貧血と貧血用薬(鉄製剤)に関する記述のうち、正しいものはどれか。
  1. 鉄分の摂取不足を生じても、初期には貯蔵鉄(肝臓などに蓄えられている鉄)やヘモグロビンが減少するのみで、血清鉄(ヘモグロビンを産生するために、貯蔵鉄が赤血球へと運ばれている状態)の量自体は変化せず、ただちに貧血の症状は現れない。
  2. マンガンは、ビタミンB12の構成成分であり、骨髄での造血機能を高める目的で、硫酸マンガンが配合されている場合がある。
  3. 複数の貧血用薬と併用すると、鉄分の過剰摂取となり、胃腸障害や便秘等の副作用が起こりやすくなる。
  4. 貧血のうち鉄製剤で改善できるのは、出血性の疾患による慢性的な血液の損失が原因の貧血症状のみである。

【 正答:3 】