて作成される。
  4. 独立行政法人医薬品医療機器総合機構のホームページには、添付文書情報、厚生労働省より発行される「医薬品・医療機器等安全性情報」等の情報が掲載されている。

【 解答:5 】

問題 113
医薬品の副作用情報等の収集、評価及び措置に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. 保健衛生上の危害の発生又は拡大防止の観点から、医薬品の販売に従事する専門家は、医薬品の副作用等によるものと疑われる健康被害の発生を知った場合においては、30日以内にその旨を厚生労働大臣に報告(実務上は独立行政法人医薬品医療機器総合機構に報告書を提出)しなければならない。
  2. 医薬品の製造販売業者は、その製造販売をし、又は承認を受けた医薬品について、その医薬品によるものと疑われる副作用症例のうち、使用上の注意から予測できない重篤な症例の発生を知ったときは、15日以内にその旨を厚生労働大臣に報告(実務上は独立行政法人医薬品医療機器総合機構に報告書を提出)しなければならない。
  3. 各制度により集められた副作用情報については、副作用の発生した都道府県の地方薬事審議会において専門委員の意見を聴きながら調査検討が行われる。

【 解答:5 】

問題 114
医薬品副作用被害救済制度に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. 副作用を発見した医療機関の給付請求を受けて、医学的薬学的判断を要する事項について薬事・食品衛生審議会の諮問・答申を経て、厚生労働大臣が判定した結果に基づき、各種給付が行われる。
  2. 給付費については、製造販売業者から年度ごとに納付される拠出金が充てられる。
  3. 一般用検査薬については、医薬品副作用被害救済制度の対象とならない。

【 解答:1 】

問題 115
以下の医薬品副作用被害救済制度による給付の種類のうち、給付額が定額でないものはどれか。
  1. 医療手当
  2. 医療費
  3. 遺族年金
  4. 障害年金
  5. 葬祭料

【 解答:2 】

問題 116
医薬品副作用被害救済制度による給付に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. 障害児養育年金は、医薬品の副作用により一定程度の障害の状態にある20歳未満の人を養育する人に対して給付されるものである。
  2. 葬祭料には請求期限がない。
  3. 遺族一時金は、生計維持者が医薬品の副作用により死亡した場合に、その遺族の生活の立て直し等を目的として給付されるものである。

【 解答:4 】

問題 117
医薬品PLセンターに関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
医薬品PLセンターは、( a )において、平成7年7月の製造物責任法(平成6年法律第85号)の施行と同時に開設された。
消費者が、( b )に関する苦情について製造販売元の企業と交渉するに当たって、公平・中立な立場で申立ての相談を受け付け、交渉の仲介や調整・あっせんを行い、裁判によらずに迅速な解決に導くことを目的としている。

【 解答:3 】

問題 118
一般用医薬品の安全対策に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
解熱鎮痛成分として( a )が配合されたアンプル入りかぜ薬の使用による重篤な副作用で、1959年から1965年までの間に計38名の死亡例が発生した。
アンプル剤は、他の剤形(錠剤、散剤等)に比べて吸収が( b )、血中濃度が( c )高値に達するため、通常用量でも副作用を生じやすいことが確認されたことから、1965年、厚生省(当時)より関係製薬企業に対し、アンプル入りかぜ薬製品の回収が要請された。

【 解答:4 】

問題 119
一般用医薬品の安全対策に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. 一般用かぜ薬の使用によると疑われる間質性肺炎の発生事例が報告されたことを受けて、厚生労働省は、一般用かぜ薬全般について使用上の注意の改訂を指示した。
  2. 小柴胡湯とインターフェロン製剤の併用例による慢性肝炎が報告されたことから、小柴胡湯についてインターフェロン製剤との併用を禁忌とする旨の使用上の注意の改訂がなされた。
  3. 塩酸フェニルプロパノールアミンが配合された一般用医薬品による脳出血等の副作用症例が複数報告されたことを受けて、厚生労働省は、関係製薬企業等に対して、使用上の注意の改訂を指示した。

【 解答:5 】

問題 120
医薬品の適正使用のための啓発活動に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  1. 医薬品の持つ特質及びその使用・取扱い等について正しい知識を広く生活者に浸透させることにより、保健衛生の維持向上に貢献することを目的とし、毎年10月17日~23日の1週間を「薬と健康の週間」として、国、自治体、関係団体等による広報活動やイベント等が実施されている。
  2. 「6・26国際麻薬乱用撲滅デー」を広く普及し、薬物乱用防止を一層推進するため、毎年6月20日~7月19日までの1ヶ月間、国、自治体、関係団体等により、「ダメ。ゼッタイ。」普及運動が実施されている。
  3. 医薬品の適正使用の重要性に関する啓発は、小中学生のうちは必ずしも理解力が十分ではないので、適切な理解力を有する高校生になってから行うべきである。

【 解答:2 】

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